「京都府でインターナショナルスクールを探しているけれど、京都市内の学校ばかり出てきて、府全体でどこに何校あるのかが分からない」——そんなもやもやを抱えて検索されたのではないでしょうか。結論からお伝えすると、京都府内で小学生以上が英語で学べる本格的なインターナショナルスクールは、判明している範囲で3校(京都市上京区・木津川市・京田辺市)。そこに幼児向けのプリスクールが京都市内を中心に10校前後、さらに英語で学べる一条校の国際コースが宇治市・京田辺市にあります。通学型インターの年間学費はおよそ145万〜195万円が目安です。
この記事では、京都府のインターナショナルスクールをエリア別に網羅して整理し、学費の目安・対象年齢・カリキュラム、そして「わが家の場合はどこを見て選べばいいか」までを正直にお伝えします。特定の学校を売り込むためではありません。読み終えたときに、ご自身で判断の軸を持てるようになる——それがこの記事のゴールです。

京都府のインターナショナルスクール事情と学費相場
京都は、国際観光都市であると同時に、京都大学をはじめとする大学・研究機関が集まる学術都市です。京都府内の外国人住民は2016年の約54,000人から2025年には約91,000人へと、10年で1.68倍に増えました(京都府・外国人住民等の現状)。特に京都市左京区は、人口約15万人のうち9,000人以上が外国人住民という地域で、留学生・外国人研究者とその家族が数多く暮らしています。「数年だけ日本に滞在する研究者・大学教員の家庭」と「京都で長く暮らす国際結婚・帰国子女の家庭」が同居しているのが、京都府の国際教育ニーズの特徴です。
一方で、京都府のインターナショナルスクールの数は、東京・大阪・神戸ほど多くはありません。小学生以上まで英語で学び続けられる学校は、京都市上京区の京都インターナショナルスクール(KIS)、木津川市の同志社国際学院国際部(DISK)、京田辺市のKIU Academyの3校が中心。幼児期の英語環境(プリスクール)は京都市中京区・左京区・北区などに複数ありますが、小学校進学のタイミングで「府内で続けられる学校」が急に絞られるのが京都府の実情です。
学費の相場は、通学型インターで年間およそ145万〜195万円。これに入学金・登録料(20万〜25万円程度)、施設費、教材費などが加わります。英語で学べる一条校の国際コースは年間約98万〜168万円と、インターよりは抑えめです。学費の内訳の考え方はインターナショナルスクールの学費の内訳で詳しく解説しています。※学費等は2026年7月時点の公開情報です。最新は各校公式サイトでご確認ください。

京都府のインターナショナルスクール一覧【エリア別】
ここからは、京都府内で確認できたインターナショナルスクールをエリア別に整理します。京都府は南北に長く、京都市エリアと、けいはんな学研都市を含む府南部エリアでは、選べる学校がまったく違います。お住まいの場所から現実的に通えるかを想像しながら読んでみてください。
京都市エリア(上京区・中京区・左京区ほか)
1. 京都インターナショナルスクール(KIS)
1957年創立、京都でもっとも歴史あるインターナショナルスクールです。京都市上京区に聚楽キャンパス(3〜12歳)と待賢キャンパス(12歳〜)の2拠点を構え、国際バカロレアのPYP・MYP・DPをすべて実施する、京都で唯一のIBコンティニュアム校。2025年8月にG11、2026年にG12が開設され、幼児から高校卒業まで一貫して学べる体制が整いました。WASC・COBISの認定も受けています。
- カリキュラム——国際バカロレア(PYP/MYP/DP)・英語
- 対象年齢——3〜18歳(K1〜G12)・京都市上京区(2キャンパス)
- 学費目安——年間約155.7万円(K1〜G5)/約195.1万円(G6〜G10)※施設費19万円込み・出願料3.15万円・登録料22万円(2026/27年度公開情報・最新は要確認)
- こんな家庭に——京都市中心部からフルIBの一貫教育を受けさせたい、大学関係・駐在などで数年〜長期に京都に暮らすご家庭
2. 京都市内のインターナショナルプリスクール(幼児期)
京都市内には、小学校進学前の子どもを対象にした英語環境のプリスクール・英語保育園が複数あります。多くは1〜6歳が対象で、日中の大半を英語で過ごす園と、日本語と英語を併用する園に分かれます。小学部以上の課程は持たないため、就学時に進路を選び直す前提で検討してください。
- 京都インターナショナルプリスクール——京都市中京区。英語での保育・プリスクールコース
- キンダーキッズ インターナショナルスクール 京都校——京都市中京区西ノ京。1〜5歳中心のオールイングリッシュ環境
- さくらインターナショナルスクール京都校(関西国際学園)——日英バイリンガル・探究学習型の英語保育
