【2026年版】富山県のインターナショナルスクール全8施設|エリア別の学費と、小学校以上まで通える1校の選び方

富山県のインターナショナルスクール一覧と書かれた記事のキービジュアル

「富山県 インターナショナルスクール」と検索して、思ったより情報が出てこないと感じているのではないでしょうか。出てくるのは英語の幼児園ばかりで、小学生になってからも英語で学べる学校の話はほとんど見つからない——。ただ、富山県はゼロの県ではありません。2024年4月、富山市に県内で初めて小学生から高校生までを英語で受け入れる全日制のインターナショナルスクールが開校しました。ここが鹿児島や島根のような「幼児期で道が途切れる県」との決定的な違いです。とはいえ、その全日制は今のところ県内にただ1校。判明分8施設のうち7つが富山市に集中し、高岡市に1つ、それ以外の市町村には常設の施設が確認できません。この記事では、富山県のインターナショナルスクールを学費付きでエリア別にすべて並べたうえで、県内の国際教育に近い選択肢、金沢・小松への通学、そして通わないという選択肢まで、いま選べる道を正直に整理します。

目次

結論:富山県で選べる学校(早見)

ここだけ読めば全体像がつかめます。学校が確認できるエリアごとに校名を並べ、最後にオンラインという選択肢も同じ粒度で載せました。エリアごとの詳しい状況(学校が無いエリアを含む)は本文で正直に扱っています。

  • 富山市① — トリニティーインターナショナルスクール(Trinity International School)
  • 富山市② — フローベルズインターナショナルスクール/ジョリーキッズインターナショナルスクール/フレンズプリスクールほか計4校
  • 高岡市 — 富山モンテッソーリインターナショナルスクール/小学校の部
  • NIJIN GLOBAL ACADEMY(オンライン) — 6〜18歳/2027年9月開校・現在は開校情報の登録受付中/対面インターのおよそ1/5の学費帯/日本語の支えあり。通える範囲や学費が壁になる家庭の選択肢。
立山連峰を望む富山の川沿いの道を、通学かばんを背負った子どもと母親が手をつないで歩く春の朝の風景
富山県は呉東と呉西、そして山あいの町まで広がります。まずは「どこに何があるか」から。

富山県のインターナショナルスクール事情と学費相場

前提として、富山県は静かに、しかし確実に国際化が進んでいる県です。富山県の発表によると、県内の外国人住民は令和8年1月1日現在で108カ国・地域から25,714人。前年から1,929人(8.1%)増えて4年連続で過去最多を更新し、総人口に占める割合は2.6%になりました。国籍別ではベトナムが5,836人でもっとも多く、中国、インドネシア、フィリピン、ブラジルが続きます。市町村別では富山市10,259人、高岡市4,609人、射水市3,850人と、この3市で県全体の7割以上を占めます。とくに射水市は総人口比4.3%と県内でもっとも高く、多国籍な家庭が日常の風景になっている地域です。

それだけの人が暮らしながら、英語で学べる学校の数はまだ追いついていません。判明分8施設のうち7つが富山市内、残る1つが高岡市。そして小学校段階以上を全教科(国語を除く)英語で学べる全日制は、富山市のトリニティーインターナショナルスクール1校だけです。射水市・砺波市・南砺市・氷見市、そして魚津市・黒部市・滑川市といった新川エリアには、常設のインターナショナルスクールやインターナショナルプリスクールを確認できませんでした。つまり富山県で起きているのは、選択肢がないことではなく、選択肢が富山市に一点集中していることです。

学費の相場は、首都圏よりかなり抑えめです。0〜6歳の英語プリスクールは月額おおむね3万2,000円〜6万2,000円、年間にすると40万〜80万円台が目安(別途、入園料や年間維持費)。3〜5歳児は幼児教育・保育の無償化の対象になる施設が多く、認定を受けられれば月額3万7,000円までが無償化されるため、実質負担はさらに下がります。一方、小学校段階以上の全日制になると水準が変わり、初年度でおおむね100万円前後。それでも首都圏の大手インターが年間200万〜300万円という水準であることを考えれば、費用の壁は富山ではずいぶん低いと言えます。そもそもインターナショナルスクールとは何か、一条校(日本の正規の学校)との違いや義務教育の扱いについてはインターナショナルスクールとは?で整理しています。
※学費等は2026年7月時点の公開情報です。改定される場合があるため、最新は各校公式サイトで必ずご確認ください。

