「ハワイへの赴任が決まった。子どもは現地の公立校か、私立か、インターか」「プナホウやイオラニには入れるの? 学費は年間いくら?」「日本に帰ったとき、日本語や勉強は大丈夫?」。そんな迷いからこの記事にたどり着いた方も多いと思います。ハワイ(オアフ島・ホノルル)には、アジアの都市のような「外国人向けのインターナショナルスクール」が並んでいるわけではありません。選択肢の中心は、住所で学校が決まる州立の公立校と、プナホウ、イオラニ、ミッドパシフィックに代表される歴史ある私立校、そしてIBを掲げる学校です。日本語は、土曜日に学ぶ日本語補習校(レインボー学園)で支えるのが一般的です。この記事では、実在する7つの学校・制度の学費(各校公式の2026-27年度の公開情報)をドルと円換算で比べたうえで、ハワイに駐在・移住・教育移住を考えるご家庭が抱えやすい3つの不安――現地での学校選び、帰国後の受け皿、日本語を落とさない方法――に、正直にお答えします。
結論:ハワイで選べる学校(早見)
- Punahou School(プナホウ・スクール)|Kindergarten〜Grade 12|授業料 年34,230ドル(約539万円)|1841年創立、ホノルルのマノア地区にある全米有数の私立校。学費を理由に合否を決めない(need-blind)方針と奨学金
- ʻIolani School(イオラニ・スクール)|Kindergarten〜Grade 12|授業料 年32,890ドル(約518万円)+テクノロジー費525ドル|1863年創立、アラワイ運河沿い。主な入学学年は幼稚園(K)と6年生
- Mid-Pacific Institute(ミッドパシフィック)|Preschool〜Grade 12|授業料 年33,315ドル(約525万円)|1908年創立。11〜12年生でIBディプロマ。留学生向けの英語クラス(ELD)あり
- Le Jardin Academy(ル・ジャルダン・アカデミー)|Pre-Kindergarten〜Grade 12|授業料 年19,710〜29,870ドル(約310万〜470万円)|オアフ島東側カイルア。PYP・MYP・DPの3つのIBをそろえる
- Maryknoll School(メリノール・スクール)|Pre-Kindergarten〜Grade 12|授業料 年18,050〜22,650ドル(約284万〜357万円)|1927年創立のカトリック系共学校。中国語イマージョンあり
- ハワイ州の公立校(Hawaiʻi State Department of Education)|Kindergarten〜Grade 12|授業料なし(住民)|住所で通う学校が決まる学区制。F-1ビザでは公立の小中学校に原則通えないなど在留資格の条件あり
- レインボー学園(ハワイ日本人学校・補習授業校)|幼稚部〜中学部|学費は公式サイトの「諸費用」で要確認|毎週土曜日に日本語で国語・算数(数学)・社会を学ぶ。約500名が在籍
- NIJIN GLOBAL ACADEMY(オンライン/2027年9月開校予定・6〜18歳・対面インターの約1/5の学費帯を目指す・日本語の支えあり)|開校前のため、現在は開校情報の登録を受付中
※学費等は2026年11月1日時点で各校の公式サイトに掲載されている公開情報です(2026-27年度)。円換算は1ドル=約157.5円(三菱UFJ銀行の2026年10月30日公表値の中値)の目安で、為替によって大きく変わります。最新は各校公式サイトでご確認ください。

ハワイで「日本語も英語も」をあきらめたくない方へ
NIJIN GLOBAL ACADEMYは、校舎を持たないオンラインのインターナショナルスクールです。住む場所を選ばず、日本の学校や現地校に通いながら世界とつながって学べます(ダブルスクール)。対面インターのおよそ1/5の学費。
🎁 ご登録の方に学校案内PDF(日本語版・英語版)を自動返信でその場でお届けします。学費・体験クラスの先行案内もいち早くお送りします。
登録は無料。いつでも解除できます。
現地の学校選び:ハワイの公立校・私立校・インターナショナルスクールの違いと学費相場
ハワイの学校選びは、次の4つのタイプから考えると整理しやすくなります。
- 州立の公立校(学区制):ハワイ州の公立校は州の教育局(HIDOE)がひとつで運営しています。公式サイトでは、公立校の児童生徒は住んでいる地域の学校に通うことが州法で定められていると説明されています。住民であれば授業料はかかりません。ほかの学区の学校に通いたい場合は「Geographic Exception(学区外通学の許可)」を申請し、受け入れ校の校長が判断します。
