【2026年版】愛知県のインターナショナルスクール全30校以上|エリア別一覧と学費相場を正直に解説

愛知県のインターナショナルスクールをエリア別に紹介する記事のキービジュアル

「愛知県内に、インターナショナルスクールはどれくらいあるのだろう」「名古屋まで通わないと無理なのだろうか」——豊田や豊橋、岡崎にお住まいのご家庭ほど、そんな不安から検索されたのではないでしょうか。結論からお伝えします。愛知県のインターナショナルスクールは、判明分でおよそ30校以上。ただしその大半は名古屋市とその東部に集中しており、幼児から高校まで英語で一貫して学べるフルカリキュラム校は、県内で実質1〜2校です。一方で西三河・東三河には、ブラジル人学校やプリスクールという別のかたちの国際教育が根づいています。この記事では、愛知県のインターナショナルスクールをエリア別に整理し、学費の目安と、通える学校が見つからないときの選択肢まで正直にお伝えします。読み終わる頃には、わが家の住まいから何が現実的かをご自身で判断できるはずです。

愛知県の郊外の街並みを背景に、朝の通学路を手をつないで歩く母親と小学生の子ども
ものづくり県・愛知には、世界中から来た家庭が暮らしています。まずは県全体の地図から。
目次

愛知県のインターナショナルスクール事情と学費相場

愛知県は、県の公表統計によれば外国人住民数が約35万人(2025年12月末時点、県人口の約4.8%)と全国2位。国籍別ではベトナム、ブラジルが上位を占めます。トヨタ自動車と関連企業のサプライチェーンが県内全域に広がっているため、海外駐在から戻った日本人家庭、赴任してきた外国人家庭、そして日系ブラジル人をはじめとする定住外国人家庭が、名古屋以外の市にも数多く暮らしているのが愛知県の特徴です。

それにもかかわらず、学校の分布は極端に偏っています。英語で学ぶタイプのインターナショナルスクールは名古屋市と、その東側の長久手・日進に集中。豊田・岡崎・刈谷・安城といった西三河や、豊橋を中心とする東三河では、英語イマージョンのプリスクールか、ポルトガル語で学ぶブラジル人学校が中心で、小学校以降を英語で学べる常設校はほとんど確認できません。

学費の相場は、プリスクール・幼児部で年間約40万〜130万円、小学部以上のインターで年間約110万〜330万円。全寮制の国際高校になると年間400万円台に届きます。これに入学金(15万〜100万円程度)や施設費・バス代が加わるため、授業料だけで判断せず総額と「何年続けられるか」で見ることが欠かせません。内訳はインターナショナルスクールの学費の内訳で詳しく解説しています。※学費等は2026年7月時点の公開情報です。最新は各校公式サイトで必ずご確認ください。

愛知県のインターナショナルスクールが名古屋・尾張東部・西三河・東三河にどう分布しているかと、学費相場・年齢の接続という3つの確認ポイントを示した図
愛知県は「どこに住んでいるか」で選択肢がまったく変わります。まずこの3点から。

愛知県のインターナショナルスクール一覧【エリア別】

ここからは、愛知県内で確認できたインターナショナルスクール・外国人学校を、通学圏の実態に沿って4つのエリアに分けて整理します。プリスクール(幼児のみ)と、小学校以上まで続く学校は性格がまったく違うので、そこも区別して書いています。

名古屋エリア(名古屋市)

県内の英語系インターの大半がここに集まります。名古屋国際学園(NIS・守山区)は1964年開校、IBのPYP・MYP・DPをフルに提供する、県内では数少ない幼小中高一貫校で、学費は年間約219万〜318万円(2026-27年度公式)+入学金100万円・施設開発費25万円/年。Enishi International SchoolもIB認定校としてアーリーラーニングから高校までの接続を目指せる比較的新しい選択肢で、年間約127万〜240万円。ほかに愛知インターナショナルスクール(NIPAIS・名東区/WASC認定・3〜12歳・年間約109万〜133万円)UPBEAT International School(IB PYP・学費は要問い合わせ)、日本の学籍のままIBのMYP/DPに挑戦できる一条校の名古屋国際中学校・高等学校(昭和区・授業料年間約60万〜63万円)があります。加えて覚王山インターナショナルスクール、久屋インターナショナルプリスクール、Grow International Preschool、Playpourri International、インターナショナル キッズ アカデミー、ビーンストークなど幼児向けが多数。ネパール系のTOKAI BATIKA INTERNATIONAL SCHOOL、ブラジル系のColégio Brasil Japanもあります。

