「札幌でインターナショナルスクールを探しているけれど、そもそも市内に何校あるのだろう」「学費は年いくらで、話題の無償化は使えるのだろうか」——そんな疑問でこのページを開いた方が多いのではないでしょうか。札幌市は人口190万人を超える政令指定都市ですが、英語を主な言語として学べるインターナショナルスクールの数は、東京や横浜とは比べものになりません。だからこそ、水増しした「おすすめ7選」ではなく、実在する学校を正直に数え、学費の実額と支援制度の可否まで踏み込んだ情報が必要です。この記事では、札幌市内のインターナショナルスクール全2校、未就学向けのプリスクール、道内・道外まで広げた選択肢、そして「インターナショナルスクールに無償化は使えるのか」という核心を、公的な出典つきで整理します。

札幌のインターナショナルスクール事情と学費相場【2026年版】
まず全体像です。札幌市内で、英語を主な言語として学齢期(小学生以上)の子どもを受け入れているインターナショナルスクールは、実質的に北海道インターナショナルスクール(HIS)とサッポロ・インターナショナル・スクール(SIS)の2校です。政令指定都市としては驚くほど少ないのですが、これが札幌の現実です。一方、未就学(3〜5歳前後)に目を向けると、英語イマージョンのプリスクールやバイリンガル幼稚園が複数あり、選択肢は一気に広がります。つまり札幌では、「未就学期は選べる/学齢期は絞られる」という段差があらかじめ存在します。ここを知らずに幼児期のスクールに入ると、小学校進学のタイミングで進路に困る——これが札幌で最も起きやすいつまずきです。
学費の相場も見ておきましょう。札幌市のインターナショナルスクールの学費は、年間約48万円から約165万円と、幅がかなり大きいのが特徴です。HISは学年により年103万〜165万円、SISは年48万円(一般家庭の場合)。首都圏の大手インターが年300万円台であることを考えると、札幌の学費は全国的に見て決して高くありません。ただし入学金・年会費・バス代などの一時金や年次費用が別に必要で、総額は授業料の1.1〜1.3倍程度になるのが一般的です。「札幌インターナショナルスクール 学費」と検索したときに数字がはっきり出てこないのは、この一時金や年次費用が学校ごとにばらばらだからです。学費の内訳をもう少し細かく知りたい方は、インターナショナルスクールの学費の内訳を解説した記事をあわせてご覧ください。そもそもこの言葉が指す範囲が気になる方は、インターナショナルスクールとは何かを整理した記事が出発点になります。
※学費等は2026年9月13日時点の公開情報です。最新は必ず各校の公式サイトでご確認ください。

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札幌市のインターナショナルスクールは全2校|学費と特徴を正直に
ここからは、札幌市内に実在し、小学生以上を受け入れている2校を紹介します。無理に7選にはしません。2校は規模も学費も方針もまったく違うので、「有名だから」ではなく「わが家の年齢・予算・価値観に合うか」で読み進めてください。
1. 北海道インターナショナルスクール(HIS)|学費と特徴
札幌市豊平区平岸にある、1958年に「北海道アメリカンスクール」として創立された道内最古のインターナショナルスクール。米国のWASC(西部地区基準協会)の認定校で、幼児部(Early Years)からGrade 12までを一貫して受け入れています。中学段階ではIMYC(国際中等教育カリキュラム)を採用し、高校段階ではAP(アドバンスト・プレイスメント)科目やSAT受験に対応。20か国以上の子どもが在籍し、寄宿舎も備えます。ニセコ町にはEarly Years〜Grade 8を対象としたHISニセコ校もあり、こちらはIPC/IMYCとレッジョ・エミリア型の幼児教育を組み合わせています。札幌でK-12を一続きに考えるなら、事実上ここが基準になります。
- カリキュラム:米国式(WASC認定)。小学段階はIPC(国際初等カリキュラム)、中学段階はIMYC、高校段階はAP・SAT対応