- 私立の名門校:プナホウ、イオラニ、ミッドパシフィックなど、100年以上の歴史をもつ大規模な私立校です。授業料は年およそ32,900〜34,200ドル(約518万〜539万円)。入学には出願と選考があり、出願の締切は前年の秋、合否は春というスケジュールが中心です。
- IBを掲げる学校:ミッドパシフィックは11〜12年生でIBディプロマを提供し、カイルアのル・ジャルダン・アカデミーは初等(PYP)・中等(MYP)・ディプロマ(DP)の3つのIBをそろえています。日本の大学の国際バカロレア入試や海外大学を視野に入れる家庭の選択肢です。
- 日本語補習校:平日は現地の学校に通い、土曜日に日本語で国語や算数を学ぶ学校です。ホノルルでは「レインボー学園」(ハワイ日本人学校)がこの役割を担っていて、全日制の日本人学校はありません。
「インターナショナルスクール」という言葉から、アジアの都市のような外国人家庭向けの学校をイメージすると、ハワイでは少し勝手が違います。ハワイの私立校の多くは地元の家庭のための学校で、英語で、米国の教育制度の中で学びます。つまりハワイでは「現地校=英語で学ぶ学校」であり、公立か私立かが最初の分かれ道です。
ビザ(在留資格)で通える学校が変わる
米国では、子どもの在留資格によって公立校に通えるかどうかが変わります。米国国務省の公式ページ(Foreign Students in Public Schools)によると、F-1(学生)ビザは公立の初等学校(primary/elementary school)に通うためには発給されません。F-1で公立校に通えるのは高校段階(secondary school)だけで、在学期間は通算12か月までで、教育にかかる費用の全額(補助のない1人あたりの費用)を学区に支払う必要があります。「子どもだけF-1で教育移住し、公立の小中学校に通わせる」ことは原則できないので、F-1で子どもが学ぶ場合は、留学生を受け入れる認定を受けた私立校が前提になります。
一方、駐在員の家族として帯同する場合などは、学区の公立校に通っている家庭も多くあります。ただし、ビザの種類ごとの扱いは個別に異なるので、渡航前に会社の人事・移民弁護士に必ず確認してください。公立校への入学には、子どもの健康記録(1年以内の健康診断、予防接種の記録)、結核(TB)検査の証明、住所を示す書類(賃貸契約書や公共料金の請求書など。私書箱は不可)が必要です。
主な学校の学費を表にまとめました(授業料の年額。円は1ドル=約157.5円の目安)。
| 学校 | 対象 | 年間授業料(2026-27年度) | 円換算の目安 | 主な追加費用 |
|---|---|---|---|---|
| Punahou School | K〜G12 | 34,230ドル | 約539万円 | 授業料返金保険(TRP)189ドル(学期・月払いなどで必須)、昼食は別、Grade 6〜12は追加費用の場合あり |
| ʻIolani School | K〜G12 | 32,890ドル(寮生は寮費込み74,000ドル) | 約518万円(寮生 約1,166万円) | テクノロジー費525ドル、教科書代200〜650ドル(G7〜12)、授業料預かり金500ドル(充当)、TRP約412ドル |
| Mid-Pacific Institute | Preschool〜G12 | 33,315ドル | 約525万円 | 留学生の英語クラス(ELD)1コース3,188ドル |
| Le Jardin Academy | PK〜G12 | 19,710〜29,870ドル | 約310万〜470万円 | テクノロジー・遠足・教材費は授業料に含む(学年による) |
| Maryknoll School | PK〜G12 | 18,050〜22,650ドル | 約284万〜357万円 | TRP 227ドル(分割払いで必須)、制服・教科書(G9〜12)、ノートPC(G5〜12、約1,000ドル〜) |
| ハワイ州の公立校 | K〜G12 | 授業料なし(住民) | 0円 | F-1で公立高校に通う場合は費用の全額を負担(最長12か月) |
| レインボー学園(補習校) | 幼稚部〜中学部 | 公式の「諸費用」ページで要確認 | ― | 平日の現地校の学費とは別にかかる |