名古屋市内の各校の詳しい比較(カリキュラム・学費・向いている家庭)は、名古屋のインターナショナルスクールおすすめ7選で1校ずつ解説しています。市内から通う前提のご家庭は、まずそちらをご覧ください。この記事では以降、名古屋以外のエリアを厚く扱います。

尾張東部エリア(長久手・日進・豊明・瀬戸)

名古屋の東に接するこのエリアは、県内で名古屋に次いで選択肢がある地域です。日進市の国際高等学校(NUCB International College)は2022年開校の全寮制IBスクールで、授業と寮生活のすべてが英語。2025年6月の第1期生は9割超が海外大学に進学しました。学費は年間約410万円(授業料約210万円+寮費約140万円ほか、別途入学金50万円/公開情報・最新は要確認)と県内最高水準ですが、食費・PC代を含む設計です。県外・全国から出願できる点でも、愛知県在住でなくても選択肢になります。

長久手市にはDiscovery International School(レッジョ・エミリアに着想を得たプリスクール/キンダー・1歳半〜6歳・学費は要問い合わせ)があり、長久手・日進・名東区に加え瀬戸・豊田・尾張旭からも通う子がいます。同市のKids International School(2〜6歳)も同様の幼児向け。豊明市には愛知朝鮮中高級学校名古屋朝鮮初級学校という外国人学校もあります。

西三河エリア(豊田・岡崎・刈谷・安城・碧南)

トヨタ本社と関連企業が集まり、県内でもっとも海外とのつながりが濃いエリアでありながら、英語で小学校以上まで学べる常設のインターナショナルスクールは確認できません。ここが愛知県の学校選びで最大のギャップです。現実的な選択肢は次の2種類になります。

  • ノーボーダーズ インターナショナルスクール——豊田校(前山町)・岡崎校(竜美台)・刈谷校(半城土西町)・安城校(相生町)の4キャンパスを西三河に展開。オールイングリッシュのプレスクール/キンダーガーデンに加え、小学生向けのアフタースクールや土曜クラスもあり、西三河で英語環境を日常的に確保できる数少ない選択肢です(名古屋市内にも4キャンパス)。学費は要問い合わせ。
  • ブラジル人学校——豊田市と碧南市のエスコーラ・アレグリア・デ・サベール(EAS)、刈谷市のコレージオ・ピタゴラス・ジャパン 愛知校、豊田市のNPO運営エスコーラ・ネクターなど。ブラジルの教育課程に沿ってポルトガル語で学び、EASなど一部は愛知県の各種学校認可を受けています(県の調査報告)。ブラジルにルーツのあるご家庭には、母語と学籍を守るうえで重要な受け皿です。

つまり西三河のご家庭が「小学校から英語で」を望む場合、名古屋市東部までの通学(豊田市駅から地下鉄・名鉄で片道1時間前後)か、寮のある日進の国際高校を高校段階で選ぶか、通わない選択肢を検討するか——という判断になります。

東三河エリア(豊橋・豊川・田原)

豊橋市にはエスコーラ・アレグリア・デ・サベール 豊橋校と、カンティーニョ学園(Escola Cantinho Brasileiro)があります。カンティーニョ学園は各種学校の認可を受け、3歳から18歳までを学年ごとに受け入れている、東三河では貴重な一貫型の外国人学校です。ただしいずれもポルトガル語で学ぶブラジル人学校であり、英語で学ぶインターナショナルスクールは東三河では確認できません。英語系を求める場合、豊橋から名古屋までは新幹線で約20分・在来線で約50分ですが、小学生が毎日通うのは現実的とは言えないでしょう。

