【2026年版】軽井沢のインターナショナルスクール全4校+近隣3校|学費・偏差値・移住のリアルを正直に解説

軽井沢のインターナショナルスクール全4校を紹介する記事のキービジュアル

「軽井沢にインターナショナルスクールって、結局いくつあるの?」「ISAKは知っているけれど、うちの子はまだ小学生。学費はいくらで、そもそも通えるの?」——そんな疑問でこのページを開いた方が多いのではないでしょうか。軽井沢は日本でもめずらしく、全寮制のインターナショナルスクールと、自然のなかで英語で学ぶ小さな学校が同居している町です。ただし数は多くありません。だからこそ「7選」と数を水増しせず、軽井沢エリアに実在する4校と、佐久・上田・松本まで広げた近隣3校を、公開されている学費の実額つきで正直に整理しました。あわせて、よく検索される「学費」と「偏差値」についても、都合の悪いところを省かずにお伝えします。読み終えるころには、移住するのか、寮に入れるのか、それとも別の道があるのか——わが家の輪郭が見えてくるはずです。

目次

結論:軽井沢で選べる学校(早見)

ここだけ読めば全体像がつかめます。この記事で扱う学校と、オンラインという選択肢を、同じ粒度で並べました。

  • UWC ISAK Japan(ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン)|学費と入試の実際 — 対象年齢:Grade 10〜12(高校1〜3年生/3年間)。Grade 11からの2年間の受け入れ枠もあり/学費目安:授業料 年490万円+寮費 年182万5000円+施設費 年50万円=年722万5000円(2026-27年度の公式情報)。渡航費・小遣い等は別
  • イートンハウス・インターナショナルスクール軽井沢|学費と特徴 — 対象年齢:2〜6歳(プリスクール・異年齢混合)/Grade 1〜2(2026-27年度時点。段階的に拡大)/学費目安:プリスクール(週5日・8:30-14:00)は3学期合計で 年約185万円(63万9000円+77万9000円+43万6000円/非課税)。初等部…
  • LCAきたかる森のインター小学校|学費と特徴 — 対象年齢:小学校(開校時はGrade 1〜2の複式)+併設プリスクール(3〜5歳)。中高への接続も構想中/学費目安:授業料 月24万円(諸経費・施設協力費・ICT教育費を含む)+給食費 月1万5000円(税別)。スクールバス協力金 月4万5000円(税別)。入学時に…
  • ABCインターナショナルスクール(軽井沢)|学費と特徴 — 対象年齢:未就学児〜(一時預かり・ワンデイ・シーズンスクールあり)。大人向けコースも/学費目安:公式サイトからの問い合わせで要確認(コース・回数により変動)。推定額は掲載しません
  • インターナショナルスクールオブ長野(ISN)佐久切原キャンパス|学費と特徴 — 対象年齢:0〜5歳/学費目安:認定こども園のため保育料の仕組みが私立インターとは異なります。園への問い合わせで要確認(推定額は掲載しません)
  • 上田インターナショナルスクール(UIS)|学費と特徴 — 対象年齢:0〜5歳(拠点により対象と受け入れ条件が異なる)/学費目安:公式サイトからの問い合わせで要確認。推定額は掲載しません
  • インターナショナルスクールオブ長野(ISN)小学部|学費と特徴 — 対象年齢:小学部(1〜5年)ほか。上の学年のプログラムもあり/学費目安:授業料 月9万8000円+給食費 月5500円+施設維持費 年12万5000円。別途 登録料3万円…
  • NIJIN GLOBAL ACADEMY(オンライン) — 6〜18歳/2027年9月開校・現在は開校情報の登録受付中/対面インターのおよそ1/5の学費帯/日本語の支えあり。通学圏や学費が壁になる家庭の選択肢。
朝の軽井沢、カラマツ林に囲まれた道を通学かばんを持った子どもと母親が並んで歩く様子。遠くに浅間山の稜線が見える
学校数が多くない町だからこそ、「どこに通うか」より先に「どう暮らすか」が決め手になります。

はじめに基礎を押さえたい方へ:インターナショナルスクールとは?種類・学費・入学条件・選び方の完全ガイドで全体像を整理しています。

2027年9月開校予定/2027年春プレ開校

軽井沢で「通えるインター」が見つからない方へ

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    軽井沢のインターナショナルスクール事情と学費相場

    まず前提を整理します。軽井沢町は長野県の東端、北佐久郡にある人口2万人ほどの高原の町です。北陸新幹線で東京駅から約70分。この「東京から近いのに、標高1000メートルの森のなか」という条件が、教育移住の受け皿としての軽井沢をつくってきました。町内には公立小学校3校・公立中学校・公立高校に加えて、全寮制のUWC ISAK Japan、私立の幼小中混在校である軽井沢風越学園があり、これら7校が連携協定を結んでいます。教育の選択肢が町の規模に対して厚い——それが軽井沢のいちばんの特徴です。

    そのうえで、英語を主な学びの言語とするインターナショナルスクールは、軽井沢エリアに4校あります。全寮制の高校であるUWC ISAK Japan、2〜6歳と小学校低学年を受け入れるイートンハウス・インターナショナルスクール軽井沢、2026年4月に北軽井沢(群馬県長野原町)で開校したLCAきたかる森のインター小学校、そしてプリスクールと語学スクールを兼ねるABCインターナショナルスクールです。数が少ないうえに、対象年齢がきれいに分かれているのがこの町の事情。つまり「近いから」ではなく「今のお子さんの年齢で入れる場所があるか」から逆算する必要があります。

    学費相場も先に全体像を出しておきます。軽井沢エリアで公開されている金額をならべると、年間約185万円から約722万円までと、4倍近い開きがあります。もっとも高いのはUWC ISAK Japanで、授業料・寮費・施設費を合わせて年722万5000円(2026-27年度の公式情報)。イートンハウスは、プリスクールが3学期合計で年約185万円、初等部が年約220万円(消費税込み)。LCAきたかる森のインター小学校は授業料が月24万円で、給食費・スクールバス協力金を足すと月30万円前後になります。近隣の松本まで広げると、ISN小学部が月9万8000円と、ぐっと手の届く帯が出てきます。インターナショナルスクールの学費の内訳を整理した記事もあわせて読むと、この差がどこから生まれるのかがつかめます。
    ※学費等は2026年8月時点の公開情報です。最新は各校公式サイトで必ずご確認ください。

    もうひとつ、軽井沢特有の前提があります。それは「通うために、住まいを動かすか、家族と離れるかを選ばなければならない」ということ。ISAKは全寮制なので、合格すればお子さんは寮で暮らします。イートンハウスやLCAに通うなら、軽井沢・中軽井沢・北軽井沢の圏内に住む必要があります。長野県全体でどんな選択肢があるかを俯瞰したい方は、長野県全体のインターナショナルスクールをまとめた記事もご覧ください。軽井沢だけで完結させず、県内の他エリアと比べたほうが判断が早くなります。

    軽井沢のインターナショナルスクール選びで先に決めるべき3点、通学か寮か移住か・学費は年間総額で見る・小学校の先の受け皿を示した図解
    学校を比べる前にこの3つを決めておくと、見学の質が変わります。

    軽井沢のインターナショナルスクール全4校と、近隣3校の選択肢

    ここからは、実在する学校を1校ずつ紹介します。無理に7選には膨らませません。前半4校が軽井沢エリア、後半3校が佐久・上田・松本まで広げた近隣の選択肢です。「有名だから」ではなく「わが家の年齢・予算・住まい方に合うか」で読み進めてください。

