【2026年版】港区のインターナショナルスクール7校を比較|学費・最寄駅・編入のしやすさまで正直に解説

港区のインターナショナルスクールおすすめ7選と書かれた記事のキービジュアル

東京23区のなかでも、港区は日本でもっともインターナショナルスクールが密集するエリアです。麻布・広尾・白金台・南青山……子どもを歩いて通わせられる距離に、世界水準の学校がいくつも並びます。選択肢が多いのは幸せなことですが、同時に「どこがわが家に合うのか」を迷わせる原因にもなります。この記事では、港区に実在するインターナショナルスクールのなかから代表的な7校を、カリキュラム・学費相場・最寄駅・特徴で正直に比べます。学費の早見表、麻布・南麻布・白金台などエリア別の通学メモ、入学のしやすさ・編入時期まで一気にわかる構成です。あわせて、学費や通学が壁になったときの「オンラインという第8の選択肢」までお伝えします。読み終えるころには、あなたのお子さんに合う軸がきっと見えてきます。

朝の港区の街並みを背景に、通学かばんを持った子どもと母親が並んで歩く様子
港区は徒歩圏に世界水準の学校が集まる街。だからこそ「選び方の軸」が大切になります。

はじめに基礎を押さえたい方へ:インターナショナルスクールとは?種類・学費・入学条件・選び方の完全ガイドで全体像を整理しています。

目次

港区のインターナショナルスクール事情と学費相場

港区には、乳幼児向けのインターナショナルプリスクールまで含めると30校以上が集まっています。大使館や外資系企業が集中する土地柄、駐在家庭・国際結婚家庭・海外志向の日本人家庭が多く、需要に応えるかたちで学校が育ってきました。エリアで見ると、麻布・元麻布・南麻布に老舗校が、白金台・南青山にサイエンス系や新興校が、赤坂・虎ノ門・芝公園に幼児向けプリスクールが点在しています。この校数の多さは23区でも群を抜いており、「まず港区で探す」という家庭が多いのも納得です。

気になる学費ですが、幼稚部から中高までを持つ本格的なインターナショナルスクールの場合、港区では年間の授業料でおおむね207万〜360万円ほどが目安です。名門とされるK-12・K-9の学校は年間296万〜360万円に集中し、これに入学金・施設費・スクールバス代などが加わると、初年度は総額430万〜470万円台になることも珍しくありません。サイエンス系やケンブリッジ式の学校には、初等部で年間207万円という比較的抑えめの選択肢もあります。
※学費等は2026年8月時点で各校公式サイトに掲載されていた2026-2027年度の金額です。最新は各校公式サイトで必ずご確認ください。

港区のインターナショナルスクール選びで押さえたい、費用の総額・カリキュラムと進路・通学と続けやすさという3つのポイントを示した図解
比べる前に、この3つの軸を先に決めておくと迷いにくくなります。

港区のインターナショナルスクールおすすめ7選

ここからは、港区に実在するインターナショナルスクールを、知名度・カリキュラム・学費帯のバランスで7校選びました。それぞれ性格が大きく異なります。「有名だから」ではなく「わが家の価値観に合うか」で読み進めてください。

1. 西町インターナショナルスクール(Nishimachi International School)

元麻布に1949年から続く、港区を代表する老舗校のひとつ。幼稚園年長から中学3年生(Grade 9)までを対象に、英語で学びながら日本語も大切にする「二言語・二文化」の教育で知られます。国際認定(CIS・WASC)を受け、少人数で一人ひとりを見る校風です。

  • カリキュラム:国際的な一般教養カリキュラム(英語・日本語の二言語教育、CIS/WASC認定)
  • 対象年齢:年長〜中学3年生(Grade 9、およそ5〜15歳)
  • 最寄駅・エリア:元麻布(麻布十番駅・広尾駅から徒歩圏)
  • 学費目安(2026-2027年度・公式):授業料 年間312万9,000円(全学年共通)。これに教育充実費20万円・School Growth Fund 20万円が年額で加わり、年間計は約352万9,000円。初年度は別途、出願料3万円・登録料30万円・施設維持費82万5,000円(計115万5,000円)
  • こんな家庭に:英語と日本語の両方を、幼いうちから本格的に伸ばしたい家庭に