尾張西部・北部エリア(一宮・小牧・春日井)

一宮市にはHead Start International Preschool 一宮校ラポルト インターナショナルスクールという英語系のプリスクールがあり、幼児期の英語環境は確保できます。春日井市には外国人学校の東春朝鮮初級学校。一方、小牧市・稲沢市・江南市などには常設のインターナショナルスクールは確認できませんでした。このエリアは名古屋駅まで名鉄・JRで20〜30分と近いため、名古屋市内の学校へ通学するご家庭が多いのが実情です。岐阜市のサニーサイド インターナショナルスクール(PYP認定の一条校)も、一宮からは通学圏に入ります。

全国の状況とくらべたい方は、全国47都道府県のインターナショナルスクール一覧もあわせてご覧ください。

愛知県で「小学校から」通える全日制インターは4校(公式情報だけで比較)

「愛知県 インターナショナルスクール 小学校」で調べると、幼児だけを預かるプリスクールと、小学部まで続く全日制校が同じ一覧に混ざって出てきます。この2つは費用も進路もまったく別物で、取り違えると「卒園の年にもう一度学校探しをやり直す」ことになります。そこでここでは、愛知県内で小学1年生以上を平日フルタイムで受け入れている学校だけを抜き出しました。学費は各校の公式サイトに掲載されている金額のみを載せ、まとめサイトや口コミサイトの数字は一切使っていません。

学校名・所在地 対象学年 カリキュラム・認定 小学部の年間授業料 入学金・その他(公式) スクールバス 一条校(日本の小学校)か
名古屋国際学園(NIS)
名古屋市守山区中志段味
3歳(ELC)〜Grade 12 IB(PYP・MYP・DP)/CIS・WASC認定・1964年開校 2,700,000円(Grade 1〜5・2026-27年度) 出願料50,000円/登録料1,000,000円(初回のみ)/キャンパス開発費 年250,000円 あり(年500,000円、シャトル便 年195,000円) 公式サイトでは確認できず
Enishi International School
名古屋市西区菊井
1歳(ELC)〜Grade 12 公式サイトでIB PYP・MYP・DPを掲げるIB認定校 2,050,000円(Grade 1〜5・2026-27年度) 出願料30,000円/入学金250,000円/施設費350,000円/年間維持費175,000円(英語支援が必要な場合は年300,000円) 公式サイトでは確認できず(要問い合わせ) 公式サイトでは確認できず
愛知インターナショナルスクール(AIS)
名古屋市名東区にじが丘
3歳(幼児部)〜Grade 6 WASC認定/北米カリキュラムと日本のカリキュラムのバイリンガル(授業の約70%が英語・約30%が日本語) 1,331,000円(初等部・Grade 1〜6) 出願料33,000円+入学金440,000円(1〜3年入学時)/施設費227,480円/諸費96,800円 公式の学費ページに記載なし(要問い合わせ) 公式サイトでは確認できず
UPBEAT International School 小学部
名古屋市天白区島田が丘
Grade 1〜6(6〜12歳) IB PYP認定/日本の教育とIBを融合させる方針を公式に掲示 公式サイトに掲載なし(要問い合わせ) 公式サイトに掲載なし(要問い合わせ) 公式サイトでは確認できず 公式サイトでは確認できず

※金額はいずれも2026年8月時点で各校公式サイトに掲載されていた額です。学費は年度ごとに改定されるため、出願前に必ず各校の公式ページでご確認ください。出典:名古屋国際学園 Tuition and FeesEnishi International School Tuition & Fees愛知インターナショナルスクール 授業料・諸費UPBEAT International School Elementary