富山県のインターナショナルスクール選びで先に知っておきたい、小学校以上の全日制インターは県内1校のみ・判明分8施設のうち7つが富山市に集中・県内にIB認定校はゼロ、という3つのポイントを示した図解
比べる前にこの3つを知っておくと、富山での学校選びで迷わなくなります。

富山県のインターナショナルスクール一覧【エリア別】

ここからは、2026年7月時点で確認できた施設を判明分すべて、エリア別にご紹介します。無理に「おすすめ7選」に水増しはしません。数は限られていますが、性格はそれぞれ違います。

富山市①——県内唯一の全日制インターナショナルスクール

県内でいま最も注目すべきなのが、富山市中冨居のトリニティーインターナショナルスクール(Trinity International School)です。プロテスタント教会「トリニティーチャーチ富山」が母体となり、2024年4月5日に県内初のインターナショナルスクールとして開校しました。北陸中日新聞の報道によれば、開校時の在籍は19〜20人で、そのうち8人は外国にルーツを持つ子どもたち。教職員は10人体制で、うち5人が外国人教員です。対象は小学1年から高校2年相当まで(開校時点)で、国語以外の教科はすべて英語で行われます。文部科学省が認定する国際教育団体ACSIのメンバー校で、キリスト教教育を土台に、聖書教育に加えてお金や経済の教育、性教育、自己表現の授業といった特色ある科目を置いているのが特徴です。海外大学への進学を基本方針としています。

学費は、第三者データベースの公開情報で入学金15万円、授業料が月額7万円、設備費が年額10万円、教材費が月額5,000円。単純計算すると初年度はおよそ115万円という水準です(開校初年度は特別価格が適用された経緯があるため、現在の金額は必ず学校にご確認ください)。
正直な注意点も書いておきます。この学校は日本の一条校ではなく無認可の教育施設という位置づけで、報道によれば日本の高校卒業資格は得られません。日本の大学を第一に考えるご家庭は、進路設計を先に固めたうえで検討する必要があります。逆に、海外大学や国際的な進路を視野に入れているなら、富山県内で毎日通えるという意味で唯一無二の存在です。

富山市②——0〜6歳の英語プリスクール6施設

幼児期の選択肢は、富山市内に厚く集まっています。フローベルズインターナショナルスクール(秋吉)は2歳から6歳を対象に、園内の会話をすべて英語で行う英語幼稚園。オックスフォード大学出版の教材を使い、フォニックスからリーディング・ライティングまでを積み上げます。公開情報では入園金2万円、授業料は月額4万7,000円、開所は8:30〜18:00です。

スタンフォードイングリッシュ(奥田町)は1歳のエンジェルズクラスから3〜6歳のキンダークラスまでを揃え、平日8:00〜19:00・土曜も開所という長時間対応が強み。帰国子女やプリスクール出身者向けのクラスも用意されています。料金は公開情報が限られるため要問い合わせです。TLC Kids Club(大泉本町)は1歳半〜5歳で、入園金1万円・年会費8,000円に加えて保育料は3〜5歳児で月額4万2,000円、1〜2歳児で月額4万5,000円〜。日本語と英語をバランスよく取り入れる方針を掲げています。

ジョリーキッズインターナショナルスクール(本郷町三区)は2〜5歳を対象に保育料が月額3万2,000円〜4万5,000円と県内でも入りやすい水準で、7:30〜18:00の長時間預かりに対応。フレンズプリスクール(中老田)は2〜5歳で保育料月額3万7,500円+施設管理費2,500円、入学時金1万5,000円という設定で、英検の受験実績も公開しています。まんまるキッズ英語保育園(粟島町)は0歳6か月から5歳までを受け入れる定員30名の企業主導型保育園で、入園料はなく、令和8年度の保育料は年齢に応じて月額4万4,000円〜4万6,800円。月〜土曜の7:30〜18:30という共働き家庭に現実的な時間帯です。

