「兵庫県でインターナショナルスクールを探しているけれど、神戸以外にもあるのだろうか」「西宮や姫路から通える学校はある?」——そんな思いで検索されたのではないでしょうか。結論からお伝えします。兵庫県 インターナショナルスクールの実像は、「高校まで英語で学べる学校は神戸市内に集中し、阪神間(芦屋・西宮)や播磨(姫路・明石)は幼児〜小学校段階の学校が中心」というものです。学費は幼児部の年間約70万円台から、神戸の名門校の年間約370万円まで大きく開きます。この記事では、兵庫県内で確認できるインターナショナルスクールをエリア別に整理し、神戸以外の選択肢、さらには公立の国際系中等教育学校まで含めて、正直にお伝えします。読み終わる頃には「わが家はどのエリアの、どの段階の学校を見ればいいか」が判断できるはずです。

兵庫県のインターナショナルスクール事情と学費相場
兵庫県は、神戸港の開港以来150年以上にわたって外国人が暮らしてきた土地です。県によれば県内に住む在留外国人は約14万8千人(2025年6月末時点)で、神戸市中央区のように住民の約9人に1人が外国籍という地域もあれば、加東市・加西市・三木市のように製造業を背景に外国人が集まる内陸の市もあります。国際化の姿が県内で大きく違うことが、そのまま学校の分布にも表れています。
兵庫県 インターナショナルスクールの分布を一言でいえば「神戸一極集中」です。幼児部から高校まで一貫して英語で学べる本格的なインターナショナルスクールは、確認できる限りすべて神戸市内にあります。神戸市以外の芦屋・西宮・宝塚・尼崎・姫路・明石には、1歳半〜6歳の英語プリスクール、または小学生までの小規模スクールが中心。中学以降も英語で学びたい場合は、神戸市内か、大阪など県外まで視野を広げる必要が出てきます。
学費の相場は段階によってはっきり分かれます。幼児部・プリスクールは年間おおよそ70万〜150万円、小学校段階の小規模スクールで年間約105万〜120万円、そして神戸の一貫校になると年間約130万〜370万円。授業料のほかに入学金(10万〜65万円程度)・施設費・活動費・バス代が上乗せされるため、授業料だけでなく総額と「何年続けられるか」で見るのが鉄則です。内訳はインターナショナルスクールの学費の内訳で詳しく解説しています。※学費等は2026年7月時点の公開情報です。最新は各校公式サイトでご確認ください。

兵庫県のインターナショナルスクール一覧【エリア別】
ここからは県内を4つのエリアに分けて、確認できた学校を整理します。「◯選」ではなく、いま調べて実在が確認できた学校の網羅を目指しました。幼児のみのプリスクールと、小学校以上まである学校は区別して記載します。
神戸エリア(神戸市)——県内で唯一、高校まで英語で通せる集積地
兵庫県のインターナショナルスクールの中心は、まぎれもなく神戸市です。1913年創立でIBのPYP・MYP・DPをフルに提供するカナディアン・アカデミー(東灘区・六甲アイランド/3〜18歳/年間約240万〜367万円)、米国式にIBディプロマを組み合わせたマリスト・ブラザーズ・インターナショナルスクール(須磨区/3〜18歳/年間約192万〜232万円)、関西で唯一の本格的な英国式初等教育校セント・ミカエルズ・インターナショナルスクール(中央区/3〜11歳/年間約159万〜178万円)、ドイツ語・英語・フランス語の多言語環境をもつドイツ学院神戸/ヨーロピアンスクール(東灘区)、日英バイリンガルでIB一貫の関西国際学園 神戸校(灘区/0〜18歳)、ケンブリッジ国際カリキュラムのアスコット・インターナショナルスクール(北区・鹿の子台南町/2〜18歳)、そして2028年に中高等部の開校を予定する英国名門系のノース・ロンドン・カレッジエイト・スクール神戸(東灘区)。加えて神戸バイリンガルスクール(垂水区)、ピーターパン・インターナショナルプリスクール(東灘区)、塩屋キッズブライト(垂水区)などの幼児向けスクールもあります。
神戸市内の各校の学費・対象年齢・向いている家庭は、市単独の記事で1校ずつ詳しく解説しています。→神戸のインターナショナルスクールおすすめ7選をご覧ください。
阪神間エリア(芦屋・西宮・宝塚・尼崎)——小学校段階までの選択肢が豊富
大阪と神戸を結ぶ阪神間は、県内でも教育熱の高いエリアです。ただしインターナショナルスクールは、小学校段階までが中心になります。