私立校は授業料だけで年500万円を超える学校が多く、きょうだいがいれば負担は倍になります。駐在の場合は会社の教育手当でどこまで補助されるかで選択肢が大きく変わるので、辞令が出たらまず人事部に確認しましょう。移住・教育移住の場合は、公立校に通える在留資格かどうかが、家計を左右する最大の分かれ目です。学費の内訳の読み方はインターナショナルスクールの学費の内訳、世界の学校の学費はインターナショナルスクール学費データベースで整理しています。

ハワイのインターナショナルスクール・私立校と日本人向けの学校7選
ここからは、タイプや価格帯の異なる実在の7つの学校・制度を紹介します。順番は優劣ではありません。学費と特徴は、各校の公式サイトで確認できた範囲だけを書いています。
1. Punahou School(プナホウ・スクール)
1841年に宣教師によって創立された、ホノルル・マノア地区(1601 Punahou Street)にある幼稚園(Kindergarten)から高校までの私立校です。ハワイの私立校を調べると、まず名前が挙がる学校です。公式サイトでは、家庭の支払い能力を合否に影響させない(need-blind)選考と、必要に応じた奨学金(年間1,110万ドル、生徒の24%が受給、平均12,400ドル)を案内しています。出願は「K〜Grade 3」「Grade 4〜5」「Grade 6〜8」「Grade 9〜12」の区分で受け付けていて、学年の途中からの出願は空き状況次第です。テクノロジー費は授業料に含まれ、昼食は別料金です。
- カリキュラム:米国式の大学進学準備(カレッジ・プレパラトリー)
- 対象年齢:Kindergarten〜Grade 12
- 学費目安:授業料 年34,230ドル(約539万円・2026-27年度)。授業料返金保険(TRP)189ドル(学期払い・月払い・奨学金受給の家庭は必須)、月払いは手数料月20ドル。Grade 6〜12は追加費用がかかる場合あり
- こんな家庭に:ハワイに長く住む予定で、地元の子どもたちと同じ環境で米国の大学進学まで見据えたい家庭
2. ʻIolani School(イオラニ・スクール)
1863年、カメハメハ4世の時代に小さなミッションスクールとして始まった私立校で、ワイキキに近いアラワイ運河沿い(563 Kamoku Street)にキャンパスがあります。幼稚園から高校まで約2,300人が学ぶ、全米でも大規模な私立校のひとつです。注意したいのは入学できる学年が限られていることで、公式サイトでは主な入学学年を幼稚園(K)と6年生とし、1〜5年生は入学学年ではないと明記しています(7〜9年生も募集枠あり、10〜11年生は空きがある場合のみ)。2027-28年度の出願締切は幼稚園が2026年10月15日、6〜11年生が2026年11月15日、合否は2027年3月中旬の予定です。寮(ボーディング)のプログラムもあります。
- カリキュラム:米国式の大学進学準備(AP科目あり)
- 対象年齢:Kindergarten〜Grade 12
- 学費目安:授業料 年32,890ドル(約518万円・2026-27年度・通学生)、寮生は授業料と寮費で年74,000ドル(約1,166万円)。テクノロジー費525ドル、教科書代はGrade 7〜10で200〜500ドル・Grade 11〜12で200〜650ドル(K〜Grade 6は授業料に含む)、授業料預かり金500ドル(寮生は2,500ドル・初回の支払いに充当)、TRP約412ドル
- こんな家庭に:幼稚園または6年生のタイミングでハワイに住み始め、長期で落ち着いて学ばせたい家庭
3. Mid-Pacific Institute(ミッドパシフィック)
1908年創立、ホノルルのマノア地区にあるプリスクールから高校までの私立校です。ハワイで早くからIBディプロマを導入した学校として知られ、11〜12年生はIBの科目を履修でき、公式サイトでは18%の生徒がIBディプロマ(フル)に取り組んでいると紹介しています。留学生向けには、7〜12年生を対象にした英語クラス「English Language Development(ELD)」があり、初級・中級・上級のクラス(最大15人)で英語を学びながら通常の授業も3〜4科目受けます。公式の留学生向けページでは、在校生の出身国のひとつに日本が挙げられています。なお、奨学金は留学生とプリスクールは対象外です。
- カリキュラム:米国式+IBディプロマ(11〜12年生)
- 対象年齢:Preschool〜Grade 12
- 学費目安:授業料 年33,315ドル(約525万円・2026-27年度)。留学生の英語クラス(ELD)1コース3,188ドル(入学前の夏期講座の受講が必要)
