「横須賀でインターナショナルスクールを探すと、基地の中の学校の名前が出てくる。うちの子も通えるの? 費用はいくらで、無償化は使えるの?」——横須賀市で学校探しを始めた方の多くが、まずここで立ち止まります。米海軍基地がある横須賀は、英語が日常に聞こえる街です。そのぶん「英語の学校はたくさんありそう」と期待して調べ始めると、情報が基地の内と外で入り混じっていて、自分の家庭に関係ある話がどれなのか見えにくくなります。結論からお伝えすると、基地内の米国防総省の学校は、原則として基地関係者の子どものための学校で、一般の日本の家庭が学校選びの候補にできるものではありません。そのうえで、横須賀市内で一般の家庭が小学生まで通えるインターナショナルスクールは2校、2027年秋に湘南国際村で開校予定の学校が1校。これに英語で過ごすプリスクールと、横浜・逗子・鎌倉まで広げた選択肢があります。この記事では、それぞれの費用を公式の実額で並べ、無償化や就学支援金がどこまで使えるのかを一次情報にもとづいて整理します。
結論:横須賀で選べる学校(早見)
- 葉山インターナショナルスクール(横須賀市秋谷)|2歳〜小学6年生|幼稚部 年151万8,000円(2026-27年度)/小学部 年178万8,600円(2025-26年度)・いずれも公式|名前は葉山でも住所は横須賀市。日本人と外国籍の生徒がおよそ半々で、英語力ゼロからの入学を受け入れている
- YBS 横須賀バイリンガルスクール(稲岡町・神奈川歯科大学構内)|1歳〜小学生|要問い合わせ(公式サイトに学費の掲載なし)|2022年にケンブリッジ国際認定を受けた小学校課程。英語と日本語の両方で授業。日本の一条校ではない
- 秋谷葉山国際学園 AHIS(横須賀市湘南国際村・2027年秋開校予定)|開校時は3〜7歳(K3〜G2)|ELC 年195万円・G1〜 年245万円+施設維持費 年18万円(2027年度・公式)|横須賀・逗子・葉山・鎌倉・三浦に3年以上住む家庭向けの授業料補助(奨学金)枠あり
- ヨコスカインターナショナルスクール プリスクール&キンダーガーテン YIPK(東逸見町)|1〜5歳|要問い合わせ|英語で過ごす未就学児の施設(インターとは別枠)。横須賀市の無償化対象施設
- サンモール・インターナショナルスクール(横浜市中区山手)|2歳半〜高校生|小学部 年328万8,000円(2026-27年度・公式)|1872年創立。モンテッソーリ・IGCSE・IBを組み合わせた一貫校
- 横浜インターナショナルスクール YIS(横浜市中区山手)|3〜18歳|幼稚園〜Grade 5 年321万円(2026-27年度・公式)|IBのPYP・MYP・DPを一貫で学べる大規模校
- NIJIN GLOBAL ACADEMY(オンライン/2027年9月開校・6〜18歳・対面の約1/5の学費帯・日本語の支えあり)|通学せずに世界とつながるオンライン・インターナショナルスクール。2027年9月開校予定で、現在は開校情報の登録を受付中
※米海軍横須賀基地内の米国防総省の学校(DoDEA)は、原則として国防総省関係者の子ども向けのため、この一覧には含めていません。理由は後ほど詳しく説明します。

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横須賀のインターナショナルスクール事情と費用相場
横須賀市は神奈川県の三浦半島に位置する中核市です。京急線で横浜まで出やすく、市の西側は相模湾に面した秋谷・佐島、東側は東京湾に面した横須賀中央・汐入と、同じ市内でも東西で生活圏がまったく違います。この「東と西で別の街」という地理が、学校選びにもそのまま効いてきます。
横須賀の学校地図には、他の街にはない特徴が3つあります。1つめは、英語で授業をする学校の一部が基地の中にあり、一般の家庭には開かれていないこと。2つめは、一般の家庭が通える学校が、東側(横須賀中央周辺)と西側(秋谷・湘南国際村)に分かれていること。YBSとYIPKは東側、葉山インターナショナルスクールと2027年開校予定のAHISは西側です。3つめは、基地関係の家庭の子どもが、基地の外の学校にも一定数通っていること。YBSはプリスクールの約8割が外国籍、YIPKは約6〜7割が外国籍(主にアメリカ)と公式に案内しており、日本にいながら多国籍のクラスで過ごせるのは横須賀ならではの環境です。
費用の相場感も先に出しておきます。市内のインターは年150万〜260万円前後(施設維持費などを含む)が中心帯で、横浜山手の大規模校まで広げると小学部の授業料だけで年320万〜330万円前後、これに施設費と入学時の登録料(95万〜148万円)が加わります。未就学児の施設なら、要件を満たせば無償化の給付で月額の負担を軽くできる場合があります。つまり横須賀の家庭は、「市内で年150万〜260万円」か「横浜まで通って年300万円台」かという、はっきり2段に分かれた価格帯から選ぶことになります。県内全体の分布を見ておきたい方は、神奈川県全体のインターナショナルスクール一覧もあわせてどうぞ。学費がどんな費目でできているのかは、インターナショナルスクールの学費の内訳を分解した記事で詳しく解説しています。

米海軍横須賀基地内の学校(DoDEA)に、一般の家庭は入れる?