- 対象年齢:Early Years(3歳ごろ)〜Grade 12(豊平区・平岸キャンパス)
- 学費目安:授業料 Early Years半日 年102万8000円/全日 年144万円、キンダーガーテン〜Grade 5 年158万4000円、Grades 6〜8 年162万4000円、Grades 9〜12 年164万8000円(2026-2027年度の公式スケジュール)。別途 出願料2万円・入学金20万円(一時金)、年会費20万円、傷害保険5000円、PTA費1万円、端末管理費2万5000円(K-5)ほか
- こんな家庭に:札幌に住みながら、幼児期から高校卒業・海外大学進学までを一続きで見据えたい家庭に
2. サッポロ・インターナショナル・スクール(SIS)|学費と特徴
札幌市東区北26条東3丁目にある、2020年に「Sapporo Islamic International School(SIIS)」として始まったインターナショナルスクール。米国のコモン・コア(CCSS)に沿った英語カリキュラムに、アラビア語・イスラーム・クルアーン(AIQ)の科目と日本の学習指導要領の要素を組み合わせた設計で、キンダーガーテンからGrade 9(中学3年相当)までを受け入れています(2026-2027年度の募集案内)。北米のCISNA、および米国のMSA-CESSの認証を受け、公式サイトでは2025年から文部科学省に認められている(officially recognized)と説明しています。特筆すべきは学費で、年間48万円(月4万円)と、インターナショナルスクールとしては全国的に見ても際立って抑えられた水準です。北海道大学関係者の子女への割引や、兄弟割引、経済的事情に応じた奨学金の案内もあります。イスラームの教育を柱にした学校で、現在はムスリム以外の家庭も受け入れる方針を示しているので、教育方針が家庭の価値観と合うかどうかを、必ず見学のうえで確認してください。
- カリキュラム:米国式(コモン・コア)+アラビア語・イスラーム科目+日本の教育要領(CISNA・MSA-CESS認証)
- 対象年齢:KG1(4月1日時点で3歳6か月)〜Grade 9(2026-2027年度の募集案内)
- 学費目安:授業料 年48万円(第1子・月払い4万円)。別途 出願料1万円・入学金4万円。企業/大使館派遣の場合は入学金20万円・月12万円。北海道大学の学生の子女は月2万円(50%割引)、研究者・職員の子女は月3万円(25%割引)。第2子は月2万4000円、第3子は月1万6000円
- こんな家庭に:学費を抑えて英語で学ばせたい家庭、またはイスラームの価値観を大切にしたい家庭に
札幌で小学生が通えるインターナショナルスクール一覧——学年・学費・所在区・送迎を比較
先に結論です。札幌市内で、小学校段階(6〜12歳)を英語を主な言語とする全日制で学べるのは、北海道インターナショナルスクール(HIS・豊平区)とサッポロ・インターナショナル・スクール(SIS・東区)の2校です。一方で、「札幌インターナショナル」「インターナショナルスクール」と名前につく小学生向けの学校・教室はほかにもあります。ただし、中身は日本語主体で地域の小学校に籍を置いて通うスクールや、日本の小学校のあとに通う英語のアフタースクールで、全日制のインターとは仕組みがまったく違います。「札幌インターナショナル 小学校」と検索して見つかる候補は、まずこの3種類に分けてから比べてください。
下の表は、2026年9月13日に各校・各教室の公式サイトで確認した内容です。公式サイトに数字が載っていない項目は「非公開」としています。金額は変わることがあるので、出願前に必ず各校へ最新の募集要項を確認してください。
小学校段階で札幌から通える選択肢(2026年9月13日確認)
| 学校・教室(所在区) | 種類 | 小学生の対象 | 小学生の学費(公式掲載額) | 主な別途費用 | 通学・送迎 |
|---|---|---|---|---|---|
| 北海道インターナショナルスクール(HIS) 豊平区平岸 |
