「インターナショナルスクール」と検索してこのページにたどり着いたあなたは、きっと期待と同じくらいの不安を抱えているはずです。学費はいくらなのか、入学できるのか、日本の学校を辞めることになるのか——調べるほど情報がバラバラで、結局わが家がどうすべきか見えてこない。結論から先にお伝えします。インターナショナルスクールとは「主に英語で授業を行う教育施設」の総称で、日本国内にあるものの多くは学校教育法上の「一条校」ではありません。つまり、日本国籍のお子さんを通わせても法律上の就学義務を履行したことにはならない——これが最初に押さえるべき最重要の事実です(出典:文部科学省)。この記事では、定義・種類・学費相場・入学条件・メリットとデメリット・選び方の軸までを、公的な一次情報と各校の公開情報だけを根拠に一本にまとめました。都市別に学校を探せるインデックスも用意しています。
この記事でわかること
- インターナショナルスクールの正確な定義と、日本の「一条校」「就学義務」との関係(文部科学省の一次情報)
- カリキュラム別の3つの型(IB/ケンブリッジ=英国式/アメリカ系)と、WASC・CIS・ACSIなど認定団体の見方
- 国内とアジア主要都市の学費相場(すべて出典URL付き)
- 入学条件と選考の実際——偏差値は基本的に存在せず、英語力・空き状況・タイミングで決まる理由
- メリットとデメリットを正直に並べたうえでの、選び方の5つの軸
- 都市別に学校を探せるインデックスと、通えない/高すぎる場合の第三の選択肢
インターナショナルスクールとは?——定義と「一条校ではない」という前提
インターナショナルスクールとは、文部科学省の説明では「主に英語により授業が行われ、外国人児童生徒を対象とする教育施設」を指します。もともとは駐在員や外交官の家庭の子どものために生まれた学校ですが、近年は日本国籍の子どもの受け入れを広げる学校が増え、「外国人のための学校」から「英語で学びたい家庭の選択肢」へと位置づけが変わりつつあります。
ただし、法律上の位置づけは日本の小中高とはまったく違います。文部科学省によれば、国内のインターナショナルスクールの多くは「学校教育法第134条に規定する各種学校として認められているか、又は無認可のもの」であり、学校教育法第1条に定める学校=いわゆる「一条校」ではありません。
就学義務との関係——ここだけは誤解しないでください
日本では、保護者は子どもを小学校・義務教育学校の前期課程・特別支援学校の小学部(中学段階も同様)に就学させる義務を負います。そして文部科学省は、この点についてはっきりとこう述べています。「一条校として認められていないインターナショナルスクールに就学させたとしても、法律で規定された就学義務を履行したことにはなりません」(出典:文部科学省「学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について」)。
実際には、地元の公立小中学校に学籍を置いたままインターに通う運用をしている家庭も少なくなく、出席の扱いは在籍校の校長判断で調整される例もあります。ただしそれは個別対応であって、制度上の原則が変わるわけではありません。日本国籍のお子さんでフルタイムのインター進学を検討するなら、この一点は必ず在住自治体の教育委員会と在籍校に確認してから進めてください。
それでも日本の大学には進めるのか——大学入学資格の話
「一条校ではない=日本の大学に進めない」ではありません。文部科学省は、国際的な評価団体(WASC、CIS、ACSI、NEASC、Cognia、COBIS)の認定を受けた教育施設の12年の課程を修了した者に、日本の大学入学資格を認めています。さらに、国際バカロレア(IB)、アビトゥア、バカロレア、GCE Aレベル、国際Aレベル、欧州バカロレアといった外国の大学入学資格の保有者にも資格が認められます(出典:文部科学省「大学入学資格について」)。
逆に言えば、認定団体の認定も、IB等の資格取得ルートも持たない学校を12年間通った場合、日本の大学受験では高等学校卒業程度認定試験が必要になることがあるということです。学校選びで「認定を受けているか」を最初に確認すべき理由は、ここにあります。パンフレットの雰囲気ではなく、認定の有無と種類を見てください。

インターナショナルスクールの種類——3つの型と、認定団体の見方
数十校を並べて比べようとすると必ず挫折します。先にカリキュラムの型で3つに分けると、候補は一気に絞れます。
1. 国際バカロレア(IB)型
スイスに本部を置く国際バカロレア機構のプログラムを採用する学校です。3〜12歳のPYP、11〜16歳のMYP、16〜19歳のDP(ディプロマプログラム)、職業教育寄りのCPという構成で、DPを修了すると世界の大学に通用する大学入学資格が得られます。探究と対話を軸にした学び方が特徴です。