    1. UWC ISAK Japan(ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン)|学費と入試の実際

    軽井沢町長倉にある、日本初の全寮制インターナショナル高校。2014年にインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢として開校し、2017年に世界18校のUWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ)に加盟しました。学校教育法上の高等学校(いわゆる一条校)でありながら、授業はすべて英語、カリキュラムは国際バカロレア・ディプロマプログラム(IB DP)。生徒数はおよそ200名で、80か国以上の国籍が集まります。特徴は「チェンジメーカーを育てる」という一貫した理念と、アウトドア教育・プロジェクトウィークといった教室の外での学び。卒業生の多くが海外大学へ進みます。軽井沢のインターナショナルスクールと言えばまずこの学校ですが、対象はGrade 10〜12(高校1〜3年)に限られるという点は、最初に押さえておいてください。小中学生のご家庭にとっては「いつか」の選択肢です。

    • カリキュラム:国際バカロレア(IB DP)/全授業英語/全寮制
    • 対象年齢:Grade 10〜12(高校1〜3年生/3年間)。Grade 11からの2年間の受け入れ枠もあり
    • 学費目安:授業料 年490万円+寮費 年182万5000円+施設費 年50万円=年722万5000円(2026-27年度の公式情報)。渡航費・小遣い等は別
    • 学費支援:奨学金は年間約6億円規模。在校生の約70%が何らかの支援を受けており、全額給付もある。すべて家計の必要性に基づく need-based(成績優秀者向けの給付ではない)
    • こんな家庭に:高校3年間を寮で過ごし、英語で海外大学進学まで見据えたい家庭に

    公式サイトはこちら

    2. イートンハウス・インターナショナルスクール軽井沢|学費と特徴

    軽井沢町大字長倉にある、シンガポール発の教育グループ・イートンハウスの軽井沢キャンパス。2〜6歳の異年齢混合クラスのプリスクールと、初等部で構成されます。特徴は、レッジョ・エミリア・アプローチに影響を受けた探究型のカリキュラムと、軽井沢の自然を教材にした野外学習。キャンプ、川でのトレッキング、森の探索が正規のプログラムに組み込まれています。授業はすべて英語で、平日8時30分〜14時(プリスクール)/15時(初等部)。初等部は2026-27年度にGrade 1〜2を受け入れ、2027-28年度にGrade 3、2028-29年度にGrade 4、2029-30年度にGrade 5と、学年を1つずつ増やしていく計画です。つまり入学のタイミングによっては「上の学年がまだ存在しない」状態で通うことになります。ここは説明会で必ず確認したいポイントです。

    • カリキュラム:探究型(レッジョ・エミリアの影響)+自然環境を活かした野外教育/英語
    • 対象年齢:2〜6歳(プリスクール・異年齢混合)/Grade 1〜2(2026-27年度時点。段階的に拡大)
    • 学費目安:プリスクール(週5日・8:30-14:00)は3学期合計で 年約185万円(63万9000円+77万9000円+43万6000円/非課税)。初等部(8:30-15:00)は3学期合計で 年約220万円(消費税込み)(75万8000円+92万4000円+51万8000円・いずれも消費税込み)。別途 登録料22万円(1家族1回)・出願料2万2000円(2025-2026年度の公式情報)
    • 通学:軽井沢町長倉1690。町内・中軽井沢エリアからの通学圏。延長保育(14:00-17:00)のプランもあり
    • こんな家庭に:未就学〜小学校低学年の時期を、自然のなかの英語環境で過ごさせたい家庭に

    公式サイトはこちら

    3. LCAきたかる森のインター小学校|学費と特徴

    2026年4月、北軽井沢の廃校になった小学校の校舎を活かして開校したバイリンガル小学校。運営は、神奈川県相模原市でLCA国際小学校を運営してきた株式会社エデューレエルシーエーです。住所は群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢ですが、軽井沢駅・中軽井沢駅からスクールバスが運行しており、軽井沢町側からの通学が想定されているのがこの学校の要点。文部科学省の認可を受けた一条校であり、かつ独自カリキュラムを組める教育課程特例校でもあります。外国人教員が担任を務める「アクティブイマージョン教育」で学校生活の大半を英語で過ごしながら、日本の小学校の卒業資格も得られる——このハイブリッドが最大の特徴です。1クラス15名程度に教員3名という極少人数制、「生き方科」「ふるさと科」という独自教科も設けています。開校したばかりなので、卒業生の進路実績はこれからです。

    • カリキュラム:アクティブイマージョン(英語主体のバイリンガル)/一条校・教育課程特例校/独自教科「生き方科」「ふるさと科」
    • 対象年齢:小学校(開校時はGrade 1〜2の複式)+併設プリスクール(3〜5歳)。中高への接続も構想中
    • 学費目安:授業料 月24万円(諸経費・施設協力費・ICT教育費を含む)+給食費 月1万5000円(税別)。スクールバス協力金 月4万5000円(税別)。入学時に 受験料3万円・入学金60万円・保証金30万円(公式サイトの募集要項より)
    • 通学:群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢。軽井沢駅・中軽井沢駅からスクールバス(朝は8時45分着、帰りは15時30分・17時30分発)
    • こんな家庭に:日本の小学校卒業資格を確保しつつ、生活の大半を英語で過ごさせたい家庭に

    公式サイトはこちら

    4. ABCインターナショナルスクール(軽井沢)|学費と特徴

    軽井沢町大字長倉にある、プリスクールと語学スクールを兼ねた小さな学校。英語だけでなく韓国語・フランス語・中国語・日本語も扱い、大人向けのビジネス英語やホスピタリティ英語のクラスも持っています。一時預かりやワンデイプログラム、春・夏のシーズンスクールがあり、「まずは英語の環境に触れさせたい」「移住前に軽井沢での過ごし方を試したい」という段階のご家庭にとって、現実的な入り口になります。学研教室を併設し、英検の受験もできるため、日本の学びと英語を並走させたい家庭にも使いやすい設計です。フルタイムの学校というより、暮らしのなかに英語を足していく場所と考えるとしっくりきます。学費は一律の金額表が公開されていないため、コースと通う日数で見積もりを取るかたちです。

    • カリキュラム:プリスクール+語学スクール(英語・韓国語・フランス語・中国語・日本語)/学研教室併設
    • 対象年齢:未就学児〜(一時預かり・ワンデイ・シーズンスクールあり)。大人向けコースも
    • 学費目安:公式サイトからの問い合わせで要確認(コース・回数により変動)。推定額は掲載しません
    • 通学:長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2703-20
    • こんな家庭に:フルタイムのインターではなく、地元校や在宅と組み合わせて英語を続けたい家庭に

    公式サイトはこちら(学費はコース・回数によって変わるため、問い合わせ時にご確認ください)

    5. インターナショナルスクールオブ長野(ISN)佐久切原キャンパス|学費と特徴

    ここからは近隣エリアです。長野県内で最大級のインターナショナルスクールであるISNが、2026年4月に佐久市で開園した認定こども園。0〜5歳が対象で、ISNの英語イマージョンの手法を未就学期から受けられます。軽井沢町から佐久平までは車でおよそ30分、しなの鉄道と新幹線でも移動できる距離。「軽井沢に住みながら、未就学期は佐久まで通う」という選択が現実的に成立します。ISNはIB(国際バカロレア)の枠組みを取り入れた教育を長野県内で長く続けてきた法人で、認定こども園という位置づけのため、自治体の保育料補助の対象になる可能性がある点も、家計の観点では見逃せません(対象条件は自治体・世帯状況によります。必ず佐久市および園に確認してください)。

    • カリキュラム:英語イマージョン(ISNの探究型メソッド)/認定こども園
    • 対象年齢:0〜5歳
    • 学費目安:認定こども園のため保育料の仕組みが私立インターとは異なります。園への問い合わせで要確認(推定額は掲載しません)
    • 通学:長野県佐久市。軽井沢町からは車で約30分圏
    • こんな家庭に:軽井沢に住みながら、未就学期に英語環境を確保したい家庭に