高岡市——県西部(呉西)唯一の施設と、小学校の計画

呉西エリアで唯一確認できたのが、高岡市宝町の富山モンテッソーリインターナショナルスクールです。2024年4月に高岡市初の英語の保育園として開園し、AMI公認の国際モンテッソーリ教師資格を持つ講師と日本人保育士・教員が在籍。保育は外国人講師が英語で行い、家庭では日本語という二言語環境を前提に設計されています。対象は0〜6歳で、公式サイトの料金表では入会金6万5,000円、月謝が未満児4万8,000円・年少以上6万2,000円、年間教材費5万9,500円、年間維持費5万6,500円。延長保育(14:30〜18:00)は月額2万5,000円です。3〜5歳は無償化の認定を受ければ月3万7,000円までが無償になります。

注目したいのは、この園が小学校の部の開設を進めていることです。公式サイトによれば、文部科学省の学習指導要領に基づくカリキュラムを土台に、国語と道徳は日本語、それ以外はモンテッソーリ教育を英語で行う構想で、英語がほぼ未習の子ども向けの準備コースも用意する予定とされています。富山県教育委員会や高岡市と協議を進めている段階で、公表されている2026年度の費用は入学金15万円、授業料が月額7万2,000円、設備費10万円、教材費が月額6,000円、初年度合計101万8,000円。呉西エリアで小学校段階の英語環境を探しているご家庭は、開設状況を直接確認する価値があります。

射水・砺波・南砺・氷見、そして新川エリア(魚津・黒部・滑川)

正直にお伝えします。射水市・砺波市・南砺市・氷見市・小矢部市、そして魚津市・黒部市・滑川市・入善町・朝日町といった県東部には、2026年7月時点で常設のインターナショナルスクールやインターナショナルプリスクールを確認できませんでした。全国のプリスクール検索データベースでも、富山県の登録は富山市に集中しており、他の市町村はゼロと表示されます。英会話教室や子ども向け英語スクールは各地にありますが、日中を英語で過ごす園という意味での選択肢は、県内では富山市と高岡市に限られるのが現状です。

とくに射水市は、外国人住民の割合が県内最高(総人口比4.3%)でありながら、英語で学べる常設の学校がないという状況にあります。氷見市や南砺市から富山市の施設まで通うとなると、車で片道1時間前後。毎日の送迎を6年続けられるかは、家庭の働き方によって答えが大きく変わります。全国47都道府県のインターナショナルスクール一覧から、他県の状況もあわせて確認できます。

富山県のインターナショナルスクール 学費一覧表【全8施設を1表で比較・2026年版】

富山県の施設は数が限られている分、1枚の表にすべて載せきることができます。ここでは本文で紹介した8施設の入園金・月謝・対象年齢・開所時間を、公開されている実額のまま並べます。金額を公表していない施設は、推測で埋めずに要問い合わせと書きます。富山県のインターナショナルスクールを比べるとき、いちばん効くのはこの一覧を上から下へ一度眺めることです。