「横須賀 インターナショナルスクール」で調べると、Nile C. Kinnick High School や The Sullivans School といった名前を目にすることがあります。これらは米海軍横須賀基地の中で、米国防総省の教育機関 DoDEA(Department of Defense Education Activity。公式サイト上では DoWEA の表記も使われています)が運営する学校です。DoDEAの横須賀地区の案内によると、横須賀地区には高校・中学校・小学校など計5校があります。
では、日本の家庭の子どもは入れるのか。DoDEA公式の「Enrollment Categories(在籍区分)」では、海外のDoDEA学校は海外に配属された国防総省関係者の、認められた扶養家族の教育のために設けられたもので、それ以外の子どもは空きがある場合に限り、授業料を支払う形で、国防長官が定めた優先順位に従って受け入れる、と説明されています。さらに米国防総省の就学資格規則では、この有償の受け入れについて、基地司令官の出入り方針や受け入れ国との取り決めと整合することが条件とされ、同じ条件なら米国市民の子どもが優先されます。
整理すると、次の3つが重なります。
- 授業料なしで確実に入れるのは、国防総省関係者(軍人・軍属など)の子ども
- それ以外は「空き次第・授業料を払う・優先順位は後ろ」
- 毎日基地に出入りするには、学校とは別に基地側の許可が必要
沖縄では、日本人の子どもが授業料を払い、空き枠でDoDEAの学校に在籍してきた例が米軍準機関紙 Stars and Stripes(2017年)で報じられたことがあり、制度上の門が完全に閉じているわけではありません。ただ、入れるかどうかが毎年の空き状況と基地側の判断に左右される以上、横須賀の一般家庭が「わが子の学校」として計画を立てられる選択肢ではない、というのが正確なところです。個別の可否はDoDEAの学校や基地の窓口の判断になるため、この記事では断定を避け、基地の外で通える学校に絞って紹介します。
なお、横須賀市は「基地内留学」として、基地内にあるメリーランド大学グローバルキャンパス(UMGC)の入学準備コース「ブリッジプログラム」を案内しています。ただしこれは高校卒業以上の人向けの大学進学準備コースで、子どもの学校とは別の制度です(横須賀市の案内)。
横須賀で一般家庭が通えるインターナショナルスクール3校
ここからは、横須賀市に住所を置き、一般の家庭が出願できる学校を紹介します。2027年開校予定のAHISも、すでに出願の受付が始まるため含めています。学費が公開されていない学校は、推測で埋めずに「要問い合わせ」と記しています。
1. 葉山インターナショナルスクール(Hayama International School)
名前に「葉山」とありますが、所在地は横須賀市秋谷4427-1。相模湾を望む秋谷の敷地で、「Play, Think and Learn(遊び、考え、そして学ぶ)」を掲げる学校です。2歳のプリスクールから小学6年生までを受け入れ、小学部では米国のプライベートスクールに共通する教科(Reading、Writing、算数、理科、社会など)をすべて英語で、少人数で学びます。公式FAQによると、生徒の比率は外国人と日本人がおよそ5対5。もともと日本人の両親を持つ子どもにも国際教育の場をという思いで開校しており、入学時に英語ができなくても問題ない、両親が英語を話さなくても入学できると明言しています。スクールバスは横須賀・逗子・葉山・鎌倉・藤沢・横浜市金沢区などに9台を運行(週3回以上通う生徒が対象)。小学部の朝のバスは横須賀中央駅か基地正門前からの乗車です。公式サイトには中等部のページも設けられていますが、2026年9月時点の内容は「近日公開予定」でした。
- カリキュラム:英語による米国式の教科学習(少人数制)+教科横断・STEM
