「対面のインターナショナルスクールに通わせたいけれど、学費が重すぎる」「毎年これだけの費用がかかるなら、途中で続けられなくなるのでは」——インターの費用を前に、多くの保護者がふと考えます。「この学費に、無償化や補助はないのだろうか」と。実際に「インターナショナルスクール 無償化」と検索して、この記事にたどり着いた方も多いはずです。
結論から正直にお伝えすると、公的な無償化や支援がインターに使えるかどうかは、「学校の認可のかたち」や「お住まいの自治体」「年度」によって大きく変わり、対象外になりやすい場面も少なくありません。ただ、それで諦める必要はありません。この記事では、日本の公的制度を一般論として整理したうえで、なぜインターは対象になりにくいのか、そして費用を抑える現実的な方法までを、断定を避けながらフラットにお伝えします。制度の対象や金額は変わりやすいため、最後は必ず公式情報での確認をおすすめします。

そもそも「インターナショナルスクール 無償化」はどういう関係?
まず前提として、日本の「無償化」や就学支援金といった制度の多くは、国が定めた学校(いわゆる一条校)を主な対象に設計されています。インターナショナルスクールは、この一条校ではなく「各種学校」などの位置づけになっていることが多く、そのため公的な支援の対象から外れやすいのが実情です。とはいえ、これはあくまで一般的な傾向です。学校がどの認可を受けているか、幼児か高校かといった段階、そしてお住まいの自治体によって扱いは変わり、例外もあります。「インターだから一律で対象外」と決めつけず、まずは自分のケースを一つずつ確認することが、遠回りに見えて一番の近道です。
【2026年度】高校の授業料支援は所得制限が撤廃。インターは無償化の対象になった?
2026年度(令和8年度)から、高等学校等就学支援金の所得制限が撤廃されました。文部科学省は「所得制限が撤廃され、多くの生徒が授業料の支援を受けることができるようになりました」と案内しています(出典: 文部科学省「高校生等への修学支援」)。支給の上限額は、同省のQ&Aによると公立高校(全日制)で月額9,900円、私立高校(全日制・定時制)で最大 月額38,100円です(出典: 文部科学省「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」)。
ニュースで「高校無償化」と聞いて、インターナショナルスクールの学費も無償化されるのではと期待された方も多いと思います。ただ、ここで一度立ち止まる必要があります。この制度が対象にしているのは、あくまで法律上の「高等学校等」に当たる学校だからです。多くのインターは一条校ではなく各種学校のため、所得制限が撤廃されても、そもそも対象の学校でなければ支援は受けられません。そもそもインターナショナルスクールとはどういう学校なのかは、インターナショナルスクールとは?種類・費用・入学条件をやさしく解説で整理しています。
対象になり得るのは「文部科学大臣が指定した外国人学校」
例外があります。各種学校であっても、文部科学大臣が指定した外国人学校は就学支援金の対象になり得ます。これは高等学校等就学支援金の支給に関する法律施行規則第1条第1項第4号イ・ロの規定に基づくもので、文部科学省が指定を受けた学校の一覧を公表しています(出典: 文部科学省「高等学校等就学支援金の支給対象となる外国人学校の指定」)。一覧では学校ごとに「高等科」「高等部」「高等課程」といった高校段階の課程を特定して指定されています。
つまり、確認することは3つだけです。(1)自校が指定校の一覧に載っているか (2)載っている場合、指定されている課程はどこか (3)わが子の在籍段階がその課程に当たるか。「インターだから一律で対象外」でも「2026年度から全員が無償化」でもなく、この3点で決まります。まずは文部科学省の一覧で自校の名前を探すのが、いちばん早い確認方法です。指定を受けている学校は東京都内に比較的多いため、東京のインターナショナルスクール一覧で候補校を整理してから確認すると進めやすくなります。
指定を受けているインターナショナルスクール(2026年3月1日現在)
「自校が一覧に載っているか」は、文部科学省のページを開かなくてもここで当たりを付けられます。下の表は、上記の指定一覧のうちインターナショナルスクール等の区分に掲載されている学校を、都道府県別に整理したものです(出典: 文部科学省「高等学校等就学支援金制度の対象として指定した外国人学校等の一覧」2026年3月1日現在)。
| 所在 | 一覧に掲載されている学校 |
|---|---|
| 北海道 | 北海道インターナショナルスクール |
| 宮城県 | 東北インターナショナルスクール |
| 茨城県 | つくばインターナショナルスクール |
| 千葉県 | Rugby School Japan |
| 東京都 | アメリカン・スクール・イン・ジャパン/クリスチャン・アカデミー・イン・ジャパン/ケイ・インターナショナル スクール 東京/聖心インターナショナルスクール/清泉インターナショナル学園/セント・メリーズ・インターナショナル・スクール/東京インターナショナルスクール |
| 神奈川県 | サンモール インターナショナル スクール/ホライゾンジャパンインターナショナルスクール/横浜インターナショナルスクール |
| 愛知県 | 江西インターナショナルスクール/名古屋国際学校 |
| 京都府 | Kyoto International School/京都インターナショナルユニバーシティー/同志社国際学院国際部 |
| 大阪府 | 関西学院大阪インターナショナルスクール/コリア国際学園 |
| 兵庫県 | カネディアン・アカデミイ/マリスト・ブラザーズ・インターナショナル・スクール |
| 広島県 | 広島インターナショナルスクール |
| 福岡県 | 福岡インターナショナル・スクール |
| 沖縄県 | 沖縄クリスチャンスクールインターナショナル |
同じ一覧には、この区分のほかに各種学校として認可されている外国人学校(ブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ昭和、インディア インターナショナル スクール イン ジャパン、東京国際フランス学園、東京横浜独逸学園、横浜中華学院、東京韓国学校中・高等部、ブラジル系・ペルー系の各校など)や、認定を受けた国際的な認証団体(国際バカロレア事務局、WASC、ACSI、コグニア、CIS、COBIS、ニューイングランド協会)も掲載されています。認証団体の枠は、その団体の認定を受けた学校の課程が対象になり得るという意味で、校名が個別に載っていなくても対象になる道があることを示しています。
ただし、注意点も正直にお伝えします。掲載されているのは「高校段階の課程」だけです。同じ学校でも幼稚部・小学部・中等部は就学支援金の対象外で、支援が届くのは最後の3年間にかぎられます。また指定は随時更新されるため、進学先を決める段階では必ず上の出典リンクから最新の一覧をご確認ください。上の表は2026年3月1日時点の掲載内容を整理したもので、全件を保証するものではありません。
インターの費用で、確認しておきたい公的制度
「インターナショナルスクール 無償化」を考えるとき、関わってくる可能性のある公的制度は、大きく次の3つです。いずれも対象になるかは年度・自治体・学校の認可状況で変わるため、ここでは一般論としてだけご紹介します。金額や可否は断定できませんので、詳しくは必ず公式の窓口でご確認ください。

