「アメリカンスクールインジャパンの学費は、実際にいくら用意すればいいのだろう」。授業料の数字は見つかっても、入学時に一度だけかかるお金や、毎年授業料とは別に請求される費目、ここ数年の値上げ幅まで一つにまとまった情報は意外と少なく、あなたも英語の公式ページと解説サイトを何度も行き来してきたのではないでしょうか。
先に答えをお伝えします。アメリカンスクール・イン・ジャパン(ASIJ)の2026-27年度の授業料は、学年により年額3,143,000円〜3,826,000円です(公式・2026年9月27日確認)。ただし初年度は登録料300,000円と建物維持費1,525,000円の計1,825,000円(ほかに出願料50,000円)が加わり、毎年、授業料とは別に施設負担金(Capital Assessment)250,000円がかかります。この記事では、学校の公式サイトと公式の学費表(PDF)に載っている数字だけを使って、初年度と2年目以降の違い、卒業までの総額、過去3年の値上げ幅、近い価格帯の学校との比較、そして入学条件や就学義務との関係まで順番に整理します。
結論:アメリカンスクールインジャパン(ASIJ)の学費(2026-27年度・早見)
- まず用意する金額(小1=Grade 1で入学した場合の初年度総額):5,573,000円(授業料3,498,000円+登録料300,000円+建物維持費1,525,000円+施設負担金250,000円。出願料50,000円・スクールバスは別)。2年目以降は年3,748,000円
- 入学条件と日本人家庭の入り方:一般的な入学試験はなく、成績表・標準テスト・推薦書による書類審査。条件は保護者の少なくとも1人が英語を流暢に話し・読み・書けることと、保護者と東京に住むこと。選考では「英語で教育を受ける必要が明確な生徒」という創立以来の原則も考慮されるため、日本人家庭は保護者の英語力と英語で学ぶ必要性を説明できるかが分かれ目です。倍率は公式に公表されていません
- 出願の時期:翌年8月入学の受付は例年11月中旬に始まり、合否の連絡は2月下旬〜3月上旬から。合格後すぐに登録料と建物維持費の計1,825,000円が必要になるため、秋の出願準備と同時に資金計画を
- 授業料(年額):Nursery〜Pre-K 3,143,000円/Kinder〜Grade 5 3,498,000円/Grade 6〜8 3,699,000円/Grade 9〜12 3,826,000円(消費税込み)
- 初年度だけかかるもの:登録料300,000円+建物維持費1,525,000円=1,825,000円(別に出願料50,000円・いずれも返金なし)
- 毎年かかる授業料以外の費用:施設負担金(Capital Assessment)250,000円、スクールバス(利用者のみ・年390,000円)、給食(購入した分だけ)、校外学習の実費、Grade 4〜5はiPad・Grade 6〜12はMacBookが必要
- 値上げの傾向:Kinder〜Grade 5の授業料は2023-24年度の2,855,000円から3年で643,000円上がっています(公式ページの過去掲載より)
- きょうだい割引・奨学金:学費ページにきょうだい割引の記載はなく、新規出願者への奨学金・経済支援は「提供していない」と公式に明記
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アメリカンスクール・イン・ジャパンとは——学費を見る前に押さえる基本情報
アメリカンスクール・イン・ジャパン(The American School in Japan/ASIJ)は、1902年に「Tokyo School for Foreign Children」として神田で授業を始めた、120年以上の歴史を持つインターナショナルスクールです。1921年に現在の校名となり、1963年から東京都調布市の調布キャンパスを拠点としています。幼児部(Early Learning Center)は港区六本木にあり、Kindergarten(年長)は六本木と調布の両方のキャンパスで設けられているため、出願時に希望のキャンパスを選びます。
カリキュラムは米国式の大学進学準備型で、高校ではIBではなくAP(アドバンスト・プレースメント)の科目群とAP Capstone Diplomaを提供しています。公式FAQによると卒業生の進学先は米国の大学が最も多く、ほかにカナダ・英国・オーストラリア・日本の大学にも進んでいます。都内のほかのエリアの学校も含めて候補を広げたい方は、東京都のインターナショナルスクール一覧から全体像をつかんでおくと、ASIJの位置づけが分かりやすくなります。
