【2026年版】鹿児島県にインターナショナルスクールはある?全9施設をエリア別に整理と、県内から選べる4つの選択肢

鹿児島県のインターナショナルスクール一覧と書かれた記事のキービジュアル

「鹿児島県 インターナショナルスクール」と検索して、少し戸惑っているのではないでしょうか。出てくるのは英語の幼児園ばかりで、小学生になってからも英語で学べる学校がどうしても見つからない——。それはあなたの調べ方が悪いわけではありません。2026年7月時点の公開情報を調べたかぎり、鹿児島県内に小学校段階以上の子どもを英語で受け入れる全日制のインターナショナルスクールは確認できませんでした。県内で「インターナショナル」を名乗る施設は判明分で9つ。そのすべてが鹿児島市にあり、対象はほぼ0〜6歳です。この記事では、鹿児島県のインターナショナルスクールをエリア別に学費付きですべて並べたうえで、6歳の先をどうつなぐか——県内のIB認定校、熊本・福岡への通学、そして通わないという選択肢まで、4つの道を正直に整理します。読み終えるころには、鹿児島で何ができて何ができないのかがはっきりするはずです。

目次

結論:鹿児島県で選べる学校(早見)

ここだけ読めば全体像がつかめます。学校が確認できるエリアごとに校名を並べ、最後にオンラインという選択肢も同じ粒度で載せました。エリアごとの詳しい状況(学校が無いエリアを含む)は本文で正直に扱っています。

  • 鹿児島市中心部(高麗町・下荒田・荒田) — RaJA Global Academy(RGA)/RaJA International Preschool(下荒田)
  • 鹿児島市・鴨池エリア — DuckPond International School(ダックポンド)
  • 鹿児島市・田上/武岡/谷山エリア — 田上幼稚園/RaJA International Preschool 谷山BASE
  • 鹿屋・大隅エリア — マリア・インターナショナル・スクール
  • NIJIN GLOBAL ACADEMY(オンライン) — 6〜18歳/2027年9月開校・現在は開校情報の登録受付中/対面インターのおよそ1/5の学費帯/日本語の支えあり。通える範囲や学費が壁になる家庭の選択肢。
桜島を望む鹿児島の海沿いの道を、通学かばんを背負った子どもと母親が手をつないで歩く朝の風景
鹿児島県は本土と離島を合わせて南北600kmに広がります。まずは「どこに何があるか」から。

鹿児島県のインターナショナルスクールの現状と学費相場

前提として、鹿児島県は着実に国際化が進んでいる県です。鹿児島労働局のまとめによると、県内で働く外国人労働者は令和6年10月末時点で14,240人。前年の12,015人から18.5%増えて過去最高を更新しました。国籍別ではベトナム・インドネシア・フィリピン・ミャンマーが上位を占め、製造業や農林業、建設業を中心に、多国籍な家庭が県内各地で暮らしています。それだけの人が集まりながら、英語で学び続けられる学校の数がまったく追いついていない——ここが鹿児島県のインターナショナルスクール事情の核心です。

県内の施設は、幼児期に強く集中しています。判明分の9施設はすべて鹿児島市内にあり、対象年齢はおおむね0〜6歳。もっとも「学校らしい」存在である鹿児島市高麗町のRaJA Global Academyでさえ、通えるのは年少から年長までの3〜5歳です。小学生向けにあるのは、放課後に英語で過ごすアフタースクール(英語学童)やイマージョン型の教室で、全教科を英語で学ぶ全日制の場ではありません。つまり鹿児島県で起きているのは、選択肢がないことではなく、6歳で道が途切れることなのです。県人口の約4割が集まる鹿児島市ですらこの状況で、霧島市・鹿屋市・薩摩川内市といった他の主要都市には、常設の施設そのものが見当たりません。

学費の相場は、この構造を反映して首都圏よりかなり抑えめです。幼児向けの施設は月謝でおおむね月2万円台〜6万円、年間にするとおよそ40万〜80万円が目安。たとえばRaJA Global Academyは年間72万円(月6万円×12回・公式FAQ)、鴨池インターナショナルキンダーガーテンは、2026年度の公式料金表で入園料3万円+年間維持費4万円に、年少〜年長は月5万5,000円(週5日)が加わる形です。加えて3〜5歳児は幼児教育・保育の無償化の対象になる施設が多く、自治体の新2号認定を受けられる共働き家庭なら年間最大37万円ほどの給付を受けられるケースもあります。首都圏の大手インターナショナルスクールが年間200万〜300万円という水準であることを考えれば、費用の壁は鹿児島ではずいぶん低い。ただしその安さは「6歳で終わる」ことと表裏一体でもあります。そもそもインターナショナルスクールとは何か、一条校(日本の正規の学校)との違いや義務教育の扱いについてはインターナショナルスクールとは?で整理しています。
※学費等は2026年7月時点の公開情報です。改定される場合があるため、最新は各校公式サイトで必ずご確認ください。

鹿児島県のインターナショナルスクール選びで先に知っておきたい、小学校以上の全日制インターは確認できない・施設は鹿児島市に集中し対象はほぼ0〜6歳・IB認定校は中学のMYPが2校のみ、という3つのポイントを示した図解
比べる前にこの3つを知っておくと、鹿児島での学校選びで迷わなくなります。