    公式サイトはこちら

    6. 上田インターナショナルスクール(UIS)|学費と特徴

    上田市にあるバイリンガル保育の施設で、未来プロジェクト株式会社が運営しています。市内に3拠点あり、メインの園は3〜5歳が対象で市外からの受け入れも可能、ほかの2拠点(ふるさとキャンパス・上田原キャンパス)は0〜2歳の小規模認可施設で上田市在住者向けという構成です。軽井沢からは新幹線で上田まで約15分、車でもおよそ1時間。毎日の通園としては軽井沢からはやや遠いものの、上田・東信エリアへの移住も視野に入れている家庭にとっては比較対象になります。日本語と英語の両方を土台にしたバイリンガル環境を志向している点が、フル英語のインターとの違いです。学費は公式に一律の金額表が出ていないため、問い合わせで確認してください。

    • カリキュラム:バイリンガル保育(日本語+英語)
    • 対象年齢:0〜5歳(拠点により対象と受け入れ条件が異なる)
    • 学費目安:公式サイトからの問い合わせで要確認。推定額は掲載しません
    • 通学:長野県上田市(3拠点)。軽井沢からは新幹線で上田まで約15分
    • こんな家庭に:東信エリアで住まいを検討中で、日本語も英語も落とさずに育てたい家庭に

    公式サイトはこちら

    7. インターナショナルスクールオブ長野(ISN)小学部|学費と特徴

    松本市の五常キャンパスを中心に、小学生を受け入れているISNの小学部。国際バカロレアの初等教育プログラム(IB PYP)の枠組みと日本の学習指導要領を組み合わせ、文部科学省の教育課程特例校の指定を受けています(詳細な位置づけは公式でご確認ください)。教科を切り分けるのではなく、Unit of Inquiry(探究の単元)を軸に横断的に学ぶスタイル。軽井沢からは距離があるため毎日の通学は現実的ではありませんが、この記事で紹介するなかでは学費がもっとも手の届く帯にあるため、「長野県内で英語の学びを続けるなら、いくらが相場なのか」を測るものさしとして知っておく価値があります。県内移住先を松本まで広げて考える家庭にとっては、有力な候補です。

    • カリキュラム:IB PYPの枠組み+日本の学習指導要領/探究型(UOI)
    • 対象年齢:小学部(1〜5年)ほか。上の学年のプログラムもあり
    • 学費目安:授業料 月9万8000円+給食費 月5500円+施設維持費 年12万5000円。別途 登録料3万円(2025-2026年度の公式情報)。スクールバス・アフタースクールは別料金
    • 通学:長野県松本市(五常キャンパスほか)。軽井沢からは車・鉄道で2時間前後
    • こんな家庭に:長野県内で費用を抑えて英語の学びを続けたい、松本エリアも移住先候補に入る家庭に

    公式サイトはこちら

    軽井沢のインターナショナルスクールの学費は、結局いくら?

    「軽井沢 インターナショナルスクール 学費」は、実際によく検索されているキーワードです。ここで整理しておきます。公開情報にもとづく年間の目安は、次のとおりです。

    • UWC ISAK Japan:年722万5000円(授業料490万円+寮費182万5000円+施設費50万円/2026-27年度)
    • LCAきたかる森のインター小学校:授業料 月24万円=年288万円。給食費・バス協力金を含めると月30万円前後=年360万円前後。初年度は入学金60万円・保証金30万円が加算
    • イートンハウス軽井沢 初等部:年約220万円(消費税込み)
    • イートンハウス軽井沢 プリスクール:年約185万円(週5日・非課税)
    • ABCインターナショナルスクール:要問い合わせ
    • (参考)ISN小学部・松本:授業料 月9万8000円=年約118万円+給食・施設費で年約137万円

    ここで正直にお伝えしたいことが2つあります。ひとつは、上の金額はどれも「学校に払う分」だけだということ。軽井沢で暮らすには住居費がかかり、冬は暖房費と車の維持費も重くなります。教育移住の総額は、学費表の数字よりかなり大きくなるのが実情です。もうひとつは、金額が高い学校ほど支援制度も手厚い場合があるということ。UWC ISAK Japanは年間約6億円の奨学金を配分し、在校生の約70%が何らかの支援を受けています。しかもすべて家計の必要性に基づくもので、成績で選ぶ給付ではありません。「722万円だから無理」と最初から外してしまうのは、もったいない判断です。
    ※学費等は2026年8月時点の公開情報です。改定される可能性があるため、最新は各校公式サイトでご確認ください。

    軽井沢のインターナショナルスクールに「偏差値」はある?入試難易度の実際

    「軽井沢 インターナショナルスクール 偏差値」もよく検索される言葉です。結論から言うと、ここで紹介した学校に、日本の高校受験のような偏差値は存在しません。模擬試験による全国的な学力の位置づけが公表されていないからです。塾や情報サイトが独自に推定値を出していることはありますが、公式のものではありません。数字を探すより、実際の選考で何を見られるかを知るほうが、はるかに役に立ちます。

    UWC ISAK Japanの選考は、学力試験一本ではありません。エッセイ、推薦、面接、グループでの活動などを通じて、これまで何に関わり、どんな問いを持って生きてきたかが問われます。海外からの出願者も多く、「勉強ができる子」ではなく「変化を起こそうとしている子」を選ぶ設計です。競争は厳しく、日本国内からの出願は特に人気があります。ただしそれは偏差値の高さではなく、応募者の多様さと定員の少なさによるものです。

    小学校段階のイートンハウスやLCAきたかる森のインター小学校では、面談・行動観察・保護者面接が中心。お子さんの英語力そのものより、学校の教育方針を家庭が理解し、伴走できるかが見られます。とくに英語での学校生活が中心になる学校では、家庭でどう支えるかを言葉にできることが重要です。偏差値という一本の物差しがないぶん、「わが家はこの学校とどう歩むか」を語れる準備が、そのまま合否に効いてくる——それがインターの入試です。

    軽井沢でインターナショナルスクールの小学校を探している方へ——通えるのは実質2校です

    この記事にたどり着く方の検索語をたどると、「軽井沢 インターナショナルスクール」と並んで多いのが「軽井沢 インターナショナルスクール 小学校」です。理由はよくわかります。軽井沢のインターと言えばUWC ISAK Japanの名前がまず出てくるのに、ISAKはGrade 10〜12(高校1〜3年)しか受け入れていないからです。小学生のお子さんをお持ちのご家庭にとって、ISAKは「いつかの選択肢」であって、いまの答えにはなりません。

    そこで、小学生が実際に通える学校だけを取り出して整理します。結論から申し上げると、軽井沢エリアで小学生を受け入れているのはイートンハウス・インターナショナルスクール軽井沢の初等部LCAきたかる森のインター小学校の2校です。近隣まで広げるとISN小学部(松本)が加わります。

    学校 受け入れ学年 費用(公開情報) 日本の小学校卒業資格 通学
    イートンハウス・インターナショナルスクール軽井沢 初等部 Grade 1〜2
    (2026-27年度時点)
    3学期合計 年約220万円(消費税込み)(75万8000円+92万4000円+51万8000円)/登録料22万円(1家族1回)・出願料2万2000円 軽井沢町長倉1690。町内・中軽井沢エリアから。8:30〜15:00
    LCAきたかる森のインター小学校 Grade 1〜2の複式
    (開校時)
    授業料 月24万円(諸経費・施設協力費・ICT教育費を含む)+給食費 月1万5000円(税別)+スクールバス協力金 月4万5000円(税別)/入学時に受験料3万円・入学金60万円・保証金30万円 得られる(一条校・教育課程特例校) 群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢。軽井沢駅・中軽井沢駅からスクールバス(朝8:45着/帰り15:30・17:30発)
    インターナショナルスクールオブ長野(ISN)小学部 小学部 月9万8000円 松本市。軽井沢からの通学圏外(移住前提)
    UWC ISAK Japan 受け入れなし Grade 10〜12のみ 全寮制