| 項目 | 内容(公式サイト・2026年9月27日確認) |
|---|---|
| 設立 | 1902年(神田のYMCAで授業開始。1921年に現校名、1963年に調布キャンパスへ) |
| 所在地 | 調布キャンパス(K〜G12):東京都調布市野水1-1-1/Early Learning Center(Nursery〜K):東京都港区六本木6-16-5 |
| 対象学年 | Nursery(3歳)〜Grade 12。男女共学・通学制(寮やホームステイはなし) |
| カリキュラム | 米国式の大学進学準備型。高校はAP科目・AP Capstone Diploma(卒業には4年間・22単位が必要) |
| 認定・法人 | WASC認定。私立学校法にもとづく学校法人(非営利) |
| 規模 | 生徒1,734名・教員184名・59の国と地域・スクールバス32台(公式の入学ページの掲載値) |
| 授業時間 | 調布キャンパス 8:00〜15:00/Early Learning Center 8:30〜14:30 |
| 学年暦 | 8月に始まり6月に終わる |
アメリカンスクールインジャパンの授業料(2026-27年度・学年別)
授業料は、公式サイトの「Tuition & Fees」ページと、そこからリンクされている「ASIJ Tuition and Fees for School Year 2026–27」(PDF)に掲載されています。金額はすべて日本円で、PDFには「消費税込み」と明記されています。学校の区分どおりに並べると次のとおりです。
| 区分(公式表記) | 年額授業料(2026-27年度) | 月あたりの目安(÷12) |
|---|---|---|
| Nursery–Pre-K(Early Learning Center) | 3,143,000円 | 約262,000円 |
| Kindergarten–Grade 5(ELC/Elementary) | 3,498,000円 | 約292,000円 |
| Grade 6–8(Middle School) | 3,699,000円 | 約308,000円 |
| Grade 9–12(High School) | 3,826,000円 | 約319,000円 |
出典:The American School in Japan「Tuition & Fees」および同ページ掲載の2026–27年度学費表PDF(2026年9月27日確認)。月あたりの金額はこの記事で12で割った参考値で、実際の支払いは請求書を受け取った時点での一括払いが原則です(後述)。
表で見落としやすいのは、Kindergarten(年長)が小学部と同じ料金帯に入っていることです。Pre-Kから年長に上がる年に、授業料が年355,000円上がる計算になります。また、学費表の冒頭には「理事会が承認した料金体系にもとづき、変更されることがある」、2年目以降の金額についても「目安であり変更されることがある」と書かれています。調布市内のもう1校や、三鷹・武蔵野・東久留米など近隣エリアの学校と授業料の水準を横に並べて見たい方は、調布市のインターナショナルスクール一覧(学費と選び方)もあわせて参考にしてください。

授業料以外にかかる費用——入学金・施設費・スクールバス・給食
授業料表だけを見て予算を組むと、あとから「思っていたより多い」と感じやすいのがこの部分です。ASIJの場合、特に入学時の建物維持費1,525,000円が大きく、初年度の負担を押し上げます。公式ページと学費表PDFに書かれている費目を、金額が公開されているものと、されていないものに分けて並べます。
| 費目(公式表記) | 金額 | かかるタイミング・注意点 |
|---|---|---|
| Application Fee(出願料) | 50,000円 | 出願ごと・返金なし。支払っても合格や入学の保証にはならない |
| Registration Fee(登録料) | 300,000円 | 入学時・返金なし。公式は「始業日まで席を確保するための預り金(deposit)」と説明 |
| Building Maintenance Fee(建物維持費) | 1,525,000円 | 入学時に1回のみ・返金なし。校舎の建設・改修にあてる費用 |
| Capital Assessment(施設負担金) | 250,000円 | 毎年・返金なし。施設の通常の維持管理にあてる費用 |