鹿児島県のインターナショナルスクール一覧【エリア別】

ここからは、2026年7月時点で確認できた施設を、判明分すべてエリア別にご紹介します。無理に「おすすめ7選」に水増しはしません。数は限られていますが、性格はそれぞれ違います。

鹿児島市中心部(高麗町・下荒田・荒田)

県内でもっとも選択肢が厚いのが、鹿児島市中心部です。中核にあるのが株式会社RaJAの運営するRaJA Global Academy(RGA)。高麗町の本社ビルを拠点に、4月1日時点で3〜5歳(年少〜年長)の子どもを受け入れ、探究をベースに一日を英語で過ごす園です。公式サイトでは国際バカロレアPYP(初等教育プログラム)の候補校であることを掲げており、認定校に向けた準備段階にあります(候補校は認定校とは異なる位置づけです)。学費は年間72万円を12回に分けた月6万円で、出席日数にかかわらず定額。英語がゼロからでも入れる一方、書類と家族面談による選考があります。

同じ運営母体は、0〜2歳を対象としたRaJA International Preschool(下荒田)を企業主導型保育園として運営しており、7:00〜20:00という長時間の預かりに対応しています。小学生向けには、3歳から小学6年生までが平日通い放題で月2万5,000円(おやつ込み)の英語学童C-Labを2022年から展開。さらに荒田2丁目には、通信制の代々木高等学校のサテライト施設としてかえる留学があり、日本の高校卒業資格を取りながら留学を組み合わせる進み方も用意されています。県内では珍しく、幼児から高校年代までを一つの事業者が薄くつないでいる形です。

鹿児島市・鴨池エリア

鴨池には、幼児から小学生までをカバーする施設が集まっています。鴨池インターナショナルキンダーガーテンは2004年開園、鴨池一丁目の施設です。公式サイトによると対象は4月1日時点で2歳(年少々)から5歳(年長)まで。年少々はプリスクール、年中・年長はキンダーガーテンとして4年間のプログラムを組んでいます。保育は平日10:00〜14:00で、延長保育を使えば8:30〜18:00まで預けられます。無償化の対象となる認可外保育施設で、公式に「県内唯一の英語100%の認可外保育施設」と記載されています。2026年度の公式料金表では、入園料3万円、年間維持費4万円、保育料は年少〜年長が月5万5,000円(週5日)、年少々は週2日3万円から週5日4万5,000円まで。ほかに給食費が月8,400円、延長保育が1時間500円または月5,000円〜1万5,000円かかります。新2号認定を取得した場合の手出しは年少以上で月1万8,000円と公式に案内されており、きょうだいで在園すると毎月割引があります。同じ敷地内のKOOKA KIDS ENGLISH HOUSE(クカキッズ)は、園児と小学生を対象にしたオールイングリッシュのアフタースクールです。

鴨池一丁目のウィング鴨池1階にあるDuckPond International School(ダックポンド)も、幼稚園児から小学生までを対象としたイマージョン型の施設。ネイティブまたはネイティブレベルの講師が全編英語で授業を行い、英語でのピアノや弦楽器のレッスン、英検対策、送迎サービスまで用意しています。英語は目的ではなく手段だという考え方を前面に出しているのが特徴です。

鹿児島市・田上/武岡/谷山エリア

市の西部・南部にも、英語環境に力を入れる園があります。田上四丁目の田上幼稚園は、公式サイトで英語クラスのカリキュラムを掲げ、音楽・英語・体力づくりを軸にした情操教育を行う幼稚園。外部のインターナショナルスクール情報サイトでは、外国人講師によるイマージョン形式の英語教育を行う園として紹介されてきました。公式サイトの英語クラスのカリキュラムでは、2歳のPUMPKINから5歳のBAMBOOまで4段階が組まれ、学年が上がるほどイマージョンの度合いが強まる設計です。年長のBAMBOOについては「1日の99%を英語で過ごす」と記載されています。保育料は公式サイト上では公開されておらず、募集要項のPDFで案内されているため、要問い合わせと考えてください。

武岡一丁目のヴェリタスこども園は、幼保連携型認定こども園としてバイカルチャー教育を理念に掲げ、0〜5歳が毎日ネイティブ講師と英語に触れられる環境を用意しています。公式サイトの入園案内によると、幼稚園機能(1号認定)の3〜5歳は保育料が無償化されたうえで、給食費7,000円・施設維持費2,000円・特別教育費2万円の合計で月2万9,000円。保育園機能(2号・3号認定)の3〜5歳は月3万500円です。入園時には入園手数料2,000円と設備負担金5万円、制服等が約3万5,000円かかります。認定こども園なので日本の教育・保育制度の中にあり、費用面ではもっとも入りやすい選択肢のひとつです。谷山中央七丁目には、0〜2歳を対象としたRaJA International Preschool 谷山BASEが2022年4月に開園しています。

