「インターナショナルスクールについていけない」と感じたら|つまずきの10のサインと対応の順番

「インターについていけないと感じたら」と書かれた記事のキービジュアル

「インターナショナルスクール ついていけない」。その言葉を検索窓に入れたとき、頭にあったのは統計や一般論ではなく、たぶん昨日の夜の光景だったのではないでしょうか。宿題に2時間かかっていた。ノートの半分が空欄だった。学校のことを聞いたら「ふつう」としか返ってこなかった。あるいは面談で「もう少し自信を持って発言できるといいですね」と言われて、それが何を意味するのか分からないまま帰ってきた——。

先に結論を書きます。インターナショナルスクールについていけない状態は、実際に起こります。そして、その多くは「勉強ができない」ことではなく「まだ学習言語が育っていない」ことから来ています。ここを取り違えると、お子さんは自分を「できない子」だと思い込み、ご家庭は効かない努力に時間とお金を注ぐことになります。この記事は、責める人を探すためではなく、今どこでつまずいているのかを見分け、次の一手を決められるようにするための実務ガイドです。

学校の教室で、担任の先生と保護者が並んで資料を見ながら子どもの学習状況について話し合っている様子
つまずきは、家庭の観察と学校の情報を突き合わせたときにいちばん正確に見えてきます。
目次

「インターナショナルスクールについていけない」と感じるのは、あなたの家だけではありません

まず正直に書きます。英語で全教科を学ぶ環境では、途中で失速する子は珍しくありません。入学して半年から2年ほどのあいだに「話すのは楽しそうなのに、読み書きと理解が追いつかない」という段差が表に出てくる。これは学校選びに失敗したからでも、お子さんの能力が足りないからでもなく、英語という道具がまだ授業の速度に追いついていないという、ごくありふれた状態です。

ただし「よくあること」で片づけてはいけない理由もあります。この段差は、放っておくと学力の問題として固定されてしまうからです。英語で理解しきれない→課題が終わらない→評価が下がる→自信を失う→授業でますます発言しなくなる。この順番で回り始めると、原因は言語なのに、本人も周囲も「この子は勉強が苦手」と結論づけてしまいます。最初の切り分けを間違えないことが、いちばん効く対策です。

「勉強ができない」のではなく「言葉の壁」であることが多い

英語を追加言語として学ぶ子どもの学力を大規模に分析した研究では、英語の習熟度が学力のばらつきの最大22%を説明し、性別・経済状況・民族といった他の属性が説明する3〜4%を大きく上回ると報告されています(オックスフォード大学のStrand教授らの分析、英国のEAL支援団体The Bell Foundationが公開)。つまり、インターナショナルスクールとは何かという制度の話以前に、英語で学ぶ環境における成績差は、その子の頭の良し悪しよりも「英語がどこまで育っているか」でほとんど説明がついてしまうということです。

この事実は、保護者にとっては救いでもあります。原因が言語なら、時間と支援の設計で動かせるからです。逆に「もっと頑張りなさい」という精神論は、いちばん効かない打ち手になります。

なぜインターナショナルスクールについていけなくなるのか——5つの構造的な理由

つまずきには型があります。原因の見当がつけば、聞くべき相手も、頼るべき支援も変わります。

インターナショナルスクールでついていけなくなる3つの構造を示した図。日常会話の英語と授業の英語は別物・学年が上がるほど言語の負荷が上がる・支援の有無と質は学校差が大きい
つまずきの多くは、子ども個人ではなく「英語で学ぶ」という構造の側から生まれています。

1. 日常会話の英語と、授業で使う英語は別のもの

これがいちばん誤解されやすい点です。一般に、生活の中で使う会話の力と、教科書を読み・説明し・意見文を書くための力は別のものとして扱われます。言語教育の分野では、この区別を1979年にJim Cumminsが示したBICS(日常的な対人コミュニケーションの力)とCALP(認知的・学術的な言語運用の力)という枠組みで説明することが多く、会話の流暢さは2〜3年ほどで見えてくる一方、学習に使える言語はその何倍もの時間がかかるとされています(EBSCO Research Starters「BICS/CALP」)。

