結論から言うと、上海のインターの学費は年間約14万〜41万元(約340万〜990万円)が目安です。保護者が上海で就労・居留している日本国籍の子どもは、外国籍の子ども向けのインターにも上海日本人学校にも出願できます。見るべきは「入学資格」「総額の学費」「帰国後の進路」の3点です。
「上海への駐在が決まった。子どもは日本人学校か、それともインターナショナルスクールか」。そんな迷いからこの記事にたどり着いた方も多いと思います。上海はアジア屈指のインター激戦区であり、同時に「外国籍の子どもしか入れない学校がある」という中国独自のルールが働く街でもあります。この記事では、上海で検討したい実在の7校を、カリキュラム・学費の目安(人民元と円換算)・入学資格・向いている家庭まで正直に整理します。読み終わるころには、「わが家が次にすべきこと」が見えるはずです。
結論:上海で選べる学校(早見)
ここだけ読めば全体像がつかめます。この記事で扱う学校と、オンラインという選択肢を、同じ粒度で並べました。
- Shanghai American School(上海アメリカンスクール/SAS) — 対象年齢:幼児(Pre-K)〜18歳(G12)/学費目安:年間約24.6万〜31.1万元(約590万〜750万円程度)/別途、出願料・入学関連費
- Concordia International School Shanghai(コンコーディア) — 対象年齢:幼児(Preschool)〜18歳(G12)/学費目安:年間約25万〜33万元(約600万〜790万円程度)/出願料2,500元・キャピタルフィー25,000元
- Dulwich College Shanghai Pudong(ダリッジ・カレッジ上海浦東) — 対象年齢:2〜18歳/学費目安:年間約28.2万〜41.2万元(約680万〜990万円程度)
- Shanghai Community International School(SCIS) — 対象年齢:2〜18歳/学費目安:年間約15.3万〜33.6万元(約370万〜810万円程度)※半日プリスクール〜G12、キャンパスにより異なる
- Yew Chung International School of Shanghai(YCIS/上海耀中) — 対象年齢:2〜18歳/学費目安:年間約24.4万〜36.6万元(約590万〜880万円程度)
- Western International School of Shanghai(WISS) — 対象年齢:幼児〜18歳/学費目安:年間約16.2万〜27.7万元(約390万〜660万円程度)
- Shanghai Livingston American School(SLAS/上海リビングストンアメリカンスクール) — 対象年齢:幼児〜18歳(G12)/学費目安:年間約14.1万〜23.3万元(約340万〜560万円程度)/出願料2,500元・キャピタルフィー8,000元
- NIJIN GLOBAL ACADEMY(オンライン) — 6〜18歳/2027年9月開校・現在は開校情報の登録受付中/対面インターのおよそ1/5の学費帯/日本語の支えあり。通学圏や学費が壁になる家庭の選択肢。

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上海のインターナショナルスクールの学費相場(2026-27年度)と中国のインター事情
上海市が公開する外籍人員子女学校の名録(出典:上海市の公開名録)には、幼稚園や補習機関まで含めて45件ほどが並びます。アメリカ系・イギリス系・IB系はもちろん、ドイツ語やフランス語で学ぶ学校、シンガポール式、日本語で学ぶ上海日本人学校まで揃い、選択肢の厚さはアジアでも屈指です。枠組み自体を整理したい方はインターナショナルスクールとは何かを解説した記事もどうぞ。
そして上海で最初に理解すべきなのが、学校の「種別」です。中国の国際教育は制度上、大きく2つに分かれます。ここを取り違えると、どれだけ学校を比べても意味がありません。