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2. 東京インターナショナルスクール(Tokyo International School)

南麻布にある国際バカロレア(IB)認定校。幼稚部からのIB PYP(初等)、MYP(中等)に加え、2025-26年度からはDP(ディプロマ)も導入が進み、70か国以上の子どもたちが学ぶ多国籍な環境が特徴です。探究型の学びを軸にしています。

  • カリキュラム:国際バカロレア(IB PYP・MYP、DP導入中)
  • 対象年齢:幼稚部〜Grade 8前後(おおよそ4〜14歳、上級学年を順次拡充)
  • 最寄駅・エリア:南麻布(広尾駅・白金高輪駅から徒歩圏)
  • 学費目安(2026-2027年度・公式):K〜G2で年間330万円、G3〜G5で340万円、G6〜G9で350万円、G10〜G12で360万円(施設費20万円を含む)。初年度は別途、出願料3万円・登録料40万円・開発費100万円(計143万円)
  • こんな家庭に:探究・多様性を重視し、IBのグローバルな進路を視野に入れる家庭に

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3. ブリティッシュ・スクール・イン・東京(The British School in Tokyo/麻布台キャンパス)

英国式教育を提供する人気校。港区・麻布台キャンパスは主に幼児〜初等(Nursery〜Year 6)を受け入れ、中等以上は別キャンパスへと続きます。英国ナショナルカリキュラムに沿った、しっかりとした学習構造が魅力です。

  • カリキュラム:英国ナショナルカリキュラム
  • 対象年齢:麻布台キャンパスは主にNursery〜Year 6(およそ3〜11歳)
  • 最寄駅・エリア:麻布台(神谷町駅・麻布十番駅・六本木一丁目駅から徒歩圏)
  • 学費目安(2026-2027年度・公式):麻布台ヒルズ校(Nursery〜Year 6)は授業料 年間296万円、別途 施設整備費10万円/年。初年度は出願料4万円・入学金50万円・教育資源費68万円(計122万円)が別途
  • こんな家庭に:英国式の体系的な学び、英国・欧州への進学も見据える家庭に

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4. モンテッソーリ・スクール・オブ・東京(The Montessori School of Tokyo)

南麻布にある、2歳から14歳までを一貫して受け入れる本格的なモンテッソーリ校。子どもの自主性を尊重し、異年齢のクラスで「自ら学ぶ力」を育てます。少人数で落ち着いた環境を求める家庭から支持されています。

  • カリキュラム:モンテッソーリ教育(英語による国際環境)
  • 対象年齢:2〜14歳
  • 最寄駅・エリア:南麻布(麻布十番駅・広尾駅から徒歩圏)
  • 学費目安:公式サイトで要確認(2026-2027年度の料金ページが用意されています。出願料30,000円のみ公式に記載)
  • こんな家庭に:詰め込みより、子どもの内発的な意欲や集中力を育てたい家庭に

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5. ローラス・インターナショナルスクール・オブ・サイエンス(Laurus International School of Science)

白金台・芝・南青山・高輪などに拠点を持つ、STEM(理数)教育に力を入れたケンブリッジ国際認定校。幼児から高校段階まで一貫して学べ、初等部の学費は港区の本格校のなかでは比較的抑えめなのも特徴です。

  • カリキュラム:ケンブリッジ国際カリキュラム+独自のサイエンス(STEM)教育
  • 対象年齢:1.5歳〜18歳(幼児部〜高等部)
  • 最寄駅・エリア:白金台・芝・南青山・高輪など複数キャンパス(白金台駅・白金高輪駅・表参道駅ほか)
  • 学費目安(2026-2027年度・公式):芝キャンパスの初等部・中等部(6〜14歳)は2026年9月から Regular 年間207万円/Full Day 年間260万円。別途 入学金30万円ほか。他キャンパス・他学部は公式サイトで要確認
  • こんな家庭に:理数・探究を伸ばしたい、費用も比較的抑えたい家庭に

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6. キャピタル東京インターナショナルスクール(Capital Tokyo International School/CTIS)

