海外のオンラインインターナショナルスクールを調べていくと、必ず名前が挙がるのが、ニュージーランド発のCrimson Global Academy(クリムゾングローバルアカデミー/CGA)と、英国のKing’s InterHigh(キングスインターハイ/KIH)の2校です。どちらも英国式の資格(IGCSE・A Level)が取れる全日制のオンラインスクールで、公式サイトの情報量も多い。だからこそ、「結局、うちはどっちなの?」で止まってしまうご家庭が少なくありません。「クリムゾングローバルアカデミー キングスインターハイ 比較」と検索した方が知りたいのも、まさにその答えでしょう。
この記事では、クリムゾングローバルアカデミー(CGA)とキングスインターハイ(King’s InterHigh)の比較を、両校の公式サイトに載っている情報だけで行います。通貨の違う学費と初期費用、日本・アジアから受けられる時間帯、資格の幅、試験の受け方、入学選抜、学期日程。単校の記事と重ならないように、「2校の差が出るところ」だけに絞りました。円換算は2026年10月23日の参考レート(1ポンド=209.62円、1ドル=156.8円)で計算した目安です。日本時間での授業時刻は両校とも公式サイトに載っていないので、そこは「分からない」と正直に書き、確かめ方をお伝えします。

結論:CGAとKIHの違いは「通貨と学費水準」「時間帯の公表」「IBか米国式か」
- 学費:CGAはドル建てで、IGCSEが年17,875ドル(約280万円)、A Levelが年18,000ドル(約282万円)。KIHはポンド建てで、GCSEが年7,250ポンド(約152万円)、A Level(3科目基準)が年7,585ポンド(約159万円)。同じ英国式の資格で、年に120万円以上の差があります。
- 初期費用:CGAは出願料160ドル(約2.5万円)で、デポジットの記載はありません。KIHは登録料100ポンド(約2.1万円)に加えて、年契約では英国外在住者のデポジット1,000ポンド(約21万円・年度末に返金)がかかります。
- 時間帯:KIHは英国・中東(GMT+4)・東南アジア(GMT+7)の3つの時間割を明示していますが、東南アジア時間割はYear 9以上だけ。CGAは時間帯別の授業時刻を公表していません。
- 資格:IBディプロマがあるのはKIHだけ(年10,990ポンド・約230万円)。米国のHigh School DiplomaとAPがあるのはCGAだけです。
- 試験・選抜・人数:CGAのA Levelは自宅で遠隔監督試験、KIHは原則として試験センター。入学はCGAが選考あり、KIHは非選抜。クラスはCGAが平均10〜12人、KIHの中等部は平均20人です。
ざっくり言えば、「IBディプロマを取りたい」「学費を抑えたい」「Year 9以上で東南アジア時間に学ばせたい」ならKIH、「米国の大学をUS DiplomaやAPで目指す」「少人数で速いペースが合う」「試験まで自宅で終えたい」ならCGAが候補です。ただしCGAの日本時間の時間割は、入学前に必ず書面で取り寄せてください。
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学費と初期費用の違い:ドル建てのCGA、ポンド建てのKIH
最初の大きな差は、通貨と水準です。下の表は両校の公式料金ページの金額をそのまま並べ、円換算の目安を添えたものです。KIHの料金ページには「2026/27年度」と明記されていますが、CGAの料金ページには年度の表記がなく、FAQは2025-2026年度の料金PDFへリンクしています。CGAの金額は「公式サイト掲載の現行料金(2026年10月24日確認)」として読んでください。
| 項目 | Crimson Global Academy(ドル建て) | King’s InterHigh(ポンド建て・2026/27) |
|---|---|---|
| 小学校 | Primary(7〜10歳)18,000ドル(約282万円) | Primary KS2(7〜11歳)4,395ポンド(約92万円) |
| IGCSE/GCSE | 17,875ドル(約280万円) | 7,250ポンド(約152万円) |
| A Level | 18,000ドル(約282万円) | 7,585ポンド(約159万円)※3科目基準 |