施設名 所在地 対象年齢 入園金・入会金 月額費用(公開情報) 開所時間
トリニティーインターナショナルスクール
※県内唯一の全日制
富山市中冨居 小1〜高2相当 入学金15万円 授業料 月7万円+教材費 月5,000円。設備費 年10万円。初年度合計 約115万円 全日制(国語以外は英語)
フローベルズインターナショナルスクール 富山市秋吉 2〜6歳 入園金2万円 授業料 月4万7,000円 8:30〜18:00
スタンフォードイングリッシュ 富山市奥田町 1〜6歳 要問い合わせ 要問い合わせ 平日 8:00〜19:00・土曜も開所
TLC Kids Club 富山市大泉本町 1歳半〜5歳 入園金1万円+年会費8,000円 3〜5歳 月4万2,000円/1〜2歳 月4万5,000円〜 要問い合わせ
ジョリーキッズインターナショナルスクール 富山市本郷町三区 2〜5歳 要問い合わせ 保育料 月3万2,000〜4万5,000円 7:30〜18:00
フレンズプリスクール 富山市中老田 2〜5歳 入学時金1万5,000円 保育料 月3万7,500円+施設管理費2,500円 要問い合わせ
まんまるキッズ英語保育園 富山市粟島町 生後6か月〜5歳(定員30名) 入園料なし 令和8年度 月4万4,000〜4万6,800円(年齢による) 月〜土 7:30〜18:30
富山モンテッソーリインターナショナルスクール 高岡市宝町 0〜6歳(小学校の部を計画中) 入会金6万5,000円 月謝 未満児4万8,000円/年少以上6万2,000円。年間教材費5万9,500円・年間維持費5万6,500円。延長保育(14:30〜18:00)月2万5,000円 要問い合わせ

※金額は各施設および第三者データベースの2026年時点の公開情報です。改定されるため、最新は必ず各施設の公式サイト・窓口でご確認ください。

この表を1枚にして、はじめて見えた富山県の3つの事実

①未就学の月額は3万2,000円〜6万2,000円に収まる。首都圏のインターナショナルプリスクールが月10万円を超えることを思えば、富山の幼児期の英語環境は驚くほど手が届きます。しかも3〜5歳は幼児教育・保育の無償化で月3万7,000円までが給付対象になり得るため、園によっては実質負担がほぼ消えるケースすらあります。表の月額をそのまま家計にのせる前に、無償化の対象施設かどうかを必ず園に確認してください。

②小学校段階で金額が一段上がる。全日制のトリニティーは初年度およそ115万円、高岡市の小学校の部の計画は初年度101万8,000円。未就学の年間40万〜80万円台から、100万円台へ一段上がります。ただしこれは全国的には安い部類で、首都圏の大手インターの年間200万〜300万円に比べれば半分以下です。富山で本当に高いのは学費ではなく、選択肢の少なさのほうです。

③県内の8施設のうち7つが富山市。表の所在地の列を上から読むと、高岡市の1施設を除いてすべて富山市です。射水市・砺波市・南砺市・氷見市・魚津市・黒部市・滑川市にお住まいなら、費用より先に片道の所要時間を地図で測ってください。ここが富山県の学校選びで最初に決まってしまう条件です。学費の内訳をもう少し細かく知りたい方はインターナショナルスクールの学費の内訳もあわせてどうぞ。

富山県のインターナショナルスクールでよくある3つの質問(一覧表の読み方)

Q. 富山県にインターナショナルスクールは何校ありますか。
2026年時点で確認できたのは上表の8施設です。ただし「インターナショナルスクール」を小学校段階以上を英語で学べる全日制と定義するなら、県内は富山市のトリニティーインターナショナルスクール1校のみです。残る7つは0〜6歳の英語園・英語保育園です。

Q. 富山県のインターナショナルスクールの学費はいくらですか。
未就学は月額3万2,000円〜6万2,000円(年間およそ40万〜80万円台)、小学校段階以上の全日制は初年度およそ115万円が目安です。入園金・年間維持費・教材費が別にかかる施設が多いため、月謝だけで比べないでください。

Q. 富山県にIB(国際バカロレア)認定校はありますか。
ありません。北陸3県でもっとも近いのは石川県のPYP認定校1校です。IBのプログラムそのものを県内で受けることは、2026年時点ではできません。

県内にある「国際教育に近い」選択肢

インターナショナルスクールではなくても、国際教育に近い学びは県内にあります。まず知っておきたいのは、国際バカロレア(IB)の認定校・候補校が富山県内には確認できないという事実です。北陸3県で最も近いのは石川県のPYP認定校1校で、富山県内にPYP・MYP・DPいずれの認定校もありません。IBの探究的な学びを県内で受けることは、現時点では難しいと考えてください。