南麻布にある比較的新しいインターナショナルスクール。初等〜中学段階(おおよそ6〜15歳)を対象に、少人数で英語による国際教育を行っています。大規模な老舗校とは違う、家庭的で柔軟な環境を求める家庭の選択肢になります。

  • カリキュラム:英語による国際教育(少人数制)
  • 対象年齢:初等〜中学(およそ6〜15歳)
  • 最寄駅・エリア:南麻布(白金高輪駅・広尾駅から徒歩圏)
  • 学費目安:公式サイトでの要確認(学年・年度により異なるため直接お問い合わせを)
  • こんな家庭に:少人数・家庭的な環境で、柔軟に学ばせたい家庭に

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7. ウィローブルック・インターナショナルスクール(Willowbrook International School)

元麻布で1998年から続く、幼児向けのインターナショナルプリスクール。港区は幼児教育の層が非常に厚く、まず就学前から国際環境に触れさせたい家庭にとって、こうした老舗プリスクールは有力な入り口になります。人間性・思いやり・多文化理解を大切にする校風です。

  • カリキュラム:人間的価値・多文化理解を軸にした幼児教育(英語環境)
  • 対象年齢:生後15か月〜5歳
  • 最寄駅・エリア:元麻布(麻布十番駅・広尾駅から徒歩圏)
  • 学費目安:公式サイトでの要確認(プリスクールは学年・時間帯で変動。直接お問い合わせを)
  • こんな家庭に:就学前から、まずは英語・国際環境にやさしく慣れさせたい家庭に

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なお、麻布・広尾エリアで名前の挙がる聖心インターナショナルスクールは所在地が世田谷区用賀、Aoba-Japanインターナショナルスクールは目黒・練馬など港区外です。港区で探しつつ隣接エリアまで視野を広げるなら、東京全体のインターナショナルスクール一覧、隣接する渋谷区のインターナショナルスクール、学校数が多く緑豊かな世田谷区のインターナショナルスクールのガイドもあわせてご覧ください。

港区の「インターナショナルスクール」と「プリスクール」はどう違う?

港区で学校を探しはじめると、多くの方がここでつまずきます。検索で出てくる施設の名前にはどちらも「インターナショナル」とついているのに、片方は高校まで通える学校、もう片方は5歳で卒園する未就学児向けの施設だからです。港区は特にプリスクールの層が厚い区なので、この取り違えが起きやすい土地でもあります。まずここを分けて考えると、候補選びが一気に整理されます。

比べる点 インターナショナルスクール インターナショナルプリスクール
対象年齢 幼稚部〜中高(学校によりK〜Grade 9、3〜18歳など) おおむね1歳前後〜5歳(小学校入学前まで)
小学校以降 そのまま在籍を続けられる 卒園後の進学先を別に探す必要がある
費用の出し方 年額の授業料+初年度の一時金(入学金・施設費など) 月額制が中心。預ける時間帯・週の日数で大きく変わる
港区の助成 小学生以降は区独自の学費助成なし 満3歳〜就学前は月額上限2万円の助成対象になりうる

この記事で紹介した7校でいえば、ウィローブルック・インターナショナルスクールは生後15か月〜5歳のプリスクールで、卒園後は改めて小学校を探すことになります(公式サイト)。一方、西町・東京インターナショナルスクール・ブリティッシュ・スクール・イン・東京・モンテッソーリ・スクール・オブ・東京・ローラスは、小学校段階以降も同じ学校で学び続けられます。「まず英語環境に慣れさせたい」のか「小学校からの学び場を決めたい」のかで、見るべき施設がまったく変わります。

もうひとつ、正直にお伝えしておきたいことがあります。小学校段階で学校教育法第1条に定める小学校(いわゆる1条校)ではないインターナショナルスクールに通わせる場合、日本の就学義務との関係をご家庭ごとに確認しておく必要があります。プリスクールの期間は就学前なのでこの論点は生じませんが、小学校段階からは前提が変わる、と覚えておいてください。港区の外まで含めて候補を広げたい方は東京のインターナショナルスクールおすすめ7選もあわせてご覧ください。

港区インターナショナルスクール 学費早見表(7校をひと目で比較)