- こんな家庭に:IBディプロマで海外大学や日本の大学のIB入試を視野に入れつつ、英語の支援を受けながら学ばせたい家庭
4. Le Jardin Academy(ル・ジャルダン・アカデミー)
1961年にカイルアで小さな幼稚園として始まった、オアフ島東側(ウィンドワード)の私立校です。現在はPre-Kindergartenから高校までの一貫校で、IBの初等(PYP)・中等(MYP)・ディプロマ(DP)の3つのプログラムをすべてそろえたIBワールドスクールです(国際バカロレア機構の登録では2011年にディプロマ認定)。授業料にはテクノロジー、遠足、教材の費用が含まれ(学年による)、3人目は10%、4人目は25%のきょうだい割引、期日までの一括払いで2%の割引があります。ホノルル中心部からは山を越えた先なので、住まいをカイルア周辺にするかどうかがポイントです。
- カリキュラム:IB(PYP・MYP・ディプロマ)
- 対象年齢:Pre-Kindergarten〜Grade 12
- 学費目安:授業料 Pre-Kindergarten 19,710ドル、Junior Kindergarten 21,500ドル、Grade K〜5 29,440ドル、Grade 6〜12 29,870ドル(約310万〜470万円・2026-27年度)。出願料・預かり金は公式ページに記載なし(事務局へ要問い合わせ)
- こんな家庭に:幼児期からIBで一貫して学ばせたい家庭、自然の多いカイルア周辺に住みたい家庭
5. Maryknoll School(メリノール・スクール)
1927年にメリノール女子修道会がホノルルに開いたカトリック系の共学校で、Pre-Kindergartenから高校までを受け入れています。学校の発信ではハワイ最大の共学カトリック校と紹介されていて、カトリックの教えに根ざした教育を行っています。中国語(マンダリン)のイマージョン・プログラムがあるほか、米国政府の留学生受け入れ校の検索(Study in the States)でF-1の受け入れ認定校として登録されています。名門3校と比べると授業料が抑えめで、Kindergarten〜Grade 12は一律です。
- カリキュラム:米国式(カトリック教育)
- 対象年齢:Pre-Kindergarten〜Grade 12
- 学費目安:授業料 Pre-Kindergarten 18,050ドル、Grade K〜12 22,650ドル(約284万〜357万円・2026-27年度)。TRP 227ドル(分割払いで必須)、制服・教科書(Grade 9〜12)・Grade 5〜12のノートPC(約1,000ドル〜)は家庭負担
- こんな家庭に:私立の落ち着いた環境で学ばせたいが、学費は名門校より抑えたい家庭
6. ハワイ州の公立校(Hawaiʻi State Department of Education)
ハワイの公立校は、州の教育局がオアフ島を含む全島の学校をまとめて運営しています。住民であれば授業料はかからず、2026-27年度の授業は2026年8月3日に始まりました。通う学校は住所で決まる学区制(home school)で、ほかの学校に通いたい場合はGeographic Exceptionを申請します。翌年度の申請期間は1月1日〜3月1日で、引っ越しなど予期しない事情があれば時期外でも受け付けられ、受け入れ校の校長が判断します(受け入れ校の定員を超える許可は出しません)。そのため、移住や駐在で家を探すときは、住所がどの学校の学区に入るかを先に確認するのが鉄則です。英語を母語としない子どもへの英語の支援が受けられるかも、学校に確認しておきましょう。
- カリキュラム:米国の州の教育課程(英語で学ぶ)
- 対象年齢:Kindergarten〜Grade 12
- 学費目安:授業料なし(住民)。F-1ビザでは公立の小中学校には原則通えず、公立高校は最長12か月・費用の全額負担(米国国務省)
- 入学に必要なもの:健康記録(1年以内の健康診断・予防接種)、結核(TB)検査の証明、住所の証明(私書箱は不可)など
- こんな家庭に:駐在員の家族などで公立校に通える在留資格があり、学費を抑えて地元の子どもと英語で学ばせたい家庭
7. レインボー学園(The Hawaii Japanese School)