    ※2026年8月時点の各校公式サイトの公開情報です。納入月数・課税の扱いは学校ごとに異なるため、年額に換算する際は必ず学校にご確認ください。

    小学校からの入学で、いちばん重要な違いは「卒業資格」です

    この2校の差は、費用よりも日本の小学校の卒業資格が得られるかどうかにあります。

    LCAきたかる森のインター小学校は、文部科学省の認可を受けた一条校です。同時に独自カリキュラムを組める教育課程特例校でもあるため、外国人教員が担任を務めるアクティブイマージョン教育で学校生活の大半を英語で過ごしながら、日本の小学校の卒業資格も得られます。「インターに入れたら、日本の学籍はどうなるのか」という不安が構造的に生じない——これは小学生の保護者にとって、想像以上に大きな安心材料です。1クラス15名程度に教員3名という極少人数制で、「生き方科」「ふるさと科」という独自教科も設けています。

    イートンハウスの初等部は、探究型の学び(レッジョ・エミリアの影響)と軽井沢の自然を教材にした野外学習が中心です。キャンプ、川でのトレッキング、森の探索が正規のプログラムに組み込まれています。未就学期からの連続性を重視するなら、2〜6歳の異年齢混合プリスクールからそのまま上がれる点が強みです。

    入学前に必ず確認したい、たった1つのこと

    「うちの子が卒業するまで、その学年は存在しますか」——これを説明会で必ず聞いてください。

    軽井沢の小学生向けインターは、どちらも学年を1つずつ増やしている最中だからです。イートンハウス初等部は2026-27年度にGrade 1〜2、2027-28年度にGrade 3、2028-29年度にGrade 4、2029-30年度にGrade 5という計画で拡大していきます。LCAきたかる森のインター小学校も2026年4月に開校したばかりで、開校時はGrade 1〜2の複式でした。

    つまり入学のタイミングによっては「上の学年がまだ存在しない」状態で通うことになります。お子さんが3年生・4年生であれば、そもそも受け入れ枠がまだ無いという可能性もあります。学年の拡大計画が予定どおり進むかどうかは、在籍者数にも左右されます。ここを曖昧にしたまま入学を決めると、数年後に転校先を探すことになりかねません。都合の悪い質問ですが、必ず聞いてください。誠実な学校ほど、はっきり答えてくれます。

    なお、開校して間もない学校には卒業生の進路実績がまだありません。これは欠点ではなく、単に判断材料が存在しないという事実です。その場合は運営母体の実績(LCAきたかるなら、神奈川県相模原市でLCA国際小学校を運営してきた株式会社エデューレエルシーエー)を代わりに見ます。

    御代田・佐久・小諸まで広げると、小学生が通えるインターナショナルスクールはあるのか

    前章のとおり、軽井沢エリアで小学生を受け入れているインターナショナルスクールは2校です。「では、隣の町まで広げたらどうなのか」——そう思われた方も多いはずです。軽井沢町の西隣は御代田町で、その先に小諸市と佐久市が続きます。いずれも国道18号としなの鉄道でつながった、車で行き来できる範囲です。そこで、2026年9月時点の各校の公開情報にあたって確かめました。結果を正直にお伝えします。

    御代田町と小諸市には、小学生を受け入れているインターナショナルスクールも、英語イマージョンの小学校も、公式には確認できませんでした。子ども向けの英語教室はありますが、平日の日中をそこで過ごす「学校」ではありません。一方で佐久市には1校あります。インターナショナルスクールという看板ではないため軽井沢の学校選びで話題になりにくいのですが、通学圏という意味では現実的な選択肢です。

    佐久市:サミットアカデミーエレメンタリースクール佐久(2024年4月開校)

    佐久市岩村田にある私立小学校で、佐久長聖中学校・高等学校と同じ法人が2024年4月に開校しました。軽井沢町からは車でおよそ30分、佐久平エリアです。最大の特徴は、各クラスに日本人教諭とインターナショナルスタッフの2名が担任として入る2人担任制。公式サイトによると、英語で行われる授業は全体の60%程度で、小学校6年間ではおよそ4,000時間になります。算数・生活・理科・図工・体育・英語・総合をインターナショナルスタッフが英語で担当し、国語・社会・道徳・音楽・家庭・特別活動は日本人教諭が日本語で担当する設計です。算数や理科では、日本の検定教科書を英訳したものを使います。

    ここは誤解のないようにお伝えしておきます。この学校はインターナショナルスクールではなく、日本の私立小学校です。だから卒業資格は日本の小学校のもので、国語や道徳は日本語で学びます。「英語だけの環境に入れたい」というご家庭の答えにはなりません。逆に、「日本語の土台は崩したくない。でも英語を使って学ぶ時間を毎日確保したい」というご家庭にとっては、かなり近い解になります。

    • カリキュラム:英語イマージョン(英語での授業が全体の約60%)+日本の教育課程/毎朝15分の英語モジュール
    • 対象:小学校。公式サイトには小学校から佐久長聖中学・高校へつなぐ「サミットアカデミーの12年間」の構想が示されています
    • 学費:公式サイトの募集要項(PDF)に掲載されています。本記事では推定額を載せません。金額と募集人員は必ず最新の募集要項でご確認ください
    • 所在地:長野県佐久市岩村田3638。軽井沢町から車で約30分

    公式サイトはこちら

    小学生が通える学校を、エリアごとに並べるとこうなります

    エリア 小学生が通える学校 種別 軽井沢町からのアクセス
    軽井沢町 イートンハウス・インターナショナルスクール軽井沢 初等部 インターナショナルスクール(Grade 1〜2から段階的に拡大) 町内(長倉)
    北軽井沢(群馬県長野原町) LCAきたかる森のインター小学校 一条校・教育課程特例校(日本の卒業資格が得られる) 軽井沢駅・中軽井沢駅からスクールバス
    御代田町 公式に確認できる学校なし 軽井沢町の西隣
    小諸市 公式に確認できる学校なし 御代田町のさらに西
    佐久市 サミットアカデミーエレメンタリースクール佐久 私立小学校(英語イマージョン。インターナショナルスクールではない) 車で約30分
    松本市 インターナショナルスクールオブ長野(ISN)小学部 インターナショナルスクール 車・鉄道で2時間前後(通学圏外・移住前提)

    ※2026年9月時点で各校公式サイトから確認できた情報です。「確認できる学校なし」は、公式情報が見つからなかったという意味であり、将来の開校を否定するものではありません。

    この表を見てわかるのは、軽井沢で小学生の選択肢を増やそうとすると、必ず「町の外に出る」判断が必要になるということです。北軽井沢へバスで送るか、佐久まで車を出すか、松本まで住まいを動かすか。どれも家族の生活時間を差し出す選択です。だからこそ、学校の中身を比べる前に、毎朝その移動を6年間続けられるかを、まず家族で話しておいてください。ここを飛ばして学校に惚れ込むと、あとで苦しくなります。そして、その移動をどうしても引き受けられないときに、はじめて「通わない」という選択肢が現実味を持ちます。

    UWC ISAK Japanの学費・奨学金・選考——公式が公表している数字だけで整理する

    この記事には「UWC ISAK Japan 学費」「ISAK 軽井沢 学費」「UWC ISAK Japan 偏差値」といった言葉で来てくださる方が多くいらっしゃいます。ISAKは軽井沢を代表する学校ですから当然だと思います。ここでは、学校が公式に公表している数字だけを使って、家庭が本当に知りたい順に整理します。推定値・口コミ由来の数字は一切使いません。

    定価は年722万5000円。でも「実際に払っている額」も公式に出ています

    2026-27年度の学費は、授業料490万円・寮費182万5000円・施設費50万円で、合計年722万5000円です。ここまでは前章でも触れました。ただし、この金額をそのまま払っている家庭ばかりではありません。UWC ISAK Japanは奨学金に年間およそ6億円を配分しており、全体の70%の生徒が全額または部分的な援助を受けています。しかも学業・芸術・スポーツの成績で選ぶ給付は存在せず、すべて家庭の経済状況に応じたニード型(返済不要)です。