- 対象年齢:2歳(プリスクール)〜小学6年生
- 学費目安:幼稚部(週5日)は年3期で年151万8,000円、別途 手続料9,000円・入学金10万〜15万円(2026-27年度)。プリスクールは週2日から選べ、日数に応じて変動。小学部は授業料 年178万8,600円、入学金30万円、教材費 年2万円、カリキュラム費 年3万円(2025-26年度)。スクールバスは別料金(公式・各種費用)。※2026-27年度の小学部料金表は、公式サイト上では確認できませんでした
- こんな家庭に:英語ゼロから始めたい/自然の多い環境でのびのび学ばせたい/西側(秋谷・葉山・逗子方面)に住んでいる家庭
2. YBS 横須賀バイリンガルスクール(Yokosuka Bilingual School)
京急横須賀中央駅エリア、横須賀市稲岡町82の神奈川歯科大学構内にある学校です。2013年に3人の子どもとのプリスクールとして始まり、2017年に小学校課程「YBS Elementary」を開設。2022年には英国ケンブリッジ大学国際教育機構の認定を受け、ケンブリッジのカリキュラムを正式に使える学校になりました。授業は英語と日本語の両方で行い、算数など一部の教科では日本の教科書も使います。英語が第二言語の子ども向けのESLコースがあり、日本の学校に在籍しながら週1日から通う留学コースも用意されているのが特徴です。ここで大事な点をひとつ。YBSは公式サイトで「日本の一条校の小学校ではない」と明記しており、日本の学校に在籍しながらYBS Elementaryを選んで登校する形だと案内しています。2026年6月には神奈川歯科大学との系属校提携が報じられ、YBSは高校までの進路の拡充を進めるとしています。
- カリキュラム:ケンブリッジ国際カリキュラム+日英バイリンガルのイマージョン(一条校ではない)
- 対象年齢:乳児(YBS Baby Room)・1〜5歳(YBSプリスクール)・小学生(YBS Elementary、9月入学)
- 学費目安:公式サイトでは非公開・要問い合わせ(見学予約から案内/公式・YBS小学校)
- こんな家庭に:英語と日本語の両方を育てたい/日本の学校とのかけ持ちから試したい/横須賀中央周辺に住んでいる家庭
3. 秋谷葉山国際学園(Akiya Hayama International School/AHIS)※2027年秋開校予定
横須賀市と葉山町にまたがる湘南国際村に、2027年秋の開校を予定している学校です(報道では2027年8月)。公式サイトでは所在地を「神奈川県横須賀市湘南国際村」としています。探究型の国際的な教育フレームワークにもとづく一貫カリキュラムを掲げ(正式な認定は取得準備中)、授業は基本的に英語、日本語のクラスも設けます。AIを含むテクノロジーと、海と山に囲まれた自然の両方を学びの軸に置いているのが特徴です。初年度の募集はK3〜G2(2027年8月31日時点で3〜7歳)の合計100名程度で、第1ラウンドの出願は2026年9月20日から始まります。一条校ではありません。
- カリキュラム:探究型の国際カリキュラム(正式認定の取得準備中)・授業は基本的に英語
- 対象年齢:開校時はK3〜G2(3〜7歳)。報道では将来的に中学卒業程度まで・最大440名を想定
- 学費目安:授業料 ELC(K3〜K5)年195万円、G1〜G2 年245万円、施設維持費 年18万円。初年度のみ出願料3万円+入学金(ELC 30万円/G1〜 50万円)。給食費・スクールバスは未定。兄弟姉妹割引はなし(2027年度・税込・公式・学費)
- こんな家庭に:開校メンバーとして新しい学校づくりに関わりたい/地元の奨学金枠を検討したい家庭