- 外籍人員子女学校(純外籍校):中国に合法的に滞在する外国籍住民の子どものための学校。上海アメリカンスクールやドルウィッチ、SCISなど、日本人がイメージする「インターナショナルスクール」の多くがこちらです。原則として中国国籍の子どもは入学できず、外国パスポートと保護者の就労・居留手続き(居留許可)が前提になります。日本人駐在家庭は、まさにこの枠です。
- 民辦学校(私立のバイリンガル校):中国国籍の子どもも通える私立校。ただし義務教育段階では中国の国家カリキュラムを履修する前提があり、IBやIGCSE・Aレベルは高校段階で本格的に重ねる設計が一般的です。中国語の力も育てたい家庭には有力な選択肢になります。
つまり上海では、「どの学校が良いか」より先に「わが子はどちらの種別に入れるのか」を確認するのが正しい順番です。外籍校側にも、外国パスポート保持者のほか、海外で生まれた中国籍の子ども、香港・マカオ・台湾の住民の子どもといった受け入れ区分があり、必要書類も異なります。上海市の行政サービスポータルに就学資格審査の手続きが公開されているので、可否は必ずそこと志望校のアドミッションで確認してください。
学費の相場は年間およそ14万〜41万元、1元=約24円で換算すると約340万〜990万円程度と幅があります(換算レートは2026年7月時点の目安で、円換算はいずれも丸めた概算です)。14万元台から始まる学校もあり、「上海のインターは一律に高い」わけではありません。加えて出願料(2,500〜3,800元)、初年度のキャピタルフィー(8,000〜33,000元)、スクールバス(学期あたり9,000元前後)、教材・技術費が上乗せされます。表示学費の2〜3割増しが実際の年間支出と見ておくと見積もりを外しません。内訳の構造は都市が変わっても似ているので、インターナショナルスクールの学費の内訳もどうぞ。
もうひとつの大きな分岐が「日本人学校か、インターか」です。上海日本人学校は虹橋と浦東の2キャンパスを持ち(浦東には高等部もあります)、日本の学習指導要領に沿った教育を受けられます。数年で帰国して日本の高校・大学へ進むと決まっているなら合理的な選択です。一方インターは英語環境と国際カリキュラムが手に入る代わりに、日本語や日本の教科内容は家庭で補う前提になります。決めきれないなら、どちらかに通いながら足りない側を補うダブルスクールという考え方も現実的な解です。ただし上海日本人学校は他の学校との二重在籍を認めていないため、組み合わせ方は事前に学校へ確認してください。
なお、赴任先の候補が複数ある方は、入学資格のルールが似た都市と読み比べると判断が早くなります。国籍や海外居住歴による制限があるソウルのインターナショナルスクール事情と並べると、上海の制度の位置づけが立体的に見えてきます。

上海のインターナショナルスクールおすすめ7校|上海アメリカンスクール・リビングストンほか
ここからは、知名度・カリキュラムの多様性・価格帯のバランスで選んだ7校を紹介します。ランキングではありません。学費は各校の公式情報または学費データベースに基づく年間レンジ、円換算は1元=約24円(2026年7月時点の目安レート)で計算した、丸めた概算です。
1. Shanghai American School(上海アメリカンスクール/SAS)
1912年にルーツを持つ、上海を代表する米国式インター。浦西(閔行)と浦東の2キャンパスを構え、規模・施設・進学サポートのいずれもトップクラスです。APとIBディプロマの両方を用意しており、米国の大学にも世界の大学にも道が開けるのが強み。日本人家庭の在籍も長く、情報を得やすいのも実務的なメリットです。
- カリキュラム:米国式(AP)+IBディプロマ
- 対象年齢:幼児(Pre-K)〜18歳(G12)
- 学費目安:年間約24.6万〜31.1万元(約590万〜750万円程度)/別途、出願料2,800元・入学時のEntry Fee 28,000〜33,000元・Enrollment Fee 32,000元(2026-27年度公式)
- こんな家庭に:米国大学進学も視野に、大規模校の設備とサポートを重視する家庭。
2. Concordia International School Shanghai(コンコーディア)