日本国内のIB認定校等は、令和8年3月31日時点で合計265校。内訳はPYP認定90校(候補校32校)、MYP認定47校(同11校)、DP認定79校(同4校)、CP認定1校(同1校)で、うち一条校が94校、インターナショナルスクール等の非一条校が69校です(出典:文部科学省IB教育推進コンソーシアム「IB認定校・候補校」)。「IB=インターだけのもの」ではなくなっている——日本の学校に通いながらIBを学ぶ道も、選択肢として実在します。
2. 英国式(ケンブリッジ)型
ケンブリッジ大学国際教育機構のカリキュラムを採用する型です。Cambridge Early Years(3歳〜)、Primary(5歳〜)、Lower Secondary(11歳〜)、Upper Secondary(14歳〜/IGCSE)、Advanced(16歳〜/AS & A Level)という5段階で構成されます(出典:Cambridge International)。14〜16歳で受けるIGCSEは70以上の科目から選べ、その先のA Levelは英国をはじめ多くの国の大学出願で使われる資格です。科目ごとに積み上げる設計なので、得意分野をはっきり伸ばしたい子に向いています。
3. アメリカ系型
米国の学年制(Grade 1〜12)に沿って進み、上級生はAP(アドバンスト・プレイスメント)などで大学レベルの科目に挑戦できる型です。WASCやCogniaといった米国系の認定団体の認定を受けている学校が多く、アメリカン・スクール・イン・ジャパン(ASIJ)はWASC認定の代表例です。米国の大学進学を視野に入れる家庭には、出願支援のノウハウが蓄積されている点が強みになります。
「プリスクール」は別カテゴリだと考える
日本国内で「インターナショナルスクール」を名乗る施設のうち、かなりの割合が未就学児(おおむね1〜6歳)を対象としたインターナショナルプリスクールです。英語で過ごす幼児教育としては価値がありますが、小学校以上に進めない施設も多く、卒園後の行き先を別途考える必要があります。「小学校段階以降も続けられるか」は、見学時に必ず確認してください。
認定団体(アクレディテーション)をどう見るか
WASC(米国西部)、CIS(Council of International Schools)、ACSI(キリスト教系)、NEASC(米国東部)、Cognia、COBIS(英国系海外校)——これらは学校の教育の質を第三者が定期審査する仕組みで、前述のとおり日本の大学入学資格にも直結します。確認のコツは3つ。認定なのか「候補校(Candidate)」なのか、対象が全学年か一部プログラムだけか、有効期限と直近の更新年。学校公式サイトの「Accreditation」ページに明記されているのが通例で、書かれていない場合は率直に問い合わせて構いません。
インターナショナルスクールの学費相場——国内は年間約100万〜340万円
次に、いちばん気になる学費です。以下は各校公式および信頼できる集計にもとづく年間授業料の目安で、円換算は参考レートによる概算です。授業料以外に、入学金・施設費・スクールバス代・給食費・課外活動費などが別途かかるのが一般的である点にご注意ください。
| 都市 | 代表校 | 年間授業料の目安 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 東京 | アメリカン・スクール・イン・ジャパン | 約293万〜343万円(学年による) | エグシス集計 |
| 横浜 | 横浜インターナショナルスクール | 約319万円 | エグシス集計 |
| 大阪 | 大阪YMCAインターナショナルスクール | 約173万円 | OYIS公式 |
| 大阪 | 関西学院千里国際(SIS/OIS) | 授業料 約107万円(+教育充実費 約17万円) | 千里国際公式 |
| シンガポール | タングリン・トラスト・スクール | S$34,770〜55,734(約400万〜640万円) | Tanglin公式 |
| バンコク | インターナショナル・スクール・バンコク | THB 640,000〜1,162,000(約275万〜500万円) | ISB公式 |
| クアラルンプール | インターナショナル・スクール・オブ・KL | RM 69,500〜142,000(約235万〜480万円) | ISKL公式 |
| ドバイ | GEMS World Academy | AED 72,000〜110,000(約310万〜475万円) | Edcare |