AHISで見逃せないのが奨学金制度です。三浦市・横須賀市・葉山町・逗子市・鎌倉市のいずれかに過去3年間住んでいる「ローカルファミリー」向けの枠があり、選考に通れば、ELCは3年間の授業料の50%、G1〜G5は5年間の授業料の60%が返済不要で補助されます(初年度は全体の30%・約30名が対象、一般枠との併願は不可、経済的支援を必要とする家庭が対象)。横須賀の家庭にとっては、国の無償化とは別の、学校独自の支援として検討する価値があります。
英語で過ごすプリスクール・英語保育園(インターナショナルスクールとは別枠)
未就学児の場合は、「インターナショナルスクール」を名乗っていても、制度上は認可外保育施設として運営されている施設が中心です。小学校以降の進路は別に考える必要があるので、ここでは別枠で整理します。
- ヨコスカインターナショナルスクール プリスクール&キンダーガーテン(YIPK)/横須賀市東逸見町4-16-70・1〜5歳・平日7:00〜19:00。社会福祉法人恵徳会が運営し、保育所保育指針と幼稚園教育要領にもとづいて英語で保育を行います。日本の行事や童謡を学ぶJapanese Timeもあり、スタッフにはアメリカ人・日本人・バイリンガルがそろいます。4月始まり・年度途中の入学も可。スクールバスは市内、逗子・葉山方面、逸見〜金沢文庫〜能見台方面。保育料は要問い合わせ(公式サイトに掲載があるのは親子クラスMom & Meの入会金5,000円・月額1万円のみ)。横須賀市の無償化対象施設です
- YBSプリスクール/横須賀市稲岡町82・1〜5歳。上記YBSの保育園部門で、クラスメイトの約8割が外国籍。通園日数や時間を家庭に合わせて設定でき、保護者が働いていなくても利用できると案内しています。保育料は要問い合わせ。横須賀市の無償化対象施設です
- コスモスインターナショナルスクール 逗子駅前校(近隣・逗子市)/JR逗子駅前。3〜6歳が週5日を英語で過ごすPreschoolと、6〜18歳が週1回から通えるAfter School。鎌倉校もあり、保育無償化の対象施設と案内しています。費用は要問い合わせ
- 鎌倉山インターナショナルスクール(近隣・鎌倉市)/2〜6歳。英語に加えて音楽・茶道などのプログラムがあり、有料のドア・トゥ・ドア送迎を行っています。費用は要問い合わせ
葉山インターナショナルスクールのプリスクール・幼稚部も、この年齢層の有力な選択肢です。未就学期に英語の施設に通い、小学校からは公立小学校に進んで放課後に英語を続ける家庭も多いので、「小学1年生の4月にどこにいるか」から逆算して選ぶのがおすすめです。
近隣まで広げると:横浜・逗子・鎌倉のインターナショナルスクール
市内の学校に空きがない、あるいは高校卒業まで一つの学校で学ばせたい——そんなときに横須賀の家庭が候補にするのが、京急線で北へ向かった先の横浜・山手エリアです。横須賀中央から乗り継ぎを含めて片道1時間前後を見込んでおくのが現実的です。
サンモール・インターナショナルスクール(Saint Maur International School)
1872年創立、横浜市中区山手町83にある、国籍・宗教を問わず受け入れる共学校です。2歳半からのモンテッソーリ教育、IGCSE、IBを組み合わせた一貫教育が特徴で、高校まで同じ学校で学べます。
- カリキュラム:モンテッソーリ(幼児)→ 小中学部 → IGCSE → IB ディプロマ
- 対象年齢:2歳半〜高校生(Grade 12)
- 学費目安:モンテッソーリ 半日 年178万円/全日 年273万6,000円、Pre 1st Grade 年294万5,000円、小学部(Gr.1-5)年328万8,000円、中学部 年336万2,000円、Gr.12 年355万9,000円。別途 施設開発維持費 年30万円、初回に出願料3万5,000円・登録料95万円(2026-27年度・公式・Tuition Fees)
- こんな家庭に:幼児期から高校卒業まで一貫で国際的な進路を描きたい家庭