この表からわかることが3つあります。ひとつめは、小学部のある全日制インターは4校とも名古屋市内にあること。ふたつめは、同じ「小学部」でも年間授業料に133万円〜270万円と2倍の開きがあること。みっつめは、授業料以外の初期費用が学校によって大きく違うことです。公式の数字で初年度総額を計算すると、AISが約213万円、Enishiが約286万円、NISが約400万円。授業料のおよそ1.4〜1.6倍が初年度にかかる計算になります。内訳の考え方はインターナショナルスクールの学費の内訳で解説しています。

4校とも「日本の小学校」ではありません——就学義務の扱い

ここは他のまとめ記事があまり書かないところですが、進路に直結します。文部科学省は、日本国籍の子どもを一条校として認められていないインターナショナルスクールに就学させても、法律で規定された就学義務を履行したことにはならないという見解を示しています(文部科学省「学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について」)。上の4校は、いずれも公式サイト上で一条校(学校教育法第一条に定める小学校)である旨を確認できませんでした。

実務としては、居住地の公立小学校に在籍を残したままインターに通う扱いになることが多いのですが、この扱いは市町村によって異なります。名古屋市に住んで名古屋市内の学校へ通う場合と、豊田市や瀬戸市から通う場合とで手続きの窓口も変わります。入学を決める前に、必ずお住まいの市町村教育委員会と、区域の公立小学校の両方に確認してください。中学進学のとき、インターの小学部修了だけでは公立中学校への入学が自動的に認められない場合があることも、あわせて確認しておきたい点です。

小学部のないプリスクールは、この表に入れていません

県内には英語系のプリスクール・キンダーガーテンが数多くありますが、小学校の学籍にはなりません。長久手市のDiscovery International School(1歳半〜6歳)、一宮市のHead Start International Preschool 一宮校とラポルト インターナショナルスクール(2〜5歳)、名古屋市の覚王山インターナショナルスクールや久屋インターナショナルプリスクールなどが該当します。西三河のノーボーダーズ インターナショナルスクールも、公式サイトの案内を見るかぎり全日制の小学部ではなく、プレスクール・キンダーガーデンに小学生向けのアフタースクールとサタデースクールを組み合わせる形です。

また、名古屋国際中学校・高等学校(昭和区・IBのMYPとDPの認定校)と、日進市の国際高等学校(全寮制)は中学・高校からの受け入れのため、この表には入れていません。小学校から探している場合、県内の実質的な選択肢は上の4校だと考えて動くのが現実的です。

校名で調べている方へ|愛知県の主要校の学費・所在地・特徴

校名を直接入れて調べに来られる方が多いので、問い合わせ前に押さえておきたい基本情報を1校ずつまとめました。公式サイトで金額を公開していない学校は、推測せず「要問い合わせ」と書いています。他サイトに出ている金額を転載するより、そのほうが結果的に無駄足が減ると考えているからです。

アップビートインターナショナルスクール(UPBEAT International School)|名古屋市

名古屋市内に4拠点を持つIB PYP認定校です。熱田校(熱田区八番2-3-18)、名駅校(中川区好本町1-5-1)、天白校(天白区島田が丘201)、そして小学部(天白区島田が丘301)という構成で、生後57日からのプリスクールと、1年生から6年生までの小学部が接続しています。愛知県内でIB PYPの小学部を持つ数少ない学校のひとつです。

学費について:2026年8月時点で、公式サイトに授業料の金額は掲載されていません。「アップビートインターナショナルスクール 学費」で検索すると第三者サイトの金額が出てきますが、公式で裏取りできないため本記事には載せません。要問い合わせです。校舎ごとに問い合わせ先の電話番号が分かれているので、小学部について聞きたい場合は小学部(052-893-7891)へ直接どうぞ。出典:UPBEAT International School 公式(Elementary)

ラポルト インターナショナルスクール(La Porte International School)|一宮市

一宮市の英語イマージョン型プリスクール・キンダーガーテンです。対象は2歳から5歳(準備クラスから5歳児クラスまで)。公式サイトによれば、算数・理科・社会・体育・図工といった教科は外国人教師から英語で学び、音楽と日本語は日本人教師が担当するという設計で、単なる英会話ではなく教科を英語で学ぶスタイルです。一宮のほか、稲沢・清須・あま・津島・木曽川、さらに岐阜市や羽島市など県外から通う子もいると公式に記載があります。