全日制インター(英語)。北海道の私立各種学校一覧に掲載、WASC認定 | Kindergarten〜Grade 5が小学部(Grade 6からは中学部)。小学部はIPC(国際初等カリキュラム) | 年158万4000円(Kindergarten〜Grade 5・2026-2027年度) | 出願料2万円・入学金20万円(一時金)、年会費20万円、端末管理費2万5000円(K〜Grade 5)、傷害保険5000円、PTA費1万円 | スクールバスあり(円山・宮の森方面の路線、年24万円)。停留所と時刻は公開しておらず、入学手続きの中で案内 |
| サッポロ・インターナショナル・スクール(SIS) 東区北26条東3丁目 |
全日制インター(英語)。CISNA・MSA-CESS認証。公式サイトは「2025年から文部科学省に認められている」と記載 | Grade 1(4月1日時点で6歳)〜。学校全体はKindergarten〜Grade 9(2026-2027年度の募集案内) | 年48万円(第1子・月4万円払いも可)。第2子は年28万8000円、第3子は年19万2000円 | 出願料1万円・入学金4万円。企業・大使館が学費を負担する場合は入学金20万円・月12万円 | 札幌市内とその周辺の主要地点から送迎あり(ルート・料金は非公開) |
| IKS札幌インターナショナルスクール 豊平区豊平4条 |
日本語主体のフリースクール(2005年開校)。地域の小学校に籍を置いたまま通う。英語はネイティブ教員の授業あり | 小学1〜6年。原則はIKS札幌インターナショナル幼稚舎の卒園児で、席数により外部からの入学も可 | 授業・教育料 月8万5800円(年間の教育費を12か月で割った額。2025年4月改定) | 入学金33万円、受験料1万1000円(一般)、バス維持費 月3300円(全児童)、教育充実費は非公開 | 原則は自力登校または保護者の送迎。難しい場合のみスクールバス(往復 月1万5400円・片道 月1万1000円) |
| 東京インターナショナルスクール 札幌円山アフタースクール 中央区南2条西19丁目 |
放課後の英語アフタースクール(学童保育コース/カリキュラムコース)。日本の小学校と併用 | 小学1〜4年(1・2年はJunior、3・4年はSenior) | 月謝制。学童保育コース 週5日 月9万3800円〜週2日 月5万2940円、カリキュラムコース 週5日 月8万1590円〜週2日 月4万3370円 | 入学金3万3000円、施設維持費・教材費 月5720〜7920円(コースと日数による) | 学童保育コースは円山小・二条小・幌西小・桑園小・緑丘小・資生館小・宮の森小・伏見小・日新小へお迎え |
| Kids Duo(キッズデュオ) 札幌宮の森(中央区)/札幌麻生(北区)/平岸(豊平区) |
英語学童保育(アフタースクール)。日本の小学校と併用 | 小学1〜6年(札幌麻生の教室ページ。3歳からの幼児クラスもあり) | 非公開(教室へ問い合わせ) | 非公開 | 送迎あり。札幌麻生は新琴似・新川・屯田など北区・東区・石狩市の児童館などへお迎え(範囲は教室ごとに異なる) |
※2026年9月13日に各校・各教室の公式サイトで確認。HISは「Tuition and Fees」「School Bus」、SISは「Admission」と2026-2027年度の募集案内、IKSは「料金表」「Q&A」「沿革」、東京インターナショナルスクール 札幌円山アフタースクールとKids Duoは各教室ページによります。表中の「非公開」は、公式サイトに金額や条件の掲載がないという意味です。
学費だけを並べると、年48万円のSISと年158万4000円のHISの間に3倍以上の差があります。ただ、ここで比べるべきなのは金額だけではありません。HISは幼児期から高校卒業まで一続きの米国式、SISは英語の授業にアラビア語・イスラーム科目と日本語の授業を組み合わせた設計で、現在はムスリム以外の家庭も受け入れる方針を公式サイトで示しています。IKSは日本の教科書を使いながら英語や独自教科を加えるスタイルで、授業の中心は日本語です。そして2つのアフタースクールは、日本の小学校に通ったうえで放課後を英語で過ごす仕組みです。同じ「インターナショナル」という言葉でも、子どもが1日の大半をどの言語で、どの学校制度の中で過ごすのかが違います。