横浜インターナショナルスクール(Yokohama International School/YIS)
横浜市中区山手にある、国際バカロレア(IB)のPYP・MYP・DPを3歳から18歳まで一貫して提供する大規模校です。
- カリキュラム:国際バカロレア(PYP/MYP/DP)
- 対象年齢:3〜18歳
- 学費目安:Early Learning Center 半日 年212万円/全日 年261万円、Kindergarten〜Grade 5 年321万円、Grade 6〜11 年334万5,000円、Grade 12 年344万円。別途 Campus Development Fee 年39万9,000円、初回に出願料5万円・登録料148万円(2026-27年度・公式・Tuition & Fees)
- こんな家庭に:IBで海外大学進学まで見据えたい家庭
横浜市内にはこのほかにも、神奈川区のホライゾン・ジャパン・インターナショナルスクールなど複数の選択肢があります。学校ごとの比較は横浜のインターナショナルスクールをまとめた記事で詳しく扱っています。京急線沿いにさらに北の川崎まで視野に入れるなら、川崎のインターナショナルスクールの記事も参考になります。
横須賀のインターナショナルスクール費用【実額一覧表】
ここまでの数字を1枚にまとめます。「横須賀 インターナショナルスクール 費用」で調べている方は、まずこの表で全体の位置関係をつかんでください。
| 学校名(エリア) | 対象年齢 | 年間の費用目安 | 初期費用 |
|---|---|---|---|
| 葉山インターナショナルスクール(横須賀市秋谷) | 2歳〜小6 | 幼稚部 151万8,000円(2026-27)/小学部 178万8,600円+教材・カリキュラム費5万円(2025-26) | 幼稚部 手続料9,000円+入学金10万〜15万円/小学部 入学金30万円 |
| YBS 横須賀バイリンガルスクール(稲岡町) | 1歳〜小学生 | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 秋谷葉山国際学園 AHIS(湘南国際村・2027年秋開校予定) | 3〜7歳で開校 | ELC 195万円/G1〜 245万円+施設維持費18万円(2027年度) | 出願料3万円+入学金30万円(ELC)/50万円(G1〜) |
| YIPK(東逸見町)※プリスクール | 1〜5歳 | 要問い合わせ(無償化対象施設) | 要問い合わせ |
| サンモール(横浜市中区山手) | 2歳半〜高校生 | 小学部 328万8,000円+施設開発維持費30万円(2026-27) | 出願料3万5,000円+登録料95万円 |
| 横浜インターナショナルスクール(横浜市中区山手) | 3〜18歳 | K〜G5 321万円+Campus Development Fee 39万9,000円(2026-27) | 出願料5万円+登録料148万円 |
※各校の公式サイト掲載内容にもとづく。制服・給食・スクールバス等は多くの学校で別途。学年・通学日数・年度により異なります。※学費等は2026年9月時点の公開情報です。最新は各校公式サイトでご確認ください。
表から読み取れるのは、小学生の年額(施設費込み)で比べると、市内の学校と横浜山手の大規模校とでは約100万〜180万円の差があり、初年度はさらに登録料の分だけ差が開くということです。サンモールやYISの小学部に入学する年は、授業料と施設費に登録料・出願料が加わり、初年度の支払いは約457万〜514万円になります(サンモール:328万8,000円+30万円+3万5,000円+95万円/YIS:321万円+39万9,000円+5万円+148万円)。
横須賀でインターナショナルスクールの無償化・就学支援金はどう扱われる?