浦東・金橋にある米国式のクリスチャンスクール。駐在家庭が多く住むエリアにあり、通学のしやすさで選ばれることも多い学校です。一人ひとりを見る文化と、APに加えて中国語プログラムやSTEM・アートを厚く積む設計が特徴。ELL(英語サポート)も用意されています。
- カリキュラム:米国式(AP)+中国語プログラム
- 対象年齢:幼児(Preschool)〜18歳(G12)
- 学費目安:年間約25万〜33万元(約600万〜790万円程度)/出願料2,500元・キャピタルフィー25,000元
- こんな家庭に:浦東・金橋圏で、面倒見のよいアメリカ式の学校生活を求める家庭。
3. Dulwich College Shanghai Pudong(ダリッジ・カレッジ上海浦東)
英国の名門ダリッジ・カレッジの国際ネットワーク校で、浦東に立地。英国式カリキュラムを土台に、最終学年でIBディプロマへつなげる構成です。音楽・演劇・スポーツなど課外の層の厚さに定評があり、イギリス系大学への道を意識する家庭に選ばれています。学費は上海でも最高水準です。
- カリキュラム:英国式(英国ナショナル・カリキュラム/IGCSE)+IBディプロマ
- 対象年齢:2〜18歳
- 学費目安:年間約28.2万〜41.2万元(約680万〜990万円程度)
- こんな家庭に:英国式の伝統と課外活動の厚みを重視し、予算に余裕のある家庭。
4. Shanghai Community International School(SCIS)
虹橋と浦東にキャンパスを持つ非営利のIB校で、幼児から高校まで一貫してIBを提供。活動費・教材費・遠足費まで学費に含むオールインクルーシブ型の料金設計を掲げており、追加費用が読みにくい上海では家計の見通しを立てやすい選択肢です。英語が母語でない子どもへのサポート文化も根づいています。
- カリキュラム:IB(PYP・MYP・DP)
- 対象年齢:2〜18歳
- 学費目安:年間約15.3万〜33.6万元(約370万〜810万円程度)※半日プリスクール〜G12、キャンパスにより異なる
- こんな家庭に:IB一貫で学ばせたい家庭、費用の見通しをはっきりさせたい家庭。
5. Yew Chung International School of Shanghai(YCIS/上海耀中)
1993年開校の老舗で、「英語と中国語の二人担任制(コティーチング)」というユニークな仕組みで知られます。英語ネイティブと中国語ネイティブの教師が同じ教室に立ち、幼児期から本気で中国語を積み上げる設計。せっかく中国に住むのだから中国語も資産にしたい、という家庭には唯一無二の選択肢です。上級学年ではIGCSEとIBディプロマに接続します。
- カリキュラム:英中バイリンガル+IGCSE・IBディプロマ
- 対象年齢:2〜18歳
- 学費目安:年間約24.4万〜36.6万元(約590万〜880万円程度)
- こんな家庭に:英語だけでなく中国語も本格的に身につけさせたい家庭。
6. Western International School of Shanghai(WISS)
閔行区にある、中国本土で最初にIBの4プログラム(PYP・MYP・DP・CP)すべてを認定されたフルコンティニュアム校。CP(キャリア関連プログラム)まであるため、「大学一直線」ではない進路も設計できるのが強みです。給食・教材・EAL(英語サポート)・制服などを含む料金設計で、価格帯は名門校より中位に収まります。
- カリキュラム:IBフルコンティニュアム(PYP・MYP・DP・CP)
- 対象年齢:幼児〜18歳
- 学費目安:年間約16.2万〜27.7万元(約390万〜660万円程度)
- こんな家庭に:IBを軸にしつつ、費用と進路の柔軟性も確保したい家庭。
7. Shanghai Livingston American School(SLAS/上海リビングストンアメリカンスクール)
長寧区にある米国式の中規模校で、30以上の国籍の生徒が学びます。今回の7校で学費がもっとも抑えめ、ELD(英語サポート)のクラスも小学部・中高等部それぞれに用意。公式サイトに日本語ページと日本語デスクがあり、出願の相談を日本語でできるのは、着任直後で情報も時間も足りないご家庭に現実的な助けになります。