この表からわかるのは、国内の主要校は年間おおむね100万〜340万円台のレンジに収まり、アジアの中では決して突出して高いわけではないこと。そして、同じ国内でも大阪の千里国際のように年間100万円台で通える国際校があり、地域差・学校差が非常に大きいことです。より多くの学校・都市を横断した一覧は、出典URL付きでまとめたインターナショナルスクール学費データベースをご覧ください。
※費用・制度は2026年7月時点の公開情報です。最新は各公式でご確認ください。円換算は概算で、為替により上下します。
入学条件と選考——偏差値ではなく「英語力・空き・タイミング」で決まる
日本の中学受験・高校受験に慣れた感覚で臨むと、いちばん戸惑うのがこの部分です。インターナショナルスクールの選考は、学力偏差値による輪切りではありません。見られるのは主に次の5点です。
- お子さんの英語力:幼児・低学年では流暢さより「英語環境への慣れ」「集団生活への適応」が重視されがちです。一方、学年が上がるほど英語で授業を受け課題を読み意見を言える力が前提になり、中学年以降の編入では英語力そのものが最大の関門になります。
- 保護者の英語力:連絡・面談・書類が英語のみという学校では、保護者の英語力を条件に挙げるところもあります。学校差が大きいため募集要項での確認が必須です。
- 年齢と学年のカットオフ:多くの学校が8月または9月始まりで、生年月日の基準日によって入る学年が決まります。日本の4月始まりとずれるため、「日本では2年生なのにインターでは違う学年」ということが普通に起こります。
- 空き状況:人気校では学年ごとに定員が埋まり、募集がない年もあります。合否より先に「空きがあるか」が現実的な壁になります。
- 書類・面接・アセスメント:一般的な流れは、資料請求・説明会→出願→書類審査→親子面接→英語や発達のアセスメント→結果通知です。
そして、日本の家庭がよく探してしまうのが「インターの偏差値ランキング」ですが、インターナショナルスクールに偏差値は基本的に存在しません。学校数が少なく、共通の模試も入試もないため、比較可能な数値そのものが成立しないからです。この点はインターナショナルスクールに偏差値はある?で整理しています。序列がないことは不便に見えて、実は「わが家の基準で選べる」という自由でもあります。
メリットとデメリットを、正直に並べます
魅力だけを並べても、あなたの判断の助けにはなりません。両側を書きます。
メリットの第一は、「英語を学ぶ」のではなく「英語で教科を学ぶ」環境が日常になること。算数も理科も社会も英語で考えるので、言語が道具として定着していきます。第二に、多国籍の同級生と過ごすことで価値観の違いが当たり前になること。第三に、探究型・対話型の授業が多く、正解を当てるより問いを立てる力が育ちやすいこと。第四に、IBやA Levelといった国際資格を通じて海外大学への進学ルートが具体的に見えることです。
デメリットも明確です。最大は費用で、12年間通えば総額は数千万円規模になり得ます。次に制度上の不安——一条校でない学校では就学義務が履行されず、認定の有無で進学ルートが変わります。三つめが日本語と日本の学びの空白。英語も日本語も年齢相応に達しない状態(いわゆるダブルリミテッド)への不安は、多くの保護者が抱えています。四つめが通学の負担で、学校が都市部に偏在しているため、片道1時間以上を6年・12年続ける現実は軽くありません。五つめが選択肢の少なさと変動リスクで、地方では候補が数校しかなく、小規模校では統廃合やコース廃止が起きることもあります。
日本語をどう守るかは、インターを選ぶ家庭の共通課題です。日本語が不安なご家庭には、日本語を「友達との対話」で学べる姉妹サービス〈ともだちじゃぱん〉(NIJIN運営・子ども向けオンライン日本語)もおすすめです。
選び方の軸——この5つの質問に答えるだけで、候補は絞れます
学校見学の前に、家庭内で次の5つを言語化しておくと、比較の精度が一気に上がります。
- ゴールは何歳・どの資格か:幼児期の英語環境が目的なのか、高校卒業まで英語で学び切り海外大学を目指すのか。ゴールが違えば正解の学校も変わります。
- どの型か:IB/英国式(ケンブリッジ)/アメリカ系。探究重視か、科目積み上げ型か、AP・米国大学志向か。
- 認定を受けているか:WASC・CIS・ACSI・NEASC・Cognia・COBISなどの認定と、その対象範囲・有効期限。日本の大学入学資格に直結します。
- 総額でいくらか:入学金・施設費・バス・給食・課外活動費まで含めた初年度総額と、卒業までの累計。
- 何年続けられるか:通学時間×年数、きょうだいの人数、送迎体制、日本語の担保。「入れるか」より「続けられるか」で決めるのが、後悔を減らす最大のコツです。