校名・カリキュラム・対象年齢・年間授業料を1枚にまとめました。金額は各校公式サイトに掲載されている2026-2027年度の額で、公式に掲載のない学校は推測で埋めず「公式サイトで要確認」としています。まず全体像をつかみ、気になる学校の詳細に戻る使い方がおすすめです。

校名 カリキュラム 対象年齢 年間授業料(2026-2027年度・公式サイト掲載額)
西町インターナショナルスクール 二言語(英・日/CIS・WASC) 約5〜15歳 312万9,000円(年額計 約352万9,000円)
東京インターナショナルスクール 国際バカロレア(PYP・MYP/DP導入中) 約4〜14歳 330万〜360万円(学年による)
ブリティッシュ・スクール・イン・東京(麻布台) 英国ナショナルカリキュラム 約3〜11歳 296万円(麻布台ヒルズ校 Nursery〜Year 6)
モンテッソーリ・スクール・オブ・東京 モンテッソーリ(英語環境) 2〜14歳 公式サイトで要確認
ローラス・インターナショナルスクール・オブ・サイエンス ケンブリッジ+STEM(理数) 1.5〜18歳 207万〜260万円(芝キャンパス初等部・中等部/2026年9月から)
キャピタル東京インターナショナルスクール(CTIS) 英語による国際教育(少人数) 約6〜15歳 公式サイトで要確認
ウィローブルック・インターナショナルスクール 幼児教育(英語環境) 15か月〜5歳 公式サイトで要確認

※学費は2026年8月時点で各校公式サイトに掲載されていた2026-2027年度の金額です。入学金・施設費・スクールバス代などは別途で、初年度総額はさらに高くなる場合があります。学年別の実額と一時金は、下の「学費一覧(2026年度・公式サイト出典)」に出典リンクつきでまとめています。最新は各校公式サイトで必ずご確認ください。学費の内訳をもう少し詳しく知りたい方はインターナショナルスクールの学費の内訳もご参考にどうぞ。

港区のインターナショナルスクール 学費一覧(2026年度・公式サイト出典)

上の早見表は目安レンジですが、実際に家計を計算するには「学年ごとの実額」と「初年度だけかかる一時金」が必要です。ここでは各校の公式サイトに掲載されている2026-2027年度(SY2026-27)の金額だけを、出典リンクつきで並べました。公式サイトで金額を確認できなかった学校は、推測で埋めずに「要確認」と正直に書いています。

学校名 対象学年 年間授業料(2026-27) 一時金(初年度のみ) 出典
西町インターナショナルスクール
港区元麻布
年長〜Grade 9(全学年共通) 3,129,000円
+教育充実費 200,000円/年、School Growth Fund 200,000円/年
出願料 30,000円
登録料 300,000円
施設維持費 825,000円
公式・Tuition + Fees
ブリティッシュ・スクール・イン・東京
港区麻布台ヒルズ校
Nursery〜Year 6(3〜11歳) 2,960,000円
+施設整備費 100,000円/年
出願料 40,000円
入学金 500,000円
教育資源費 680,000円
公式・Fees
ブリティッシュ・スクール・イン・東京
昭和校(世田谷区/中等部以上)
Year 7〜9 / Year 10〜13 Year 7〜9:2,980,000円
Year 10〜13:3,070,000円
+施設整備費 100,000円/年
同上 公式・Fees
東京インターナショナルスクール
港区南麻布
Kindergarten〜Grade 12 K〜G2:3,300,000円
G3〜G5:3,400,000円
G6〜G9:3,500,000円
G10〜G12:3,600,000円
施設費 200,000円/年を含む
出願料 30,000円
登録料 400,000円
開発費 1,000,000円
(初年度一時金 計 1,430,000円)
公式・School Fees
ローラス・インターナショナルスクール・オブ・サイエンス
港区芝キャンパス(初等部・中等部)
6〜14歳 2026年9月から
Regular:2,070,000円
Full Day:2,600,000円
入学金 300,000円
別途 年額で教育管理費110,000円・デジタル学習費91,000円・施設維持費270,000円(いずれも2026年9月からの額)
公式・Tuition & Fees
聖心インターナショナルスクール(Seisen)
世田谷区用賀/港区外
Kindergarten〜Grade 12
Grade 1以上は女子校
K半日:1,600,000円
K全日:2,500,000円
G1〜G5:2,650,000円
G6〜G8:2,700,000円
G9〜G12:2,700,000円
+施設維持費 150,000円/年
出願料 30,000円
登録料 300,000円
土地建物開発費 700,000円
公式・Tuition & Fees
モンテッソーリ・スクール・オブ・東京
港区南麻布
2〜14歳 公式サイトで要確認
2026-2027年度の料金ページはありますが、金額は同ページでご確認ください
出願料 30,000円(公式記載)
その他は要確認
公式・School Fees
キャピタル東京インターナショナルスクール(CTIS)
港区南麻布
初等〜中学 公式サイトで要確認
当方の確認時点で金額の掲載を確認できませんでした
要確認 公式・Tuition & Expenses
ウィローブルック・インターナショナルスクール
港区元麻布/プリスクール
生後15か月〜5歳 公式サイトで要確認
学費は公式サイトに掲載がなく、問い合わせが必要です
要確認 公式サイト