公式サイトで確認できる事実も補足します(2026年9月29日確認)。所在地は長寧区甘渓路(580 Ganxi Road)で、2003年に開校し、2005年から現在のキャンパスに移っています。対象はNursery(2歳)からGrade 12まで。沿革ページによると、カリフォルニア州の公立校のカリキュラムと基準に沿った米国式教育で、高校ではAP Calculus・AP Psychologyなどの科目も開講しています。認定はWASC(米国西部地区の学校認定機関)で、2009年から認定を受けています。2026-2027年度の学費は公式サイトで学年別に公表されており、Nursery〜Pre-Kindergartenが年140,516元、Kindergartenが171,518元、Grade 1〜5が213,003元、Grade 6〜8が225,740元、Grade 9〜12が232,914元です。このほか出願料2,500元、キャピタルフィー8,000元(1回のみ)、テクノロジー費2,000元(K〜12)、スクールバス(15km以内で1学期9,000元)、給食(1日35元)がかかります。
「評判」を調べる保護者が確認しておきたいのは、口コミよりも公式で確かめられる次の点です。まず入学資格:沿革ページには、中国に住む・働く外国人に米国式教育を提供する目的で設立されたとあり、出願書類として本人と保護者のパスポートとビザの写しを求めています。中国国籍の子どもの入学可否は公式サイトに明記がないため、該当するご家庭は出願前に学校へ確認してください。次に英語力:Grade 1〜8では必要に応じて英語力テストを行い、結果により通常クラス、ELDプログラム、または他機関での集中的な英語学習を勧められる場合があります。そして学年の決め方:学年は生年月日で決まり(2026-27年度は9月30日生まれまでが区切り)、学年と配置の最終判断は学校側が行うと定めています。
- カリキュラム:米国式(幼児〜高校まで一貫)
- 対象年齢:幼児〜18歳(G12)
- 学費目安:年間約14.1万〜23.3万元(約340万〜560万円程度)/出願料2,500元・キャピタルフィー8,000元
- こんな家庭に:予算を抑えたい家庭、日本語で相談しながら手続きを進めたい家庭。
※学費等は2026年7月時点の公開情報です。学費は毎年改定され、入学条件・定員・キャンパスごとの設定も変わります。最終的な数字と受験資格は、必ず各校の公式サイトとアドミッションでご確認ください。
上海のインターナショナルスクール学費一覧|エリア・対象段階・カリキュラムで比較
紹介した7校を、エリア・対象段階・カリキュラム・年間学費の目安で並べ直しました。学費は各校の公式情報または学費データベースに基づく年間レンジで、出願料・キャピタルフィー・スクールバス代などは含みません。円換算は1元=約24円(2026年7月時点の目安レート)で丸めた概算です。記事内に記載のない項目は「—」としています。
| 学校名 | エリア・最寄駅 | 対象段階(対象年齢) | カリキュラム | 年間学費の目安 |
|---|---|---|---|---|
| Shanghai American School(SAS) | 浦西(閔行)・浦東の2キャンパス | 幼児(Pre-K)〜18歳(G12) | 米国式(AP)+IBディプロマ | 約24.6万〜31.1万元(約590万〜750万円程度) |
| Concordia International School Shanghai | 浦東・金橋 | 幼児(Preschool)〜18歳(G12) | 米国式(AP)+中国語プログラム | 約25万〜33万元(約600万〜790万円程度) |
| Dulwich College Shanghai Pudong | 浦東 | 2〜18歳 | 英国式(英国ナショナル・カリキュラム/IGCSE)+IBディプロマ | 約28.2万〜41.2万元(約680万〜990万円程度) |
