
EDUCATION MODEL / 教育モデル
「自分と世界を、
好きになる」には、
理由がある。
NGAの教育は、思いつきではありません。発達科学と思考法、そしてNIJINアカデミー1000名超の実践知——「なぜ子どもが育つのか」から逆算して設計した教育モデルを、このページですべてお見せします。
感覚ではなく、
科学と実践知でつくった学校。
ヴィゴツキーの〈発達の最近接領域〉、デシ&ライアンの〈自己決定理論〉という発達科学。細谷功さんの〈具体と抽象〉という思考法。そこに、星野達郎がNIJINアカデミー1000名超の実践から築いた〈多層的な心理的安全性〉と〈社会共創〉を重ねた、NGA独自の教育モデルです。
NGA教育モデル 全体図
安心の土台の上に、成長のエンジンが回り、学びが往還する。
すべては「自分らしく、誰かを幸せに」のために。
体験する(プロジェクト・国際交流)⇄ 対話でふりかえる ⇄ 概念にする(授業)⇄ もう一度、世界でつかう
ひとりでは届かない。でも仲間と先生の“足場かけ”があれば届く——その領域で学びは最大化する。
自律性・有能感・関係性。3つが満たされるとき、「やらされる」は「やりたい」に変わる。
1対1・8人・約100人・全校・社会——安心の「人数」と「関わり方」を、その子が選べる。
① 安心の人数と関わり方を、
その子が「選べる」。
「安心だから、気づいたらやっちゃう」。挑戦は、安全基地からしか生まれません。だからNGAは、安心をひとつの教室に任せません。性質の違う5つの層を用意し、その日の自分に合う人数と関わり方を、子ども自身が選べるように設計しています。どこかで躓いても、必ず別の層が受けとめます。
| 選べる人数 | どんな場 | 関わり方も、選べる(例) |
|---|---|---|
| 1対1 | バイリンガルメンター/専任サポート ことばにならない気持ちを、母語で聴いてもらえる安全基地。 |
母語で話す。声が出ない日は、チャットだけでも大丈夫。 |
| 8人 | 異年齢クラス/クラス会議 一人ひとりの声が届く、毎日のホーム。 |
話す・聴く・チャットで意見を出す——参加のかたちは自分で選ぶ。 |
| 約100人 | 校舎ホームルーム 顔と名前がつながる上限=ダンバー数で設計。 |
企画に参加する日も、見るだけの日があってもいい。 |
| 全校 | 全校ホームルーム 挑戦が発表され、認められる舞台。 |
声で語る・作品で見せる・スライドで伝える——見せ方も選べる。 |
| 社会・世界 | 社会共創パートナー/国際交流 学びが誰かの幸せにつながる出口。 |
プログラミング・デザイン・アート——つくった成果物で社会とつながる。 |
カメラオフでも、ミュートでも、参加は参加。安心できるかたちから、少しずつ。
チャット、プログラミング、デザイン、アート。ことば以外の表現も、堂々とした「コミュニケーション」です。
場面緘黙やチックのある子も、置いていかれない。自分らしいコミュニケーションを、一緒に見つけて追求していけます。
人が安定した関係を築ける人数の上限=ダンバー数。NGAの校舎(オンライン上のスクールコミュニティ)は、このサイズを基準に設計します。
クラスが合わない日も、1対1や校舎、全校が受けとめる。安全基地が複数あるから、安心して挑戦できます。
バイリンガルメンター(全員に)/専任サポート1on1(有料オプション・週1)/担任=その子の「主体の約束」のパートナー。
② 「支えがあれば、できる」の場所に、
子どもを立たせ続ける。
ヴィゴツキーが示したのは、「ひとりでできること」と「まだできないこと」の間にある、“支えがあれば届く領域(ZPD)”でこそ学びが最大化するということ。NGAの仕組みは、すべてこの領域に子どもを立たせるためにあります。
できる
まだ、できない支えがあれば、できる(ZPD)← 学びが最も起こる場所 →
「ちょうどいい挑戦」を、担任と相談して選ぶ。
一人ひとりの声が届く。仲間の問いが、足場になる。
少し先をゆく仲間の姿が、「次の自分」のイメージになる。
できるようになったら、足場は少しずつ外していく。
③ 自己決定理論(SDT)で
「やりたい」に火がつく。
デシ&ライアンの自己決定理論によれば、人は自律性・有能感・関係性の3つが満たされたとき、ごほうびや罰ではなく「内側からのやりたい!」(内発的動機)で動き出します。NGAの日常は、この3つを毎日満たすようにデザインされています。
時間割は与えられるものではなく、担任と相談しながら自分でデザインするもの。クラスのことはクラス会議で決める。「選ぶ」経験の積み重ねが、人生を選ぶ力になります。