※上記はいずれも2026年8月時点で各校公式サイトに掲載されていた2026-2027年度の金額です。制服・給食・スクールバス・IT機器などは含まれない場合があります。金額は改定されることがあるため、出願前に必ず公式サイトの最新版をご確認ください。

数字を並べてみると、港区のK-12系の主要校(西町・東京インターナショナルスクール・BST麻布台ヒルズ校)は年間授業料だけで約296万〜360万円、これに初年度の一時金が115万〜143万円ほど乗るのが実勢だとわかります。理数系のローラス芝キャンパスのように年間207万円から通える選択肢もあり、同じ港区でも100万円以上の開きがあります。初年度の総額が「授業料+100万円超」になる構造は、事前に知っておくかどうかで資金計画がまるで変わります。どの費目が何のためにかかるのかはインターナショナルスクールの学費の内訳で整理しています。

エリア別に見る港区のインターナショナルスクールと最寄駅・通学

港区のインターナショナルスクールは「麻布エリア」に強く集まっています。同じ港区でも、住まいや職場からの通学しやすさは駅ひとつで大きく変わります。エリアと最寄駅の目安を整理しておきましょう。

  • 元麻布・南麻布(麻布十番駅・広尾駅・白金高輪駅):西町、東京IS、モンテッソーリ、CTIS、ウィローブルックが集中する港区インター最大の激戦区。大使館街で落ち着いた住環境ですが、人気校が多いぶん入学枠の競争も高めです。
  • 麻布台・六本木(神谷町駅・六本木一丁目駅):ブリティッシュ・スクールの麻布台キャンパスなど。再開発が進み、都心アクセスは抜群です。
  • 白金台・白金・高輪(白金台駅・白金高輪駅・高輪ゲートウェイ駅):ローラスなどサイエンス系・新興校が点在。品川方面からの通学もしやすいエリアです。
  • 南青山・青山(表参道駅・外苑前駅):ローラス南青山キャンパスや幼児向けスクール。渋谷区側からのアクセスも良好です。
  • 赤坂・虎ノ門・芝公園(赤坂見附駅・神谷町駅・御成門駅):幼児向けインターナショナルプリスクールが中心。就学前の「まず英語環境に慣れる」入り口として選ばれています。

ポイントは、学費だけでなく「毎日の通学が何年も無理なく続くか」です。都心は電車も道路も混み合い、送り迎えの負担は想像以上に大きくなりがち。最寄駅からの徒歩分数、スクールバスの有無、通勤動線との相性まで含めて見ておくと、入学後のギャップが減ります。

麻布十番駅から歩けるインターナショナルスクール

港区でもっとも学校が集まるのが麻布十番駅の周辺です。公式サイトが案内している徒歩時間で見ると、次のようになります。

  • 西町インターナショナルスクール(元麻布2-14-7):麻布十番駅から徒歩5〜10分。公式は「4番出口が便利」と案内しています。広尾駅からは10〜15分(1番出口)。
  • ウィローブルック・インターナショナルスクール(元麻布2-14-28):麻布十番駅(南北線・大江戸線)から徒歩10分。有栖川宮記念公園の野球場の向かいです。
  • モンテッソーリ・スクール・オブ・東京 Grove校(南麻布3-5-13):麻布十番駅1番出口から徒歩10分以内。

