ワールドアローズ・インターナショナルスクール(World Arrows International School/WAIS)は、日本の学校に通いながら、夜のオンライン授業でアメリカの高校卒業証書をめざせることを打ち出しているオンライン校です。先に結論を書きます。公式サイトに掲載されている学費表(2024年9月〜版)では、入会金 ¥50,000(税込)、「進学クラス」は月払いで全日(月〜金)¥44,000(税込)+教材費、課題解決型の「PBLクラス」は年一括 ¥890,000(税込)で教材費込み。回数を選べる「選択クラス」は月4回 ¥11,000(税込)からです。この記事では、その学費表と公式の説明だけを材料に、授業の時間帯、「日米ダブルディプロマ」の仕組み、評判を読むときに確かめるべき点を整理します。
まず結論:WAISの学費は「どのクラスに入るか」で桁が変わる
WAISには、ミズーリ大学のカリキュラムで学ぶトラディショナルコース(進学クラス・選択クラス)と、セントリック・ラーニング校のPBL(課題解決型)カリキュラムで学ぶオルタナティブコース(PBLクラス)があります。公式の学費表から、金額が書かれている部分をそのまま抜き出しました。
| クラス | 入会金 | 学費 | 教材費 |
|---|---|---|---|
| 進学クラス(トラディショナル) ミズーリ大学のカリキュラム・高校卒業証書をめざす |
¥50,000(税込) | 月払い・全日(月〜金)¥44,000(税込) | 別途必須。Grade9〜12は必須科目1教科 $480(学期ごと)、K〜Grade8は年間 $100 |
| PBLクラス(オルタナティブ) セントリック・ラーニング校のカリキュラム |
¥50,000(税込) | 年一括 ¥890,000(税込) 為替で変動あり |
学費に含まれる |
| 選択クラス(トラディショナル) 回数を選んで受ける |
学費表に金額の記載なし(要確認) | 月4回 ¥11,000/8回 ¥22,000/12回 ¥33,000/全日 ¥44,000(いずれも税込) | 別途必要。K〜G8 年間 $100、G9〜G12 1教科 $480 |
| 特別コース(WAISキャンパスで日米の高校卒業資格) | ¥50,000(税込) | お問い合わせ | お問い合わせ |
| 基礎集中コース(サマー8月・スプリング3月) | — | お問い合わせ | 別途必要 |
出典:WAIS 公式「生徒募集要項と学費」に掲載の「学費表(2024年9月〜)」(2026年9月14日確認)。公式サイト上に掲載されているのはこの版ですが、出願時には改定の有無を必ず学校にご確認ください。
進学クラスを年額に直すと、月 ¥44,000 の支払いが10か月(授業期間の4〜7月・9〜2月)なら ¥440,000、12か月なら ¥528,000。ここに入会金と、高校レベルなら1教科 $480 の教材費が加わります。支払いが何か月分発生するかは学費表から読み取れないため、見積りの段階で「年間の請求回数」を必ず確認してください。それでも、平日毎日のライブ授業があるオンライン校としては、公表額の水準は低めです。公式FAQも、オンラインにして教材などのコストを下げ、学費を抑えることを設立の理由に挙げています。

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授業は日本時間の夕方〜夜。日本の学校と併用する前提の時間割
海外のカリキュラムで学ぶオンライン校を検討するとき、学費の次に効くのが時差です。WAISの学費表には、授業の時間帯が日本時間で書かれています。
| クラス・レベル | 曜日と時間(日本時間) | 対象 |
|---|---|---|
| 進学クラス Grade9〜12/Grade5〜8 | 月〜金 19:00〜21:55 | どなたでも(飛び級可) |
| 進学クラス K〜Grade4 | 月〜金 16:00〜18:55 | どなたでも |
| PBLクラス Grade6〜12 | 月〜金 19:00〜21:55 | 英語力 CEFR B2以上 |
| PBLクラス Grade3〜5 | 月〜金 16:00〜18:55 | 英語力 CEFR B2以上 |
| 選択クラス K〜Grade12 | 月〜金 16:00〜21:55(学年ごとの時間割) | どなたでも |
出典:同上。進学クラスとPBLクラスは2学期制(1学期4〜7月・2学期9〜2月)。入学は基本的に4月と9月で、編入・転入は随時相談、選択クラスは随時受付です。
公式FAQは、日本の学校から帰宅したあとに学べるようカリキュラムを調整した、と説明しています。時間割の考え方は「日本の学校をやめる」ではなく「日本の学校に足す」。一方で、中高生は平日毎晩19時から約3時間です。部活・塾・就寝時刻と重ねて、1週間を紙に書き出してみてから判断するのがおすすめです。