1. 幼児教育・保育の無償化
3〜5歳児を中心とした、幼児教育・保育の費用に関する制度です。認可施設か認可外か、施設の種別によって扱いが異なり、認可外の場合は上限が設けられているなど、条件があります。インターの幼稚部・プリスクールがこれに該当するかは、その施設の認可のかたちによって変わるため、該当するかどうかは施設と自治体に要確認です。「幼児期の一部は対象になり得るが、断定はできない」と捉えておくのが安全です。
2. 高等学校等就学支援金制度
高校段階の学びを支える制度です。2026年4月からは所得制限が撤廃され、私立高校等の支援上限は年45万7,200円に引き上げられました(出典: 文部科学省「高等学校等就学支援金制度」)。ただし所得制限がなくなったことと、インターが対象になることは別の話です。ポイントは、支援の対象が「高等学校等」に該当するかどうかで決まる点です。多くのインターナショナルスクールは一条校ではないため、この制度の対象外になる場合が多いという一般的な傾向があります。ただし、学校の認可状況によって扱いは変わり、自治体によっては独自の対応がある場合もあります。所得等の要件の具体的な数値もここでは触れませんので、対象になるか・要件を満たすかは、必ず最新の公式情報で確認してください。
3. 自治体独自の授業料等支援・補助金
国の制度とは別に、都道府県や市区町村が独自に授業料などの助成や補助金を設けていることがあります。これは地域差が非常に大きいのが特徴で、隣の自治体では制度があるのに、といったことも起こります。インターに使えるかどうかも自治体次第で、年度によって内容が見直されることもあります。お住まいの自治体の教育委員会や窓口で、最新の対象・条件を確認するのが確実です。
なぜ、インターは「無償化の対象になりにくい」ことがあるのか
ここまで見てきたとおり、インターが公的支援の対象になりにくいことがある一番の理由は、多くのインターが一条校ではなく各種学校などの位置づけであることにあります。国の無償化や就学支援金は、基本的に一条校を軸に組み立てられているため、そこから外れると対象にならないことが出てきます。加えて、幼児・高校といった段階によっても使える制度が違い、自治体ごとの差も重なります。だからこそ「対象外らしい」という噂だけで判断せず、自分の学校・自分の自治体・その年度という3点をセットで確認することが欠かせません。詳しくはインターナショナルスクールの学費・料金はいくら?年間費用の内訳もあわせてご覧ください。
小学校・中学校の段階に、無償化や補助金はある?
ここは正直にお伝えしておきたい点です。就学支援金は高校段階の制度で、指定を受けた外国人学校であっても指定の範囲は高等部・高等科などに限られていることが多く、小学部・中学部(小学校・中学校の段階)は対象外になりやすいのが実情です。幼児期には幼児教育・保育の無償化、高校段階には就学支援金という枠組みがある一方で、その間の小・中学校段階には、インターの授業料をまかなう国の制度が基本的に用意されていないと考えておくのが安全です。自治体独自の補助金が使える場合もありますが、地域差が大きいため窓口での確認が欠かせません。
また、各種学校のインターに小・中学生を通わせる場合、日本の義務教育における就学義務との関係で扱いが分かれることがあります。運用は自治体によって異なりますので、お住まいの市区町村の教育委員会に事前にご確認ください。小・中学校の段階は在籍期間が9年と長く、公的な支援に頼りにくい時期でもあります。だからこそ、インターナショナルスクールの学費を都市別・学校別に確かめたうえで、卒業までの総額で比べておくと判断がぶれません。