小学生で選ぶ前に確認したい3つのこと
1. 日本国籍の子の「就学義務」をどう扱うか。文部科学省の就学事務Q&Aは、一条校(学校教育法第1条に定める小学校など)として認められていないインターナショナルスクールに日本国籍の子を通わせても、法律上の就学義務を果たしたことにはならない、という考え方を示しています。同じQ&Aでは、一条校でないインターの小学部を終えてから、中学校で一条校に入る場合の扱いにも触れています。ただし実際の手続きは、国籍(重国籍かどうかを含む)、転居の予定、在籍する学校などによって変わります。ここでは一般論にとどめます。全日制のインターを考えるなら、入学を決める前に、志望校と札幌市教育委員会(学びの支援担当課・就学相談コーナー)の両方にご自身のケースで確認してください。
2. 地域の小学校との関係を、学校がどう案内しているか。IKS札幌インターナショナルスクールは、在籍する小学校に学期ごとに1〜2回ほど顔を出すことをすすめており、通知票を在籍校にも送ると公式のQ&Aで案内しています。このタイプを選ぶときは、住所地の小学校にも早めに相談しておくと、入学後の行き違いを防げます。放課後のアフタースクールは日本の小学校に毎日通うのが前提なので、この点の心配は少なく、いわゆるダブルスクールの形になります。
3. 無償化の対象は「小学生」ではない。このあとの「無償化」の章で詳しく整理しますが、札幌市の幼児教育・保育の無償化で認可外の施設が対象になるのは、原則として3〜5歳児(0〜2歳児は住民税非課税世帯)です。小学校段階の学費には、この月3万7000円の上限額は使えないと考えて資金計画を立ててください。学校の案内に補助の記載があっても、対象になる年齢や認定の条件は学校と区役所の両方に確認するのが確実です。高校段階の就学支援金も、HISで対象になり得るのは高等科の3年間だけです。
東区・豊平区・中央区——住むエリアから見た通いやすさ
通学先は区ごとに偏っています。東区で全日制のインターを探すなら、北26条東3丁目のSISが唯一の候補です。豊平区には平岸のHIS、豊平4条のIKS、Kids Duo平岸が集まっています。中央区の円山・宮の森エリアには、東京インターナショナルスクールの札幌円山アフタースクールとKids Duo札幌宮の森があり、HISのスクールバスもこの方面を通ります。北区ではKids Duo札幌麻生が北区・東区・石狩市の一部までお迎えに出ています。
小学生の6年間は長く、札幌では冬の通学の負担も重なります。「学校までの距離」ではなく「真冬の朝に、送迎を含めて何分かかるか」で候補を絞ると、無理のない選択になります。見学の際は、バスの停留所がどこにあるか、冬の遅延時にどう対応するかを必ず聞いてください。
未就学なら選択肢は広がる|札幌のインターナショナルプリスクール・英語幼稚園
英語を主な言語とするインターナショナルスクールは札幌市内に2校ですが、未就学のお子さんであれば、英語で1日を過ごせる園はもっとあります。ただし前述のとおり、これらの多くは小学校以降の受け皿を持ちません。ここは「英語に触れる幼児期の環境」として区別して考えるのが正解です。
- IKS札幌インターナショナル幼稚舎(豊平区豊平4条13丁目):1〜2歳児クラスから年長までを対象に、英語に加えて知育・体育・リトミック・ピアノ・バレエ・スキーなどを月謝に含む全日型。入学金25万円、月7万3000円〜、バス往復月1万4000円(2025年4月時点の公開情報)。認可外保育施設指導監督基準を満たす園で、公式サイトでは償還払いにより最大3万7000円が免除される旨を案内しています。公式サイト
- 東京インターナショナルスクール 札幌円山キンダーガーテン/アフタースクール(中央区南2条西19丁目):地下鉄西18丁目駅から徒歩3分。年少〜年長の全日制キンダーガーテンに加え、小学1〜4年生が放課後に通えるアフタースクールを併設しており、地元の小学校に通いながら英語を続けたい家庭の現実的な受け皿になります。公式サイト