CEFRで成長が見える。全校ホームルームの発表で挑戦が認められる。順位で比べるのではなく、昨日の自分と比べる。「できた!」が次の挑戦の燃料になります。
8名のクラス、週3回のホーム体育、放課後のサークル、国際交流。「何をするかより、誰といるか」。世界中に仲間がいる実感が、安心と憧れの両方をくれます。
心理的に安全で温かい場では、「やらされる」が「やりたい」に変わります。
たとえば電車が好きな子、生き物が好きな子。好きなものをどう覚え、どう整理し、どう思い出せるようにし、どう日常や仕事で使い、どう仲間に伝えるか——その「工夫」こそ、一生使える汎用的なコンピテンシーです。内側からの「やりたい!」で身につけた力だから、テストが終わっても消えない。暗記もひとつの力として、社会で生きる形で習得していきます。
④ 体験と概念を行き来して、
知を「生きた力」にする。
知識を浴びてから使うのではなく、使いながら概念にしていく。抽象度の高いアカデミックな学び(授業)と、具体性の高い社会での挑戦(プロジェクト)が互いを補完し合うことで、学びは深くなり、汎用的になり、どの時代にも通用する「生きる力」になります(細谷功〈具体と抽象〉)。
社会共創プロジェクト(企業・自治体と本物の課題へ)・国際交流・フィールドワーク。
振り返りジャーナル・クラス会議・メンターとの1on1で、体験をことばにする。
選択式授業・CEFR・IGCSEの学びで、体験を使える知識へ結晶させる。
プレゼン・全校ホームルームでの発表・次のプロジェクトで、もう一度世界へ。
年号を覚えるだけなら「テストのための知識」。でも社会共創プロジェクトで地域や世界の課題に挑むと、「歴史は、いまを読み解く道具だ」と気づく。価値がわかるから、もっと深く学びたくなる。
掛け算や因数分解も、教室の中だけでは「なんのため?」。プロジェクトで売上やデータを扱った瞬間、「世界を説明することば」に変わる。学びが、使える力になる。
この往還が、どの時代にも役立つ、汎用的な「生きる力」を育てます。
⑤ 「土壌」を変えると、
子どもはヒーローになる。
社会共創は、子どもを変える教育ではありません。子どもが認められる「土壌と構造」のほうを変える教育です(星野達郎・NIJINの実践知)。
NIJINアカデミーでは、パナソニックやソフトバンクなどの企業と共創するアントレプレナーシップ教育を実践してきました。学校では「支援級」と言われた子どもたちが、プログラミングの力やASD特有の豊かな発想を生かして、社員の前で新規事業をプレゼンし、エンジニアと本物のアプリをつくったのです。
企業・自治体との本物の課題。子どもの得意が、本物の価値になる。
その子はクラスのスーパーヒーローに。評価の物差しが変わる。
「自分はできる」。認められた実感が、次の挑戦の土台になる。
満たされた子は、人を認められる。問題行動は自然と消えていく。
それが、社会共創です。
教育モデルの上に、カリキュラムが立つ。
教育モデルは「なぜ」。カリキュラムは「なに」。時間割は「いつ」。NGAの一週間は、すべてこのモデルから逆算されています。
| 理論 | NGAでの実践 |
|---|---|
| 多層的な心理的安全性 星野達郎(実践知) |
クラス会議/校舎ホームルーム/全校ホームルーム/バイリンガルメンター/専任サポート1on1(有料オプション) |
| ZPD(発達の最近接領域) ヴィゴツキー |
8名クラス/CEFRレベル×コンテンツの選択式授業/担任と相談して決める時間割/異年齢・多国籍の仲間 |
| SDT(自己決定理論) デシ&ライアン |
自律性=選択式授業・クラス会議/有能感=CEFR測定・全校ホームルームでの発表/関係性=ホーム体育(週3回)・国際交流・ランチクッキング |
| 具体と抽象の往還 細谷功 |
社会共創プロジェクト(週2)⇄ 選択式授業・振り返りジャーナル ⇄ プレゼン・全校ホームルーム発表 ⇄ 修学旅行・フィールドワーク |
| 社会共創 星野達郎(実践知) |
企業・自治体・NPOと「共に創る」本物の課題(週2回のPBL)/国際交流(月1)/学園祭・体育祭(リアル×メタバース) |
参考・出典:Vygotsky, L. S.〈発達の最近接領域(ZPD)〉/ Deci, E. L. & Ryan, R. M.〈自己決定理論(SDT)〉/ 細谷功『具体と抽象』/〈多層的な心理的安全性〉〈社会共創〉=星野達郎(NIJINアカデミー1000名超の実践知)。本ページはNGAの教育設計の考え方を示すものです。