- きららインターナショナル幼稚舎——英語と日本語の両方を大切にする方針
- ズー・フォニックス・アカデミー京都校(中京区)/マリアンインターナショナルスクール(中京区)/ベニシアインターナショナルスクール(左京区)など
プリスクールの費用は園・コース・預かり時間によって大きく変わるため、学費は要問い合わせとしてください(週数回のコースか、フルタイムの保育かで年額は数十万円単位で変わります)。
京都府南部・けいはんな学研都市エリア(木津川市・京田辺市・宇治市)
京都府南部は、関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)を中心に、広いキャンパスを持つ学校が集まるエリアです。奈良市・大阪府北東部からも通いやすく、京都市内より校地が広く、学費もやや抑えめという特徴があります。
3. 同志社国際学院国際部(DISK)
木津川市にある、G1〜G12の12年一貫インターナショナルスクールです。2014年に国際バカロレアPYPの認定を受け、日本で最初のIB認定インターナショナルスクールとなりました。同じ校舎には一条校である同志社国際学院初等部(DIAES)が併設され、日本語約45%・英語約55%の母語基盤型バイリンガル教育を行っています(DIAESも2019年にPYP認定)。「英語で学ぶインター」と「日本語も育てる一条校」が同じ敷地にあるという、全国的にも珍しい構成です。
- カリキュラム——国際バカロレア(PYP認定)を基盤とした英語による12年一貫(中等以降の詳細は要確認)
- 対象年齢——6〜18歳(G1〜G12)・京都府木津川市
- 学費目安——年間約155万円(G6〜8)/約170万円(G9〜12)+教育充実費15万円、受験料2万円・登録料25万円(公開情報・最新は要確認)
- こんな家庭に——英語での学びと日本語の力を両立させたい、木津川・奈良・京田辺方面にお住まいのご家庭
4. KIU Academy(京都インターナショナルユニバーシティーアカデミー)
京田辺市にある、G1〜G12のバイリンガル・インターナショナルスクールです。米国式のカリキュラムをベースに日本のカリキュラムも意識し、英語と日本語の両方で授業を行います。米国のWASCと、キリスト教系学校の国際団体ACSIの認定を受けており、海外大学と日本の進路の両方を視野に入れられるのが特徴です。
- カリキュラム——米国式ベースの日英バイリンガル(WASC・ACSI認定)
- 対象年齢——6〜18歳(G1〜G12)・京都府京田辺市
- 学費目安——年間約145.3万円〜(2026/27年度公開情報)+出願料2.5万円・最新は要確認
- こんな家庭に——英語と日本語の両方を伸ばしたい、京田辺・宇治・木津川・奈良方面のご家庭
英語で学べる一条校・国際コース(宇治市・京田辺市)
「インターナショナルスクールでなくてもいいが、英語で深く学ばせたい」というご家庭には、京都府内の一条校という選択肢もあります。日本の卒業資格が得られる点が、インターとの大きな違いです。
- 立命館宇治中学校・高等学校(宇治市)——2009年、関西の一条校として初めて国際バカロレアDPの認定を受けた学校。高校IBコースの年間納入金は授業料63.8万円+教育充実費29.1万円+IBコース費75万円=約167.9万円(2025年度・2026年度以降は改定あり・要確認)
- 同志社国際中学校・高等学校(京田辺市)——全校生徒の半数以上が帰国生という、京都で唯一の海外子女教育振興財団A1群指定校。初年度納入金は約108万円、2年目以降は年間約98万円程度(別途教材費等・最新は要確認)
府中部・北部エリア(亀岡・南丹・綾部・福知山・舞鶴など)
正直にお伝えすると、京都府の中部・北部で、小学生以上が英語で学べる常設のインターナショナルスクールは確認できませんでした(2026年7月時点。府内の私立学校一覧・各校公式サイト・国際学校データベースを横断して確認)。長岡京市などには英語学童・アフタースクール型の施設がありますが、フルタイムの国際教育とは性格が異なります。このエリアからは、京都市内のKIS(京都市上京区)まで通うか、府南部の学校まで通うか、あるいは通学しない学び方を検討することになります。福知山・舞鶴からKISまでは片道2時間前後を見込む必要があり、毎日の通学としては現実的ではありません。
なお、京都府南部にお住まいなら、大阪府内の学校が通学圏に入ることもあります。大阪のインターナショナルスクールは選択肢が多く、京都駅から新快速・京阪などで通う家庭も実際にあります。全国47都道府県の一覧はこちらから、近隣府県の状況もあわせて確認できます。
比較でわかる、わが家に合う選び方