- インターナショナル山の手幼稚園(西区):定員160名のバイリンガル幼稚園。外国人教員と日本人教員の両方がつく体制で、3〜5歳を受け入れ、預かり保育やサマースクールも運営しています。
- ジェリービーンズ イングリッシュ プリスクール(北区北8条西4丁目):2歳2か月〜5歳児クラスを対象に、講師全員がネイティブのイマージョン方式。フォニックスに力を入れています。公式サイト
札幌のインターナショナルスクールに「無償化」は使える?学費支援制度を正確に整理
「インターナショナルスクール 札幌 無償化」——この検索をされる方がとても多いのに、正確に答えているページはほとんどありません。ここは制度の話なので、憶測を書かず、文部科学省と札幌市の公開資料に基づいて整理します。結論から言うと、「年齢段階によって答えが違う」のが正解です。
前提:インターナショナルスクールの多くは「一条校」ではない
日本の公的な学費支援制度の多くは、学校教育法第一条に定める学校(いわゆる一条校=幼稚園・小学校・中学校・高等学校など)を前提に設計されています。インターナショナルスクールは日本の学習指導要領に基づかない教育課程を提供しているため、原則として一条校ではなく、各種学校または無認可の施設という位置づけになります。そのため、一条校向けの制度がそのままは使えない——これが出発点です。
高校段階|北海道インターナショナルスクールは就学支援金の指定校に載っている
ただし高校段階には例外があります。文部科学省は、高等学校等就学支援金における外国人学校の指定という枠組みを設け、大使館を通じて日本の高等学校相当と確認できる学校、または国際的に実績のある学校評価団体(WASC、ACSI、コグニア、NEASC、CIS、COBIS、国際バカロレア事務局の7団体)の認証を受けた学校を、指定してきました。
そして文部科学省の対象として指定した外国人学校等の一覧(令和8年3月1日現在)には、北海道インターナショナルスクールが「高等科の第一学年から第三学年までの課程に限る」という条件つきで掲載されています。つまり、支援の対象になり得るのは高校段階の3年間だけで、幼稚部・小学部・中学部は対象外です。ここを誤解して「HISなら全学年で無償化が使える」と思い込むと、資金計画が大きく狂います。
2026年4月からの新制度と、外国人学校の経過措置
さらに注意が必要なのが、2026年(令和8年)4月からの制度改正です。文部科学省の高等学校等就学支援金制度に関するQ&Aによれば、新たな就学支援金制度の対象外となる場合であっても、令和8年3月31日以前から在籍している在校生(同年3月末時点で指定されていた外国人学校の在校生を含む)は、改正法の経過措置により所得に応じて旧制度と同等の水準の支援を受けられるとされています。また、同年4月1日以降の新入生についても、世帯年収等の要件を満たせば「高校生等・新修学支援」の対象になり得ると案内されています。
制度は移行期にあり、適用の可否は在籍時期・世帯年収・在留資格などによって変わります。金額や手続きを最終的に判断できるのは学校と都道府県だけです。HISの高等科を検討されるなら、学校の事務局と、北海道の担当窓口(総務部行政局学事課)の両方に、必ずご自身のケースで確認してください。この記事の数字ではなく、あなたの家庭の条件で確かめる——それが唯一の正解です。
未就学|札幌市の幼児教育・保育の無償化は、認可外のスクールでも使える場合がある
一方、未就学期には現実的に使える制度があります。札幌市子育てサイトの案内によれば、認可外保育施設等を利用する場合も、保育の必要性があり施設等利用給付認定を受けていれば、3〜5歳児は月3万7000円(0〜2歳児は住民税非課税世帯を対象に月4万2000円)を上限に無償化の対象になります。実際、IKS札幌インターナショナル幼稚舎は公式サイトで「償還払い対象園・最大3万7000円免除」と案内しており、サッポロ・インターナショナル・スクールも札幌市の月3万7000円の補助に言及しています。ただし、対象になるかどうかは施設側の届出状況と各家庭の認定次第です。園と、お住まいの区役所の両方に確認してください。
北海道・札幌市に独自の助成はある?
