「〇〇インターナショナルスクール 偏差値」と検索しても、なかなか数字が出てこない——。そう感じたことはありませんか。結論からお伝えすると、日本のインターナショナルスクールに、日本の受験でおなじみの「偏差値」は基本的に存在しません。難易度が低いからでも、隠しているからでもなく、そもそもインターは偏差値という“ものさし”の外側にある学びだからです。この記事では、なぜ偏差値で測れないのかを正確に整理したうえで、では何を見て選べばいいのか、そして「順位で子どもを並べない」学び方という選択肢まで、やさしくご案内します。
この記事でわかること
- インターに偏差値が「ない」本当の理由(3つ)
- 偏差値の代わりに見るべき5つの選び方の軸
- 偏差値に頼らない学校選びの3ステップ
- 「脱偏差値」で学ぶという第三の選択肢
「偏差値が出てこない」のは、あなたの探し方のせいではありません
お子さんの進路を真剣に考えるほど、「他校と比べてどのくらいのレベルなのか」を知りたくなるのは自然なことです。日本で育った私たちにとって、偏差値は学校の難易度をひと目で比べられる、とても便利な指標でした。だからこそ「インターナショナルスクール 偏差値」で検索し、数字が見つからないと不安になる——そのお気持ちはよく分かります。
けれども、これは情報が足りないのではありません。インターナショナルスクールは、偏差値という仕組みそのものの対象外なのです。理由を3つに整理してみましょう。

ひとつめは、そもそも偏差値を生み出す「全国共通の模試」がインター向けに存在しないこと。偏差値とは、大勢が同じテストを受けたときの、平均からの位置を表す統計上の数字です。日本の受験は大規模な一斉模試が土台にありますが、インターはこの模試文化の外にあり、順位を算出するデータ自体が作られません。
ふたつめは、入学選考が「学力の高さ」で合否を決める仕組みではないこと。国内インターの入学では、年齢・学年の適合、英語力、保護者が学校の教育方針を理解しているか、これまでの在籍歴や生活環境などを総合的に見ます。英語での面接や行動観察(スクリーニング)を行う学校も多く、ペーパーテストの点数で一列に並べる発想とは根本的に異なります(2026年7月時点の一般的な傾向)。
みっつめは、各校で学ぶ内容も母集団もそろっていないこと。国際バカロレア(IB)、ケンブリッジ、アメリカ式など、学校ごとにカリキュラムが違い、在籍する子どもの国籍や英語レベルもさまざまです。比べる土俵が同じでない以上、共通の偏差値をつけること自体に無理があるのです。
偏差値がないと、何を頼りに選べばいいのか
「じゃあ、何を基準に選べばいいの?」——ここからが本題です。偏差値という一本の数字がない代わりに、インター選びではお子さんとの相性を、複数の“質の軸”で見ることが大切になります。具体的には、次の5つです。
① カリキュラムの認定:IBや、WASC・CIS・ACSIといった国際的な評価団体の認定を受けているか。認定は、その学校が教育機関としてふさわしいかを、授業内容だけでなく運営や財務、施設まで含めて第三者が確認した“信頼の目印”です。
② 英語のサポート体制:英語がまだの子に、EAL/ESL(英語を母語としない子への支援)がどれだけ用意されているか。
③ 進路実績:卒業生が望む進路(国内外の大学など)を実際に実現できているか。
④ 少人数か:一人ひとりに目が届く規模か。
⑤ 子どもとの相性:校風や先生との対話が、お子さんの性格に合っているか。
選ぶ前に整理したい項目は、学校選びのチェックリストにまとめています。費用の目安は学校差が大きいので、インター学費データベースで相場感をつかんでから比較すると、判断がぶれません。

この表で見えてくるのは、偏差値が得意なのは「同じテストでの序列化」であって、英語で教科を学べるか、その子がのびのび育つかは、まったく別の軸で見るべきだということです。数字が出ないのは欠点ではなく、子どもを一列に並べない教育の、いわば必然なのです。
「脱偏差値」を、日本の学校を辞めずに選ぶ
ここまで読んで、「偏差値で並べない学びには惹かれるけれど、対面のインターに完全に移るのは、就学のルートや費用を考えると勇気がいる」と感じた方もいるはずです。そのためらいは、とても真っ当なものです。
私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)が2027年9月に開くのは、その両方を欲張れるオンラインのインターナショナルスクールです。運営は、日本のオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」に800名以上が在籍する株式会社NIJIN。私たちが大切にしているのは、順位で子どもを並べないこと。少人数の対話を中心に、英会話ではなく「英語で教科を学ぶ」本物のインター教育を通じて、子どもが「自分と世界を、好きになる」ことをめざします。これがNGAの考える“脱偏差値”です。
そしてオンラインだからこそ、日本の学校を辞める必要はありません。昼は日本の学校に在籍したまま(就学義務も進学ルートもそのまま)、放課後や週末にNGAを“足す”という併用=ダブルスクールが可能です。費用は対面インターの約5分の1をめざしています(金額は準備中)。対象は6〜18歳。日本語の支えを前提に、少しずつ英語へ移っていく設計です。まだ開校前なので進学実績はこれからですが、そこは正直にお伝えします。日本の学校の良さを土台に、世界を“足す”——それがダブルスクールという第三の答えです。
学びのしくみをもっと知りたい方は オンラインでの学びのしくみを見る → をご覧ください。併用の全体像は ダブルスクールのLP にまとめています。
※費用・制度は2026年7月時点の公開情報です。最新は各公式でご確認ください。
偏差値に頼らない学校選び、3ステップ
数字がないと、どこから手をつければいいか迷いますよね。次の3ステップで進めれば、迷子になりません。

STEP1|わが子の姿を言葉にする。「英語で自信をつけてほしい」「順位で追い詰めたくない」など、家庭が本当に大切にしたいことを書き出します。ここが選びの“ものさし”になります。
STEP2|質の軸で候補を絞る。認定・英語サポート・進路・規模の4点で候補を並べ、費用の相場も確認します。偏差値ではなく“質”で比べるのがコツです。
STEP3|対話して相性を確かめる。説明会や体験で、先生とお子さんの相性を実際に感じ取ります。数字より、この“手ざわり”が最後の決め手になります。
よくある質問
Q. 本当に、どのインターにも偏差値はないのですか?
A. 日本の受験で使う偏差値(全国模試の順位から出す数字)は、基本的にありません。学校の質は、認定・進路実績・カリキュラムといった別の指標で確認します。「偏差値が出ない=レベルが低い」ではない点に、どうぞご安心ください。
Q. 英語がまったくできない子でも大丈夫ですか?
A. 幼児・低学年では英語不問の学校も多い一方、学年が上がるほど相応の英語力が求められます。ただし習得には年数がかかるのが現実です。NGAは日本語の支えを前提に、少しずつ英語へ移る設計にしています。
Q. 併用すると、子どもの負担が大きくなりませんか?
A. NGAは少人数の対話中心で、放課後や週末に“足す”使い方が基本です。順位で追い立てない学びなので、勉強量で疲弊させるのではなく、好きを伸ばすことを大切にしています。
数字の代わりに、この子の「好き」を信じていい
偏差値が見つからないと、最初は心細く感じるかもしれません。でも裏を返せば、それはお子さんを一つの数字に押し込めない世界があるということでもあります。順位ではなく「今日できたこと」で子どもを見つめる——その選択を、私たちは全力で応援します。日本の学校の良さはそのままに、世界を少しだけ“足してみる”。その一歩を、あなたのペースでどうぞ。