学費について:公式サイトに学納金の案内ページはありますが、金額を本記事で公式に確認できなかったため記載しません。要問い合わせです。なお卒園生向けのアフタースクール・サタデースクール・サマープログラムがあり、小学生になってからも英語環境を続けられるのがこの学校の実用的な強みです。ただし全日制の小学部はないため、小学校そのものは別に決める必要があります。出典:ラポルト インターナショナルスクール 公式

愛知インターナショナルスクール(AIS)|名古屋市名東区

名東区にじが丘にあるWASC認定校で、地下鉄東山線の星ヶ丘駅からアクセスできます。幼児部(3〜5歳)と初等部(1〜6年)の構成で、授業の約70%を英語、約30%を日本語で行うバイリンガル設計。英語はWondersシリーズ、国語は日本の検定教科書を使うと公式に説明されています。日本語の土台を残しながら英語に軸足を移したいご家庭に向く設計です。

学費(公式・2026年時点):年間授業料は幼児部1,089,000円、初等部1,331,000円。これに出願料(1〜3年入学で33,000円)、入学金(1〜3年入学で440,000円)、施設費227,480円、諸費96,800円が加わります。制服・かばん・教科書・給食、初等部はバイオリンの費用も別途と明記されています。出典:愛知インターナショナルスクール 公式(授業料・諸費)

Enishi International School(江西インターナショナルスクール)|名古屋市西区

名古屋市西区菊井にある、1歳から18歳までを対象とするIB認定校です。公式サイトではPYP・MYP・DPを掲げており、DPを選択する11〜12年生には年150,000円が加算されます。

学費(公式・2026-27年度):ELC(Foundation 1)が週3日1,274,000円/週4日1,400,000円/週5日1,575,000円、Grade 1〜5が2,050,000円、Grade 6〜10が2,300,000円、Grade 11〜12が2,400,000円。別途、出願料30,000円・入学金250,000円・施設費350,000円・年間維持費175,000円。英語支援(EAL)が必要と判断された場合は年300,000円。2人目以降の兄弟姉妹には授業料5%の割引があると公式に記載されています。出典:Enishi International School 公式(Tuition & Fees)

名古屋国際学園(NIS)|名古屋市守山区

1964年開校、守山区中志段味の広いキャンパスを持つ県内最古参のインターです。3歳から12年生まで、IBのPYP・MYP・DPをすべて提供し、CISとWASCの認定も受けています。県内では、幼児から高校卒業まで一つの学校で完結できる数少ない英語系インターのひとつです。

学費(公式・2026-27年度):ELC 2,190,000円、Grade 1〜5が2,700,000円、Grade 6〜10が3,120,000円、Grade 11〜12が3,180,000円。出願料50,000円、登録料1,000,000円(初回のみ)、キャンパス開発費が年250,000円。スクールバスは年500,000円(1〜5号車)、シャトル便は年195,000円で、単発利用は1回2,000円/750円。守山区は名古屋市内でも東の端にあたるため、通学手段の費用まで含めて見積もってください。出典:名古屋国際学園 公式(Tuition and Fees)

ノーボーダーズ インターナショナルスクール|西三河4校・名古屋4校

公式サイトによれば、豊田・岡崎・刈谷・安城の西三河4キャンパスと、千種駅前・昭和・徳重・名東の名古屋4キャンパスの計8拠点。プレスクール、キンダーガーデンに加えて、アフタースクール、アドバンス、サタデースクールというプログラム構成です。全日制の小学部は確認できませんでしたが、西三河で日常的に英語環境を確保できる数少ない選択肢であることは変わりません。学費は公式サイトに掲載がなく要問い合わせ、無料体験レッスンの案内があります。出典:ノーボーダーズ インターナショナルスクール 公式