    そして特筆すべきは、学校が「所得帯ごとに、実際にいくら払っているか」の平均額まで公表していることです。ここまで開示している学校は多くありません。

    ご家庭の所得額 2025年度の学費支払い平均額 対象のご家庭数
    500万円以下 60万7500円 21
    500万円〜1,000万円 175万円 13
    1,000万円〜1,500万円 231万8182円 18
    1,500万円〜2,000万円 338万8889円 7
    2,000万円〜3,000万円 450万円 5

    ※UWC ISAK Japan公式サイト「授業料・奨学金」に掲載されている、10年生に在籍する生徒のご家庭へのニード型奨学金支給後の平均支払額(2025年度)。入学時にお支払いいただく入学金は含みません。学校は「同等の所得の家庭に同額を保証するものではない」と明記しており、実際の額はその他の収入・不動産・貯蓄・投資・支出・負債などを総合して決まります。2026年9月時点の公開情報です。

    あわせて押さえておきたい点が3つあります。ひとつ目は、来日・帰国の旅費やお小遣い、その他の雑費は奨学金には含まれないこと。ふたつ目は、2022年度には在籍する日本人生徒のほぼ半数が、部分的またはほぼ全額の奨学金を受給していたと公式に記載があること。日本の家庭が対象外ということはありません。3つ目は、奨学金の審査と合否の審査は独立して行われ、奨学金の結果は合格発表と同時に通知されることです。

    奨学金には「申請できるタイミング」があります(ここが最大の落とし穴)

    金額よりも見落とされやすいのが、申請の時期です。公式サイトには、はっきりとこう書かれています。

    • 奨学金の申請は出願と同時に行う(オンライン出願フォーム内のFinancial Assistance Request Form。源泉徴収票や所得証明書などを添付)。締切は出願書類と同じ
    • 奨学金の対象は高校1年次(10年生)から入学する生徒10年生で申請しなかった場合、11年生・12年生からの新規申請は原則として受け付けられません(家計の事情が著しく変わった場合を除く)
    • 高校2年次(11年生)入学をUWC国内委員会経由で希望する場合、奨学金は各国のUWC国内委員会へ直接問い合わせる。UWC国際選考プログラム(Global Selection Programme)からの出願者は奨学金の対象外
    • 受給後も毎年の再申請が必要。経済状況に変動がなければ在籍中の3年間は同額が続く

    つまり「まず1年通わせてみて、厳しければ翌年から奨学金を」という順番は、この学校では成立しません。722万円という数字を見て出願そのものをやめてしまうか、あるいは奨学金を申請せずに出願してしまうか——このどちらも、あとから取り返すのが難しい判断になります。迷っているなら、出願の時点で申請しておくのが合理的です。

    入学対象と、選考で実際に提出するもの

    対象学年は前章のとおり高校1〜3年(Grade 10〜12)で、小中学生の受け入れはありません。入り口は2つあります。高校1年次(10年生)入学は学校へ直接出願で約40名、高校2年次(11年生)入学はUWC国内委員会またはUWC国際選考プログラム経由で約40名です。在籍する10年生のうち約30%が日本国籍または日本在住者で、残りの70%は世界中から集まっています。

    • 出願料:2万円(返金不可)
    • 提出書類:現在と過去2年分の成績証明書/推薦2通(学校の先生1名+課外活動などを知る学校外の大人1名)/本人確認書類
    • 記述と動画:250語以内の短いエッセイ複数本+500語以内のエッセイ1本/2分以内の動画2本
    • 選考の流れ:書類審査 → オンラインでの面接とグループ評価 → 最終審査(いずれもオンライン)
    • 英語力:出願時にテストスコアの提出は不要。ただし学校で3年以上英語を学び、中級以上の力があることが望ましいとされ、推奨レベルとして英検2級以上/TOEFL 65以上/TOEIC 600以上/IELTS 6以上が公式に示されています
    • 2027年入学の日程:9月1日 出願開始 → 12月1日 締切 → 1月15日 一次結果 → 1月23日〜2月4日 面接・グループ評価 → 2月12日 早期結果 → 2月24日 一般結果

    提出物を並べてみると、この学校が何を見ているかがよくわかります。学力試験が1つもありません。そのかわり、エッセイと動画と2通の推薦で「これまで何に関わってきたか」を問われます。塾で対策できる部分が少ないぶん、日々の過ごし方がそのまま出願書類になる入試です。

    「偏差値」の代わりに、この4つを見てください

    前章で書いたとおり、UWC ISAK Japanに偏差値はありません。日本の高校入試の模擬試験の対象ではないため、偏差値を計算するためのデータがそもそも生まれないからです。では何を見ればよいのか。公式で確認できる範囲では、この4つが判断材料になります。

    • カリキュラム:国際バカロレア・ディプロマプログラム(IB DP)。ただしIBスコアの平均値は公表されていません(学校は、40点台を取る生徒がいる一方で20点台の達成も祝う、という姿勢を示しています)
    • 卒業後の進路:公式サイトには「卒業生は16カ国のトップクラスの大学に進学」とあり、米国はプリンストン大学・ペンシルバニア大学・イェール大学・ブラウン大学・コロンビア大学・デューク大学・カリフォルニア大学バークレー校・コーネル大学・シカゴ大学・ノースウェスタン大学・ウィリアムズカレッジ、日本国内は東京大学・早稲田大学・慶應大学、ほかにユニバーシティ・カレッジ・ロンドン、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、アムステルダム大学、サバンナ芸術大学(香港)、ブリティッシュコロンビア大学、トロント大学などの名前が挙がっています
    • 選考基準:学力試験ではなく、エッセイ・動画・推薦・面接・グループ評価による多面的な審査
    • 英語のものさし:推奨レベルの英検2級以上/TOEFL 65以上。お子さんの現在地と比べれば、あと何年必要かが具体的に見えます

    大学進学だけでなく、ギャップイヤーを取る卒業生や起業を選ぶ卒業生もいると公式に記載されています。進路の分布そのものが「1本の物差しで並べない学校」であることを示していると読めます。

    偏差値がないことは、不便でもあり自由でもあります。数字で並べられない以上、比べるべきものは学費の実額・選考で問われるもの・そしてお子さんが3年間をどう過ごしたいかに変わるからです。「合格できるか」ではなく「その3年間を選ぶか」——ISAKを検討するときの問いは、そちらに近いと私たちは考えています。私たちNIJIN GLOBAL ACADEMYも、テストの点数で子どもを並べない学び方を選んだ学校のひとつです。
    ※学費・奨学金・選考日程は2026年9月時点でUWC ISAK Japan公式サイトに掲載されている情報です。毎年見直されるため、出願前に必ず公式サイトの授業料・奨学金ページでご確認ください。

    全寮制(ボーディングスクール)で探している方へ——軽井沢とそれ以外の選択肢

    軽井沢を調べている方の中には、「日本国内の全寮制インターナショナルスクール」という枠で探している方が多くいらっしゃいます。実際、このページには軽井沢以外の全寮制校を調べている方もたどり着いています。せっかくですので、混同されやすい点をここではっきりさせておきます。

    軽井沢の全寮制はUWC ISAK Japanのみ。ただし高校3年間だけです

    軽井沢町長倉にあるUWC ISAK Japanは、日本初の全寮制インターナショナル高校です。2014年に開校し、2017年に世界18校のUWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ)に加盟しました。学校教育法上の高等学校(一条校)でありながら、授業はすべて英語、カリキュラムは国際バカロレア・ディプロマプログラム(IB DP)。生徒数はおよそ200名で、80か国以上の国籍が集まります。

    費用は授業料 年490万円+寮費 年182万5000円+施設費 年50万円=年722万5000円(2026-27年度の公式情報)。数字だけ見ると手が届かないと感じられるかもしれませんが、ここは必ず知っておいてください——奨学金は年間約6億円規模で、在校生の約70%が何らかの支援を受けており、全額給付もあります。しかもすべて家計の必要性に基づくneed-based(成績優秀者向けの給付ではありません)。「学費を見て最初から諦める」のがいちばんもったいない学校です。