| Shanghai Community International School(SCIS) | 虹橋・浦東の2キャンパス | 2〜18歳 | IB(PYP・MYP・DP) | 約15.3万〜33.6万元(約370万〜810万円程度) |
| Yew Chung International School of Shanghai(YCIS) | — | 2〜18歳 | 英中バイリンガル(二人担任制)+IGCSE・IBディプロマ | 約24.4万〜36.6万元(約590万〜880万円程度) |
| Western International School of Shanghai(WISS) | 閔行区 | 幼児〜18歳 | IBフルコンティニュアム(PYP・MYP・DP・CP) | 約16.2万〜27.7万元(約390万〜660万円程度) |
| Shanghai Livingston American School(SLAS) | 長寧区 | 幼児〜18歳(G12) | 米国式(幼児〜高校まで一貫) | 約14.1万〜23.3万元(約340万〜560万円程度) |
上海日本人学校とインターナショナルスクールの違い——学費・入学・進学
上海で学校を探す日本人家庭の多くが、最後に「上海日本人学校か、インターか」で迷います。上海日本人学校は、虹橋校(小学部のみ)、浦東校(小学部・中学部)、高等部(浦東校の3期校舎)で構成され、日本の学習指導要領に沿って日本語で学ぶ学校です。公式サイトで確認できる2026年度の費用と入学資格を、本記事の7校と並べました(2026年9月29日確認)。
| 項目 | 上海日本人学校 | 上海のインター(本記事の7校) |
|---|---|---|
| 入学資格 | 小学部・中学部:本人が日本国籍を有すること、上海市の居留許可、保護者が上海で就労していること、本人と保護者の同居など(二重国籍の場合や家族に日本以外の国籍がある場合は申込み前に問い合わせ)。高等部:上海市の居留許可、保護者の上海での就労、本人と保護者の同居、中学校卒業(見込み)などが条件で、事前に入学資格の確認が必要 | 外籍人員子女学校は外国籍の子どもが原則。受け入れ区分と必要書類は学校ごとに異なる |
| 入学時の一時金 | 小学部・中学部:入学金10,000元(同一家庭の第二子以降は5,000元)+施設金10,000元(1家庭)。高等部:受験料1,500元、入学金10,000元+施設金10,000元(以前に上海日本人学校で施設金を納めた家庭は原則不要) | 出願料2,500〜3,800元、初年度のキャピタルフィー等8,000〜33,000元(学校により異なる) |
| 授業料 | 小学部:月2,500元(年30,000元・約72万円)/中学部:月2,700元(年32,400元・約78万円)/高等部:月9,700元(年116,400元・約280万円)。いずれも3か月ごとに納付、PTA会費は別 | 年間約14万〜41万元(約340万〜990万円)。スクールバス・教材費などが別途かかる学校が多い |
| 入学の選考 | 小学部・中学部は説明会で書類提出と面接(浦東校の年度途中編入は国語と算数・数学のテストも実施)。高等部の一般入試は国語・英語・数学の学力試験と個人面接、調査書 | 英語力の確認、面接、過去の成績書類などを学校ごとに求める |
| 学ぶ言語と内容 | 日本語。日本の学習指導要領に沿った教育 | 英語(学校により中国語も)。米国式・英国式・IBなど |
| 進学 | 高等部は文部科学省から「日本国内の高等学校と同等の課程を有する在外教育施設」として認定されており、日本の大学受験にそのままつながる | AP・IBディプロマなどを活かした海外大学への出願が中心。日本の大学を受ける場合は帰国生入試などを使う |
円換算は本記事の他の数字と同じく1元=約24円(2026年7月時点の目安)で丸めた概算です。授業料だけを比べると、上海日本人学校の小学部・中学部はインターの数分の1、高等部でもインターの下限(年約14万元)を下回ります。一方で、小学部・中学部は本人の日本国籍が入学の条件で、日本以外の国籍を持つ家族がいる場合などは申込み前の問い合わせが必要です。
上海日本人学校に偏差値はある?