正直にお伝えします。今回、北海道と札幌市の公開情報を確認した範囲では、インターナショナルスクールの学費そのものを補助する北海道独自・札幌市独自の制度は見当たりませんでした。北海道が案内している高等学校等授業料軽減制度や奨学のための給付金は私立の一条校を前提とした制度であり、札幌市の就学援助や奨学金も市立学校などを想定しています。「どこかに補助があるはず」と探し続けるより、実際に使える可能性がある未就学の無償化と、高校段階の就学支援金の2つに絞って確認するほうが、時間の使い方として現実的です。
札幌から広げる選択肢|道内のインターナショナルスクールとIB認定校
札幌市内で足りないと感じたら、視野を道内に広げる手があります。ニセコ町のHISニセコ校はEarly Years〜Grade 8を受け入れ、同じくニセコ町のKIU Academy Nisekoは6〜16歳を対象に、授業料 年120万円+入学金30万円・施設費20万円・出願料2万5000円という費用構成で運営されています(国際校データベース掲載の2026-2027年度情報。最新は学校へ要確認)。いずれもニセコ移住や二拠点生活と組み合わせる家庭に選ばれています。
もうひとつ、見落とされがちな道があります。一条校のまま国際教育を受けるという選択です。札幌市には、公立として全国で初めてMYP(2017年)とDP(2018年)のダブル認定を受けた市立札幌開成中等教育学校があり、デュアルランゲージ・ディプロマも実施しています。北広島市の札幌日本大学高等学校も2022年1月にIBワールドスクールの認定を受け、道内の私立高校では初のIB校となりました。学費負担はインターとは桁が違い、日本の高校卒業資格も同時に得られます。英語で学ぶこと自体が目的なのか、国際的な学びの中身が目的なのかを整理すると、この道が急に現実味を帯びてきます。北海道全体の学校を一覧で見比べたい方は北海道全体のインターナショナルスクールを、転勤や進学で首都圏も視野に入る方は東京の記事もあわせてご覧ください。
比較でわかる、わが家に合う選び方
ここまで読んで「結局どう決めればいいの」と感じた方も多いはずです。札幌の選択肢は、大きく3タイプに整理すると見通しがよくなります。①HISのような大手のK-12インター、②SISや各種プリスクールのような小規模スクール・園、③そして通学しないオンライン国際校です。下の表は、費用・受け皿・通学負担などの観点で、それぞれの傾向を正直に並べたものです。

大手のK-12インターは、施設も進路の道筋も明快ですが、年150万円前後の学費が10年以上続くこと、そして授業についていける英語力が前提になることは直視しておく必要があります。小規模スクールや英語園は費用と距離の面で入りやすい一方、学齢期・思春期まで通い続けられるかは学校ごとに大きく違います。そして札幌でとくに重いのが冬の通学です。真冬の朝、雪と氷の道を片道40分以上——それが6年、12年続くと考えたとき、家族の体力が持つかどうかは、学費と同じくらい真剣に検討する価値があります。地元の学校に通いながら英語の学びを重ねるダブルスクールという選択肢も、選択肢の少ない札幌では現実的な解になります。

札幌だけで判断せず、他都市の相場と見比べたい方へ:インターナショナルスクールの学費データベース(都市別の相場・内訳と無償化の現実)で、国内・アジア主要都市16校の年間授業料を出典付きで一覧にしています。あわせて、インターナショナルスクールの学費はなぜ高いのか(相場の内訳と、対面の約1/5に下げる方法)で、費用の構造そのものを分解しています。
学費や通学が壁なら——「オンライン」という第8の選択肢
札幌でここまで読み進めてくださった方の多くは、おそらく同じ壁に当たっています。市内に学齢期の受け皿が2校しかないこと、そのうち1校は学費が年150万円前後で10年以上続くこと、冬の通学が家族の負担になること、そして道内に広げてもニセコまで足を伸ばすしかないこと。「国際的な学びを受けさせたいけれど、この条件では現実的でない」——そう感じているなら、通学を前提としないオンラインインターナショナルスクールという第8の選択肢があります。