ここまでの学校を「タイプ」で見直すと、判断の軸がはっきりします。京都府の場合、京都市内か府南部かというエリアの違いが、そのまま選べる学校の違いになる点が特徴です。

表のとおり、対面の校舎や日常的な英語漬け環境は通学型インターの強みですが、京都府では小学生以上が通える学校が3校に限られ、学費も年間150万〜195万円前後に上がります。一方、費用と通学負担の軽さ、そして「府内のどこに住んでいても同じ環境で続けられること」はオンライン型の強みです。大切なのは、「入学できるか」より「何年も続けられるか」という視点。学費は小中高と続けば10年以上かかる投資です。通学時間・家計・お子さんの性格を合わせて、続けられる形を選んでください。オンラインで世界とつながる学びのかたちはオンラインでの学びのしくみを見る →でご覧いただけます。

通える範囲に見つからないなら——オンラインという選択肢
ここまで読んで、「京都市内まで毎日通うのは無理」「府北部からでは通える学校がそもそもない」「年間150万円以上は続けられない」と感じた方もいるかもしれません。その場合、通学型だけが答えではありません。私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、2027年9月に開校するオンライン・インターナショナルスクールです。運営は株式会社NIJIN。国内で運営するオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」には、すでに1000名以上の子どもたちが学んでいます。
NGAが目指すのは、テストの点数で子どもを並べない脱偏差値の学びと、対面インターのおよそ5分の1という手の届きやすい学費。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳で、京都市内でも、宇治・木津川でも、福知山・舞鶴でも、住む場所を選びません。少人数の対話を中心に、「自分と世界を、好きになる」ことを大切にしています。日本語の支えを前提に少しずつ英語に触れていける設計なので、英語がはじめてでも大丈夫です。
正直にお伝えすると、NGAはまだ開校前で、実績はこれから積み上げる段階です。校庭や理科室のような対面の環境と同じ体験ができるわけでもありません。それでも「京都府では通える学校が限られる」「費用と場所で国際教育を諦めたくない」ご家庭には、比べる価値のある選択肢だと考えています。
よくある質問
京都府内なら、どこからでも通えますか?
残念ながら、府内どこからでも通えるわけではありません。小学生以上のインターは京都市上京区・木津川市・京田辺市の3校に集中しており、亀岡・南丹・綾部・福知山・舞鶴といった府中部・北部からは片道1.5〜2時間以上かかるのが実情です。地下鉄・JR沿線にお住まいならKIS、学研都市エリアならDISKやKIU Academyが現実的な候補になります。まずは平日の朝の時間帯で実際の所要時間を確認してみてください。
大阪や奈良の学校に通うことはできますか?
できます。特に京都府南部(宇治・城陽・木津川・京田辺)は奈良市・大阪府北東部と生活圏が重なるため、府外の学校を選ぶ家庭も珍しくありません。京都駅から大阪方面へは新快速で30分弱、大阪府内は学校数が多いため選択肢の幅が一気に広がります。詳しくは大阪のインターナショナルスクールもあわせてご覧ください。ただし通学時間が毎日1時間半を超えると、お子さんの体力と家庭の生活リズムに影響が出やすくなります。
英語が初めてでも大丈夫? 日本語のサポートはありますか?
幼児期からの入学であれば、英語力を問わない学校がほとんどです。小学校中学年以降は、学校によって英語力の入学要件が設けられることがあります。京都府の場合、同志社国際学院やKIU Academyのように日本語と英語の両方を育てる方針の学校があるのは大きな利点です。一方で、インターに通うと日本語の読み書きが手薄になりやすいのも事実。日本語が不安なご家庭には姉妹サービス〈ともだちじゃぱん〉(NIJIN運営・子ども日本語オンライン)もおすすめです。
「京都で育つ」を、わが家の形で。
京都府には、フルIBの一貫校から、日英バイリンガルの12年一貫校、幼児期のプリスクール、そして英語で学べる一条校まで、数は多くなくても性格の違う選択肢が揃っています。だからこそ、焦って「一番有名な学校」を選ぶ必要はありません。学費の総額・毎日の通学・お子さんの性格を照らし合わせて、「わが子がいちばん自分らしく学べる場所」を、あわてず選んでください。この記事がその判断の材料になればうれしいです。
NIJIN GLOBAL ACADEMYは2027年9月開校。脱偏差値・手の届く学費・世界とつながる少人数の対話という学びのしくみや、1期生募集の情報を、メールでいち早くお届けします。