鹿屋・大隅エリア

大隅半島には、単独の校舎を持つインターナショナルスクールは確認できませんでした。ただし、次世代教育森学園のマリア・インターナショナル・スクールが、鹿屋市や肝付町の幼稚園・こども園(星幼稚園、鹿屋幼稚園、松下こども園、みなみのたいよう保育園など)に外国人講師を派遣し、園の中で英語教育を行うプログラムを展開しています。これは通う学校ではなく、いま通っている園に英語の時間が加わる形です。個別レッスンとグループレッスンを組み合わせられ、費用は要問い合わせ。大隅で英語環境を求める家庭にとって、現実的な第一歩になります。

霧島・薩摩川内・姶良・県北、そして離島

正直にお伝えします。霧島市・薩摩川内市・姶良市・出水市など県北・県央の主要都市には、2026年7月時点で常設のインターナショナルスクールやインターナショナルプリスクールを確認できませんでした。全国のプリスクール検索データベースでも、鹿児島県の登録は鹿児島市に集中しており、他市町村はゼロと表示されます。英会話教室やオンライン英語のスクールは各地にありますが、日中を英語で過ごす園という意味での選択肢は、県内ではほぼ鹿児島市に限られるのが現状です。

離島の家庭にとっては、さらに条件が厳しくなります。奄美大島の名瀬から鹿児島市へはフェリーで約11時間、空路でもおよそ1時間。種子島・屋久島・徳之島なども、鹿児島市へ行くこと自体が船か飛行機での移動になります。つまり離島に暮らす家庭にとって、通えるインターナショナルスクールは事実上存在しません。これは努力や情報収集でどうにかなる問題ではなく、地理そのものが決めている現実です。だからこそ、後半でお伝えする通わない選択肢の意味が、鹿児島では他県より大きくなります。全国47都道府県のインターナショナルスクール一覧から、他県の状況もあわせて確認できます。

県内にある「国際教育に近い」選択肢——IB認定校2校

インターナショナルスクールではなくても、国際教育に近い学びは県内にあります。文部科学省のIB教育推進コンソーシアムが公開する認定校・候補校の一覧によると、鹿児島県の国際バカロレア認定校は2校。いずれも中学校段階のMYP(ミドル・イヤーズ・プログラム)のみで、小学校のPYPと高校のDPの認定校は県内にありません。

鹿児島修学館中学校(鹿児島市永吉二丁目)は、九州で初めてMYPの認定を受けた中高一貫校です。11〜16歳を対象とした5年間のプログラムを、中学1年から高校1年相当までで実施し、探究と教科横断のユニットを軸に据えています。DPについては関心校という位置づけで、導入時期は未定です。学費は公式サイトの令和8年度の案内で入学金10万円、授業料月額5万1,000円、教育充実費年額3万6,000円。授業料と教育充実費だけで年間およそ65万円という計算になります。成績や兄弟姉妹の在籍に応じた奨学金制度もあります。

もう1校が、薩摩川内市隈之城町の川島学園れいめい中学校。こちらもMYP認定校で、JR隈之城駅から徒歩1分、さつま・入来・阿久根方面からのスクールバスも運行しています。学費は公式サイトの案内をご確認ください。
ただし、この2校はいずれも日本の一条校で、授業の中心は日本語です。IBの探究的な学び方には触れられますが、全教科を英語で学ぶ環境ではありません。目的が「英語で教科を学ぶこと」なのか「探究型の学びに触れること」なのかで、評価は大きく変わります。

鹿児島県のインターナショナルスクール 学費早見表【全9施設を1表で比較】

ここまで各施設の説明のなかに散らばっていた費用を、1つの表に組み直します。鹿児島で学校を探すご家庭からいちばん多くいただくのが「結局、月にいくらかかるのか」「どこがいちばん現実的なのか」という問いだからです。下の金額は、各校の公式サイト・公式の料金表・自治体の公表資料で確認できたものだけを並べています。推計で埋めた数字はひとつもありません。金額を公表していない施設は、無理に相場で埋めず「公式サイトに掲載なし・要問い合わせ」と書いています。

先に結論をお伝えします。鹿児島県で英語環境の園に毎日通う場合、月額はおおむね29,000円〜60,000円のレンジに収まります。年額にすると約35万〜72万円で、首都圏の大手インターナショナルスクール(年間200万〜300万円台)のおよそ4分の1以下です。ただしこの安さには理由があります。県内の9施設はほぼすべてが未就学(0〜5歳)を対象にしており、小学生以上が毎日英語で学べる全日制の学校は含まれていないからです。表を見るときは、金額よりも「対象」の列を先に見てください。