名古屋市外から通う場合|市別の所要時間と、現実的な選択肢

前の章のとおり、愛知県で小学部のある全日制インターは4校とも名古屋市内です。つまり県内のご家庭にとって本当の論点は「どの学校が良いか」より前に、わが家から校門まで、10年近く往復し続けられるかにあります。名古屋市外の主要な市から、名古屋駅・栄までのおおよその所要時間を整理しました。

エリア・市 主なルート 名古屋駅・栄までの目安 小学生の毎日の通学として
尾張東部|瀬戸市 尾張瀬戸駅 →(名鉄瀬戸線)栄町 約30〜40分 乗り換えが少なく、千種・名東方面の学校なら小学生でも現実的な範囲
尾張東部|長久手市 はなみずき通・藤が丘 →(地下鉄東山線)名古屋 約30〜45分 名東区・守山区の学校は通学圏。市内はプリスクール中心
尾張東部|日進市 赤池駅 →(地下鉄鶴舞線)伏見 約25〜35分 通学圏。市内には全寮制の国際高等学校(高校段階)
尾張西部|一宮市 尾張一宮・名鉄一宮 →(JR・名鉄)名古屋 約10〜20分 県内でもっとも名古屋に出やすいエリアのひとつ
西三河|刈谷市・安城市 刈谷・三河安城 →(JR東海道線)名古屋 約20〜30分 名古屋駅までは近いが、学校のある名東・守山・天白まではさらに30〜40分
西三河|岡崎市 東岡崎 →(名鉄名古屋本線)名鉄名古屋 約30〜45分 乗り継ぎ後の時間を必ず加算して判断を
西三河|豊田市 豊田市・梅坪 →(名鉄豊田線・地下鉄鶴舞線直通)伏見 約45〜60分 校門まで片道1時間前後。低学年の毎日の通学は要検討
東三河|豊橋市 豊橋 →(JR新快速)名古屋/東海道新幹線 在来線 約50〜60分/新幹線 約20〜30分 時間と費用の両面で、小学生の毎日の通学は現実的とは言いにくい
東三河|豊川市・田原市 豊川・国府・三河田原 経由 約60〜90分 同上。英語環境は地域の教室やオンラインで確保する家庭が多い
知多|東海市・大府市 太田川・大府 →(名鉄・JR)名古屋 約20〜30分 名古屋駅までは近い。ただし知多半島内に常設のインターは確認できず
知多|半田市・常滑市 知多半田・常滑 →(名鉄)名鉄名古屋 約30〜45分 同上。名古屋市内の学校へ通うか、通わない選択肢を並べて検討を

※所要時間は乗り換えを含むおおよその目安で、時間帯・列車種別によって変わります。実際の通学時間は必ず乗換案内と各校のスクールバス路線でご確認ください。

この表を見るときに、ひとつだけ注意していただきたいことがあります。名古屋駅や栄は「ゴール」ではありません。4校の所在地は守山区中志段味・西区菊井・名東区にじが丘・天白区島田が丘で、名古屋駅や栄からさらに20〜40分かかる場所が多いのです。豊田市から守山区のNISへ通う場合、公共交通なら片道1時間半に届くこともあります。「駅まで」ではなく「校門まで」で計算してください。NISのようにスクールバスがある学校は、路線が自宅方面をカバーしているかどうかが、そのまま通えるかどうかを決めます。

知多半島と東三河には、小学部のある英語系インターが確認できません

今回の調査でも、半田市・常滑市・武豊町といった知多半島と、豊橋市・豊川市・田原市の東三河には、英語で学ぶ小学部を持つ常設校を確認できませんでした。東三河にはポルトガル語で学ぶブラジル人学校があり、小学生以上を受け入れています。英語での学びを望む場合、名古屋市東部への長距離通学、高校段階での寮生活、あるいは通学を前提としない学び方——という3つを並べて比べることになります。これは家庭の努力の問題ではなく、学校の分布の問題です。