| IBディプロマ | 提供なし | 10,990ポンド(約230万円)※年契約のみ |
| US High School Diploma | 19,250〜25,500ドル(約302万〜400万円)※単位数で変動 | 提供なし |
| 出願料・登録料 | 出願料160ドル(約2.5万円) | 登録料100ポンド(約2.1万円・返金なし) |
| デポジット | 記載なし | 年契約:英国内500ポンド/英国外1,000ポンド(約21万円)。年度末・成績受領後に返金 |
| そのほか | 試験センター費用は地域・科目で変動(金額非公表) | 技術費50ポンド/年、試験料150〜429ポンド/資格 |
出典:各校の公式料金ページとFAQ(2026年10月24日確認)。円換算は2026年10月23日の参考レート(1ポンド=209.62円、1ドル=156.8円)による目安で、公式の数字ではありません。
払い方も違います。CGAは「年払いか分割払い」とあるだけで回数は非公表。KIHは年契約のほか半学期ごとのRolling契約(GCSE 1,590ポンド・デポジット不要)も選べ、年契約にすると最大36%安くなるとしています。1科目だけ受けたいときはCGAのほうが見えやすく、1科目単価を公表しています(IGCSE 3,255ドル・約51万円、A Level 4,100ドル・約64万円)。KIHはパッケージ制で、単科だけの料金はありません。各校の料金の読み方はCrimson Global Academyの学費とKing’s InterHighの学費と時差で詳しく解説しています。

時差:日本・アジアから受けられる時間帯はどう違う?
学費の次に見落とされがちなのが時間帯です。ここは2校の「公表の仕方」がはっきり違います。
King’s InterHigh:3つの時間割を明示。ただし東南アジア時間はYear 9以上
KIHは、英国時間(GMT)・中東時間(GMT+4)・東南アジア時間(GMT+7)の3つの時間割でライブ授業を行い、登録時にどれかを選びます。ただし東南アジア時間割の対象は「Year 9・IGCSE・A Level(13〜19歳)」で、Year 3〜8(7〜12歳)は英国時間か中東時間の時間割になります。IBディプロマも英国に合わせた時間割です。日本(UTC+9)は東南アジア時間より2時間進んでいるので、現地の午前の授業は日本では昼前後にかかる計算です。一方、英国時間とは8〜9時間の時差があり、小学生から中学2年生くらいまでの学年は夕方から夜の受講になりうると考えておく必要があります。各時間割の具体的な時刻は公式サイトに載っていないので、入学前に問い合わせてください。授業は毎日40分単位で、すべて録画され24時間見返せます。
Crimson Global Academy:「複数の時間帯向け」だが、時刻は非公表
CGAの公式サイトは「異なる時間帯のために複数のスクールカレンダーを運用している」「ライブ授業に出席するか、都合がつかなければ録画で学べる」と説明しています。ただし、どの時間帯に何時から授業があるかは公開されていません。3つのカレンダーのうちAoraki(1〜12月の4学期制)は「南半球向け」と説明されていて、ニュージーランド・オーストラリアの家庭が中心と読めます。フルタイムは週20時間以上のライブ授業(Primaryは5〜10時間)が最低ラインです。日本から検討するなら、「日本時間での時間割」を書面で受け取ることを契約の前提にしておくことをおすすめします。
資格の幅:IBディプロマはKIHだけ、US DiplomaとAPはCGAだけ
両校ともIGCSEとA Levelを持ち、試験団体はPearson EdexcelとCambridgeの両方です。差が出るのは、その先です。
KIHの強みはIBディプロマです。2022年9月に最初のコホートが始まった、公式に「世界初の完全オンラインIBDP」と掲げるプログラムで、年10,990ポンド(約230万円)にコア3科目と6教科が含まれます。入学要件は英語と数学を含む(I)GCSE 7科目でグレード6以上、登録期限は開始年の10月のハーフターム、最終試験はIBワールドスクールで受けます(「世界初」は学校側の表現で、IB機構による独立した確認は取れていません)。