施設名 エリア 対象 年間または月額の目安 内訳(公開情報) 備考
RaJA Global Academy(RGA) 鹿児島市高麗町 3〜5歳(年少〜年長) 年72万円 年額72万円を12回に分けた月6万円。欠席・長期休暇があっても定額 国際バカロレアPYPの候補校。入園考査あり。共働き世帯は無償化の償還で月最大37,000円が戻る場合あり
RaJA International Preschool(下荒田) 鹿児島市下荒田 0〜2歳 公式サイトに掲載なし・要問い合わせ 企業主導型保育。RGAと同じ株式会社RaJAの運営
RaJA International Preschool 谷山BASE 鹿児島市谷山中央 0〜2歳 公式サイトに掲載なし・要問い合わせ 下荒田と同系列。市南部からの受け皿
鴨池インターナショナルキンダーガーテン(KIK) 鹿児島市鴨池1丁目 2歳(年少々)〜5歳(年長) 月55,000円(年少〜年長・週5日)
年少々は月30,000〜45,000円(週2〜5日)
入園料30,000円/年間維持費40,000円(教材・保険・冷暖房・事務手数料込み)/給食費 月8,400円/延長保育 1時間500円・または月5,000円(朝)月15,000円(夕)/ユニフォーム一式17,500円 2026年度の公式料金表。新2号認定を取得すると年少以上の手出しは月18,000円。きょうだい在園で毎月割引。公式に「県内唯一の英語100%の認可外保育施設」と記載
KOOKA KIDS ENGLISH HOUSE(クカキッズ) 鹿児島市鴨池1丁目 0歳〜中学生(コース別) 英語学童「レインボーキッズ」月12,000円〜
親子英語「リトルフレンズ」18,000円(週1回・全10回)〜39,000円(週3回・全30回)
サマースクール・キャンプは16,000〜56,000円。KIK在園中はレインボーキッズの入学金免除 KIKと同一運営。園児・小学生向けのアフタースクールが中心
DuckPond International School(ダックポンド) 鹿児島市鴨池1丁目 幼稚園児〜小学生(放課後型) 公式に確認できず・要問い合わせ 全編英語のイマージョン型アフタースクール。無料体験あり。2026年8月時点で公式サイトに接続できず、金額は掲載を確認できませんでした
田上幼稚園(インターナショナルスクール田上幼稚園) 鹿児島市田上4丁目 2歳(PUMPKIN)〜5歳(BAMBOO) 公式サイトに掲載なし・要問い合わせ(募集要項PDFで案内) 学年が上がるほどイマージョンの度合いが強まる設計。公式サイトは年長クラスについて「1日の99%を英語で過ごす」と記載
ヴェリタスこども園 鹿児島市武岡1丁目 0〜5歳 月29,000円(1号認定・3〜5歳)
2歳(1号)は月46,700円
3〜5歳は保育料無償+給食費7,000円+施設維持費2,000円+特別教育費20,000円。入園手数料2,000円/設備負担金50,000円/保育用品 約10,000円/制服等 約35,000円/送迎バス 月4,000円 幼保連携型認定こども園。2号・3号認定(保育園機能)の3〜5歳は月30,500円。日本の教育・保育制度の中にある
マリア・インターナショナル・スクール(次世代教育森学園) 鹿屋市ほか大隅地域 幼稚園・保育園の在園児(派遣型) 公式サイトに掲載なし・要問い合わせ 通う校舎を持たず、園に外国人講師を派遣して園内で英語の時間をつくる形

※2026年8月時点で各施設の公式サイト・公式料金表、および鹿児島市の公表資料から確認できた金額です。KIKは2026年度の公式料金表、ヴェリタスこども園は公式サイトの入園案内、RaJA Global Academyは公式FAQ、修学館は公式の授業料ページを出典としています。第三者の学費まとめサイトに掲載されている金額は、実際の公式料金と食い違う例が複数あったため採用していません。入園料・給食費・制服・教材費・送迎バス・保険の扱いは施設ごとに大きく異なります。実際の請求額は必ず各施設にご確認ください。

この表からわかる、鹿児島の3つの構造

①費用の差は小さく、決め手は金額ではない。毎日通う園の月額は、ヴェリタスこども園29,000円、鴨池インターナショナルキンダーガーテン55,000円、RaJA Global Academy60,000円。いちばん高い施設といちばん安い施設の差は月3万円ほどで、年間でも約37万円です。首都圏なら学校を1つ変えるだけで年100万円以上動くことを考えると、鹿児島での選択は費用の比較ではほとんど決まりません。決め手になるのは、制度上の位置づけ(認定こども園なのか、認可外保育施設なのか)と、送迎を何年続けられるかの2点です。

②公費で下げられる幅が、実はかなり大きい。鹿児島市の場合、就労などの要件を満たして新2号認定を受けると、認可外保育施設の保育料は月額37,000円を上限に償還されます(0〜2歳で市町村民税非課税世帯なら新3号認定で月42,000円まで)。KIKが公式に案内しているとおり、年少以上の実質負担は月18,000円まで下がります。年間にすると最大444,000円。表の金額をそのまま払うご家庭ばかりではないということは、比較する前に知っておく価値があります。ヴェリタスこども園のように認定こども園であれば、3〜5歳の保育料そのものが無償化の対象です。

③6歳を境に、費用の「種類」が変わる。0〜5歳は月謝の世界ですが、小学生になると鹿児島の選択肢は放課後型(C-Labが月25,000円、レインボーキッズが月12,000円〜)に切り替わり、中学からは私立中学校の学納金(鹿児島修学館なら授業料 月51,000円+教育充実費 年36,000円)の世界に入ります。同じ「英語で学ぶ」でも、幼児期・小学生・中学生で家計に効くお金の性質がまったく違うのが鹿児島の特徴です。次のセクションで、この6歳の先を正面から扱います。