無償化・就学支援金は、愛知県のインターに使えるのか

2026年度から高等学校等就学支援金の所得制限が撤廃されましたが、対象になるのは基本的に一条校や指定を受けた外国人学校です。前章のとおり、県内の英語系インターの小学部は一条校であることを公式サイトで確認できないため、公的な就学支援は使えない前提で資金計画を立てるのが安全です。一方で幼児教育・保育の無償化は、認可外保育施設としての届出の有無によって扱いが変わるため、プリスクールごとに市町村の窓口へ確認する価値があります。制度の全体像はインターナショナルスクールに無償化・補助金はある?にまとめました。

比較でわかる、わが家に合う選び方

エリア別に見てわかるのは、愛知県のインター選びが「住んでいる市」と「何歳まで英語で学べるか」の掛け算で決まるという現実です。ここで県内の選択肢を3タイプに分け、観点別にくらべてみましょう。

名古屋の一貫インター・三河の英語プリスクールとブラジル人学校・オンライン国際校の3タイプを、費用や通学負担など5つの観点で比較した表
3タイプの比較。どれが優れているかではなく、わが家が何を優先するかで答えが変わります。

対面の校庭や施設、毎日の英語漬け環境は通学型の強み。費用と通学負担の軽さ、そして住む場所を選ばないことはオンライン型の強みです。愛知県で特に効いてくるのは「小学校のあと、英語で通える学校が家から届く距離にあるか」という視点。名古屋市東部までの通学を10年以上続けられるかは、お子さんの体力にも家計にも直結します。豊田や豊橋のご家庭が名古屋の学校に憧れたまま入学し、通学で疲れ切って続かなかった——という話は珍しくありません。入学できるかより、卒業まで続けられるかで選んでください。オンラインで世界とつながる学びのかたちはオンラインでの学びのしくみを見る →でご覧いただけます。

愛知県内の自宅ダイニングで、ノートパソコンに向かってオンライン授業に参加する子どもとそばで見守る保護者
通学圏に縛られない学び方は、いまや愛知県のどの市からでも現実的な選択肢です。

通える範囲に見つからないなら——オンラインという選択肢

ここまで読んで、「豊田に住んでいる限り、英語で小学校からというのは無理かもしれない」「NISは魅力的だけれど年間300万円超は続けられない」と感じた方もいるかもしれません。それは、ご家庭の努力不足ではなく単に学校の分布の問題です。通学型だけが答えではありません。

私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、2027年4月に開校するオンライン・インターナショナルスクールです。運営は株式会社NIJIN。国内で運営するオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」には、すでに1000名以上が学んでいます。NGAが目指すのは、テストの点数で子どもを並べない脱偏差値の学びと、少人数の対話中心の授業、そして対面インターのおよそ5分の1という手の届きやすい学費。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳で、名古屋市内でも、豊田・豊橋・田原でも、住む場所を選びません。日本語の支えを前提に少しずつ英語に触れていける設計なので、英語がはじめてのお子さんでも大丈夫です。

正直にお伝えすると、NGAはまだ開校前で実績はこれから。校庭や理科室のような対面の環境と同じ体験ができるわけでもありません。それでも、県内の学校分布が偏っているという愛知県の課題に対しては、比べる価値のある選択肢だと考えています。

よくある質問

愛知県で小学校から通えるインターナショナルスクールはどこですか?

2026年8月時点で、公式サイト上に小学部(1〜6年)を確認できたのは、名古屋国際学園(守山区)、Enishi International School(西区)、愛知インターナショナルスクール(名東区)、UPBEAT International School(天白区)の4校です。いずれも名古屋市内にあり、名古屋市以外の市には英語で学ぶ全日制の小学部は確認できませんでした。

名古屋市以外の市に、小学部のあるインターナショナルスクールはありますか?

英語で学ぶ全日制の小学部は、公式サイトで確認できた範囲では名古屋市以外にはありません。豊橋市や豊田市などにはポルトガル語で小学生以上を受け入れるブラジル人学校があります。西三河のノーボーダーズ インターナショナルスクールは、全日制の小学部ではなくアフタースクールとサタデースクールでの受け入れです。

インターナショナルスクールに通わせると、日本の就学義務はどうなりますか?