なお、麻布エリアで名前の挙がるブリティッシュ・スクール・イン・東京の麻布台ヒルズ校(麻布台1-3-3)は、公式サイトが最寄りとして案内しているのは六本木一丁目駅と神谷町駅です。麻布十番からは一駅ぶん離れる感覚になります。

広尾駅から歩けるインターナショナルスクール

日比谷線・広尾駅も、港区のインター通学の要になる駅です。

  • ウィローブルック:広尾駅から徒歩10分。
  • モンテッソーリ・スクール・オブ・東京 Forest校・Orchard校(南麻布3-5-13/2-1-18):広尾駅から徒歩10分以内。Grove校のみ広尾駅からは20分ほどかかります。
  • 西町インターナショナルスクール:広尾駅から徒歩10〜15分。

ひとつ、混同されやすい点を正しておきます。「広尾のインター」として名前が挙がることの多い聖心インターナショナルスクール(Seisen International School)の所在地は世田谷区用賀で、港区内でも広尾でもありません。広尾に本部を置く聖心女子大学と名前が近いため取り違えが起きやすいのですが、通学を検討する際は用賀までの動線で考える必要があります。

芝公園・御成門・三田エリア

芝公園駅・御成門駅の周辺は、就学前のインターナショナルプリスクールが中心のエリアです。小学生以上が毎日通える本格校としては、ローラス・インターナショナルスクール・オブ・サイエンスの芝キャンパス(港区芝4-1-30 芝国際ビル7〜10F)が最も近い選択肢になります。公式サイトによると最寄りは三田駅(都営浅草線・三田線)から徒歩2分、田町駅(JR)から徒歩5分で、6〜14歳を受け入れています。芝公園駅・御成門駅からは同じ都営三田線で数分の距離です。

港区内で条件が合わなければ、隣接区まで含めて探すほうが早いこともあります。区をまたいだ全体像は東京のインターナショナルスクールおすすめ7選で確認できます。

港区に、インターナショナルスクールの補助金はある?

先に結論をお伝えします。小学生以上のお子さんがインターナショナルスクールに通う場合、港区が独自に出している学費の助成制度はありません。これは推測ではなく、港区が区民からの要望に対して公式に回答している内容です。

「港区では学校教育法上の小学校に該当しないインターナショナルスクールに通う子どもに対して、区独自の教育費助成制度は設けておりません」
出典:港区「日本国籍のインターナショナルスクールに通う子供達にも助成金をお願いします」への回答(2025年6月受付分)

年間300万円級の学費を前に「区から少しでも戻ってくるのでは」と期待した方には、率直に厳しい答えだと思います。ただ、就学前と、不登校のお子さんについては、実在する制度があります。混同されがちなので、対象になる制度・ならない制度を整理しておきます。

就学前(満3歳〜小学校入学前)は月額2万円まで対象になりうる

港区には「小学校就学前の子どもを対象とした各種学校の利用支援事業」があり、インターナショナルスクール等の施設利用料の一部が給付されます。金額は1人あたり月額20,000円が上限(施設の平均利用料がこれを下回る場合はその額)。港区在住で、満3歳に達した日の属する月の翌月の利用料から対象となり、幼児教育・保育の無償化や企業主導型保育の対象になっていないこと、1日おおむね4〜8時間・週5日以上・年間39週以上の利用といった要件があります。
出典:港区・小学校就学前の子どもを対象とした各種学校の利用支援について

不登校のお子さんには「フリースクール等利用料助成金」がある

港区は、区内在住の不登校の児童・生徒の保護者を対象に、フリースクール等の利用料を助成しています。金額は「施設利用料の2分の1から東京都の助成決定額を差し引いた額」で、月額20,000円が上限。ただし東京都の助成金の交付決定を受けていることが前提で、単独では使えません。インターナショナルスクールに通うこと自体を支援する制度ではない点にご注意ください。
出典:港区フリースクール等利用料助成金について

対象にならない制度(よくある勘違い)