そのうえで、英語に厚く時間を割く一条校はあります。射水市戸破の片山学園初等科は富山県で唯一の私立小学校で、2019年に開校。「グローバル人材の育成」を掲げ、1年生から毎日1時限の英語授業を置き、卒業までにCEFR A2(英検準2級相当)の到達を目指しています。専用のELFルームも設けられ、片山学園中学校・高等学校と合わせた12年間の一貫教育が組まれています。学費は入学金15万円(初年度のみ)、授業料月額3万5,000円、施設設備費月額2万円ほか。全教科を英語で学ぶ場ではありませんが、日本の卒業資格を保ちながら英語量を増やしたい家庭には現実的です。高校段階では、富山市の富山国際大学付属高等学校が普通科国際英語コースを置き、1年次のアメリカでのホームステイ語学研修などを組み込んでいます。

目的が「英語で教科を学ぶこと」なのか「日本の学校に籍を置きながら英語量を増やすこと」なのかで、これらの評価は大きく変わります。ここを先に決めておくと、見学の質が変わります。

比較でわかる、わが家に合う選び方

県内の英語プリスクール、富山市の全日制インター、オンライン国際校。この3つは、どれが優れているかではなく、わが家の制約に合うかで選ぶものです。費用・入学のしやすさ・通学の負担・対面での体験・小学校以降も続けられるか——この5つの観点で並べると、迷いがかなり減ります。

県内の英語プリスクール・富山市の全日制インターナショナルスクール・オンライン国際校を、費用の手頃さ・入学のしやすさ・通学の負担・対面体験・小学校以降の継続性の5観点で比較した表
どれかが万能ということはありません。だから「わが家が譲れない1行」を先に決めます。

富山県の場合、多くの家庭が引っかかるのは3行目——通学の負担です。県内に全日制インターがあること自体は大きな前進なのに、それが富山市の一点にしかないため、呉西や新川に暮らす家庭にとっては「県内にあるのに通えない」という状態が生まれます。逆に富山市内に住んでいる家庭にとっては、選択肢の幅は北陸でも屈指です。まずは自宅から片道何分かを地図で測ることから始めてみてください。費用の全体像をもう少し細かく知りたい方は、インターナショナルスクールの学費の内訳を解説した記事もあわせてどうぞ。授業料以外にかかるお金まで見えると、判断の精度が上がります。
オンラインでの学びのしくみを見る →

立山連峰が見える富山の自宅リビングで、子どもがノートパソコンでオンライン授業を受け、そばで母親が穏やかに見守る様子
通わずに世界とつながる学び方は、呉西や新川に暮らす富山の家庭にこそ現実的な選択肢です。

近隣県のインターナショナルスクール(金沢・小松は通学圏か)

富山市の1校が合わない場合、県外に目を向けることになります。もっとも現実的なのは石川県です。富山駅から金沢駅までは北陸新幹線でおよそ20〜25分。県内の高岡から富山市へ向かうのと大差ない時間で、隣県の県庁所在地に着きます。石川県には小松市と内灘町に小学生以上が通える全日制インターが2校あり、さらに金沢市には2027年に新キャンパスの開校が予定されています。詳しくは石川県のインターナショナルスクールの記事で、学費や対象年齢まで整理しています。呉西エリア(高岡・射水・小矢部)にお住まいなら、富山市へ向かうより金沢方面のほうが近いケースもあります。

ただし、ここも正直にお伝えします。新幹線で20分台という数字は、通学が現実的だという意味ではありません。往復の交通費は年間で数十万円規模になりますし、小学生が毎朝新幹線に乗る生活を6年間続けるのは、体力の面でも家庭の送迎負担の面でもかなり重いものです。実際に県外の学校を選ぶ家庭の多くは、転居するか、保護者のどちらかが送迎に専念できる働き方に変えています。志望校を絞る前に、通学時間だけでなく「その形を6年間続けられるか」を家族で一度話し合ってみてください。

通える範囲に見つからないなら——オンラインという選択肢

ここまで読んで、「富山市の学校は方針が合わない。金沢まで毎日通わせるのも無理だし、転居もできない」と感じた方もいるはずです。そんな家庭のために、私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は2027年9月開校のオンライン・インターナショナルスクールを準備しています。