私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、2027年9月開校予定のオンライン・インターナショナルスクールです。運営は、日本で1000名以上が在籍するオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を手がける株式会社NIJIN。テストの点数で子どもを並べない「脱偏差値」の考え方のもと、少人数の対話を中心に「自分と世界を、好きになる」学びを目指します。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳で、住む場所を選びません。日本語の支えを前提に、少しずつ英語に触れられる設計です。学費は対面インターのおよそ5分の1を目指しています。
正直にお伝えすると、NGAはまだ開校前で、実績はこれからです。校庭や体育館での対面の体験を、通学型の学校と同じようには提供できません。それでも、雪の朝に片道40分を歩かせなくてよいこと、札幌のどこに住んでいても同じ学びに届くこと、そして家計への負担を抑えられることは、選択肢が限られる街の家庭にとって、検討する価値のある一つの道だと考えています。
よくある質問|札幌のインターナショナルスクールの学費・無償化・編入
Q. 札幌のインターナショナルスクールは何歳から入れますか?
A. 未就学からなら選択肢があります。北海道インターナショナルスクールは3歳ごろのEarly Yearsから、サッポロ・インターナショナル・スクールはKG1(4月1日時点で3歳6か月)から受け入れています。英語のプリスクールに広げれば2歳台から通える園もあります。まずはお子さんの年齢で受け入れ可能な園・学校に絞り込み、その次に「小学校以降も続けられるか」を確認するのが、札幌では特に大切な順番です。
Q. 英語がまったく話せなくても入れますか? 日本語のサポートはありますか?
A. 学校によって大きく異なります。米国式のK-12校では、学年が上がるほど授業についていける英語力が入学の前提になるのが一般的です。一方で、幼児期からの入学であれば英語ゼロからのスタートを想定している園も少なくありません。入学後に日本語の力が伸び悩むことを心配される方も多いので、出願前に「日本語の授業は週何時間か」「日本語での支援があるか」を必ず確認してください。日本語が不安なご家庭には姉妹サービス〈ともだちじゃぱん〉もおすすめです(NIJIN運営の子ども向け日本語オンライン)。
Q. 途中からの編入や、無償化の申請はどう進めればいいですか?
A. 編入枠は学校・学年・時期によって条件が変わるため、希望時期の半年から1年前に各校へ直接問い合わせるのが確実です。学費支援については、未就学の幼児教育・保育の無償化はお住まいの区役所へ、高校段階の就学支援金は在籍予定の学校と北海道の担当窓口へ、それぞれ確認する流れになります。制度は2026年4月に改正されたばかりで移行期にあるため、ネット上の古い情報ではなく、必ず一次情報でご確認ください。
選択肢が少ない街でも、道は一つではありません
学校選びに「正解」はありません。札幌のように、学齢期の選択肢が2校に絞られる街では、なおさら迷いが深くなります。それでも大切なのは「入学できるか」より「この学びを何年も無理なく続けられるか」です。学費も、冬の通学も、お子さんの英語力も、性格も——どれも家庭ごとに事情が違います。だからこそ、あなたが迷っているその時間そのものが、お子さんの未来を真剣に想っている証拠です。焦らず、実際に見学し、制度は一次情報で確かめてください。そのうえで「通学以外の道」も知っておきたいと思われたら、私たちの開校情報もそっと候補に入れていただけたら嬉しいです。
北海道全体でどこに何校あるかを比べたい方は、北海道のインターナショナルスクール一覧もあわせてご覧ください。市外の選択肢や県内の学費相場までまとめています。
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