CGAの強みは米国系の道です。US High School Diploma(標準18単位・Honors 24単位)とAP科目を持ち、College Boardの認定校です。進度も特徴的で、「IGCSEの1科目を、通常の2年ではなく1年で終える」設計です。一方、CGAにIBディプロマはありません。
認定は、KIHが英国教育省のオンライン教育認定制度(OEAS)、CGAが米国のACS WASC(2030年6月まで)という本拠地の認定を持ち、どちらもCambridge登録校・Pearson Edexcel認定センターです。進学実績は、CGAが「2026年にA Levelの成績の44%がA*またはA、大学オファー325件」、KIHが「2025年のIB平均32点(世界平均30点)」と公表しています。英国式と米国式の違いは英国式と米国式のオンラインスクールの違いで、資格が大学入学でどう扱われるかはオンラインスクールと大学入学資格で整理しています。

試験の受け方・入学選抜・クラス規模:日常と出口での差
試験:CGAは自宅で遠隔監督、KIHは試験センターが原則
CGAは「A Levelの生徒は遠隔監督(remote invigilation)で自宅から試験を受ける」と明記しています。US DiplomaとAPは自分で試験センターを探して申し込みます。KIHは「試験は試験センターで受ける」が原則で、自校のセンターはウェールズのAbergavennyにあり枠が限られます。IGCSEに限ってPearsonとの遠隔監督の試験的運用があり、費用は高め。実技やコースワークを伴う科目は英国への渡航が必要になる場合がある、とも書かれています。試験料はKIHが1資格あたり150〜429ポンド(約3.1万〜9万円・センターへ直接支払い)、CGAは非公表です。なお、日本国内の試験会場の有無や名称は、両校とも公式サイトでは確認できませんでした。
入学:CGAは選考あり、KIHは非選抜
CGAは「必ずではない」としつつ入学テストを使う場合があり(特に低学年)、成績表や面接、Oxford English Placement Testで判断します。「席は限られる」とあり、手続きは通常2〜3日、主な入学時期は1月と9月です。KIHは「非選抜・インクルーシブな学校」で、大半のプログラムに入学試験も最低成績もありません。英語の流暢さは入学要件ではないものの、目安はPrimaryでCEFR A2、SecondaryでB1程度。手続きは48時間〜2週間、通年入学可です。
クラス規模:平均10〜12人のCGA、平均20人のKIH
CGAは「1クラス平均10〜12人、上限15人、Primaryは最大8人」。KIHは中等部のExploreレッスンで「平均20人」と公表しています(PrimaryとSixth Formは非公表)。少人数で発言の機会を多く取りたいならCGA、20人規模でも録画と組み合わせて自分のペースで進めたいならKIH、という見方になります。認定や試験団体の確かめ方はオンラインスクールの認定の見方にまとめています。

King’s InterHighの学期日程2026/27(公式はHTML表のみ・PDFなし)
「King’s InterHigh term dates 2026 pdf」と探す方が多いのですが、公式のterm datesページにPDFはなく、HTMLの表だけです。英国・中東・東南アジアの3ページに共通する2026/27年度の日程を転記します(35週・3学期制)。
| 学期 | 開始 | 終了 | ハーフターム |
|---|---|---|---|
| Autumn Term 2026 | 2026年9月7日(月) | 2026年12月11日(金) | 10月26日の週 |
| Spring Term 2027 | 2027年1月4日(月) | 2027年3月25日(木) | 2月15日の週 |
| Summer Term 2027 | 2027年4月12日(月) | 2027年7月9日(金) | 5月31日の週 |
出典:King’s InterHigh公式term datesページ(2026年10月24日確認)。CGAは3つのカレンダーを持ち、南半球向けのAoraki 2026-2027は1月27日〜4月2日、4月21日〜7月3日、7月22日〜9月25日、10月13日〜12月3日の4学期です。北半球向けのGreenwichカレンダーは確認時点で2025-2026年版しか掲載がなく、2026/27の日程をKIHと並べることはできませんでした。日本の4月始まりの学年と比べると、KIHは9月始まりで半年、CGAのAorakiは1月始まりで3か月ずれます。
