「Stanford Online High School(スタンフォード・オンライン・ハイスクール)の評判を調べていたら、Laurel Springs(ローレル・スプリングス)という学校も出てきた。どちらもアメリカの私立のオンライン高校で、どちらも海外から入れる。では、何が違うのか」。そう感じてこのページにたどり着いた方は少なくないと思います。
結論から言うと、2校は学び方の設計が正反対です。Stanford OHS は、決まった時間に少人数で議論するライブ授業(セミナー)が中心の選考制の学校。Laurel Springs は、いつでも自分のペースで進める非同期型の学校です。学費は約3倍違い、日本に住む家庭にとっては授業が日本時間の何時になるかが決定的な差になります。この記事では、2026-27年度の公式情報だけで2校を並べ、どんなお子さんにどちらが合うのかを考えます。

Stanford Online High School の評判と、Laurel Springs との違い【早見表】
まずは全体像です。どちらもアメリカの認定(アクレディテーション)を受けた私立校で、高校卒業資格(ディプロマ)が取れます。そのうえで、中身はこれだけ違います。
| 項目 | Stanford Online High School | Laurel Springs School |
|---|---|---|
| 設立 | 2006年(スタンフォード大学内) | 1991年(カリフォルニア州) |
| 学年 | 7〜12年生 | K〜12年生 |
| 学び方 | 少人数のライブ授業(平均12人・最大17人) | 自分のペースで進める非同期型(Academyのみ週1回ライブ) |
| 高校の年額(2026-27) | フルタイム$31,900/パートタイム$19,140 | $11,700(Academyは$17,250) |
| 1科目だけ(高校) | $6,380 | $900〜$2,200 |
| 入学 | 選考制。秋入学のみ | 書類確認と学年の判定。ほぼ毎週水曜に開始 |
| 認定 | WASC・CAIS | WASC・Cognia |
| 英語力 | 読み書き・会話とも流暢であることが前提 | 英語の試験は不要だが、学術的な英語力が前提 |
出典:Stanford Online High School・Laurel Springs School 各公式サイト(2026年9月22日確認)。米ドル建てで、教材費・出願料などは別です。
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学費:約3倍の差は「何にお金を払うか」の差
公式サイトに載っている2026-27年度の学費を図にすると、こうなります。

Stanford OHS のフルタイム(4科目以上)は年$31,900。留学生も米国内の家庭も同じ金額です。これとは別に出願料$100、教材費が年およそ$30〜$1,300かかります。高校4年間をフルタイムで学ぶと、学費だけで4×$31,900=$127,600です。一方で、必要に応じた奨学金(ニードベース)があり、海外の家庭も申し込めます。学校の発表では、2025-26年度は145人に計250万ドルの学費支援を行い、受給者の多くは学費の75〜100%がカバーされています。
Laurel Springs の高校は年$11,700で、4年間なら$46,800。ライブのワークショップがつく Academy を選ぶと年$17,250になります。きょうだい割引や一括払いの割引はありますが、割引率は公式サイトに載っていません。
この差は、「高いほうが良い学校」という意味ではありません。Stanford OHS の学費は、博士号を持つ講師が多い少人数セミナーと、そのための時間割づくりに払うお金です。Laurel Springs の学費は、300以上の科目、資格を持つ先生による個別サポート、24時間使えるオンライン家庭教師(Tutor.com)、大学進学カウンセリングなど、自分のペースで進める子を支える仕組みに払うお金です。
日本時間に直すと、2校の差がいちばんはっきりする
日本に住む家庭にとって、最も大事なのはここです。
Stanford OHS:授業は「日本の朝〜昼過ぎ」に入りやすい
Stanford OHS は大学のような時間割で、多くの科目が週2回(月・水または火・木)、1科目あたり週およそ2.5時間のライブ授業があります。高校生はこれとは別に、1科目あたり週5.5〜7.5時間の課題があり、学校は1科目につき週8〜10時間を目安にしています。
授業の多くはアメリカ太平洋時間の7:15〜21:00に組まれ、学校の1日そのものは6:00〜22:00まで使われます。ただし留学生については、現地時間の6:00〜22:30の範囲で授業を組む方針です。これを日本に当てはめると(夏時間の期間での私たちの計算)、授業が入りうるのはおおむね日本時間の朝6時から午後2時ごろになります(冬時間の期間は1時間後ろにずれ、午後3時ごろまで)。つまり、日本の学校に通っている時間と重なりやすいのです。
さらに時間割は毎年春に組み直され、どの科目が何時になるかを前もって知ることはできません。学校は、ほかの学校に通いながら受講する生徒には1年に1科目を勧めています。日本の学校と併用するなら、「朝の登校前に入る1科目」くらいが現実的な上限だと考えておくと安全です。
Laurel Springs:時差の問題はほぼない。ただし「一人で進める力」が要る
Laurel Springs の本科は非同期型で、教材はいつでも開けます。学校も「典型的な1日の型はない」と説明しており、日本の学校から帰ってから、あるいは週末にまとめて、という進め方ができます。学期ごとに10日の「お休みの日」もあります。
ただし、クラブ活動などのライブの行事はアメリカで都合のよい時間帯に開かれると公式に書かれています。Academy の週1回のワークショップが何時に開かれるかは公表されていないので、日本から Academy を選ぶなら、出願前に時間帯を必ず確認してください。