  • 就学援助費:対象は「学校教育法第1条に規定する小学校、中学校、義務教育学校及び中等教育学校の前期課程に在学する児童・生徒の保護者」です。1条校ではないインターナショナルスクールに通う場合は対象外になります。港区・就学援助費
  • 私立幼稚園の保育料補助:対象は私学助成を受けて運営している私立幼稚園です。認可外のインターナショナルプリスクールはこちらではなく、上記の各種学校利用支援事業のほうで検討することになります。港区・私立幼稚園に通う場合の手続き

※制度の内容・金額・受付期間は変更されることがあります。申請前に必ず港区公式サイトの最新情報をご確認ください。

つまり港区では、就学前は月2万円までの支えがあるものの、小学校段階からは学費のほぼ全額をご家庭で負担する前提になります。だからこそ、入学できるかどうかだけでなく「この金額を卒業まで払い続けられるか」を先に見ておくことが大切です。学費の総額を組み立て直したい方はインターナショナルスクールの学費の内訳をご覧ください。

比較でわかる、港区のわが家に合うインターナショナルスクールの選び方

7校を並べても、「結局どう選べば?」と迷うのが正直なところだと思います。港区の学校は大きく分けて、①伝統ある大手インター、②中堅・新興インター、③そして通学しないオンライン国際校という3タイプで考えると整理しやすくなります。下の表は、費用・入りやすさ・通学負担などの観点で、それぞれの傾向を正直に示したものです。

港区の大手インター・中堅新興インター・オンライン国際校を、費用の手頃さ・入学枠・通学の負担・対面体験・日本語の支えの5観点で比較した表
どのタイプにも長所と制約があります。わが家が何を最優先するかで答えは変わります。

大手インターは環境も進路実績も魅力ですが、学費と入学のハードルは高め。中堅・新興インターやサイエンス系は費用や柔軟性で選びやすい一方、規模や実績はこれから育つ学校もあります。そして忘れてはいけないのが、通学を前提にしない選択肢です。学費が家計の大きな負担になっていないか、送り迎えや長時間の通学がお子さんの負担になっていないか——ここは正直に見つめる価値があります。「学費が高すぎる」と感じたときの考え方はインターの学費は本当に高すぎる?でも掘り下げています。

オンラインでの学びのしくみを見る →

港区のインターナショナルスクールの入学のしやすさ・空き状況・編入時期

港区は学校数が多い一方、人気校ほど定員が埋まりやすく、「入りたい学年に空きがない」ことも起こります。ここは特定の学校を評価するものではなく、一般的な傾向として押さえておきましょう。

  • 空き状況の考え方:K(幼稚部)や小学校低学年など「入口の学年」は募集枠が比較的多く、上級学年になるほど空きが出にくくなる傾向があります。人気校ではウェイティングリスト(順番待ち)が発生することもあります。
  • 編入・入学のタイミング:多くの学校は8月・9月始まりの年度制です。編入は年度替わりの枠が中心ですが、学期の区切り(1月・4月など)で受け入れる学校もあります。転勤・帰国のタイミングが決まったら、できるだけ早く問い合わせるのが安全です。
  • 入学条件:面接・簡単なアセスメント・保護者面談などが一般的で、学年が上がると一定の英語力が求められることもあります。日本語が主だったお子さんには、英語の支えがある学校や、日本語を前提に少しずつ英語へ移行できる設計が合いやすい場合もあります。
  • 準備の目安:入りたい時期の6か月〜1年前から資料請求・見学予約を。人気校は説明会が早く埋まるため、複数校を並行して押さえておくと安心です。

「入れるかどうか」だけでなく、「入ったあと何年も無理なく続けられるか」まで含めて見ておくと、後悔が少なくなります。

港区の自宅で、子どもがオンライン授業を受けるそばで母親が穏やかに見守る様子
通学せずに世界とつながる学びも、港区の家庭にとって現実的な選択肢になりつつあります。

港区だけで判断せず、他都市の相場と見比べたい方へ:インターナショナルスクールの学費データベース(都市別の相場・内訳と無償化の現実)で、国内・アジア主要都市16校の年間授業料を出典付きで一覧にしています。