| Re-Enrollment Deposit(再登録預り金) | 300,000円 | 2年目以降、3月1日期限で支払い。返金なしだが授業料に充当される(追加負担ではない) |
| Transportation(スクールバス) | 年390,000円 | 利用者のみ・調布キャンパスへの送迎。必要に応じて四半期単位で日割り。運行ルート外に住む場合は提供義務なし |
| 分割払いの手数料(carrying charge) | 生徒1人あたり10,000円 | 個人で学費を払う家庭が分割を選んだ場合のみ(企業負担の場合は分割不可) |
| Food Services(給食・食事) | 非公開(購入した品目ごとの価格) | 調布キャンパスに温かい食事のプログラムあり。ELCは任意の昼食配達サービス。価格はメニューとともに公開 |
| Travel Programs(校外学習・宿泊行事) | 非公開(行事ごとに事前告知) | Grade 5の旅行、中学のExtended Campus Program、一部の高校の探究旅行を除き、家庭の負担 |
| Technology(端末) | 非公開(金額の記載なし) | Grade 4〜5はiPad、Grade 6〜12はMacBookが必要。仕様は入学事務局に確認 |
| 制服 | 学費ページに記載なし | 学校に確認を |
支払いのルールも、家計の資金繰りに直結します。公式ページによると、授業料と諸費用は、出願料を除き、学校の請求書を受け取った時点で全額支払うのが原則です。支払いは日本円の銀行振込のみで(出願料だけはクレジットカードも可)、個人で払う家庭は会計担当に分割払いを相談できます。年度途中に入学した場合は授業料とバス代が四半期(quarter)単位で計算され、「四半期の一部でも在籍すれば、その四半期分の全額が必要」と明記されています。支払いが滞った場合は、授業への出席や成績・在籍記録の発行が止められるという規定もあります。
学費ページには、社員の教育費を負担する企業向けの「Corporate Contribution Program」の案内もあり、学費と、教育手当にかかる個人の所得税をまとめて扱える可能性がある仕組みとして紹介されています。勤務先の制度が使えるかどうかで実際の負担は大きく変わるので、駐在などで該当しそうな方は先に勤務先へ確認しておくと安心です。
初年度と2年目以降、卒業までの総額の目安
ここからは、公式に金額が出ている費目だけを足し算します。2026-27年度の金額が今後も変わらないと仮定した計算で、値上げは含みません。給食・端末・校外学習など金額が公開されていないものは含めていません。1年ごとの表には出願料50,000円(出願ごと)を含めていません。
| ケース | 計算式 | 合計 |
|---|---|---|
| Nursery〜Pre-Kで入学・初年度 | 登録料300,000+建物維持費1,525,000+施設負担金250,000+授業料3,143,000 | 5,218,000円 |
| K〜G5で入学・初年度(バスなし) | 1,825,000+250,000+授業料3,498,000 | 5,573,000円 |
| K〜G5で入学・初年度(バスあり) | 5,573,000+バス390,000 | 5,963,000円 |
| K〜G5・2年目以降(1年あたり) | 授業料3,498,000+施設負担金250,000 | 3,748,000円 |
| G6〜8(1年あたり) | 授業料3,699,000+250,000 | 3,949,000円 |
| G9〜12(1年あたり) | 授業料3,826,000+250,000 | 4,076,000円 |
学費表PDFの「Total」欄は出願料50,000円を含めた数字(K〜G5の初年度なら5,623,000円)になっているので、他の資料と見比べるときはこの違いに注意してください。
小1(Grade 1)からG12卒業までの12年間を通した場合は、次のようになります。
- 授業料:G1〜5 3,498,000円×5年=17,490,000円/G6〜8 3,699,000円×3年=11,097,000円/G9〜12 3,826,000円×4年=15,304,000円 → 計43,891,000円
- 施設負担金:250,000円×12年=3,000,000円
- 入学時:出願料50,000円+登録料300,000円+建物維持費1,525,000円=1,875,000円
- → 合計48,766,000円
- スクールバスを12年間使う場合:390,000円×12年=4,680,000円を加えて53,446,000円