費用を抑える、現実的な方法
公的な無償化に頼りにくい場合でも、費用の負担を軽くする道はあります。大切なのは、あいまいな期待に頼るのではなく、確認できることから順に手を打っていくことです。まず、自校の認可を確認し、自治体・学校の窓口に最新の対象可否を相談し、そのうえで補助ありきではなく「何年も続けられる総額」で選択肢を比較する。この順番が、遠回りに見えて確実です。

そのうえで、費用そのものを抑える具体的な工夫もあります。第一に、通学型ではなくオンラインの国際教育を選ぶこと。校舎や通学にかかるコストがない分、対面インターより費用を抑えやすいのが構造的な強みです。第二に、きょうだい割引や早期申込など、学校ごとの制度を確認すること。第三に、「何にお金をかけるか」の優先順位をつけること。すべてを対面インターで満たそうとせず、英語や国際交流はオンラインで、といった組み合わせも現実的です。通学型インターに毎日通うのではなく、地域の学校とオンラインの国際教育を組み合わせるダブルスクールという通い方や、高いインターの代わりになる選択肢も、費用を抑えながら国際教育を続ける現実的な方法です。負担が続かなければ学びも続きません。「入れるか」より「続けられるか」で選ぶ視点が、遠回りせずに済むコツです。

もう一つの道——手の届く、オンライン国際校という選択
公的な無償化に頼りにくいご家庭にとって、そもそもの学費が抑えられた学びを選ぶ、という第三の道があります。私たち NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、2027年9月に開校する脱偏差値のオンライン・インターナショナルスクールです。運営は株式会社NIJIN。日本で運営するオルタナティブスクール・NIJINアカデミーには、すでに900名以上の子どもたちが学んでいます。
NGAが目指すのは、テストの点数で子どもを並べない学びと、対面インターのおよそ5分の1という手の届きやすい学費です。校舎を持たないオンラインだからこそ実現できる価格帯で、住む場所を選ばず、少人数の対話を通じて世界とつながります。「無償化の対象にならず、対面インターは高すぎて選べなかった」——そんなご家庭にとっての、現実的なもう一つの選択肢でありたいと考えています。もちろん万能ではありません。公的制度や他の選択肢と公平に比べたうえで、お子さんに合うと感じたときに選んでいただければ十分です。
よくある質問
インターナショナルスクールは、無償化や就学支援金の対象になりますか?
学校の認可のかたちや段階、お住まいの自治体によって変わります。多くのインターは一条校ではないため対象外になる場合が多い、という一般的な傾向はありますが、例外もあり、年度によっても扱いは見直されます。断定はできませんので、必ず学校・自治体・文部科学省などの最新の公式情報でご確認ください。
幼児教育・保育の無償化は、インターのプリスクールでも使えますか?
施設の種別や認可のかたちによって異なります。認可外の場合は上限が設けられているなど条件があり、該当するかどうかはその施設と自治体に確認が必要です。「一部は対象になり得るが、断定はできない」と考え、施設と自治体の窓口で最新情報をご確認ください。
補助が使えない場合、費用を抑える方法はありますか?
あります。通学型ではなくオンラインの国際教育を選ぶ、きょうだい割引や早期申込などの学校ごとの制度を確認する、英語や国際交流はオンラインで補うなど優先順位をつける、といった方法です。補助ありきで考えるより、「何年も続けられる総額」で選択肢を比べるほうが、結果的に無理のない選び方になります。
2026年度から高校の授業料支援が拡充されましたが、インターナショナルスクールも無償化の対象になりましたか?
所得制限は撤廃されましたが、「どの学校が対象か」の範囲が広がったわけではありません。対象は法律上の「高等学校等」に当たる学校と、文部科学大臣が指定した外国人学校です。まずは自校が文部科学省の指定校一覧に載っているか、載っている場合はどの課程が指定されているかをご確認ください。
インターナショナルスクールの小学校・中学校の段階に、補助金や無償化はありますか?
就学支援金は高校段階の制度のため、小学部・中学部は対象外になりやすいのが実情です。自治体独自の補助金が使えるケースもありますが地域差が大きいため、お住まいの自治体の窓口でご確認ください。制度に頼りにくい段階だからこそ、卒業までの総額で選択肢を比べる視点が役に立ちます。
「無償化はないの?」の先に、続けられる学びを。
「インターに無償化はないのだろうか」という問いの答えは、残念ながら「必ず使える」とは言えません。けれど、対象になるかを一つずつ確認し、費用を抑える現実的な方法を組み合わせ、続けられる総額で選べば、道は開けます。制度の対象や金額は年度・自治体・学校の認可状況で変わりますので、最後は必ず最新の公式情報でのご確認をお願いします。
NIJIN GLOBAL ACADEMYは2027年9月開校。脱偏差値・手の届く価格・世界とつながる少人数の対話という学びのしくみや、1期生募集の情報を、メールでいち早くお届けします。わが子に、手の届く国際教育を。