わが家はどちら?3つの質問
質問1:18歳で、何の資格を持っていてほしいか
IBディプロマならKIH、US High School DiplomaやAPで米国の大学を目指すならCGAです。IGCSE・A Levelだけなら両校で取れるので、残りの2つの質問で決めます。
質問2:日本時間で、何時に授業を受けるのか
KIHはYear 9以上なら東南アジア時間割(日本より2時間遅れ)が選べますが、Year 8以下は英国か中東の時間割です。CGAは時刻そのものが非公表なので、日本時間の時間割を取り寄せてください。「夜の授業を1年続けられるか」は、お子さん本人に聞くのがいちばん確かです。
質問3:年額と初期費用を、卒業まで払えるか
IGCSEからA Levelまでの4年間なら、CGAは年約280万円、KIHは年約152〜159万円が続きます。KIHは英国外のデポジット約21万円が初年度に必要(返金あり)で、CGAは出願料約2.5万円のみ。為替で金額は動くので、円安が進んだ場合も想定しておきましょう。英国式オンラインスクールを横並びで見たい方は、英国式オンラインスクール6校の学費も参考にしてください。

NIJIN GLOBAL ACADEMY の立ち位置
NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、2027年9月開校予定の、6〜18歳のためのオンラインの国際学校です。運営する株式会社NIJINは、不登校の子どものオンラインスクールNIJINアカデミーを運営し、これまで1000名以上の子どもたちが学んできました。偏差値で子どもを選別せず、少人数のライブ授業で、英語で学ぶ教科を日英バイリンガルのメンターが支える形を考えています。授業の進め方は学びのしくみで紹介しています。
正直にお伝えすると、NGAはまだ開校前で、認定も受けていません。学費は未公表で、卒業生もいません。IGCSEやA Level、IBディプロマ、US Diploma、APが必要な場面では、CGAやKIHの代わりにはなりません。それでも、日本の学校に通いながら英語で学ぶ時間を足したい、海外のオンラインスクールに入る前に「英語で学ぶ」ことに慣れさせたい、という段階のご家庭には、比べる候補のひとつになれたらと考えています。

よくあるご質問
クリムゾングローバルアカデミーとキングスインターハイ、学費が安いのはどちらですか?
King’s InterHighです。A LevelでKIHが年7,585ポンド(約159万円)、Crimson Global Academyが年18,000ドル(約282万円)。ただしKIHは年契約で英国外デポジット1,000ポンド(返金あり)が必要です。
日本から受けると、授業は何時になりますか?
両校とも、時間帯別の授業時刻は公式サイトに載っていません。KIHはYear 9以上なら東南アジア時間(GMT+7=日本より2時間遅れ)の時間割を選べ、Year 8以下は英国か中東の時間割です。CGAは時刻非公表なので、入学前に日本時間の時間割を取り寄せてください。
試験は日本で受けられますか?
CGAはA Level(Pearson Edexcel)を自宅で遠隔監督のもと受けられます。KIHは試験センターでの受験が原則で、IGCSEのみ遠隔監督の試験的運用があります。日本国内の試験会場の有無・名称は、両校とも公式サイトでは確認できなかったので、入学前に各校へ確認してください。
どちらが上かではなく、「日本時間で続けられるか」で選ぶ
Crimson Global AcademyとKing’s InterHighは、同じ英国式の資格を扱いながら、通貨と学費水準、時間帯の公表の仕方、IBか米国式か、試験を自宅で受けられるか、選抜の有無とクラス規模で、はっきりと性格が分かれる2校です。どちらが上ということはありません。わが家に合うのは、18歳で持っていたい資格と、日本時間で毎日続けられる時間帯、そして卒業まで払える年額が重なるほうです。
そのうえで、海外のオンラインスクールに入る前の助走や、日本の学校と並行する英語の学びも比べてみたい方へ。NIJIN GLOBAL ACADEMYは2027年9月の開校(予定)に先立ち、2027年4〜5月に体験クラスを開く予定です。