鹿児島で小学校からインターナショナルスクールに通えるのか——正直な答えと、その先の選び方

先に結論をお伝えします。全教科を英語で学ぶ全日制のインターナショナルスクールに、鹿児島県内で小学校から通うことは、2026年8月時点ではできません。県内で確認できた9施設はすべて未就学が中心で、小学生を対象にしているのは放課後型(英語学童・イマージョン教室)だけです。「調べても出てこない」のは、あなたの探し方の問題ではありません。存在していないものを探していたのです。

ただ、ここで話を終わらせるつもりはありません。「全日制インターがない」ことと「英語で学び続けられない」ことは、まったく別のことだからです。鹿児島には、小学生から国際教育に近づく道が実際に何本かあります。順に整理します。

そもそも、小学生がインターナショナルスクールに通うと就学義務はどうなるのか

ここは制度の話なので、正確にお伝えします。文部科学省は、インターナショナルスクールについて「学校教育法第1条の学校(一条校)として認められたものは少なく、多くは第134条の各種学校または無認可施設」としています。そのうえで、保護者が日本国籍を有するお子さんを一条校でないインターナショナルスクールに就学させても、法律で定められた就学義務を履行したことにはならないという見解を示しています。さらに、一条校でないインターの課程を修了しても、その後の中学校等への進学が認められない可能性がある、とも明記されています。

ですから、一条校でないインターへ小学生を通わせるご家庭は、住民票のある地元の公立小学校に籍を置いたまま通うという形をとるのが一般的です。ただしこれは自動的にできることではなく、市町村教育委員会や学校長の判断によります。実行する場合は、必ず事前に教育委員会へ確認してください。文科省も、未就学の状態を避けるよう各市町村教育委員会に配慮を求めています。

そして、ここが鹿児島の家庭にとって重要な点です。県内に全日制インターがないということは、この就学義務の問題が県内では起きないということでもあります。C-Lab、レインボーキッズ、DuckPondはいずれも放課後型なので、お子さんは地元の公立小学校に通いながら利用します。就学義務は当然に満たされ、中学進学でつまずくこともありません。制度上のリスクを負わずに英語の時間を厚くできる——これは、選択肢が少ないと言われる鹿児島の、数少ない有利な点です。

県内のIB認定校2校は、小学校からの選択肢になるのか

結論から言うと、小学校段階の選択肢にはなりません。鹿児島修学館中学校と川島学園れいめい中学校はいずれも国際バカロレアの認定校ですが、認定を受けているのは中学校段階のMYP(ミドル・イヤーズ・プログラム)のみで、小学校段階のPYPを認定されている学校は県内にありません(RaJA Global AcademyはPYPの候補校ですが、対象は3〜5歳です)。

ただし、視点を変えると意味が出てきます。この2校は「小学生のうちの選択肢」ではなく「小学生のうちに準備しておく出口」として使えます。お子さんが小学生の今から中学受験を視野に入れておけば、地元の公立小学校で就学義務を果たしながら、放課後に英語を積み、中学からIBの探究型の学びに入る、という道筋が組めます。小学生向けの選択肢と中学以降の出口を、1つの表にまとめました。

選択肢 エリア 対象 費用(公開情報) 性格
C-Lab(RaJA Global Academy併設の英語学童) 鹿児島市高麗町 3歳〜小学6年 月25,000円(平日通い放題・おやつ込み) 地元の小学校に通いながら放課後を英語で過ごす
KOOKA KIDS「レインボーキッズ」 鹿児島市鴨池1丁目 幼稚園児・小学生 月12,000円〜 英語のみの学童保育。KIK在園児は入学金免除
DuckPond International School 鹿児島市鴨池1丁目 幼稚園児〜小学生 要問い合わせ 教科の免許を持つ講師が全編英語で授業。送迎あり
鹿児島修学館中学校 鹿児島市 中1〜(MYPは中1〜高1相当) 入学金100,000円/授業料 月51,000円/教育充実費 年36,000円 九州で初めてMYPの認定を受けた中高一貫校。DPは関心校で導入時期は未定
川島学園れいめい中学校 薩摩川内市隈之城町 中1〜 公式サイトの学費ページで要確認 MYP認定校。JR隈之城駅から徒歩1分

※2026年8月時点の公開情報です。鹿児島修学館の金額は公式サイトの令和8年度の案内、C-LabはRaJA Global Academy公式FAQ、レインボーキッズは鴨池インターナショナルキンダーガーテンの公式料金表によります。れいめい中学校は公式サイトに学費のページがあるため、最新の金額はそちらでご確認ください。

注意していただきたいのは、この2校はどちらも日本の一条校で、授業の中心は日本語だということです。IBの探究的な学び方には触れられますが、全教科を英語で学ぶ環境ではありません。目的が「英語で教科を学ぶこと」なのか「探究型の学びに触れること」なのかで、この2校の評価は正反対になります。ここを曖昧にしたまま進学すると、入学後に「思っていたのと違う」が起きます。