日本の学校制度でも同じ考え方が採られていて、文部科学省は日本語指導が必要な児童生徒に対する「特別の教育課程」による日本語指導の中で、学校生活を送るための言葉(生活言語)と、授業に参加するための言葉(学習言語)を分けて指導する設計を示しています。言語で学ぶ子には、言語そのものの指導が別に要る——これは日本語でも英語でも変わりません。

だからこそ、「あんなにペラペラ話しているのに、なぜ授業についていけないの?」という疑問には、はっきりした答えがあります。話せることと、英語で考えて書けることは、育つ速度が違うのです。

2. 学年が上がるほど、教科の言語負荷が上がる

低学年のうちは、絵や実物や身ぶりが理解を助けてくれます。ところが中学年以降になると、教科書の言葉が「原因」「根拠」「比較する」「仮説」といった抽象語に置き換わり、文脈の助けが急速に減ります。算数や理科の点が落ちるのも、計算力ではなく文章題の言語負荷であることが少なくありません。

時間の目安も出ています。オックスフォード大学のLindorff博士とStrand教授が英国の10年分のデータを分析した結果として、英語を追加言語とする子が英語のカリキュラムに完全にアクセスできるだけの習熟度に達するには平均で約6年かかること、そして入学の時期が遅いほど追いつきにくくなることが示されています(オックスフォード大学教育学部, 2025年11月)。英国の公立学校のデータであり、インターにそのまま当てはまるわけではありませんが、「2年で追いつかないのはおかしい」という期待のほうが実態からずれていることは押さえておきたい点です。

3. EAL・ESL支援の有無と質は、学校によって大きく違う

英語を母語としない子への支援は、一般にEAL(English as an Additional Language)やESLと呼ばれます。ここで大事なのは、「EALプログラムがあります」という説明だけでは中身が分からないということです。時間割の中に組み込まれた専門教員による指導と、放課後の任意クラブに近いものとでは、届く場所がまったく違います。人数、担当者の専門性、抜ける授業、いつ卒業判定をするか——学校により本当に差があります。だから聞くべきなのは有無ではなく設計です(後半に質問リストを置きました)。

4. カリキュラムの移行でギャップが生まれる

日本の学校からインターへ、あるいは国をまたぐ転校のときに起きるのが、教科内容そのものの抜けです。国語・算数・理科・社会のどれを何年生で扱うかは国とカリキュラムで違い、IB・英国式・米国式でも順序が異なります。英語の問題だと思っていたら、実は前の学年で扱う単元を通っていなかっただけということも珍しくありません。転入から1年以内のつまずきは、まずここを疑う価値があります。

5. 大人数のクラスでは、静かな子ほど埋もれる

これは学校を責める話ではなく、人数の話です。20人を超えるクラスで、まだ英語で発言することに緊張がある子は、手を挙げないことで場をやり過ごせてしまいます。困っていることが表に出ないまま学期が進み、成績表が返ってきて初めて分かる。おとなしい子・気を遣える子ほど、発見が遅れます。これはインターに限らず起きることですが、授業が第二言語で進む分だけ、埋もれ方が深くなります。全体像はインターナショナルスクールのデメリットにまとめています。

家庭で気づける、つまずきの10のサイン

成績表を待つ必要はありません。つまずきは、点数より先に生活に出ます。以下は、ご家庭で観察できる具体的なサインです。1つ2つなら成長の波の範囲ですが、複数が2〜3週間続くようなら、動くタイミングだと考えてください。

学習の様子に出るサイン

①宿題にかかる時間が、前より明らかに長くなった。同じ量なのに倍かかるのは、読むことに労力を取られている合図です。
②宿題を見せたがらない・後回しにする。できない自分を見られたくない気持ちの表れであることが多く、叱ると隠れ方が上手になるだけです。
③授業で何をやったかを、日本語でも説明できない。英語の言い回しの問題ではなく、内容そのものが入っていない可能性があります。
④得意だったはずの算数・数学の点が下がった。計算ではなく文章題で落としているなら、言語の負荷を疑う典型的なサインです。

気持ちと生活に出るサイン

⑤朝の身支度が遅くなった、お腹が痛いと言う日が増えた。言葉になる前の負担は、たいてい体と時間に出ます。
⑥学校の話をしなくなった。「今日どうだった?」に「ふつう」しか返らない状態が続くのは、話せることが減っているサインです。
⑦週末と長期休みのあとだけ、明らかに元気になる。学校が消耗する場所になっていないか、静かに教えてくれています。