「上海日本人学校 偏差値」で調べる方もいますが、上海日本人学校の公式の偏差値はありません。小学部・中学部は入学資格を満たしたうえで説明会・面接を経て入学する仕組みで、高等部には学力試験がありますが、合格基準や偏差値は公式未掲載です。ネット上で見かける数値は公式のものではないため、進路を判断する材料には高等部公式サイトの「進路実績」「協力大学」のページを見るのが確実です。
どちらを選ぶかの目安
- 数年以内に帰国し、日本の高校・大学へ進む予定がはっきりしている:上海日本人学校が合理的
- 次の赴任地も海外になりそう、英語で学ぶ環境を優先したい:インター
- 本人または家族に日本以外の国籍がある:上海日本人学校は申込み前に問い合わせが必要。インターは受け入れ区分を学校ごとに確認
なお上海日本人学校は、要項で「他の学校との二重在籍は一切認めておりません」と定めています。日本人学校に通いながら別の学びを足す場合は、それが「学校への在籍」に当たるかを事前に学校へ確認してください。
出典:上海日本人学校 虹橋校「2026年度 編入学要項」、上海日本人学校 浦東校「2026年度 新入学・編入学要項」、上海日本人学校 高等部「校納金」、上海日本人学校 高等部「入試要項・学校説明会」(2027年度一般入学試験要項)、上海日本人学校 高等部「学校概要・沿革」(いずれも2026年9月29日確認)。
比較でわかる、わが家に合う上海の学校選び
7校を並べても、「結局どれがうちに合うの?」と迷うのが正直なところだと思います。上海では、学校を「名門インター」「中堅・新興インター」「オンライン国際校」の3タイプで捉え、何を最優先するかで絞るのが近道です。費用の手頃さ、入学のしやすさ、通学の負担、対面の校庭・施設、日本語や母語の支え——どれを譲れないかで、答えは変わります。

加えて上海特有の事情が、「帰任のタイミングが読めない」という現実です。3年で帰国か、5年になるのか、次はシンガポールなのか。決まらないまま学校を決めるご家庭は少なくありません。だからこそ環境が変わっても積み上げが無駄にならない学びという視点を持っておくと安心です。学びの中身から比べたい方は、オンラインでの学びのしくみを見る →もご覧ください。

学費や入学資格が壁なら——「オンライン」という第8の選択肢
ここまで7校を見て、「この学費を12年続けられるだろうか」「駐在が終わったらどうなるのだろう」と感じた方もいるかもしれません。その迷いは自然なものです。そんなあなたにこそ知っておいてほしいのが、オンラインという第8の選択肢です。
私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、2027年9月開校予定のオンラインインターナショナルスクールです。日本の株式会社NIJINが運営し、母体である日本のオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」には、すでに1000名以上の子どもたちが在籍しています。
NGAが大切にするのは、テストの点数で子どもを並べない「脱偏差値」の考え方と、少人数の対話を中心にした学び。「自分と世界を、好きになる」を合言葉に、アジア・オセアニアの6〜18歳を対象としています。住む場所を選ばないので、上海から日本へ、次の赴任地へ移っても学校を変えずに続けられ、外籍人員子女学校のように国籍やビザの区分に左右されることもありません。日本語の支えを前提に少しずつ英語に触れられる設計なので、「いきなりオール英語は不安」というご家庭にも寄り添えます。学費は対面インターの約5分の1を目指しています。
正直にお伝えすべき点もあります。NGAはまだ開校前で、進学実績はこれから積み上げる段階です。広い校庭で走り回る体験や、対面の教室にしかない空気感を、そのまま置き換えられるわけでもありません。それでも「制度や費用や転勤で、国際的な学びをあきらめなくていい」——そんな選択肢を必要とするご家庭に、まっすぐ届けたいと考えています。
よくある質問
Q. 何歳から入れますか? 学年の途中で編入もできますか?
A. 上海の対面インターの多くは2〜3歳の幼児クラスから受け入れています(学校により異なります)。編入は空き枠次第で、人気校・人気学年は年度途中だと待機になることも珍しくありません。辞令が出たら、赴任日より先に志望校のアドミッションへ問い合わせるのが鉄則です。NGAは6〜18歳が対象です。