公費で国際教育に近づける、3つの道

費用が判断の中心にあるご家庭のために、実際に公的なお金が使える道を3つ挙げます。いずれも制度として存在するもので、特別なつてはいりません。

  1. 未就学期は、無償化を最大まで使う。鹿児島市では、保護者全員が月60時間以上の就労などの要件を満たして新2号認定を受けると、認可外保育施設の保育料が月額37,000円を上限に償還されます(0〜2歳で市町村民税非課税世帯なら新3号認定で月42,000円まで)。KIKの公式料金表は、この認定を受けた場合の手出しを月18,000円と明記しています。年間で最大444,000円。英語環境の園に3年通わせるかどうかが、この認定ひとつでひっくり返ります。申請は各家庭が市の窓口で行う償還払いなので、施設に任せきりにせず、入園前に鹿児島市こども未来局 保育幼稚園課に確認しておいてください。
  2. 小学生期は、公立小+放課後型という組み合わせで公費を土台にする。公立小学校の授業料は無償です。そこにC-Lab(月25,000円)やレインボーキッズ(月12,000円〜)を重ねると、年間30万円前後で毎日の英語環境がつくれます。全日制インターの学費とは桁が違いますし、就学義務の問題も起きません。これは妥協策ではなく、鹿児島でいちばん費用対効果の高い構成です。
  3. 中学・高校は、私立の支援制度を先に調べる。鹿児島県私立中学高等学校協会が案内しているとおり、中学校段階には家計急変などで授業料の納付が困難な世帯(年収400万円未満相当)を対象に年額33万6千円を上限とする授業料減免があり、卒業まで継続できます。高校段階では国の就学支援金により、年収約590万円未満の世帯で私立高校の授業料が実質無償化されます(全日制で年額39万6千円)。加えて鹿児島修学館には、成績やきょうだいの在籍に応じた独自の奨学金制度があります。「私立のIB校は無理」と決める前に、この3つを合わせて計算してみてください。

熊本・福岡へ通うのは現実的か——距離と時間と費用で考える

正直にお伝えします。鹿児島市から熊本市・福岡市の学校へ小学生が毎日通うのは、現実的ではありません。鹿児島中央駅から熊本駅までは九州新幹線でおよそ45分、博多駅までは約1時間20分。数字だけ見れば通えそうに思えますが、実際には駅までの移動と乗り換えを含めた片道は1時間半前後になり、往復の交通費は年間で数十万円規模になります。それを小学校の6年間、朝の時間帯に続けられるかどうか——ここが判断の分かれ目です。

実際に県外の学校を選ぶご家庭の多くは、通学ではなく転居・寮・平日別居のいずれかを選んでいます。つまり「通う」ではなく「暮らしを動かす」判断です。それができるご家庭にとっては、九州でもっとも選択肢が多い福岡、小学部から高等部まで一本でつながるIB認定校のある熊本、米国系の学校が複数ある沖縄が現実的な候補になります。

ただし、暮らしを動かせないご家庭のほうが多いはずです。仕事があり、きょうだいがいて、祖父母の事情もある。それはあきらめではなく、家族としてまっとうな判断です。だからこそ、鹿児島でいま組める打ち手を先にお伝えしておきます。

  • 今日できること——地元の小学校に通いながら、放課後型(C-Lab/レインボーキッズ/DuckPond)を1つ体験申し込みする。月1万2千円から始められます。
  • 1年以内にできること——中学からのIB認定校(鹿児島修学館・れいめい)の説明会に、小学生のうちに一度行く。出口が見えると、小学生期の積み方が変わります。
  • 並行してできること——通学を前提にしない学び方、つまりオンラインの国際校を比較対象に入れる。次のセクションと、記事後半で扱っています。

鹿児島は、全日制インターが無い県です。それは事実です。けれど「英語で学び続ける道が無い県」ではありません。道の形が、他県とは違うだけです。

鹿児島市のインターナショナルスクール——町名別に、どこに何があるか

鹿児島県のインターナショナル系の施設は、2026年8月時点で確認できたかぎり9施設中8施設が鹿児島市内にあります。つまり「鹿児島市で探す」ことは、実質的に「鹿児島県で探す」こととほぼ同じです。ただし鹿児島市は政令指定都市ではないため区がなく、探すときの手がかりは町名になります。ここでは市内の施設を町名レベルで並べ直しました。通える範囲かどうかは、この表で当たりをつけてください。

施設名 所在地(町名) 対象年齢 特徴 費用の目安
RaJA Global Academy(RGA) 高麗町 3〜5歳 一日を英語で過ごす探究ベースの園。IB PYP候補校。入園考査あり 年72万円(月6万円)
C-Lab(RGA併設の英語学童) 高麗町 3歳〜小6 平日通い放題の英語学童。地元の小学校と併用できる 月25,000円
かえる留学 荒田2丁目 高校年代 通信制・代々木高校のサテライト。高卒資格と留学を組み合わせる 要問い合わせ
RaJA International Preschool 下荒田 0〜2歳 企業主導型保育。RGAへの入口になる年齢帯 要問い合わせ
鴨池インターナショナルキンダーガーテン(KIK) 鴨池1丁目 2〜5歳 2004年開園。公式に「県内唯一の英語100%の認可外保育施設」と記載 月55,000円(年少〜年長・週5日)
KOOKA KIDS ENGLISH HOUSE 鴨池1丁目 0歳〜中学生 KIKと同一運営。英語学童「レインボーキッズ」ほかコース別 月12,000円〜
DuckPond International School 鴨池1丁目 幼稚園児〜小学生 教科の免許を持つ講師による全編英語の放課後型。送迎あり 要問い合わせ
田上幼稚園 田上4丁目 2〜5歳 学校法人の幼稚園。学年が上がるほどイマージョンが強まる英語クラス 要問い合わせ
ヴェリタスこども園 武岡1丁目 0〜5歳 幼保連携型認定こども園。バイカルチャー教育を理念に掲げる 月29,000円(1号・3〜5歳)
RaJA International Preschool 谷山BASE 谷山中央7丁目 0〜2歳 市南部の姉妹園 要問い合わせ