    ゴードンストウン校を探している方へ——日本校は軽井沢ではなく和歌山県です

    英国の名門ボーディングスクールであるゴードンストウン校(Gordonstoun)の日本校を調べていてこのページに来られた方は、探す場所が違います。ゴードンストウン校の日本校が開校を予定しているのは和歌山県和歌山市で、軽井沢ではありません。南海電鉄・和歌山大学前駅の西方およそ500メートルの一帯が予定地です。

    学費・偏差値・場所・出願条件など、2026年8月時点で公表が確認できている事実だけをまとめた記事を別に用意していますので、そちらをご覧ください。ネット上で広く引用されている「年間約800万円」という数字がどこから来たのか、そしてなぜこの学校に偏差値が存在しないのかについても、出典つきで整理しています。

    ゴードンストウン・スクール日本校の学費・偏差値・場所(和歌山県のインターナショナルスクール)

    ちなみに、UWC ISAK Japanにも「偏差値」はありません

    「UWC ISAK Japan 偏差値」と検索して、数字が見つからずに戸惑った方もいるはずです。結論から言うと、ありません。今後も出ない可能性が高いです。

    偏差値は、日本の高校入試で多くの受験生が同じ模擬試験を受け、その合否データが毎年積み上がることで初めて計算できる数字です。ISAKは一条校ですが、選考は英語での出願書類・エッセイ・面接・推薦などによる多面的な審査で、日本の高校入試の模試の対象になりません。つまり偏差値を計算するためのデータがそもそも生まれないのです。同じことは、和歌山のゴードンストウン日本校のような各種学校にも当てはまります。

    この「偏差値がない」という一点は、実はご家庭にとって自由なことでもあります。数字で並べられない以上、比べるべきものが学費・通学・カリキュラム・そしてお子さんの性格との相性に変わるからです。私たちNIJIN GLOBAL ACADEMYも、テストの点数で子どもを並べない学び方を選んだ学校のひとつです。

    軽井沢の学校の評判は、どう確かめればいいのか

    年間200万円から700万円を超える選択をするのに、判断材料がパンフレットと説明会しかないのは不安だと思います。ただこの記事で特定の学校の良し悪しを断じることはしません。匿名の口コミは、書いた方のお子さんの性格・入学した年・担任の先生によって評価が正反対になるからです。代わりに、一次情報で確かめられる4点をお伝えします。

    • 認定を発行元で照合する。「IB認定校」は学校のサイトではなくIB機構側の学校検索で確認できます。ISAKはIB DPの認定校です。
    • 学年の断絶を確認する。前章のとおり、軽井沢の小学生向けインターはどちらも学年を拡大している最中です。何歳まで通えるのかを入学前に必ず確認してください。
    • 卒業生の進路を聞く。説明会で「卒業生はどこへ進みましたか」と尋ねるのがいちばん早い方法です。ISAKは卒業生の多くが海外大学へ進んでいます。開校直後の学校には実績がまだありません。
    • 見学では、子どもの様子を見る。設備でも先生の英語の流暢さでもなく、子どもたちが先生に自分から話しかけているかを見てください。教室の空気は、パンフレットには絶対に写りません。

    比較でわかる、軽井沢でわが家に合う学校の選び方

    ここまで読んで、「どれも良さそうだけど、決め手がわからない」と感じた方も多いと思います。軽井沢の場合、選択肢は大きく3つのタイプに分かれます。全寮制のインター(ISAK)、通学型のインター(軽井沢・近隣)、そして通わないという選択肢であるオンライン国際校。それぞれの得意・不得意を、正直に並べてみました。

    軽井沢の学校選択肢を全寮制インター・通学型インター・オンライン国際校の3タイプで比較し、費用・入学のしやすさ・移住の負担・対面体験・日本語の支えを評価した表
    どのタイプにも弱点があります。全部が○になる選択肢は存在しません。

    この表で伝えたいのは、「完璧な選択肢はない」ということです。全寮制は世界とのつながりが群を抜いていますが、費用も入学の難しさも最上位で、何より家族が離れて暮らすことになります。通学型は日々の顔が見える安心がありますが、軽井沢圏に住まいを移すか、長い通学時間を引き受けるかが前提です。そしてオンラインは費用と通学の負担を大きく下げますが、校庭で走り回る時間や、同じ空気を吸って過ごす体験は、対面と同じようには手に入りません。

    だからこそ、順番が大事です。まず「わが家が絶対に譲れないもの」を1つだけ決めてください。それが「家族が一緒に暮らすこと」なら、寮は候補から外れます。「年間の教育費を200万円以内に収めること」なら、選択肢は自ずと絞られます。「今すぐ英語環境に入れること」なら、待つよりも動ける道を選ぶことになります。譲れないものを1つ決めるだけで、7校の比較は驚くほど簡単になります。オンラインでの学びのしくみを見る →

    なお、インターナショナルスクールではありませんが、軽井沢町には私立の幼小中混在校である軽井沢風越学園もあります。日本語での学びが中心の一条校ですが、探究型・混在学年という点で価値観が近く、教育移住を考える家庭がインターと並べて検討することの多い学校です。「英語」ではなく「学び方」を軸に軽井沢を選ぼうとしているなら、視野に入れておいて損はありません。

    木の温もりのある軽井沢の住まいで、ノートパソコンの画面に向かってオンライン授業を受ける子どもと、隣で見守る母親。窓の外には森が広がる
    「通う」以外の道が、いまは現実的な選択肢として存在します。

    学費や移住が壁なら——「オンライン」という第8の選択肢

    ここまで7校を見てきて、こんな気持ちになった方もいるかもしれません。「軽井沢に移住しないと通えない」「寮に入れるのは、まだ早い気がする」「そもそも年間200万円を10年以上は、うちには難しい」。その感覚は、まったく正しいものです。軽井沢は選択肢が薄い町ではありませんが、選択肢に届くための条件(住まいを動かす・家族が離れる・高い学費を払い続ける)が重い町だからです。

    私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、2027年9月に開校するオンラインのインターナショナルスクールです。運営は日本の株式会社NIJIN。国内でオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営し、すでに1000名以上の子どもたちが在籍しています。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳。オンラインなので、軽井沢に住んでいても、まだ移住していなくても、あるいは移住をやめても、学びは続きます。住む場所を、学校が決めない——それが私たちのいちばんの特徴です。

    学びの中身は、脱偏差値。テストの点数で子どもを並べません。少人数の対話を中心に、「自分と世界を、好きになる」ことを軸に据えています。日本語の支えを前提にしながら、少しずつ英語に触れていける設計なので、いきなり英語だけの環境に飛び込ませることに不安がある家庭でも始められます。学費は、対面のインターナショナルスクールの約5分の1を目指しています。

    正直な注意点も書いておきます。NGAはまだ開校前です。卒業生の進路実績も、在校生の声も、これから積み上げていく段階にあります。そして、対面のインターと同じ体験ができるわけではありません。軽井沢の森を毎日歩く時間、寮で夜通し語り合う時間、校庭でぶつかり合う時間——それらはオンラインでは代替できません。私たちが提供できるのは、「場所と費用のせいで、その子の可能性が閉じてしまわないようにすること」です。そのうえで選んでいただけたら、これほど嬉しいことはありません。

    よくある質問

    Q. 軽井沢のインターナショナルスクールは、何歳から入れますか?

    年齢によって選択肢が大きく変わります。2〜6歳ならイートンハウス軽井沢のプリスクールやABCインターナショナルスクール、小学生ならLCAきたかる森のインター小学校とイートンハウス初等部(2026-27年度時点でGrade 1〜2)、高校生ならUWC ISAK Japan(Grade 10〜)です。軽井沢エリアでもっとも手薄なのは中学生の年代で、この時期にフル英語の学校を軽井沢町内で探すのは現実的ではありません。中学の3年間をどうするかは、小学校選びの段階で先に考えておくことを強くおすすめします。