この5軸を具体的な質問に落とし込んだものは、インターナショナルスクール選び方チェックリスト30項目にまとめています。学校見学にそのまま持っていける形式です。
都市別インデックス——お住まいの地域から学校を探す
ここからは、都市ごとの学校一覧・学費・特徴をまとめた個別ガイドへのインデックスです。インターナショナルスクールは都市によって校数も相場も驚くほど違うので、まずはお住まいの地域(あるいは検討中の赴任先)から見てみてください。
日本国内
- 東京のインターナショナルスクール——国内で最も選択肢が多く、老舗の大規模校からIB認定校まで揃うエリア。
- 港区のインターナショナルスクール——大使館が集まる港区は、国内でも屈指のインター密集地。
- 渋谷区のインターナショナルスクール——都心アクセスと少人数校が両立するエリア。
- 世田谷区のインターナショナルスクール——住宅地に根ざしたプリスクール・小規模校が多いエリア。
- 江東区のインターナショナルスクール——豊洲・東雲など湾岸の子育て世帯が増え、学費の幅が広いエリア。
- 調布のインターナショナルスクール——アメリカンスクール・イン・ジャパンの本校がある多摩地区の拠点。
- 横浜のインターナショナルスクール——開港以来の歴史を持つ学校が集まる、東京に次ぐ集積地。
- 川崎のインターナショナルスクール——東京・横浜の両方に通える立地条件がポイント。
- 大阪のインターナショナルスクール——年間100万円台から通える国際校もある、関西の中心。
- 神戸のインターナショナルスクール——日本最古級のインターがある、国際教育の発祥地のひとつ。
- 名古屋のインターナショナルスクール——製造業の集積で駐在家庭が多く、中部圏の受け皿となるエリア。
- 福岡のインターナショナルスクール——アジアに近い立地で、国際教育の需要が伸びている九州の中心。
アジア・中東
- シンガポールのインターナショナルスクール——アジア最大級の集積地。名門校の学費レンジも最上位。
- バンコクのインターナショナルスクール——校数が多く、価格帯の幅も広い実力派の都市。
- クアラルンプールのインターナショナルスクール——教育移住先として人気で、費用対効果を重視する家庭に。
- ホーチミンのインターナショナルスクール——駐在家庭の増加に合わせて選択肢が急拡大している都市。
- マニラのインターナショナルスクール——英語環境と留学の入口として注目されるエリア。
- ソウルのインターナショナルスクール——入学要件が独特で、事前確認が特に重要な都市。
- 台北のインターナショナルスクール——日本から近く、生活コストとのバランスがよいエリア。
- 上海のインターナショナルスクール——在留邦人が多く、外籍人員子女学校という中国独自の制度理解が要るエリア。
- ドバイのインターナショナルスクール——世界中のカリキュラムが揃う、中東の教育ハブ。
オセアニア
- シドニーのインターナショナルスクール——公立校の質も高く、進学ルートの選択肢が広い都市。
- メルボルンのインターナショナルスクール——教育都市として評価が高く、IB校も充実したエリア。
通えない・高すぎるときの第三の選択肢——オンライン併用(ダブルスクール)
ここまで読んで、「魅力はわかった。でも、うちの地域には学校がない」「学費が現実的でない」「日本の学校を辞めさせる決断はできない」と感じた方も多いはずです。それは、あきらめるべき理由ではなく別の設計を検討すべきサインだと私たちは考えています。
三つめの道が、日本の学校に籍を残したまま、放課後や週末にオンラインのインターナショナルスクールを「足す」併用型、いわゆるダブルスクールです。私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、この併用を前提に2027年9月の開校を準備しているオンライン・インターナショナルスクールです。運営は、日本のオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」に800名以上が在籍する株式会社NIJIN。対象は6〜18歳で、日本語の支えを前提に少しずつ英語へ移っていける設計にしており、費用は対面インターの約5分の1を目指しています(具体的な金額は開校情報でご案内します)。大切にしているのは「英語を学ぶ」ではなく「英語で教科を学ぶ」本物のインターであること、そして順位をつけない脱偏差値の少人数の対話を通じて「自分と世界を、好きになる」を育てることです。