Q. 日本国籍なら、どの学校でも入学資格がありますか?
A. 外籍人員子女学校は、外国パスポートを持つ子どもと、保護者の中国での就労・居留手続きが前提です。日本人駐在家庭は基本的に条件を満たしますが、必要書類は受け入れ区分ごとに異なり、資格審査もあります。一方の民辦学校は中国国籍の子どもも通える代わりに、義務教育段階で国家カリキュラムを履修する前提があります。志望校がどちらの種別かを、最初に必ず確認してください。
Q. 英語が不安です。日本語のサポートはありますか?
A. 対面のインターは英語(+中国語)が中心で、EAL・ELDといった英語サポートは多くの学校にありますが、日本語の学習支援は学校によって差が大きいのが実情です。上海には土曜日の日本語補習授業校という選択肢もあります。駐在中の日本語維持や、帰国後の日本語が不安なご家庭には、姉妹サービスのともだちじゃぱん(NIJIN運営の子ども向けオンライン日本語)もおすすめです。NGAは日本語の支えを前提に設計しているため、英語へ少しずつ移行したい日本人家庭でも始めやすいのが特徴です。
Q. 授業料のほかに、どんな費用がかかりますか?
A. 出願料が2,500〜3,800元、初年度のキャピタルフィーが8,000〜33,000元、スクールバスが学期あたり9,000元前後、これに教材・技術費が加わります。表示されている学費の2〜3割増しが実際の年間支出と見ておくと、見積もりを大きく外しません。なお、SCISは活動費・教材費・遠足費まで学費に含むオールインクルーシブ型、WISSも給食・教材・EAL・制服などを含む料金設計なので、費用の見通しは立てやすくなります。
Q. 予算を抑えたい場合、どの学校から見ればよいですか?
A. 本記事の7校では、Shanghai Livingston American School(SLAS)が年間約14.1万〜23.3万元(約340万〜560万円程度)ともっとも抑えめです。次いでShanghai Community International School(SCIS)が約15.3万〜33.6万元、Western International School of Shanghai(WISS)が約16.2万〜27.7万元。ただし出願料・キャピタルフィー・スクールバスなどが上乗せされるため、比較は必ず総額で行ってください。
Q. 英語だけでなく中国語も本格的に身につけさせたいのですが。
A. Yew Chung International School of Shanghai(YCIS)は、英語ネイティブと中国語ネイティブの教師が同じ教室に立つ二人担任制(コティーチング)で、幼児期から中国語を積み上げる設計です。Concordia International School Shanghaiも、米国式(AP)に中国語プログラムを組み合わせています。中国語の力をより重視するなら、中国国籍の子どもも通える民辦学校(私立のバイリンガル校)も選択肢に入ります。ただし民辦学校は義務教育段階で中国の国家カリキュラムを履修する前提がある点は押さえておいてください。
Q. 上海日本人学校とインターナショナルスクール、どちらを選ぶべきですか?
A. 帰国の見通し次第です。上海日本人学校は虹橋と浦東の2キャンパスを持ち(浦東には高等部もあります)、日本の学習指導要領に沿った教育を受けられるため、数年で帰国して日本の高校・大学へ進むと決まっているご家庭には合理的な選択です。一方インターは英語環境と国際カリキュラムが手に入る代わりに、日本語や日本の教科内容は家庭で補う前提になります。決めきれない場合は、どちらかに通いながら足りない側を補うダブルスクールという考え方も現実的です(上海日本人学校は他の学校との二重在籍を認めていないため、組み合わせる場合は事前に学校へ確認を)。
上海での数年を、お子さんの財産に変えるために
上海には世界水準のインターナショナルスクールがそろっています。同時に、学費という現実と、種別・国籍・ビザという制度の壁があるのも事実です。大切なのは、条件で消去法的に「入れる学校」を選ぶことではなく、お子さんがのびのびと自分らしく学べる環境を家族で選び取ること。その選択肢の中に、日本人学校も、対面のインターも、オンラインも、対等に並んでいていいのだと思います。焦らなくて大丈夫。あなたの一歩を、私たちは応援しています。
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