    Q. 英語だけの環境に入れて、日本語は大丈夫でしょうか?

    ここは軽井沢の家庭からいちばん多く聞く不安です。LCAきたかる森のインター小学校のように一条校として日本の卒業資格が得られる学校であれば、国語の学びは制度として担保されます。一方、イートンハウスのように英語を主とする学校では、家庭での日本語の時間が意味を持ちます。読み書きは自然には育ちません。「英語が伸びた分だけ日本語が薄くなる」ことは実際に起こりうるので、意識的に支える必要があります。日本語が不安なご家庭には、姉妹サービスのともだちじゃぱん(NIJIN運営・子ども向け日本語オンライン)もおすすめです。

    Q. 年度の途中からの編入はできますか?

    学校によります。軽井沢のインターは学年ごとの定員が小さいため、空きが出たタイミング次第という側面が強いのが実情です。イートンハウスは学年を段階的に増やしている最中なので、拡大する学年に合わせて入れる年とそうでない年があります。LCAきたかる森のインター小学校は年に3回の出願機会が設けられており(6月・10月・1月頃の締切)、定員は1学年15名程度と小さめ。UWC ISAK Japanは基本的にGrade 10の3年間コースが中心で、年度途中の編入は想定されていません。「いつでも入れる」前提で動くと、移住のタイミングと合わなくなります。志望が固まった時点で、各校の募集要項を直接確認してください。

    イートンハウス・インターナショナルスクール軽井沢の料金・対象年齢・1日の流れ

    「イートンハウス 軽井沢 料金」で検索してこのページを開かれた方へ。ここでは推定を混ぜず、公式サイトに載っている数字だけを並べます。結論から言うと、初等部の料金は公式に公表されており、しかも学期ごとに金額が違うという、見積もりの前に知っておきたい構造になっています。以下はすべて公式サイトの初等部ページ(同ページの最終更新表示は2026年9月2日)に基づく2026年9月時点の内容です。

    初等部の料金は、学期ごとに金額が変わります

    週5日・8時30分〜15時のプランで、料金は学期単位で提示されています。3学期を合計した年額は220万円。金額はすべて消費税込みと明記されています。

    費目 金額(消費税込み) 対象期間
    授業料 Term 1(週5日・8:30〜15:00) 75万8000円 2026年4月6日〜7月16日
    授業料 Term 2(同上) 92万4000円 2026年8月25日〜12月16日
    授業料 Term 3(同上) 51万8000円 2027年1月6日〜3月17日
    年間合計 220万円 2026-27年度
    出願料 2万2000円(返金不可) 出願時に1回
    登録料 22万円(1家族1回のみ・返金不可) 入学時に1回

    学期ごとに金額が違うのは、学期の長さが違うからです。Term 2が4か月弱あるのに対し、Term 3は1月から3月中旬までの短い学期です。つまり年度の途中から入る場合、初年度に払う総額はどの学期から入るかで大きく変わります。「年間220万円」という数字だけを持って相談に行くと見積もりと噛み合わないことがあるので、入学希望時期を伝えたうえで金額を出してもらってください。なお公式サイトには、料金は変更されることがある旨の注記があります。

    公式の料金表に「載っていない」費目——問い合わせで確認するリスト

    逆に言うと、公表されているのは上の6項目だけです。次の費目には公式の料金表に金額の記載がありません。ここに他サイトの推定額を当てはめるのがいちばん危険なので、当記事では金額を書かず、問い合わせで聞くべき項目として並べます。この順番でそのまま読み上げていただければ、漏れは出ません。

    • 昼食(給食があるのか、お弁当持参か。ある場合の費用)
    • スクールバス・送迎サービスの有無と料金
    • 放課後プログラム/延長のお預かりが初等部にもあるか、ある場合の料金
    • 制服・教材・端末など、入学時にそろえるものの費用
    • キャンプ、川でのトレッキング、森の探索といった野外プログラムの実費が授業料に含まれるか、別途か
    • 保証金(デポジット)の有無と、退学・転校するときに必要な予告期間
    • きょうだい同時在籍の割引があるか
    • 学期の途中から入学した場合、授業料は日割り・月割りになるか

    対象年齢と、入れる学年

    学年は、入学する学年度の直前の4月1日時点の年齢で決まります(カットオフは4月1日)。公式サイトが公表している学年開設の予定は次のとおりです。

    学年 年齢 2026-27 2027-28 2028-29 2029-30
    Grade 1 6〜7歳 受入 受入 受入 受入
    Grade 2 7〜8歳 受入 受入 受入 受入
    Grade 3 8〜9歳 開設 受入 受入
    Grade 4 9〜10歳 開設 受入
    Grade 5 10〜11歳 開設

    ひとつ実務的な注意を。同じ公式ページの中に、学年度と年齢カットオフについて2通りの記述が併記されています(学年度は4月初旬〜3月中旬という記載と、8月下旬〜6月中旬でカットオフは8月31日という記載)。お子さんの誕生月が3月や4月、あるいは8月や9月の場合、どちらの基準で学年が決まるかで配置される学年が1つずれる可能性があります。出願前に、お子さんの生年月日を伝えて学年を確定させておいてください。

    1日と1年の流れ

    • 授業時間:月曜〜金曜の8時30分〜15時(祝日と学校休業日は休み)
    • 学年暦:Term 1が2026年4月6日〜7月16日、夏休みが7月17日〜8月24日(この間に7月20日〜8月14日のサマースクール)、Term 2が8月25日〜12月16日、冬休みが12月17日〜1月5日、Term 3が2027年1月6日〜3月17日
    • 入学時期:8月下旬入学のほか、空きがあれば年度内随時の受け入れ
    • 学びの中身:英語・算数・理科・社会・アート・体育/社会性と人格教育を、テーマをまたぐ探究のユニットに束ねる形式
    • 専科の先生:スポーツと野外活動、音楽、日本語と日本文化の各分野に専科教員
    • 特色プログラム:近隣のプール施設を使う水泳プログラム
    • 所在地:長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉1690

    出願は、学校見学・説明会への参加、オンライン出願フォームの提出と出願料の支払い、お子さんのアセスメントと家族面談、入学許可と手続き確定という4段階です。1クラスの規模は少人数と説明されているので、見学時に「今年度の実際の在籍数」を聞くのが確実です。

    なお、同じキャンパスには未就学児向けのプリスクールも案内されていますが、その料金は2026年9月時点で公式サイトの公開ページから確認できませんでした。金額は学校への問い合わせでご確認ください。当記事では、確認できない数字は書きません。

    軽井沢で小学校を英語で——移住して通わせる家庭が実際に確認していること

    「軽井沢 インターナショナルスクール 小学校」と検索される方の多くは、学校を選んでいると同時に、移住の設計をしています。学校の中身についてはこの記事の前半で整理しました。ここでは、パンフレットにも説明会にも出てこない、学校の外側の5つ——学籍、住民票、生活動線、冬、きょうだい——を扱います。実際に軽井沢へ移った家庭が、決断の前につまずくのはたいていこの5つです。

    1. 学籍——非一条校に通うと、日本の義務教育の扱いはどうなるのか

    これは推測で語られがちなテーマですが、文部科学省が公式に見解を出しています。学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務についてというページで、保護者が日本国籍を有する子を一条校として認められていないインターナショナルスクールに就学させたとしても、法律で規定された就学義務を履行したことにはならない、と明記されています。根拠は学校教育法第17条(保護者が子を小学校等に就学させる義務)で、そこで言う学校は同法第1条に掲げられたものに限られます。多くのインターは同法第134条の各種学校か、無認可という位置づけです。