「日米ダブルディプロマ」は2つのルートがある
WAISの訴求の中心は、日本とアメリカの高校卒業資格を両方めざせるダブルディプロマです。公式の説明を整理すると、道は2つあります。
- ルートA:いま通っている日本の学校に在籍したまま、WAISの夜のライブ授業(進学クラスまたはPBLクラス)で米国側の卒業単位を取る。両方の卒業要件を満たせばダブルディプロマ。
- ルートB:WAISと提携する日本の高校に在籍し、WAISの「特別コース」で単位の相互認定を使って日米両方の卒業をめざす。提携校の詳細は問い合わせ(公式のニュース欄には、2022年6月に学校法人山口松陰学園 松陰高等学校と提携した旨の記載があります)。
米国側の卒業証書は2種類です。進学クラスはミズーリ大学付属高校(Mizzou Academy)で、卒業認定に24単位(大学進学の場合は25単位)。PBLクラスはセントリック・ラーニング・アカデミーで22単位。日本の中学・高校に通っている場合は在籍校で取った単位の一部が認定されるため、全単位を取る必要はない、とされています。また高校卒業証明の取得時点で18歳以上であることが条件です。

評判を読むときに、先に確かめたい3つのこと
当サイトは匿名の口コミを集めて点数をつけることはしません。代わりに、公式情報から「入学前に必ず確認すべき点」を3つ挙げます。
- 学費表の版と、年間の請求回数。公式に掲載されている学費表は「2024年9月〜」版で、PBLクラスには「為替で変動あり」と注記があります。最新版かどうか、月払いが年何回発生するかを確認してください。
- 日本側の卒業資格をどう取るか。ルートAなら今の在籍校との両立、ルートBなら提携高校がどこで、通信制としてのスクーリングがどうなるか。米国の卒業証書だけで日本の大学を受けられるかは大学・入試ごとに違うので、志望校の出願資格とあわせて確かめましょう(インター卒は日本の大学を受けられる?で制度を整理しています)。
- 英語力の要件と、クラス分け。進学クラス・PBLクラスは入学時に英語力のテストがあり、PBLクラスはCEFR B2以上が目安です。クラスは年齢ではなく英語レベルで決まるため、説明会や見学で実際のクラスの様子を見ておくと安心です。
東京インターハイスクールとの違い——同じ「アメリカの高校卒業資格」でも中身は逆
「日本から通えるアメリカの高校」として一緒に検索されやすいのが東京インターハイスクールです。どちらも米国の高校卒業資格をめざせますが、学び方の設計は正反対です。
| 比べる点 | ワールドアローズ(WAIS) | 東京インターハイスクール |
|---|---|---|
| 授業の形 | Zoomのライブ授業(平日の夕方〜夜) | 一斉授業なし。学習コーチの個別伴走で、自分で学習計画を組む |
| 米国側の卒業資格 | ミズーリ大学付属高校(24単位)/セントリック・ラーニング(22単位) | 米国ワシントン州の高校卒業資格(24単位) |
| 日本の学校との関係 | 在籍校または提携高校と組み合わせる前提 | それ自体が在籍先(日本の一条校ではない) |
| 入学時期 | 基本は4月・9月(編入は随時相談) | 毎月入学 |
| 学費(公式の公表額) | 入会金¥50,000+進学クラス月¥44,000(税込)/PBL年¥890,000(税込) | 入学金¥100,000+オンライン生・基本 年¥864,000(税抜) |
両校の公式サイト(2026年9月14日確認)にもとづく整理。税込/税抜の表示が学校によって違う点に注意してください。
毎日決まった時間に先生とクラスメイトがいる環境で学びたいならWAIS、活動や興味を中心に時間を自由に組みたいなら東京インターハイスクール、というのが素直な読み方です。

結局、どの家庭に向くのか
- 日本の中学・高校に通い続けながら、アメリカの高校卒業証書もめざしたい → WAISは有力。時間割も学費の水準も、この使い方を前提に作られています。
- まず英語で授業を受ける体験から始めたい → 選択クラス(月4回 ¥11,000〜)で様子を見る方法があります。ただし卒業証書をめざせるのは進学クラスとPBLクラスです。
- 英国式の資格(IGCSE・A-Level)を取りたい → 英国系のオンライン校を比べましょう。NisaiやKing’s InterHigh、全体像はオンラインインターナショナルスクール一覧にまとめています。
- 小学生のうちから、日本の学校と英語で学ぶ場を無理なく両立させたい → 併用型(ダブルスクール)という選び方もあります。私たちNIJIN GLOBAL ACADEMYも2027年9月開校予定(2027年春にプレ開校)のオンラインのインターナショナルスクールとして、この層に向けて準備しています。WAISと並べて検討していただければと思います。
学費表の数字は出発点にすぎません。「何年在籍するか」「年に何回請求があるか」「日本側の卒業をどう取るか」の3つをそろえて初めて、他校と同じ土俵で比べられます。