学費や通学が壁なら——「オンライン」という第8の選択肢

港区は選択肢に恵まれた街です。それでも、年間300万円を超える学費や、混み合う都心での毎日の送り迎えが、現実の壁になる家庭は少なくありません。「国際的な学びを受けさせたいけれど、この負担が何年も続くのは……」と迷うなら、通学を前提としないオンライン・インターナショナルスクールという第8の選択肢があります。

私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、2027年9月開校予定のオンライン・インターナショナルスクールです。運営は、日本で1000名以上が在籍するオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を手がける株式会社NIJIN。テストの点数で子どもを並べる「脱偏差値」の考え方のもと、少人数の対話を中心に「自分と世界を、好きになる」学びを目指します。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳で、住む場所を選びません。日本語の支えを前提に、少しずつ英語に触れられる設計です。学費は対面インターのおよそ5分の1を目指しています。日本語の維持や帰国後の日本語に不安があるご家庭には、姉妹サービス〈ともだちじゃぱん〉(NIJIN運営・子ども日本語オンライン)もおすすめです。

正直にお伝えすると、NGAはまだ開校前で、実績はこれからです。校庭や施設での対面体験は、通学型の学校と同じようには提供できません。それでも、通学の負担なく、費用を抑えて世界とつながる学びは、港区で選択肢を比べるあなたにとって、検討する価値のある一つの道だと考えています。

港区のインターナショナルスクールに関するよくある質問

Q. 港区のインターナショナルスクールは何歳から入れますか?

A. プリスクール(幼児部)なら生後1歳前後から受け入れる学校が多く、港区は特にこの層が厚いエリアです。西町やモンテッソーリ・スクール・オブ・東京のように、幼児から中学まで一貫して学べる学校もあります。まずはお子さんの年齢で受け入れ可能な学校を絞り込むのが第一歩です。

Q. 港区のインターナショナルスクールの学費相場はどれくらいですか?

A. 幼稚部から中高までを持つ本格校では、授業料が年間おおむね207万〜360万円が目安です。名門とされる学校は296万〜360万円に集中し、入学金・施設費・バス代を加えると初年度総額が430万〜470万円台になることもあります。サイエンス系・ケンブリッジ式には初等部で年間207万円という比較的抑えめな選択肢もあります(いずれも2026-2027年度に各校公式サイトへ掲載されていた金額)。

Q. 日本語のサポートはありますか?

A. 学校によって大きく異なります。西町インターナショナルスクールのように英語と日本語の二言語教育を掲げる学校もあれば、英語のみを主とする学校もあります。日本語での基礎の支えを重視するなら、二言語教育の学校や、日本語のサポートを前提に設計されたオンライン校(NGAなど)が候補になります。

Q. 港区の人気校は入りやすいですか?途中からの編入はできますか?

A. 多くの学校で編入枠はありますが、人気校ほど定員に空きが出にくく、時期や学年で条件が変わります。入口の学年(幼稚部・小学校低学年)は比較的入りやすく、上級学年ほど空きが出にくい傾向です。編入テストや面接、英語力の基準が設けられる場合もあるため、入りたい時期の6か月〜1年前から各校へ直接問い合わせておくと安心です。

Q. 港区で通学の負担や学費を抑えて国際教育を受ける方法はありますか?

A. 都心の通学ラッシュや年間300万円級の学費が負担になる場合、通学しないオンライン・インターナショナルスクールという選択肢があります。港区に住みながら自宅で世界とつながる学びを続けられ、費用も対面インターより抑えやすいのが特長です。対面の校庭・施設体験は得られない点は正直な制約ですが、家計と子どもの生活リズムの両方を守りたい家庭には現実的な一手になります。

迷う時間も、お子さんを想う時間です

学校選びに「正解」はありません。港区という恵まれた環境のなかでも、大切なのは「入学できるか」より「この学びを何年も無理なく続けられるか」です。学費も、通学も、お子さんの性格も——どれも家庭ごとに事情が違います。だからこそ、あなたが迷っているその時間そのものが、お子さんの未来を真剣に想っている証拠です。焦らず、いくつかの学校を実際に見て、比べてみてください。もし「通学以外の道」も知っておきたいと思われたら、私たちの開校情報もそっと候補に入れていただけたら嬉しいです。

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