財団法人ハワイ日本人学校が運営する、ホノルルの日本語補習授業校です。1974年に設立され、公式サイトでは幼稚部から中学部まで約500名が在籍していると紹介されています。授業は毎週土曜日で、幼稚部は日本文化の体験やひらがな、小学部1〜4年は国語・算数、5年生から中学部は国語・算数(数学)に加えて社会を学びます。入学式・卒業式、運動会、修学旅行などの行事もあります。新年度は日本と同じ4月始まりで、2027年度の入園・入学説明会は2026年11月7日(土)に事前申し込み制で開かれる予定です(申込締切は11月6日正午)。年度途中の1月編入は事務局へ電話で相談します。
- カリキュラム:日本の教科書を使った国語・算数(数学)・社会(土曜日のみ)
- 対象年齢:幼稚部・小学部・中学部
- 学費目安:公式サイトの「諸費用」ページに掲載されています(最新額は公式でご確認ください)。平日の現地校の学費とは別にかかります
- こんな家庭に:平日は現地の公立校・私立校で英語で学び、日本語と日本の教科の学びを週1回で支えたい家庭
比較でわかる、わが家に合うハワイの学校選び

表のとおり、完璧な選択肢はありません。公立校に通える在留資格があるなら、学区の評判と住まいをセットで選び、日本語はレインボー学園と家庭で支える形が、費用の面でもっとも現実的です。私立を考えるなら、入学できる学年と出願の締切を最初に確認してください。イオラニのように入学学年が限られる学校もあり、赴任の時期によっては希望の学校に入れないことがあります。IBで学ばせたいなら、ミッドパシフィック(11〜12年生のディプロマ)か、カイルアのル・ジャルダン(幼児からの一貫IB)が候補です。年間500万円前後の授業料が重いと感じるなら、インターの学費が高すぎると感じたときの考え方も参考になります。
オンラインで学ぶ場合の1日の流れを知りたい方は、こちらもどうぞ。オンラインでの学びのしくみを見る →
米国本土への転勤や移住の可能性がある方は、ロサンゼルスのインターナショナルスクール、サンフランシスコ・ベイエリアのインターナショナルスクール、ニューヨークのインターナショナルスクールもあわせてご覧ください。
出願・編入の時期:ハワイの私立校・公立校・補習校
ハワイでは、現地校と補習校で年度の始まりがずれていることを押さえておくと、赴任や引っ越しのタイミングを決めやすくなります。
- 私立校:新年度は8月です。出願は前年の夏〜秋に始まり、締切は10〜11月ごろ、合否は3月ごろというスケジュールが中心です(イオラニの2027-28年度は、出願開始2026年8月1日、締切は幼稚園10月15日・6〜11年生11月15日)。年度途中の入学は空き次第なので、赴任が決まったらすぐに各校の入学事務局に問い合わせましょう。
- 公立校:2026-27年度は8月3日に始まりました。学区の学校には年度途中でも入学できますが、健康記録と結核検査の証明、住所の証明がそろわないと通学を始められません。学区外を希望する場合の申請は1月1日〜3月1日です。
- レインボー学園:日本と同じ4月始まりです。秋に翌年度の説明会と募集があり、年度途中の編入(1月など)は事務局に電話で相談します。現地校が8月、補習校が4月始まりなので、学年の数え方がずれることも覚えておきましょう。
帰国後の受け皿:日本のインターナショナルスクール・帰国子女枠・一条校
駐在・移住のご家庭がいちばん心配するのが「日本に帰ったあと、子どもはどこへ行けるのか」です。受け皿は大きく3つあります。
- 日本の公立・私立の学校(一条校):学校教育法第1条で定められた、いわゆる普通の学校です。公立の小中学校には帰国後いつでも編入できますが、授業は日本語で進むため、日本語の読み書きと教科の学力が追いついているかが鍵になります。ハワイには全日制の日本人学校がないので、レインボー学園と家庭での学習で、日本の教科の学びをどれだけつないでおけるかが大切です。
- 帰国子女枠(帰国生入試):私立中学・高校や大学には、海外在住経験のある子どもを対象にした入試があります。「海外在住が何年以上」「帰国後何年以内」といった条件は学校ごとに異なるため、志望校の募集要項を早めに確認しておきましょう。英語力を評価する学校もあれば、日本語での作文・面接を重視する学校もあります。米国の現地校で学んだ英語力は、帰国生入試で大きな強みになります。
- 日本のインターナショナルスクール:英語で学び続けたい場合の受け皿です。ただし多くのインターは一条校ではないため、義務教育期間に通う場合の扱いや、日本の高校・大学への進学条件は事前に確認が必要です。東京の選択肢は東京のインターナショナルスクールおすすめ7選で、学費とあわせて整理しています。