※2026年8月時点の各施設の公式サイト・公式料金表によります。「要問い合わせ」は、公式サイト上で金額を確認できなかったものです。

並べてみると、市内の地理は3つのかたまりに分かれることがわかります。高麗町・荒田・下荒田(鹿児島中央駅の南側)は、0歳から高校年代までを株式会社RaJAが薄くつないでいるエリア鴨池(郡元駅周辺)は、KIK・クカキッズ・DuckPondが集まる県内でもっとも密度の高いエリアで、幼児から小学生までここで完結します。田上・武岡・谷山(市の西部・南部)は、日本の幼稚園・こども園の制度の中で英語環境をつくっているエリアです。ご自宅がどのかたまりに近いかで、現実的な候補は自ずと絞られます。

「インターナショナル幼稚園」を探しているとき——プリスクールと保育の区分

「インターナショナル幼稚園」という言葉で検索される方が一定数いらっしゃいます。ところが実際に鹿児島市内の施設を制度で分けると、法律上の「幼稚園」はごく一部で、大半はそれ以外の区分です。ここを取り違えると、無償化の受け方も、預けられる時間も、まったく変わってしまいます。4つに整理します。

  • 認可外保育施設(いわゆるプリスクール)——鴨池インターナショナルキンダーガーテンがこれにあたります。名前は「キンダーガーテン」でも、制度上は幼稚園ではありません。保育料は原則そのまま自己負担ですが、就労要件を満たして新2号認定を受ければ月37,000円を上限に償還されます。申請は保護者が市の窓口で行います。
  • 幼保連携型認定こども園——ヴェリタスこども園がこれにあたります。日本の教育・保育制度の中にあるため、3〜5歳の保育料そのものが無償で、給食費・施設維持費・特別教育費などの実費だけがかかります(月29,000円)。英語は上乗せの教育として組まれています。
  • 学校法人の幼稚園+英語イマージョン——田上幼稚園がこれにあたります。制度上は幼稚園なので、幼児教育・保育の無償化が直接適用されます。英語は園のカリキュラムの一部です。
  • 企業主導型保育——RaJA International Preschool(下荒田・谷山BASE)がこれにあたります。0〜2歳が中心で、従業員枠か地域枠かによって負担が変わるため、金額は施設への確認が必須です。

お子さんが3歳から5歳で、ご夫婦とも働いているなら、まず自治体の窓口で新2号認定を受けられるかを確認するのが、費用を下げるいちばん確実な一手です。園を比べるより先に、ここを確かめてください。金額の見え方が変わります。学費の内訳をもう少し細かく知りたい方は、インターナショナルスクールの学費の内訳もあわせてどうぞ。

離島・大隅から鹿児島市へ通えるか

ここも正直にお伝えします。鹿児島市外から市内の園へ毎日通うことは、多くの地域で成立しません。大隅半島(鹿屋市・肝付町など)から鹿児島市へは、桜島フェリーや垂水フェリーを使っても片道1時間半前後。未就学のお子さんを毎日その移動に乗せるのは現実的ではありません。大隅で使えるのは、園に外国人講師を派遣するマリア・インターナショナル・スクールのように、いま通っている園の中に英語の時間をつくる形です。

離島はさらに条件が厳しくなります。奄美大島の名瀬から鹿児島市まではフェリーで約11時間、空路でもおよそ1時間。種子島・屋久島・徳之島も同様に、鹿児島市へ行くこと自体が船か飛行機になります。離島に暮らすご家庭にとって、通えるインターナショナルスクールは事実上存在しません。これは情報収集や努力で埋まる差ではなく、地理が決めている現実です。

だからこそ、離島や大隅にお住まいのご家庭には、通学を前提にしない学び方を先に比較対象へ入れることをおすすめします。通学時間がゼロになる学び方では、鹿児島市に住む家庭と離島に住む家庭の条件が完全に同じになります。この記事の後半で、その選択肢を扱っています。

比較でわかる、わが家に合う選び方

県内の幼児向けインター、熊本や福岡など県外の学校、オンライン国際校。この3つは、どれが優れているかではなく、わが家の制約に合うかで選ぶものです。費用・入学のしやすさ・通学の負担・対面での体験・小学校以降も続けられるか——この5つの観点で並べると、迷いがかなり減ります。

鹿児島県内の幼児向けインターナショナルスクール・熊本や福岡など県外の学校・オンライン国際校を、費用の手頃さ・入学のしやすさ・通学の負担・対面体験・小学校以降の継続性の5観点で比較した表
どれかが万能ということはありません。だから「わが家が譲れない1行」を先に決めます。