年長(Kindergarten)から入る場合は1年分(授業料3,498,000円+施設負担金250,000円)が増えて52,514,000円、高校(G9)から4年間だけ通う場合は、出願料と入学時の一時金1,875,000円+(授業料3,826,000円+施設負担金250,000円)×4年=18,179,000円が目安です(いずれもバス代は別)。
ただし、これは「今年の金額がずっと続く」という前提の数字です。公式ページの過去の掲載(インターネットアーカイブに保存された同じURL)をたどると、授業料は毎年上がってきました。
| 年度 | Kinder〜Grade 5 | Grade 9〜12 | 入学時の建物維持費 |
|---|---|---|---|
| 2023-24 | 2,855,000円 | 3,015,000円 | 1,025,000円 |
| 2024-25 | 3,055,000円(+7.0%) | 3,257,000円(+8.0%) | 1,525,000円 |
| 2025-26 | 3,269,000円(+7.0%) | 3,533,000円(+8.5%) | 1,525,000円 |
| 2026-27 | 3,498,000円(+7.0%) | 3,826,000円(+8.3%) | 1,525,000円 |
出典:ASIJ公式「Tuition & Fees」ページの2023年9月・2024年10月・2025年8月時点の保存版と、2026年9月27日確認の現行ページ。この3年間で出願料は20,000円→50,000円、バス代は年367,500円→390,000円に変わっています。過去の上がり方が今後も続くとは限りませんが、12年通う前提なら「総額は上の計算より大きくなる可能性が高い」と見込んでおくのが現実的です。ほかの学校の費目の数え方も知りたい方は、インターナショナルスクールの学費の内訳や都市別のインターナショナルスクール学費データベースも参考にしてください。
調布・世田谷・港区の近い学校と学費を比べる
ASIJを検討するご家庭が一緒に見ることが多い、都内の大規模なインターと並べてみます。数字はすべて各校の公式サイトに掲載されている2026-27年度の金額で、「小1で入学した場合の初年度」と「2年目以降の1年分」を、公式に載っている費目だけで同じ条件に揃えて計算しました(出願料・バス・給食・端末代などは除く)。

| 学校 | 所在地・形態 | 小1の年額授業料 | 高校の年額授業料 | 小1入学の初年度(公式費目のみ・出願料除く) | 2年目以降(1年あたり) | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| アメリカン・スクール・イン・ジャパン | 調布市(幼児部は港区六本木)・共学・米国式/AP | 3,498,000円 | 3,826,000円 | 5,573,000円(登録料300,000+建物維持費1,525,000+施設負担金250,000+授業料) | 3,748,000円 | 公式(2026-27年度) |
| セント・メリーズ・インターナショナル・スクール | 世田谷区瀬田・男子校・IB | 2,860,000円(Elementary) | 3,050,000円 | 4,460,000円(登録料400,000+Development Fund 1,000,000+維持費200,000+授業料) | 3,060,000円 | 公式(2026-27年度) |
| 清泉インターナショナルスクール | 世田谷区用賀・女子校(幼稚部は共学)・IB | 2,650,000円 | 2,700,000円 | 3,800,000円(登録料300,000+土地・建物開発費700,000+建物維持費150,000+授業料) | 2,800,000円 | 公式(2026-27年度) |
| 西町インターナショナルスクール | 港区元麻布・共学・K〜G9(高校なし) | 3,129,000円(K〜G9共通) | —(高校なし) | 4,654,000円(登録料300,000+建物維持費825,000+年間費400,000+授業料) | 3,529,000円 | 公式(2026-27年度) |
| NIJIN GLOBAL ACADEMY | オンライン・2027年9月開校予定 | 非公開(対面の約1/5を目指す) | 開校情報登録者に先行案内 | 当サイト | ||
※学費は2026年9月27日時点で各校公式サイトに掲載されていた情報です。改定されることがあるため、出願前に必ず公式サイトでご確認ください。