入学のハードル:選考制か、ほぼ誰でも始められるか
Stanford OHS は選考制で、学校自身が「合格水準の出願者でも全員は受け入れられない」と説明しています。合格率は公表されていません。出願には400語のエッセイ2本、最近書いた小論文、先生2人の推薦状(人文系と理数系)、過去3年分の成績、保護者アンケートが必要です。英語以外の言語で授業をする学校に通っている場合は、SSATやSATなどの標準テストの提出も求められます。日本の中学・高校に通っているお子さんはこれに当たります。
2027-28年度入学の出願締切は2027年1月7日、任意の面接の希望は2026年11月11日まで、結果は2027年3月です。入学は秋だけです。なお、学校は「Stanford OHS はスタンフォード大学への近道ではない」とはっきり書いています。
Laurel Springs は書類の確認と学年の判定を経て、ほぼ毎週水曜日から始められます。英語の試験は求められませんが、授業はすべて英語なので、英語で学べる力は前提です。
ここで、日本の家庭がつまずきやすい点があります。どちらの学校も「英語で学べる子」を前提にしていることです。英語はこれから、という段階のお子さんには、2校のどちらでも負担が大きくなります。
日本に住む家庭の目線で、5つの観点を並べる

表から見えてくるのは、「ライブ授業の濃さ」と「日本の生活時間への合わせやすさ」が、ほぼ反対向きに並んでいることです。仲間と同じ時間に議論する経験に価値を置くなら Stanford OHS、日本の生活を崩さずにアメリカの卒業資格を目指すなら Laurel Springs。どちらが優れているかではなく、お子さんにどちらが合うかの問題です。
NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、この2校とは別の種類の学校です。2027年9月開校予定のオンラインの国際学校で、アメリカのディプロマは出しませんし、まだ認定も卒業生もありません。そのかわり、1クラス8人ほどの少人数ライブ授業を、アジア・オセアニアの日中に合わせて組むことと、学力試験(偏差値)による選抜をせず、英語がこれからのお子さんも日英のバイリンガルメンターと一緒に始められることを設計の中心にしています。考え方は 学びのしくみ にまとめています。
どちらが合う? お子さんのタイプ別の考え方
Stanford OHS が合いやすいお子さん
- 英語で議論することを楽しめ、すでに学年以上の内容に取り組んでいる
- 週に決まった時間、画面の向こうの仲間と議論するのが苦にならない
- 日本の学校と併用するなら、1科目に絞る覚悟がある。あるいは、フルタイムで Stanford OHS を主な学校にする
Laurel Springs が合いやすいお子さん
- 自分で計画を立てて進められる。または、家庭で進み具合を見守れる
- スポーツや芸術、家族の移動などで、決まった時間に座るのが難しい
- 年度の途中から、すぐに始めたい
反対に、「一人だと進まない。でも、決まった時間に日本の生活時間のなかで仲間と学びたい」というお子さんには、2校とも合いにくいかもしれません。その場合は、アジアの時間帯でライブ授業を行うオンラインの学校も比べてみてください。アメリカのオンラインスクール5校の比較 や、英国式と米国式のオンライン国際校の違い も参考になります。
出願する前に、この順で決める

まずは「ライブか、自分のペースか」。次に授業の時間を日本時間に書き直す。最後に期限から逆算する。Stanford OHS を考えるなら、面接の希望は2026年11月11日、出願は2027年1月7日が締切です。今から準備して、ちょうど間に合うかどうかの時期です。
ディプロマの使い道も考えておきましょう。アメリカの高校卒業資格が日本の大学入試でどう扱われるかは、大学や入試の種類によって違います。考え方は オンラインの学校で学んだ子は大学に進めるか にまとめました。また、中学生までのお子さんが日本に住んでいる場合、海外のオンライン校に在籍しても、それだけで日本の就学義務を果たしたことにはなりません(インターナショナルスクールと就学義務の関係)。

よくあるご質問
Stanford Online High School の評判は? 難しすぎませんか?
公式に書かれている範囲では、授業は大学のゼミに近く、課題を含めて1科目あたり週8〜10時間の負担があります。学校自身が、ほかの学校に通いながら受ける生徒には1年に1科目を勧めているほどです。「難しい」というより、「時間と英語力をしっかり使う学校」だと考えるのが正確です。
日本の中学・高校に通いながら受けられますか?
Stanford OHS はパートタイム(2〜3科目)と1科目受講があり、Laurel Springs も1〜3科目の受講ができます。ただし Stanford OHS は授業が日本の朝〜昼過ぎに入りやすいため、日本の学校の時間と重ならないかを必ず確かめてください。
Laurel Springs は一人で続けられますか?
自分のペースで進める学校なので、計画を立てる力か、家庭の見守りが必要です。学校は資格を持つ先生による個別サポートや24時間のオンライン家庭教師を用意していますが、「決まった時間がないと進まない」お子さんには Academy(週1回のライブ)を含めて検討してください。
英語がまだ苦手でも入れますか?
2校とも授業はすべて英語で、英語で学べる力が前提です。Stanford OHS は流暢な英語を求めると明記しています。英語をこれから伸ばしたい段階なら、英語の支援を前提にした学校も比べてください。
学費の差より先に、「毎日の過ごし方」を想像する
Stanford OHS と Laurel Springs は、どちらも実績のある学校です。だからこそ、評判や学費の数字だけで決めると、あとで「授業が日本の登校時間と重なる」「一人ではなかなか進まない」といったずれが出てきます。何時に、誰と、どんなふうに学ぶのか。それを具体的に想像できたほうが、合う学校はきっと見つかります。
NIJIN GLOBAL ACADEMY は2027年9月開校(予定)、2027年4〜5月にプレ開校(体験クラス)を予定しているオンラインの国際学校です。偏差値で子どもを並べず、「自分と世界を、好きになる」時間をつくること。日本やアジアの生活時間のなかで、少人数の対話を中心に英語で学ぶ形を設計しています。カリキュラムや時間割が決まり次第、メールでいち早くお届けします。
今日決める必要はありません。気になる学校の時間割を一度、日本時間に書き直してみてください。それだけで、候補はぐっと絞れます。
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