学校とのあいだに出るサイン

⑧休み時間を誰とどう過ごしているかを話さなくなった。言語の壁は、授業より先に人間関係に出ることがあります。
⑨発表・グループワーク・音読の日を極端に嫌がる。人前で英語を使う場面を避けているなら、教室での自信が削れています。
⑩通知表や連絡帳に「もっと自信を持って発言できるといい」という趣旨のコメントが繰り返される。これは前向きな励ましに見えて、多くの場合授業で言語的に参加できていないという報告です。

注意してほしいのは、サインの数を数えて不安を増やすために使わないこと。目的は「いつ・どの場面で・どんなふうに」を具体的に書き出し、学校と共有できる材料にすることです。

インターナショナルスクールについていけないと感じたときの、対応の順番

順番が大事です。いきなり家庭教師や転校を考える前に、まず情報を集める。次に学校を動かす。それから家庭の支え方を決める。この順で進めると、無駄な出費と親子の消耗をかなり減らせます。

インターについていけないと感じたときの3ステップの図。2週間の観察を記録する・担任に具体的な質問をする・支援の内容と見直しの期限を決める
感情ではなく記録から始めると、学校との会話が「お願い」から「相談」に変わります。

① まず2週間、家庭で観察を記録する

手帳でもスマホのメモでも構いません。記録するのは日付・科目・宿題にかかった時間・止まった場所・そのときの様子の5つだけ。「algebraの文章題で20分止まった」「readingの音読は普通にできた」といったレベルで十分です。2週間ぶんたまると、苦手が科目にあるのか、読むことにあるのか、書くことにあるのかが見えてきます。この記録があるかないかで、担任との面談の質が変わります。

② 担任に、この8つを聞く

「うちの子、大丈夫でしょうか」と聞くと、たいてい「大丈夫ですよ」と返ってきます。具体的に聞いてください。

1. 授業中、指名されたときに答えられていますか。自分から発言することはありますか。
2. 提出物は期限どおりに出ていますか。指示を理解したうえでの中身になっていますか。
3. 読む・書く・聞く・話すの4つのうち、いま最も負担が大きいのはどれですか。
4. 同学年の中で、到達段階としてはどのあたりだと見ていますか(順位ではなく段階として)。
5. 学校のEAL・ESL支援の対象になりますか。判定はどのような基準で行いますか。
6. 支援を受ける場合、週に何回・誰が・どんな内容で行い、どの授業を抜けることになりますか。
7. 家庭でやると効果が出ることを、1つか2つだけ挙げるとしたら何ですか。
8. 次に様子を共有するのはいつにしましょうか。

最後の8番目を必ず入れてください。期限を決めない相談は、たいてい何も変わらないまま次の学期に流れます。

③ 学校の支援メニューを、名前で確認する

学校には、保護者から聞かれなければ案内されない支援があります。一般的には次のようなものです。EAL・ESLの取り出し指導や授業内サポート、learning support(学習支援)の担当者、スクールカウンセラー、そして課題量の調整・時間延長・辞書の使用といった配慮(accommodations)。加えて、進級や学年配置についての学校の方針も確認しておくと、あとで慌てずにすみます。「そういう制度はありますか」ではなく「うちの子はどれに該当しますか」と聞くのがコツです。

④ 家庭でできる支え方

家庭の役割は、教えることではありません。消耗を減らし、次の授業に持っていける準備を作ることです。効くのは次の4つです。

教科の言葉を、母語で先取りする。次の単元のキーワード(光合成、分数、産業革命)を日本語で先に話しておくだけで、英語の授業の理解度が変わります。内容を知っている状態で英語を聞くのと、両方を同時に処理するのとでは負担がまったく違います。宿題は「終わらせる」より「どこで止まったか」を残す。親が答えを埋めてしまうと、学校に伝わる情報が消えます。睡眠と余白を確保する。第二言語で1日を過ごすのは想像以上に疲れます。習い事を1つ減らす判断が、成績に効くことがあります。できたことを言葉にして返す。点数ではなく「今日は先生に質問できたね」と具体的に。自信は、教室で手を挙げられるかどうかに直結します。