公式の数字で並べると、4校の中でASIJは授業料・入学時の一時金ともに最も大きい水準にあります。一方で、ASIJは32台のスクールバスで都内各地から調布まで送迎する体制や、K〜G12がそろう広いキャンパスを持ち、男女の扱い(セント・メリーズは男子校、清泉は女子校)やカリキュラム(APかIBか)、通える学年(西町は中学まで)も学校ごとに違います。金額だけで比べられるものではないので、「お子さんに合う学び方」と「家計が無理なく続くか」を分けて考えるのがおすすめです。
ほかの学校の学費:セント・メリーズ・インターナショナル・スクールの学費/西町インターナショナルスクールの学費/清泉インターナショナルスクールの学費
入学条件と出願の流れ——費用より先に確認したいこと
学費を準備できても、入学条件に当てはまらなければ出願はできません。ASIJの公式サイト(Admissions/Admissions Guidelines/Admissions FAQs)には、次のような条件が書かれています。
- 保護者の英語:出願者は全員、保護者の少なくとも1人が英語を流暢に話し、読み、書けることが条件です。学校とのやり取りはすべて英語で行われます
- 居住:在籍中は、保護者と一緒に東京に住んでいることが必要です(寮・ホームステイはなし)
- 学校の基本方針:選考の考慮点として、家庭の教育観と学校の方針の一致、学年ごとの多様性のバランス、そして「英語で教育を受ける必要が明確な生徒に教育を提供する」という創立以来の原則が挙げられています
- 試験:一般的な入学試験はなく、成績表・標準テストの結果・教員の推薦書で審査します。必要に応じて学力や英語のスクリーニングが行われます
- 年齢:Nurseryは入学年の9月1日までに3歳、Kindergartenは9月1日までに5歳になっていること
- 英語の支援:英語が母語である必要はありませんが、高い英語力が必要とされ、Grade 1〜8には言語サポートのプログラムがあります
- 年度途中の転入:すでに東京に住んでいる家庭の年度途中の転入は受け付けていません。新たに来日する家庭は、出願前に空き状況を問い合わせるよう案内されています
出願の流れは、11月中旬に翌年8月入学の受付開始→出願アカウントを作成しオンラインで出願→必要書類(成績表2年分、推薦書、Grade 6以上はエッセイ、標準テスト結果など)の提出→書類審査→合否、という順番です。合否の連絡は例年2月下旬〜3月上旬に始まり、夏まで続きます。つまり、合格が分かってから登録料と建物維持費の計1,825,000円をすぐに用意する必要があると考え、出願の段階で資金の準備を始めておくと慌てずに済みます。なお、学校は入学を請け負う教育コンサルタントについて「合否に影響しない」と明言しています。
就学義務・無償化・就学支援金との関係
日本国籍のお子さんの場合、費用と同じくらい大切なのが就学義務の問題です。学校教育法では、日本人の保護者は小1〜中3の期間、子どもを「一条校」(学校教育法第1条に定める学校)に就学させる義務を負います。ASIJは、文部科学省の資料では各種学校の区分で扱われており、一条校ではありません。そのため、ASIJに在籍しても日本の義務教育を修了したことにはならず、中学卒業後に日本の高校を受験する際の資格などに影響する可能性があります。今回確認したASIJの入学関連ページには、この点についての記載は見当たりませんでした。扱いは自治体によって異なることがあるため、住民票のある自治体の教育委員会に、検討段階で一度相談しておくと安心です。
高校段階については、文部科学省が公表していた「高等学校等就学支援金制度の対象として指定した外国人学校等の一覧」(令和8年3月1日現在・国立国会図書館の保存版)に、アメリカン・スクール・イン・ジャパンの「高等科の第二学年から第四学年までの課程」が、文部科学大臣が指定する各種学校として掲載されています(2026年9月27日確認)。高等科の第二〜第四学年が学年表記のどれに当たるか(Grade 10〜12と読めますが)、そして文部科学省の高等学校等就学支援金の新制度(令和8年度から)での扱いや支給額、世帯の要件、申請の窓口は、制度改正の直後でもあるため、学校と東京都に必ず確認してください。なお、幼児部・小学部・中学部の授業料について、公的な無償化や支援の対象になるという記載は学校の学費ページにはありません。

学費が壁なら——「オンライン」という選択肢