- 芦屋インターナショナルスクール(芦屋市陽光町/1歳半〜小学6年)——1964年創立の御影インターナショナルプリスクールの教育理念を受け継ぐ、キリスト教主義の学校法人。英語で主要教科(英語・算数・理科・社会)を学び、少人数の担任+アシスタント体制です。学費目安は小学部で年間約105万〜115万円(授業料 小1約88万円・小2〜6約98万円+施設費約10万円/年・活動費約7万円/年、入学金約12万円/公開情報・最新は要確認)。神戸市外で小学校まで英語で学べる、県内でも貴重な一校です。
- マリー・インターナショナルスクール 芦屋校(芦屋市業平町/3〜12歳)——幼稚部と小学部をもつスクール。表参道・松山にも展開しており、阪神間で幼小をつなげたいご家庭の選択肢になります。姉妹校の夙川校(西宮市日野池町/3〜6歳)は幼稚部のみ、別に1〜3歳のナーサリーもあります。学費は要問い合わせ。
- 西宮インターナショナルスクール(西宮市/1歳〜小学生)——2002年開設。英語イマージョンのプレスクール・アフタースクール・チャイルドケアを提供します。就学後も英語環境を続けたいご家庭が、放課後の受け皿として使うケースが多いエリア型スクールです。
- さくらインターナショナルスクール 芦屋校(関西国際学園/西宮市堀切町・香櫨園駅徒歩7分/0〜6歳)——インターナショナルスタッフと日本人スタッフの両担任制で、英語と日本語をバランスよく育てる日英バイリンガル探究型のプリスクールです。
- キンダーキッズ・インターナショナルスクール 西宮校/宝塚校、パルクル・インターナショナル(西宮・宝塚)、尼崎インターナショナルスクール(尼崎市)——いずれも幼児中心の英語保育・プリスクール。宝塚市・尼崎市では、現時点で小学校以上まである常設インターは確認できませんでした。
阪神間でもうひとつ見逃せないのが、芦屋市新浜町にある公立の国際系2校です。兵庫県立芦屋国際中等教育学校は2003年開校の全国初の国際系中等教育学校で、外国籍の児童・帰国児童などを対象に書類・小論文・面接で選考する中高一貫校。同じ敷地には兵庫県立国際高等学校も併設されています。学費が公立水準で、スペイン語・韓国語・フランス語・ドイツ語・中国語などの第二外国語も選べる——「インターは学費が届かないが、多文化の環境で育てたい」というご家庭にとって、兵庫県ならではの現実的な選択肢です(入学資格に条件があるため必ず学校に確認を)。
播磨エリア(姫路・明石・加古川)——プリスクール中心、小学校以降は要検討
県西部の播磨エリアには、幼児向けのインターナショナルスクール・プリスクールが複数あります。
- さくらインターナショナルスクール 姫路校(関西国際学園/姫路市/0〜6歳)——山陽姫路駅・JR姫路駅からバス直通、駐車場完備。両担任制の日英バイリンガル保育で、0歳から年長まで長く通えます。
- ケンブリッジインターナショナルスクールみかえる(姫路市)、Rainbow International Preschool、ベアーズガーデン インターナショナルプリスクール(2022年開校)——いずれも姫路市内の英語保育型スクール。幼保無償化の対象になっている園もあります。
- 姫路インターナショナルアカデミー(HIA)(姫路市)——サタデースクールなど、通常校に通いながら英語環境に触れられるプログラムを提供しています。
- さくらインターナショナルスクール 明石校(明石市・明石公園前/0〜6歳)、JSEインターナショナルプリスクール(明石市山下町/2歳〜)——明石駅周辺に集まっています。
播磨エリアで正直にお伝えすべきなのは、小学校以降も英語で学べる常設のインターナショナルスクールは確認できなかったということです。姫路から神戸市内の学校へは新快速で片道約40分+乗り換えとなり、小学生の毎日の通学としては現実的とは言いにくい距離感です。
但馬・丹波・淡路エリア——常設インターは確認できず
豊岡・養父・朝来などの但馬、丹波篠山・丹波、そして淡路島には、調査時点で常設のインターナショナルスクールは確認できませんでした。この地域から神戸のインターへ通うのは通学時間の面で難しく、寮のある学校(カナディアン・アカデミーなど)か、後述するオンラインという選択肢が現実的になります。地域の公立校での英語教育に加えて、家庭で国際的な学びをどう足していくかが論点になるエリアです。
なお、全国47都道府県のインターナショナルスクール一覧はこちらから、隣接県も含めて比較できます。県境をまたぐなら、大阪のインターナショナルスクールも阪神間からの通学圏として検討する価値があります。
比較でわかる、わが家に合う選び方
ここまでを整理すると、兵庫県でのインター選びは「神戸の一貫校」「神戸以外の小規模・幼児中心スクール」「オンライン国際校」の3タイプに分けて考えると見通しがよくなります。どれが優れているかではなく、住む場所・家計・お子さんの年齢によって最適解が変わります。