子どもにどう声をかけるか——「頑張れ」の代わりに使える言葉

対策の中でいちばん見落とされるのが、ここです。ついていけていない子は、たいてい自分でそれに気づいています。気づいたうえで、家では平気なふりをしていることも多い。そこに「頑張れ」「集中しなさい」を重ねると、本人の中で「努力が足りない自分」という説明だけが強化されます。

代わりに使えるのは、原因を外に置く言い方です。「これは頭の良さの話じゃなくて、英語がまだ育っている途中だからだよ」と、はっきり言葉にしてあげてください。事実として、英語で学ぶ子が授業の言葉に追いつくには年単位の時間がかかります。それを子どもが知っているかどうかで、教室での立ち方が変わります。

質問の仕方も変えられます。「今日どうだった?」は答えにくい質問です。「今日いちばん分からなかったのはどの時間?」「先生の言ってることで、聞き取れなかった言葉あった?」のように、分からないことを話すのが普通だという前提で聞くと、情報が出てきます。分からないと言える家であることが、いちばんの支援です。

そしてもう一つ。親が「この学校を選んだのは間違いだったかもしれない」と本人の前で言わないこと。子どもは、自分が親の失敗の原因だと受け取ります。迷いは大人のあいだで持ってください。

⑤ それでも合わないときの選択肢

半年から1年、支援を入れて動かしても状況が変わらないなら、環境のほうを見直す番です。選択肢は転校だけではありません。学年配置の相談(1学年下げて土台を作り直す)、支援の厚い学校への転校、現地校や公立校へ戻る、日本語と国際教育を並行させるダブルスクール、オンラインとの併用。やめる・変えるは失敗ではありません。判断の基準を整理したものはインターは「やめた方がいい」?続けるべき家庭・見直すべき家庭にまとめています。

言語の問題か、学習の問題か、特性の可能性か——切り分けの視点

ここがこの記事でいちばん慎重に書きたい部分です。診断は専門家の仕事であり、保護者がこの記事だけで判断することはできません。それでも、どこに相談すべきかの見当をつけることはできます。

インターでついていけない原因を5タイプに分け、家庭で観察と工夫・学校の支援で動く・専門家に相談のどこが主役になるかを示した判断表
原因の型が変われば、頼るべき相手も変わります。まず「どこに相談する話なのか」を決めるための表です。

英国でEAL教育の指針を出しているThe Bell Foundationは、「英語を追加言語として学んでいることは、特別な教育的ニーズがあることと同じではない」とし、同時に「EALの子に実施して特別な教育的ニーズの有無を確実に判定できる単一のテストは存在しない」と明記しています(The Bell Foundation「EAL and SEND」)。つまり「英語ができないから特性がある」も「英語のせいだから何もしなくていい」も、どちらも早すぎる結論だということです。

実務的な手がかりは1つあります。同じつまずきが、母語でも出ているかどうかです。日本語で説明しても手順が入らない、日本語の本でも同じ行を何度も読み直す、日本語でも書き始められない——このように言語をまたいで同じことが起きているなら、言語の壁だけでは説明しにくくなります。逆に日本語ではすらすらできるなら、まずは英語の学習言語の育ちを疑うのが順当です。ただしこれは相談先を決めるための目安であって、診断ではありません。気になる場合は、学校のカウンセラーや学習支援の担当者、地域の専門機関に相談してください。

「英語についていけない」と「日本語が育っていない」は、混ざりやすい

もう一つ、多くのご家庭で混線しているのがここです。英語の授業についていけない一方で、日本語のほうも学年相当まで育っていない。すると、どちらの言語でも抽象的な内容を扱いきれず、原因が見えなくなります。まず母語で概念を持てているかを確かめると、切り分けがぐっと楽になります。日本語側の目安と家庭でできることはインターナショナルスクールで日本語が遅れる?本当のリスクと家庭でできる対策にまとめています。

机に向かって鉛筆を持ち、集中して課題に取り組んでいる小学生くらいの子どもの様子
つまずいている子は、やる気がないのではありません。合う環境と手順が見つかれば、集中は戻ってきます。

第三の選択肢——埋もれない人数で、つまずきを早く拾う

ここまで読んで、「支援が手厚くて、人数が少なくて、点数で並べない学校があればいいのに」と思われたなら、その感覚は正確です。ついていけない状態が長引く最大の理由は、能力ではなく気づかれるまでに時間がかかることだからです。