ここまで見てきたように、ASIJで小1からG12まで学ぶと、公式の費目だけでも4,800万円を超える計算になり、過去3年は授業料が毎年約7〜8.5%ずつ上がってきました。「英語で学ぶ環境や国際的な視野は大切にしたい、でもこの金額を十数年続けるのは難しい」。そう感じたとしても、それはあなたの努力不足ではありません。対面のインターナショナルスクールは、校舎や施設、スクールバス、少人数の教員体制を支えるために、どうしてもこの価格帯になりやすい仕組みなのです。
そこで選択肢の一つとしてご紹介したいのが、NIJIN GLOBAL ACADEMYです。株式会社NIJINが運営する、2027年9月開校予定のオンライン・インターナショナルスクールで、2027年4〜5月には体験クラスとしてのプレ開校を予定しています。偏差値で子どもを測らず、少人数の対話を中心に、「自分と世界を、好きになる」ことを大切にした学びを目指しています。学費は対面インターの約1/5の水準を目指して設計中で、具体的な金額は開校情報にご登録いただいた方へ先行してご案内します。運営会社のNIJINは、日本でオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営しており、1000名以上の子どもたちが在籍しています。
ただし、正直にお伝えしておきたいこともあります。NIJIN GLOBAL ACADEMYはまだ開校前で、卒業生の進学実績などはこれから積み上げていく段階です。また、オンラインである以上、ASIJのような広いキャンパスでの行事や部活動、毎日同じ教室で過ごす友人関係と同じ体験を提供できるわけではありません。対面のインターと比べて「何を得られて、何を別の形で補うのか」を、ご家庭で見極めていただければと思います。
よくある質問
Q. アメリカンスクール・イン・ジャパンに、きょうだい割引や奨学金はありますか?
A. 2026年9月27日時点の学費ページと学費表PDFに、きょうだい割引の記載はありません。奨学金・経済支援については、公式の入学ページに「新規出願者には提供していない」と明記されています。選考の考慮点には「家庭のきょうだい全員を受け入れる意向」が挙げられていますが、これは入学の扱いの話で、学費が割り引かれるという意味ではない点に注意してください。最新の扱いは学校に確認しましょう。
Q. 年度の途中から入学した場合、学費はどうなりますか?
A. 公式ページには「年度開始後に入学した生徒の授業料とバス代は四半期(quarter)単位で計算し、四半期の一部でも在籍すればその四半期分の全額が必要」と書かれています。登録料と建物維持費は途中入学でも1回分かかると考えておくのが安全です。ただし、すでに東京に住んでいる家庭の年度途中の転入は受け付けていないとされているため、途中入学が現実的なのは新たに来日する家庭に限られます。正確な請求額は、入学時期を伝えたうえで学校に確認してください。
Q. アメリカンスクール・イン・ジャパンに偏差値はありますか?
A. インターナショナルスクールには、日本の私立中高のような模試ベースの偏差値は一般的にありません。ASIJも一般的な入学試験を行わず、成績表・標準テストの結果・推薦書を中心に審査し、必要に応じて学力や英語のスクリーニングを行うとしています。「何点取れば合格」という基準は公表されておらず、英語で学ぶ必要性や家庭の教育方針との一致、学年ごとの多様性のバランスなども考慮されます。インターと偏差値の関係については、インターナショナルスクールの偏差値の考え方で詳しく解説しています。
Q. 入学時に寄付金は必須ですか?
A. 学費表の費目に寄付金は含まれていません。公式FAQには、出願中の家庭(学校と他に関わりのない志願者家庭)からの寄付は受け付けていないと明記されています。在籍後については、学費ページで理事会が任意の年次寄付(voluntary annual fund)への協力を呼びかけていますが、「任意」とされており、授業料とは別のものです。
数字を知ることは、お子さんの未来を真剣に考えている証拠
学費の総額や値上げの幅を一つずつ積み上げていくと、大きな金額に不安を覚えるかもしれません。でも、ここまで具体的に調べてきたあなたは、それだけお子さんの学びと未来を真剣に考えている、ということです。アメリカンスクール・イン・ジャパンを選ぶにしても、ほかの学校やオンラインという道を選ぶにしても、「公式の数字」と「わが家に合う学び方」の両方を手元に置いておけば、後悔の少ない選択に近づけます。
NIJIN GLOBAL ACADEMYでは、開校までの準備状況や学費の詳細、プレ開校の体験クラスの案内を、メールで順次お届けしていきます。選択肢の一つとして、気軽に受け取ってみてください。