「横須賀 インターナショナルスクール 無償化」で検索する方が気にしているのは、「インターでも国や県の支援を受けられるのか」という点だと思います。答えはお子さんの年齢と、学校が制度上どう位置づけられているかで変わります。ここでは国(文部科学省・こども家庭庁)、神奈川県、横須賀市の公式情報をもとに整理しますが、個別の対象可否は必ず市・県・学校に確認してください。
未就学児(3〜5歳):施設によっては無償化の給付を受けられる
いわゆる「幼保無償化」は、認可外保育施設も対象に含みます。横須賀市の案内(2026年8月更新)では、認可外保育施設を利用する3〜5歳児クラス相当の子どもは、保育の必要性の認定(就労など)を受けたうえで、月額3万7,000円を上限に利用料が無償になります。なお、国の制度改正により2026年10月利用分から上限が月額4万300円に引き上げられると大阪市などが案内しています。横須賀市のページは執筆時点で3万7,000円の表記のため、適用される上限額は市に確認してください。0〜2歳児クラスは、国の制度では住民税非課税世帯が対象ですが、横須賀市は独自に市民税所得割額11万5,000円未満の世帯(世帯年収500万円未満相当)まで対象を広げています(月額上限4万2,000円)。
対象になるのは、市が公示する無償化対象施設です。横須賀市の無償化対象施設一覧(2026年6月17日現在)の認可外保育施設には、葉山インターナショナルスクール、ヨコスカインターナショナルスクール(YIPK)、YBSプリスクールの3施設が掲載されています。また、保育の必要性の認定を受けていない家庭向けには、「幼児を対象とした多様な集団活動事業の利用支援事業」という市の制度があり、葉山インターナショナルスクールは対象施設(月額2万円が上限)に入っています。注意したいのは、給付は「月謝の全額」ではなく「上限額まで」だという点。インターの保育料は上限を超えることが多いので、差額と、入学金・給食費・送迎費などの実費は家庭の負担として残ります。
小学生・中学生:インターの授業料に使える国の無償化はない
日本の義務教育の無償は、公立の小中学校などが対象です。インターナショナルスクールの多くは学校教育法上の「一条校」ではなく、授業料に国の無償化は使えません。そもそもYBSやAHISのように一条校ではない学校に通う場合、日本の就学義務との関係をどう扱うかは、お住まいの自治体の教育委員会に相談する事項になります。YBSが「日本の学校に在籍しながら通う形」と案内しているのは、この点を踏まえたものです。この年代で使える支援は、AHISの奨学金のような学校独自の制度が中心になります。
高校生相当:指定を受けた外国人学校なら支援の対象になり得る
2026年4月から、日本の私立高校などを対象とする高等学校等就学支援金は所得制限が撤廃され、私立全日制の上限は年45万7,200円に引き上げられました。一方で、インターナショナルスクールのような外国人学校は扱いが異なります。神奈川県の案内では、外国人学校に2026年4月以降に入学した生徒は「高校生等・新修学支援」の対象と整理されており、所得制限があります。文部科学省の手続き資料(外国人学校の生徒の例)では、新入生の場合の目安として年収590万円未満で最大年39万6,000円、590万円以上910万円未満で最大年11万8,800円、910万円以上は不支給と示されています。
対象になるのは、文部科学大臣が高校の課程に類する課程として指定した外国人学校だけです。文部科学省の指定校一覧(令和8年3月1日現在)には、神奈川県からサンモール、横浜インターナショナルスクール、ホライゾンジャパンインターナショナルスクールなどが載っています。横須賀市内には、2026年9月時点で高校課程を持つインターナショナルスクールはありません。また、神奈川県独自の学費補助金は、県のページでは対象校を県内の高等学校・中等教育学校(後期課程)・専修学校高等課程としており、外国人学校は対象校の区分に挙げられていません。支援額は年300万円を超える授業料に対してはごく一部なので、「無償になる」とは考えず、「所得によっては授業料の一部が軽くなる」程度に見込んでおくのが安全です。
比較でわかる、わが家に合う選び方
数字と制度を並べたところで、いちばん大事な問いに戻ります。「入学できるか」ではなく「卒業まで続けられるか」です。横須賀の場合、次の3ステップで考えると整理しやすくなります。
第一に、基地内の学校を候補から外して考えること。英語の学校が身近にある街ほど、「いつか入れるかもしれない」という期待が判断を遅らせます。一般の家庭が計画を立てられるのは、基地の外の学校です。
第二に、お子さんの年齢で選択肢を分けること。未就学児なら、市内の3施設が無償化の対象で、月額の負担を抑えながら英語の環境に通えます。小学生になると、市内で英語中心に通える学校は葉山インターナショナルスクールとYBSの2校、2027年からはAHISが加わります。中学生以上で国際的な課程を一貫して求めるなら、現時点では横浜山手まで出る必要があります。