兵庫県で特に効いてくるのは、「小学校のあと、英語で通える中高につながるか」という視点です。芦屋・西宮・姫路・明石のスクールは小学校段階までが中心なので、その先で神戸市内への転校か、日本の学校への戻りか、オンラインかを選ぶことになります。入学の前に「卒業のあと」を考えておくと、途中で行き先を見失いません。また日英バイリンガルを目指すご家庭にとっては日本語をどう保つかも同じくらい大切なテーマで、ともだちじゃぱんのような子ども向け日本語オンライン(NIJIN運営)を併用する手もあります。オンラインで世界とつながる学びのかたちはオンラインでの学びのしくみを見る →でご覧いただけます。

通える範囲に見つからないなら——オンラインという選択肢
姫路から、丹波から、淡路島から。あるいは芦屋のプリスクールを卒園したあと。「通える範囲に、続けられるインターがない」——それは兵庫県では珍しいことではありません。私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、2027年9月に開校するオンライン・インターナショナルスクールです。運営は株式会社NIJIN。国内で運営するオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」には、すでに1000名以上が学んでいます。
NGAが目指すのは、テストの点数で子どもを並べない脱偏差値の学びと、対面インターのおよそ5分の1という手の届きやすい学費。少人数の対話を中心に、「自分と世界を、好きになる」ことを大切にしています。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳。神戸市内でも但馬でも淡路島でも、住む場所を選びません。日本語の支えを前提に少しずつ英語に触れていける設計なので、英語がはじめてのお子さんでも大丈夫です。正直にお伝えすると、NGAはまだ開校前で実績はこれから。校庭や理科室のような対面の環境と同じ体験ができるわけでもありません。それでも、「学費」と「通学距離」という兵庫県の2つの壁には、比べる価値のある選択肢だと考えています。
よくある質問
兵庫県内なら、どこからでもインターナショナルスクールに通えますか?
現実的には難しいエリアがあります。幼児〜小学校段階なら芦屋・西宮・姫路・明石にも選択肢がありますが、中学以降も英語で学べる学校は神戸市内に集中しています。阪神間(芦屋・西宮・尼崎)からは神戸市内へ通学圏内、姫路からは新快速で片道約40分+乗り換えで負担が大きく、但馬・淡路からは日々の通学は現実的ではありません。まずはお子さんの年齢と、通学に毎日かけられる時間から逆算して候補を絞るのがおすすめです。
近隣県のインターナショナルスクールに通うことはできますか?
可能です。特に阪神間(尼崎・西宮)からは大阪府内のインターナショナルスクールが通学圏に入ります。大阪は関西最大の集積地で、IB・英国式・米国式・インド系など選択肢の幅も広いエリアです。逆に播磨エリアからは岡山方面も候補になり得ます。県境にこだわらず、「乗り換え回数」と「ドアtoドアの分数」で比べてみてください。
日本語のサポートはありますか?
学校によって大きく異なります。関西国際学園やさくらインターナショナルスクールのように日英バイリンガルを掲げ、日本語の力も同時に育てる方針の学校がある一方、全授業英語で日本語は外国語科目として扱う学校もあります。日本の小中学校に戻る可能性があるご家庭は、入学前に「日本語の授業時数」と「日本の教科書内容をどこまで扱うか」を必ず確認してください。公立の兵庫県立芦屋国際中等教育学校のように、日本語と多文化を両立させる公立の選択肢もあります。
「兵庫だから」を、選択肢を狭める理由にしない。
兵庫県は、神戸という関西屈指のインター集積地を持ちながら、県内の多くの地域からはその学校に毎日通えない——そんな二面性のある県です。だからこそ、「有名な学校に入れるか」ではなく、「わが家の場所と家計で、何年続けられるか」から考えてほしいと思います。芦屋の小規模スクール、公立の国際系中等教育学校、神戸の一貫校、そしてオンライン。どれを選んでも間違いではありません。お子さんがいちばん自分らしく学べる場所を、あわてずに選んでください。
NIJIN GLOBAL ACADEMYは2027年9月開校。脱偏差値・手の届く学費・世界とつながる少人数の対話という学びのしくみや、1期生募集の情報を、メールでいち早くお届けします。