文部科学省は、日本国籍の子を一条校として認められていないインターナショナルスクールに就学させても、法律で規定された就学義務を履行したことにはならないという見解を示しています。実際の手続き(居住地の公立小学校での在籍の扱いなど)は市町村によって異なるため、入学を決める前に、お住まいの市町村教育委員会と区域の公立小学校の双方へ必ず確認してください。

愛知県のインターの小学部は、年間いくらかかりますか?

公式サイトで確認できた小学部の年間授業料は、愛知インターナショナルスクールが1,331,000円、Enishi International Schoolが2,050,000円、名古屋国際学園が2,700,000円です(いずれも2026年時点)。UPBEAT International Schoolは非公開で要問い合わせ。これに入学金・施設費・諸費・バス代などが加わり、初年度は授業料のおよそ1.4〜1.6倍を見込んでおくと現実に近くなります。

学年の途中から編入することはできますか?

各校とも欠員のある学年で受け付ける形が一般的で、出願、面談とアセスメント、合否という流れが公式に案内されています。ただし愛知県内の4校はいずれも受け入れ枠が大きくないうえ、学年の始まる月も8月始まりの学校と4月始まりの学校に分かれます。希望する学年の1年前には、各校のアドミッションへ空き状況と選考時期を問い合わせておくことをおすすめします。

入学に英語力は必要ですか?

学校によって前提が異なります。名古屋国際学園やEnishi International SchoolのようなIB校は授業がすべて英語で、Enishiでは英語支援(EAL)が必要と判断された場合に年300,000円の追加費用が公式に案内されています。一方、愛知インターナショナルスクールは授業の約70%が英語・約30%が日本語というバイリンガル設計で、日本語の土台を残したまま英語へ移行したい家庭に向きます。英語がはじめてのお子さんは、まず各校のアセスメント内容を確認してください。


愛知県内なら、どこからでもインターナショナルスクールに通えますか?

現実的には難しい市もあります。名古屋市・長久手市・日進市・尾張旭市・一宮市あたりからは通学圏内の学校がありますが、豊橋市・田原市・新城市など東三河や、渥美半島・奥三河からは、英語系のインターへの毎日の通学は現実的ではありません。豊田市・岡崎市からは名古屋市東部の学校へ片道1時間前後。お子さんの年齢と体力、通学手段を必ず現地で確認してから決めてください。

岐阜県や三重県の学校に通うことはできますか?

できます。一宮市など県北西部からは、岐阜市のサニーサイド インターナショナルスクール(PYP認定の一条校)が通学圏に入ります。三重県北部からは名古屋市内の学校へ通うご家庭もあります。逆に、日進市の国際高等学校は全寮制のため全国から出願でき、通学距離の問題を寮で解決するという考え方もあります。県境をまたぐ選択肢も、はじめから視野に入れておくと選択の幅が広がります。

日本語のサポートはありますか?

学校によって大きく異なります。名古屋国際学園やEnishiのようなIB校では日本語を教科として学べる体制がありますが、授業言語は英語が基本です。ブラジル人学校ではポルトガル語が中心となるため、日本の学校へ戻る可能性があるご家庭は、日本語の学力をどう保つかを別途考える必要があります。日本語が不安なご家庭には、姉妹サービスのともだちじゃぱん(NIJIN運営・子ども向けオンライン日本語)もおすすめです。

住んでいる市を、諦める理由にしない。

愛知県には、IBフル一貫の名古屋国際学園から全寮制の国際高等学校、西三河のノーボーダーズ、東三河のブラジル人学校まで、性格の異なる学校が30校以上あります。ただ、それが県内に均等にあるわけではない——それだけのことです。名古屋から遠いことも、通える学校が見つからないことも、あなたのご家庭の責任ではありません。

焦って「一番有名な学校」を選ぶ必要はありません。学費の総額、毎日の通学時間、お子さんの性格、そして「何歳まで続けられるか」を照らし合わせて、わが子がいちばん自分らしく学べる場所を、あわてず選んでください。

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