第三に、東西の生活圏と通学手段で絞ること。横須賀中央周辺ならYBSやYIPK、秋谷・葉山・逗子寄りなら葉山インターナショナルスクールやAHISが通いやすくなります。スクールバスの乗車場所と、利用できる条件(週3回以上など)は、出願前に必ず確認してください。

この表で「オンライン国際校」という列に目がとまった方へ。市内の学校は定員が小さく、横浜までの通学は費用も時間も重い——その両方にぶつかった家庭が、選択肢のひとつとして検討し始めているのがオンラインです。オンラインでの学びのしくみを見る →

学費や通学が壁なら——横須賀から選べる「オンライン」という選択肢
ここまで読んで、「市内の学校は空きが心配、横浜山手は費用も通学も現実的でない」と感じた方もいると思います。そういう家庭のために私たちがつくっているのが、NIJIN GLOBAL ACADEMYです。
NIJIN GLOBAL ACADEMY は、2027年9月に開校予定のオンライン・インターナショナルスクールです。運営は日本の株式会社NIJIN。日本国内で運営しているオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」には、すでに1000名以上が在籍しています。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳。オンラインなので、横須賀中央でも秋谷でも、この先転勤や引っ越しがあっても、住む場所を選びません。
大切にしているのは、脱偏差値——テストの点数で子どもを並べないという姿勢です。少人数の対話を中心に置き、「自分と世界を、好きになる」ことを目標にしています。日本語の支えを前提にした設計なので、英語がまだこれからのお子さんでも、少しずつ英語に触れながら進めます。学費は対面のインターナショナルスクールのおよそ5分の1を目指しています。
正直な注意点も書いておきます。私たちはまだ開校前で、実績はこれからです。そして、秋谷の海辺や湘南国際村の森で友だちと体を動かすような体験は、オンラインでは同じようには提供できません。毎日キャンパスに通い、多国籍のクラスメイトと顔を合わせて過ごす体験を最優先にするなら、対面の学校のほうが合っています。それでも、「通える範囲に学校がない」「学費が届かない」という理由だけで、世界とつながる学びをあきらめてほしくない——それが私たちの出発点です。
横須賀のインターナショナルスクールについて、よくある質問
Q. 横須賀の米軍基地内の学校に、日本人の子どもは入れますか?
基地内のDoDEAの学校は、原則として国防総省関係者(軍人・軍属など)の子どものための学校です。DoDEAの公式説明では、それ以外の子どもは空きがある場合に限り、授業料を支払い、定められた優先順位に従って受け入れる区分とされており、基地への出入りの許可も別に必要です。毎年の空き状況と基地側の判断に左右されるため、一般の日本の家庭が学校選びの前提にできる選択肢ではありません。個別の可否は、学校や基地の窓口の判断になります。
Q. 英語が話せない子どもでも、横須賀のインターナショナルスクールに入れますか?
学校と学年によります。葉山インターナショナルスクールは公式FAQで、入学時に英語ができなくても、両親が英語を話さなくても入学できると明言しています。YBSは英語が第二言語の子ども向けのESLコースを設けており、AHISは年齢やこれまでの学習経験をふまえて英語力を個別に確認するとしています。一方、横浜山手の大規模校では、学年が上がるほど授業についていける英語力が求められやすくなります。編入を考えるなら、早い学年ほど選択肢が広いのが実情です。
Q. 入学や編入の時期はいつですか?
学校ごとに年度の始まりが違います。YIPKは日本と同じ4月始まり(年度途中の入学も可)、YBS Elementaryは9月入学、AHISは2027年8月31日時点の年齢で学年を決めて秋に開校します。葉山インターナショナルスクールは4月から始まる3学期制の料金体系です。空きがあれば年度途中の編入を受け付ける学校もあるので、希望の時期が決まったら早めに見学を申し込むのがおすすめです。
選べる学校が少ない街でも、お子さんの世界は狭くならない
横須賀で学校を探し始めて、「英語の学校はたくさんあると思っていたのに、実際に選べるのはこれだけなのか」と感じた方もいるはずです。基地の中の学校には入れない。市内で小学生まで通えるインターは2校。それは事実です。けれど、選択肢の数と、お子さんが見る世界の広さは別の話です。秋谷の海辺で多国籍の友だちと学ぶ子もいれば、横須賀中央で英語と日本語を行き来しながら育つ子もいて、2027年には湘南国際村に新しい学校も生まれます。自宅から世界の同年代とつながる道もあります。どれが正解かは、パンフレットではなく、お子さんの顔を見て決めるものです。この記事の数字と制度の整理が、その決断を少しでも軽くできたなら嬉しく思います。