ハワイの現地校に通っていた子どもが帰国すると、英語は話せても日本語の読み書きや教科の語彙が学年に届いていない、ということがよく起こります。逆に、帰国後に英語が急速に抜けていくのもよくある話です(帰国子女の英語を維持する方法)。ハワイにいる間から「日本語」と「英語」の両方を切らさないことが、帰国後の選択肢を広げます。
日本語を落とさない:ハワイの日本語補習校と海外在住の日本語教育
「海外在住で子供が日本語を忘れる」は、ハワイの現地校に通う日本人家庭からもよく聞く悩みです。ハワイは日本語の看板や日系の文化が身近な土地ですが、それでも平日に英語で授業を受け、友達と英語で遊ぶ毎日が続けば、学年が上がるほど「考える言語」は英語に寄っていきます。これは子どもの努力不足ではなく、環境として自然なことです。だからこそ、どこで・どれだけ日本語に触れるかを家族で設計することが大切です(くわしくは海外在住で子供が日本語を忘れるときの対策にまとめています)。
- 補習校で日本の教科を学ぶ:レインボー学園では、土曜日に日本の教科書で国語・算数(数学)・社会を学びます。週1回でも、同じ立場の日本人の友達がいることは、子どもが日本語を使い続ける大きな理由になります。宿題の量は家庭の負担にもなるので、説明会で確認しておきましょう。
- 学校の外国語の授業:ハワイの私立校には、外国語の授業で日本語を選べる学校もあります(科目の有無は各校で要確認)。ただし外国語としての日本語なので、母語の読み書きを伸ばす目的とは分けて考えてください。
- 家庭での日本語:家庭内の会話は日本語、寝る前の読み聞かせ、日本の本や漫画を手の届く場所に置く、祖父母とのビデオ通話――小さな習慣の積み重ねが「日本語を使う理由」になります。ハワイと日本の時差は19時間(ハワイにはサマータイムがありません)。ハワイの夕方は日本の翌日の昼ごろにあたるので、祖父母との通話は時間を決めておくと続きやすくなります。漢字の読み書きは会話だけでは伸びないので、短時間でも毎日続ける仕組みを。
- オンライン:土曜日に通えない、補習校だけでは足りないという家庭は、オンラインで日本語の授業を足す方法もあります。日本語が不安なご家庭には、姉妹サービスのともだちじゃぱん(NIJIN運営の子ども向けオンライン日本語)もおすすめです。
帰国子女の日本語教育でつまずきやすいポイントや、家庭でできる立て直し方は帰国子女が日本語できないと悩む前に、英語の学校に通う場合の日本語の遅れについてはインターナショナルスクールで日本語が遅れる?で詳しく書いています。

学費や通学が壁なら——「オンライン」という第8の選択肢
7つの選択肢を見て「私立の学費は続けられない」「入りたい学年で募集がない」「公立校に通える在留資格ではない」「日本語の学びが週1回では足りない」と感じた方に、もうひとつの選択肢としてご紹介したいのが、私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)です。NGAは、株式会社NIJIN(日本)が運営する、2027年9月開校予定のオンライン・インターナショナルスクールです。日本で運営するオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」には1000名以上が在籍しており、その経験をもとに設計しています。
- 脱偏差値:テストの点数で子どもを並べず、少人数の対話を中心に学びます。
- 日本語の支えを前提に、少しずつ英語へ:日本語を土台にしながら英語に触れていく設計です。
- 住む場所を選ばない:ハワイから日本へ、日本から次の国へと移っても、同じ学校で学びを続けられます。
- 学費:対面のインターの約1/5を目指しています。
一方で、正直にお伝えしたいこともあります。NGAはまだ開校前で、実績はこれからです。主な対象として設計しているのはアジア・オセアニアの6〜18歳で、ハワイと日本には19時間の時差があります。日本の時間帯に合わせた授業は、ハワイでは午後から夜にあたる可能性があるので、具体的な時間割は開校情報で必ずご確認ください。また、対面の校庭や施設、放課後のクラブ活動、地元の友達と毎日顔を合わせる経験など、キャンパスがあるからこそできる体験は提供できません。米国の学校の卒業資格や、ビザの手続きを代わりにするものでもありません。
たとえば「平日は現地の公立校、日本語と日本の学びをオンラインで足す」「希望の私立校の入学学年を待つ間の学びとして」というように、ほかの選択肢と組み合わせて考えるのもひとつの方法です。