正直にお伝えしたいことが三つあります。ひとつめは、NGAは日本の学校の代わりではないということ。学籍は日本の学校に残す併用型なので、就学義務も進学ルートもそのままです。日本の学校の良さを否定するのではなく、そこに世界を「足す」——それがこの設計の考え方です。ふたつめは、校庭を走り回る体験や、毎日同じ教室で顔を合わせる友だちづくりは、オンラインでは対面と同じようには提供できないこと。だからこそ、リアルな体験は日本の学校に任せる併用型にしています。みっつめは、NGAはまだ開校前で、実績はこれから積み上げる段階だということ。そしてもう一点、バイリンガルは簡単でも短期でもありません。英語で教科を理解できるようになるには年数がかかります。だから、早く始めて長く続けられる設計にしています。併用の全体像はダブルスクールのご案内ページをご覧ください。

はじめの一歩——学校選びの3ステップ
情報を集めるほど動けなくなる、というのは学校選びでよくあることです。順番を決めてしまえば、迷いは減ります。

STEP1・ゴールを決める。何歳まで、どの資格を目指すのか。ここが決まらないまま学校を見ると、パンフレットの印象で判断してしまいます。STEP2・型と認定で絞る。IB/英国式/アメリカ系のどれかを決め、認定の有無で候補を絞ります。この時点で比較すべき学校はたいてい3〜5校になります。STEP3・見学と体験で確かめる。実際に足を運び、総額と通学時間を具体的に計算し、お子さんの反応を見る。そのうえで、フルタイム通学が難しければオンライン併用という設計も同じ土俵に載せて比べてください。選択肢を増やしてから決めるほうが、家族全員が納得しやすくなります。
よくある質問
Q. インターナショナルスクールに通わせると、就学義務はどうなりますか?
A. 文部科学省は「一条校として認められていないインターナショナルスクールに就学させたとしても、法律で規定された就学義務を履行したことにはなりません」と明記しています。実務上は地元の小中学校に学籍を置いたまま通う家庭もありますが、出席の扱いなどは在籍校の判断です。日本国籍のお子さんの場合は、入学を決める前に必ず在住自治体の教育委員会と在籍校にご確認ください。日本の学校に籍を残したまま国際教育を足したい場合は、オンライン併用(ダブルスクール)という設計もあります。
Q. 英語がまったく話せなくても入学できますか?
A. 幼児期・低学年であれば、英語力そのものより英語環境への慣れや集団生活への適応が重視される学校が多く、英語ゼロからの入学例もあります。ただし学年が上がるほど授業を英語で理解し課題をこなす力が前提になるため、中学年以降の編入は英語力が大きな関門になります。保護者の英語力を条件に挙げる学校もあり、条件は学校ごとにまったく違うので、募集要項を個別に確認してください。
Q. 学費はどのくらい必要ですか。安く抑える方法はありますか?
A. 国内主要校の年間授業料は約100万〜340万円台が目安で、これに入学金・施設費・バス代などが加わります。抑えるには、年間100万円台の国際校や地方の学校を選ぶ、きょうだい割引や奨学金制度のある学校を探すといった方法があります。フルタイム通学以外では、日本の学校に通いながらオンラインのインターを併用する方法もあり、NGAは対面インターの約5分の1の費用を目指しています。都市・学校別の詳細は学費データベースをご覧ください。
Q. インターナショナルスクールを卒業して、日本の大学に進めますか?
A. 進めます。文部科学省は、WASC・CIS・ACSI・NEASC・Cognia・COBISといった国際的な評価団体の認定を受けた教育施設で12年の課程を修了した者、および国際バカロレアやGCE Aレベルなどの外国の大学入学資格の保有者に、日本の大学入学資格を認めています。逆にこれらの認定も資格も持たない学校の場合は、高等学校卒業程度認定試験が必要になることがあります。志望校の認定状況は入学前に必ず確認してください。
「入れる学校」ではなく、「続けられる学び」を選ぶ
インターナショナルスクールは、たしかに魅力的な選択肢です。同時に、費用も制度も通学も、決して軽くない現実がついてきます。この記事で定義から選び方まで通して見てきたのは、あなたに「行くべきだ」と勧めるためではなく、正しい情報のうえで、あなたの家庭が納得して決められるようにするためです。
そして忘れないでほしいのは、選択肢は「行く/あきらめる」の二択ではないということ。日本の学校に通いながら英語で教科を学ぶ道も、いまは現実に存在します。お子さんに本当に必要なのは、有名な学校に入ることそのものではなく、自分と世界を好きになれる時間を何年も続けられることのはずです。焦らなくて大丈夫。今日は、この記事のインデックスからお住まいの都市をひとつ開いてみる——それだけでも、景色は変わります。