    同じページは進学についても踏み込んでいます。一条校でないインターナショナルスクールの小学部を終えた者が中学校から一条校への入学を希望してきても認められないこととなります、と書かれています。インターの中学部の途中から日本の中学校へ編入を希望する場合も同様、とも。小学校の6年間だけインターに通い、中学から公立に戻ればいい——という前提を置いている方は、ここを先に読んでおいてください。

    一方で同じページは、市町村教育委員会に対して、経済的な事情や居住地の変更等のやむを得ない事情により学齢児童生徒が実際的に未就学となるような状況が生じないよう留意することを求めています。この一文が、実務上「居住地の公立小学校に籍を置いたまま、実際にはインターに通う」という運用が生まれる余地になっています。ただし、その運用を認めるかどうか、認める場合に出席・指導要録・卒業認定をどう扱うかは、住んでいる市町村の教育委員会の判断です。

    そして正直にお伝えすると、軽井沢町・御代田町とも、インターナショナルスクールに通う場合の学籍の扱いを説明した専用ページは、2026年9月時点で公式サイト上に見当たりませんでした。つまり、ネットで検索しても答えは出てきません。窓口に直接聞くのが唯一の確実な方法です。連絡先は軽井沢町 こども教育課(教育委員会)と、御代田町 教育委員会 学校教育係です。聞くことは3つで足ります。

    • 一条校でないインターナショナルスクールに通わせる場合、町立小学校に籍を残すことはできますか。できる場合、出席と卒業はどう扱われますか。
    • 数年後に町立の小学校・中学校へ戻る場合、どの学年に入ることになりますか。
    • 必要な届出の書類と、提出の期限を教えてください。

    2. 住民票と通学区——どこに住むかが、公立側の受け皿を決めます

    軽井沢町では、法令に基づいて町教育委員会が就学する学校を指定し、行政区別に定めています。町立の小学校は軽井沢東部小学校・軽井沢中部小学校・軽井沢西部小学校の3校、中学校は軽井沢中学校の1校で全区域が対象です。指定校は居住地域によって決まりますが、地理的理由・身体的理由・教育的配慮・住居に関する理由・家庭に関する理由がある場合は、申請により変更できる場合があるとされています。

    隣の御代田町は、区分をより明確に説明しています。町内に住む人が指定された学区以外の町立学校に通うのが学区外就学、町内在住者が町外の公立学校に通う、または町外在住者が町内の公立学校に通うのが区域外就学。後者は教育委員会同士の協議が必要で、公式ページには必ず申請が承認されるとは限らない旨が明記されています。さらに、住民登録を偽ることによって他学区の学校へ就学すること(越境就学)は認められない、ともはっきり書かれています。

    移住を伴う場合、住民票をいつどこに移すかは単なる事務手続きではなく、そのまま公立側の受け皿を決めます。学校見学の日程を組むときに、同じ日に役場にも寄る——それだけで、あとの二度手間がほとんど消えます。

    3. 生活動線——学校の場所ではなく、朝と夕方の移動で決まります

    イートンハウス軽井沢は軽井沢町大字長倉1690、中軽井沢寄りの立地です。授業は8時30分に始まり、15時に終わります。前の章で見たとおり、公式の料金表にスクールバスの記載はありません。自家用車での送迎を前提に考えるなら、候補の住まいから学校まで、平日の朝の時間帯に実際に一度走って所要時間を測ってください。観光シーズンの週末とは、道の混み方がまったく違います。

    あわせて確認したいのが、15時に授業が終わったあとの数時間をどうするか(放課後の預かりの有無と料金)、通院と買い物の動線(佐久平・小諸方面が実用圏です)、そして親御さん自身の仕事(新幹線通勤なら、住まいから軽井沢駅までの距離)の3つ。学校が良くても、ここが噛み合わないと暮らしは続きません。

    4. 冬——軽井沢の1月は、平年で最低気温がマイナス8℃台です

    冬の通学は、移住の相談でいちばん後回しにされて、いちばん効いてくる論点です。気象庁の平年値(1991〜2020年の30年平均)で軽井沢を見ると、1月は月平均気温マイナス3.3℃、日最低気温の平均はマイナス8.2℃。降雪の深さの合計は12月19cm・1月44cm・2月38cmで、年間141cm。最深積雪の平年値は1月25cm・2月28cm、雪が降る日は年間75.8日です。

    数字だけ見れば豪雪地ではありません。ただ、毎日の送迎に置き換えると意味が変わります。スタッドレスタイヤは前提として、朝の路面凍結、駐車場と玄関前の除雪、別荘地内の細い道は日陰が多く凍りやすいという事情があります。学校には大雪のときの休校・遅延の連絡方法を確認し、住まいを決める前に冬の朝の道を一度見ておいてください。冬季の送迎をご夫婦のどちらがどう分担するのか——ここまで具体化して、移住の計画はようやく現実になります。

    5. きょうだい——学齢が離れているほど、受け皿は分かれます

    移住の検討でいちばん見落とされるのが、下のお子さん、上のお子さんの行き先です。この記事で見たとおり、軽井沢エリアで小学生を受け入れているインターナショナルスクールは限られ、受け入れ学年も年度によって変わります。上の子と下の子で通う場所が2か所、3か所に分かれれば、朝の送迎はその数だけ必要になります。共働きのご家庭では、ここが実現可能性の分かれ目です。

    • 上のお子さん:入学を希望する年度に、その学年が実際に開いているか
    • 下のお子さん(未就学):同じキャンパスのプリスクールに空きがあるか、それとも町の保育園・幼稚園を併用するか
    • きょうだい同時在籍の割引があるか(公式の料金表には記載がありません。要問い合わせ)
    • 送迎が何か所になるか、それぞれの開始・終了時刻が重ならないか
    • 数年後、上の子が中学に上がるときの行き先(軽井沢エリアの選択肢と、そのときの住まい)

    学校選びは、その学校に通う数年間だけの話に見えて、実際には家族全員の同じ数年間の設計です。この5つに答えが出せていれば、移住しても大丈夫だという確信が持てます。

    ※本章の料金・学年・制度・気象の数値は、2026年9月時点で各校公式サイト、文部科学省、軽井沢町・御代田町、気象庁が公表している情報に基づいています。最新の内容は必ず各公式サイトと窓口でご確認ください。

    森の町で、子どもの世界をひらく

    軽井沢という町を教育の視点で見ると、その豊かさと難しさが同時に見えてきます。世界80か国の高校生が集まる学校があり、森を教室にする小さな学校があり、廃校を活かした新しい学校が生まれた。人口2万人の町としては、これは驚くべきことです。同時に、そこに届くには住まいを動かすか、家族が離れるかという重い条件がついてくる。だから迷って当然です。あなたが今、決めきれずにこのページを読んでいることは、ちっとも遅れではありません。

    大切なのは、どの学校を選ぶかよりも、お子さんが「自分は自分でいていい」と思える時間を、どれだけ確保できるかだと私たちは考えています。それは軽井沢の森の中でも、寮のリビングでも、自宅の食卓に置いたパソコンの前でも起こりうることです。場所は、その一つの条件にすぎません。まずは気になった学校の説明会に足を運んでみてください。そして、もし「通う」という前提そのものを一度外して考えてみたくなったら、私たちのことも思い出していただけたら嬉しいです。

    長野県全体でどこに何校あるかを比べたい方は、長野県のインターナショナルスクール一覧もあわせてご覧ください。市外の選択肢や県内の学費相場までまとめています。

    ほかの都市のインターナショナルスクールガイド

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    軽井沢だけで判断せず、他都市の相場と見比べたい方へ:インターナショナルスクールの学費データベース(都市別の相場・内訳と無償化の現実)で、国内・アジア主要都市16校の年間授業料を出典付きで一覧にしています。あわせて、インターナショナルスクールの学費はなぜ高いのか(相場の内訳と、対面の約1/5に下げる方法)で、費用の構造そのものを分解しています。

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