私たち NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)が2027年9月の開校に向けて設計しているのも、その考え方に沿った学校です。テストの点数で子どもを並べない脱偏差値のオンライン国際学校で、少人数で「あなたはどう思う?」から始める対話を学びの中心に置いています。発言が求められる場では、分かっていない状態を隠し通すことができません。それは厳しさではなく、つまずきが早く見つかるということです。メンターが伴走し、言語は日本語の支えを前提に少しずつ英語に触れられる設計にしています。

運営は株式会社NIJIN。国内のオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」には900名を超える子どもたちが在籍しています。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳、学費は対面インターのおよそ5分の1を目指しています。正直に書けば、オンラインである以上、校庭や対面の行事は同じではなく、開校前ですので実績もこれからです。今のインターを続けながら比較検討する形でも構いません。

よくある質問

インターについていけないのは、英語力が足りないからですか?

多くの場合その要素は大きいですが、それだけとは限りません。教科内容の抜け、気持ちや人間関係、学び方との相性、特性の可能性も混ざります。切り分けの最初の一歩は、同じつまずきが母語でも起きているかを見ることです。

何年くらいで授業についていけるようになりますか?

断定はできませんが、英国の公立学校を対象とした分析では、英語を追加言語とする子がカリキュラムに完全にアクセスできる習熟度に達するまで平均で約6年とされています。入学が遅いほど時間がかかる傾向もあります。1〜2年で追いつかないことは、異常ではありません。

学年を1つ下げたほうがいいでしょうか?

一概には言えません。土台を作り直せる利点がある一方、本人の自尊心や友人関係への影響もあります。学校の方針も分かれるため、担任・学年主任・学習支援の担当者と、下げた場合に何がどう変わるのかを具体的に確認したうえで決めてください。

家庭教師や塾をつけるべきですか?

順番としては、学校の支援を確認してからです。学校のEAL支援で足りるものに外部費用をかけてしまうご家庭は少なくありません。外部に頼むなら、教科の補習なのか、英語の学習言語を育てる指導なのかを明確にして依頼するほうが効果が出ます。

転校は「逃げ」になりませんか?

なりません。合わない環境で消耗し続けるほうが、失うものは大きくなります。判断の目安は、支援を入れて半年から1年動かしたときに変化があったかどうか。環境を変えることは、その子に合う条件を探すという前向きな設計変更です。

発達障害を疑ったほうがいいですか?

この記事や学校の印象だけで判断することはできません。英語を追加言語として学んでいること自体は特別な教育的ニーズとは別のものとされており、EALの子に対して確実に判定できる単一のテストも存在しないと説明されています。気になる場合は、学校のカウンセラーや地域の専門機関にご相談ください。

日本語も英語もどっちつかずになっていませんか?

その心配自体は的外れではありませんが、まず確かめてほしいのは、どちらか一方でも抽象的な内容を扱えているかどうかです。母語で概念を持てていれば、それは英語に移せます。日本語側の育ちについては別記事で詳しく扱っています。

学校に相談しても「様子を見ましょう」と言われます

その場合は、観察の記録を持参して、いつまでに何を確認するかを一緒に決めてください。「次に共有するのはいつにしますか」と日付を入れるだけで、話は具体化します。それでも動かない場合は、学習支援の責任者や学年主任など、担任以外の窓口に相談する選択肢があります。

ついていけないのは、お子さんの価値ではありません。

成績表の数字を見て眠れない夜があるとしたら、それはお子さんを愛しているからです。けれど、いま起きているのは「うちの子の限界」ではなく、英語という道具がまだ手になじんでいない時期に、その道具ですべてを測られているという状態です。道具は育ちます。時間はかかりますが、育ちます。

必要なのは、完璧な解決策ではありません。2週間の記録と、担任への8つの質問と、半年後にもう一度確かめるという約束。そして何より、お子さんが「自分はできない子だ」と思い込む前に、大人が原因を正しく名づけてあげることです。それだけで、教室での顔が変わることがあります。

NIJIN GLOBAL ACADEMYは2027年9月開校。少人数でつまずきを早く拾う学びのしくみや、1期生募集の情報をメールでお届けします。

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