よくある質問
Q. ハワイのインターナショナルスクール(私立校)の学費は、年間でいくらかかりますか?
A. 2026-27年度の授業料は、プナホウ34,230ドル(約539万円)、イオラニ32,890ドル(約518万円)、ミッドパシフィック33,315ドル(約525万円)と、名門校は年500万円台です。IB一貫のル・ジャルダンは19,710〜29,870ドル(約310万〜470万円)、メリノールは18,050〜22,650ドル(約284万〜357万円)。これに授業料返金保険、テクノロジー費、教科書代、昼食などが加わるので、合計額で比べてください。公立校は住民なら授業料がかかりません。
Q. 子どもだけ、または親子で留学ビザ(F-1)でハワイの公立校に通えますか?
A. 米国国務省によると、F-1ビザは公立の初等学校に通うためには発給されず、公立の小中学校には原則通えません。公立高校はF-1で通えますが、最長12か月で、教育にかかる費用の全額を学区に支払う必要があります。そのため、F-1で学ぶ場合は留学生の受け入れ認定を受けた私立校が前提です。駐在員の家族などほかの在留資格の扱いは個別に異なるため、会社の人事や移民弁護士に確認してください。
Q. 英語がまったく話せなくても、ハワイの学校に入れますか?
A. 公立校は学区内に住んでいれば入学でき、英語を母語としない子どもへの支援の有無は学校に確認します。私立校は低学年ほど英語力の条件がゆるやかですが、学年が上がるほど英語で授業についていけるかを評価される傾向があります。ミッドパシフィックは7〜12年生の留学生に英語クラス(ELD・1コース3,188ドル)を用意しています。NGAは6〜18歳が対象で、日本語の支えを前提に少しずつ英語に触れる設計です。
ハワイでの時間を、お子さんの一生の財産に
ハワイには、180年を超える歴史をもつ私立校、IBの一貫校、学区の公立校、そして50年以上続く日本語補習校があります。同時に、ビザによって通える学校が変わること、私立の入学学年と出願の締切、年間500万円前後の学費、帰国後の進路と日本語の維持という、ハワイで暮らすご家庭にしか見えない悩みもあります。大切なのは「一番有名な学校」を探すことではなく、わが家の在留資格と住まい、滞在の長さと帰国先、そしてお子さんらしさに合った学び方を選ぶこと。公立校も、私立校も、補習校と家庭での日本語も、オンラインも、対等な選択肢として並べてみてください。焦らなくて大丈夫。あなたの一歩を、私たちは応援しています。
ほかの都市のインターナショナルスクールガイド
- 目黒区インターナショナルスクール全8校の学費
- 神戸インターナショナルスクール全20校一覧
- 横浜インターナショナルスクール徹底比較
- 調布インターナショナルスクールとASIJの学費
- 福岡インターナショナルスクールの学費一覧
- ホーチミンのインターナショナルスクール
- 品川区のインターナショナルスクールおすすめ7選
- 新宿区インターナショナルスクール7選と学費
- シンガポールのインターナショナルスクールおすすめ7選
- ニューヨークのインターナショナルスクールおすすめ7選
- ロサンゼルスのインターナショナルスクールおすすめ7選
- サンフランシスコのインターナショナルスクールおすすめ7選
- バンクーバーのインターナショナルスクールおすすめ7選
- トロントのインターナショナルスクールおすすめ7選
- 東京のインターナショナルスクールおすすめ7選