運営は、日本でオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJIN。NIJINアカデミーにはすでに1000名以上の子どもたちが在籍しています。NGAが大切にしているのは、脱偏差値——テストの点数で子どもを並べないこと。少人数の対話を中心に、「自分と世界を、好きになる」学びを設計しています。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳。住む場所を選ばないので、富山市でも高岡でも射水でも、そして南砺の山あいでも入善でも、条件はまったく変わりません。車で片道1時間かかる町に暮らしていても、教室までの距離は同じゼロです。日本語の支えを前提に、少しずつ英語に触れられる設計にしているのも、日本の家庭にとって現実的だと考えているからです。学費は対面のインターナショナルスクールの約5分の1を目指しています。

地元の学校に籍を置いたまま、放課後や週末にオンラインで英語で学ぶダブルスクールという形もあります。いきなり学びの中心を移すのが不安なら、こちらから始める家庭も少なくありません。
正直な注意点もお伝えします。NGAはまだ開校前で、実績はこれから積み上げる段階です。そして、校庭で走り回る体験や、同じ教室で肩を並べる感覚は、対面の学校と同じようには提供できません。それでも「近くに無いから、あきらめる」を「通わなくても、続けられる」に変えられる家庭が、富山県には確かにいるはずだと考えています。

よくある質問

Q. 富山県に、小学生が通えるインターナショナルスクールはありますか?

A. あります。富山市中冨居のトリニティーインターナショナルスクールが、2024年4月から小学1年以上を受け入れ、国語以外の教科を英語で行っています。ただし県内ではここ1校のみで、日本の一条校ではないため高校卒業資格は得られない点に注意が必要です。高岡市の富山モンテッソーリインターナショナルスクールも小学校の部の開設を進めており、こちらは開設状況を直接ご確認ください。

Q. 高岡市や射水市から通える学校はありますか?

A. 高岡市には富山モンテッソーリインターナショナルスクール(0〜6歳)があります。射水市には常設の施設が確認できないため、富山市の施設に通うか、県内唯一の私立小学校である片山学園初等科(射水市戸破)のように英語量の多い一条校を選ぶか、北陸新幹線で20分台の金沢方面を検討するかになります。呉西エリアは、富山市より石川県のほうが近い場合もあるので、地図で両方向を測ってみてください。

Q. 英語を増やすと、日本語の力が中途半端になりませんか?

A. よくいただく不安です。富山県の場合、幼児期の施設はほとんどが日本の無償化制度の中にある園なので、日本語の土台は保たれやすい環境にあります。一方、全日制インターのように英語の時間を大きく増やす場合は、日本語をどう担保するかを先に決めておくことが大切です。日本語が不安なご家庭には、姉妹サービス〈ともだちじゃぱん〉(NIJIN運営・子ども向けオンライン日本語)もおすすめです。学校選びの際は、パンフレットの説明ではなく実際の週間時間割を見せてもらいましょう。

「通えるか」ではなく「続けられるか」で選ぶ

富山県のインターナショナルスクール探しは、決して絶望的ではありません。県内には小学生から高校生までを英語で受け入れる学校が実際に生まれ、高岡市でも小学校の計画が動いています。ただし、それらはすべて富山市と高岡市に集まっていて、射水・砺波・南砺・氷見や新川エリアに暮らす家庭にとっては、まだ距離という壁が残ります。IB認定校が県内にないことも、正直に受け止めておきたい事実です。

それでも、道は一本ではありません。県内の英語プリスクール、富山市の全日制インター、英語量の多い一条校、金沢方面への通学、そしてオンライン——いま選べる道は5つあります。大切なのは、入れる学校を探すことより、お子さんが何年も安心して続けられる学びを選ぶことです。焦らなくて大丈夫です。まずは今日、気になった施設をひとつ見学予約してみる。それだけでも、選択肢の景色は変わります。

近隣県・全国のインターナショナルスクールガイド

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