鹿児島県の場合、引っかかるのはほぼ確実に最後の行です。県内の施設は費用も通学も入学のしやすさも申し分ないのに、6歳でいったん終わってしまう。だから多くの家庭が、年長の秋になって初めて「その先」を探し始め、選べる時間が残っていないことに気づきます。逆に言えば、いま調べているあなたはまだ間に合います。費用の全体像をもう少し細かく知りたい方は、インターナショナルスクールの学費の内訳を解説した記事もあわせてどうぞ。授業料以外にかかるお金まで見えると、判断の精度が上がります。
オンラインでの学びのしくみを見る →

桜島が見える鹿児島の自宅リビングで、子どもがノートパソコンでオンライン授業を受け、そばで母親が穏やかに見守る様子
通わずに世界とつながる学び方は、離島も含めた鹿児島の家庭にこそ現実的な選択肢です。

近隣県のインターナショナルスクール(通学圏として現実的か)

鹿児島県から小学校段階以上の英語環境を求めるなら、県外に目を向けることになります。もっとも近いのは熊本県です。鹿児島中央駅から熊本駅までは九州新幹線でおよそ45分。熊本市内には英語で学べる学校があり、詳しくは熊本県のインターナショナルスクールの記事で整理しています。さらに北へ向かえば、九州でもっとも選択肢が多いのが福岡です。鹿児島中央駅から博多駅までは新幹線でおよそ1時間20分。校数・カリキュラムの幅ともに九州随一で、福岡のインターナショナルスクールの記事にまとめています。南に目を向ければ沖縄県にも米国系を中心とした学校が複数あり、沖縄県のインターナショナルスクールの記事で紹介しています。

ただし、ここも正直にお伝えします。新幹線で45分という数字は、通学が現実的だという意味ではありません。往復の交通費は年間で数十万円規模になりますし、小学生が毎朝新幹線に乗る生活を6年間続けるのは、体力の面でも家庭の送迎負担の面でもかなり重いものです。実際に県外の学校を選ぶ家庭の多くは、転居するか、寮のある学校を選ぶか、保護者のどちらかが平日だけ別居する形をとっています。志望校を絞る前に、通学時間だけでなく「その形を6年間続けられるか」を家族で一度話し合ってみてください。

通える範囲に見つからないなら——オンラインという選択肢

ここまで読んで、「県内には続けられる学校がない。でも熊本や福岡まで毎日通わせるのは無理だし、転居もできない」と感じた方も多いはずです。そんな家庭のために、私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は2027年9月開校のオンラインインターナショナルスクールを準備しています。

運営は、日本でオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJIN。NIJINアカデミーにはすでに1000名以上の子どもたちが在籍しています。NGAが大切にしているのは、脱偏差値——テストの点数で子どもを並べないこと。少人数の対話を中心に、「自分と世界を、好きになる」学びを設計しています。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳。住む場所を選ばないので、鹿児島市でも霧島でも鹿屋でも、そして奄美大島や種子島でも、条件はまったく変わりません。フェリーで11時間かかる島に暮らしていても、教室までの距離は同じゼロです。日本語の支えを前提に、少しずつ英語に触れられる設計にしているのも、日本の家庭にとって現実的だと考えているからです。学費は対面のインターナショナルスクールの約5分の1を目指しています。

地元の学校に籍を置いたまま、放課後や週末にオンラインで英語で学ぶダブルスクールという形もあります。いきなり学びの中心を移すのが不安なら、こちらから始める家庭も少なくありません。
正直な注意点もお伝えします。NGAはまだ開校前で、実績はこれから積み上げる段階です。そして、校庭で走り回る体験や、同じ教室で肩を並べる感覚は、対面の学校と同じようには提供できません。それでも「近くに無いから、あきらめる」を「通わなくても、続けられる」に変えられる家庭が、鹿児島県には確かにいるはずだと考えています。

よくある質問

Q. 鹿児島県に、小学生が通えるインターナショナルスクールはありますか?

A. 全教科を英語で学ぶ全日制の学校は、2026年7月時点の公開情報では確認できませんでした。小学生向けにあるのは、鹿児島市のC-Lab(3歳〜小6・平日通い放題で月2万5,000円)やDuckPond International School、KOOKA KIDS ENGLISH HOUSEのような放課後型の英語環境です。地元の小学校に通いながら英語の時間を厚くする形になるため、「学校を英語に置き換える」ことを望む場合は、県外への転居かオンラインを検討することになります。

Q. 奄美大島など離島に住んでいます。国際教育はあきらめるしかないですか?

A. 通学という形にこだわるなら、正直に言って難しいです。奄美大島から鹿児島市までフェリーで約11時間、空路でも約1時間かかり、毎日の通学は成立しません。ただし国際教育=通学ではありません。オンラインの国際校であれば、住んでいる島と本土の家庭とで条件はまったく同じになります。実際に、通学圏という考え方から自由になった瞬間に選択肢が一気に増えるのは、離島に暮らす家庭のほうです。

Q. 英語を増やすと、日本語の力が中途半端になりませんか?

A. よくいただく不安です。鹿児島県の場合、県内の施設はほとんどが日本の制度の中にある園やこども園なので、日本語の土台は保たれやすい環境にあります。一方で、英語の時間を大きく増やす場合は、日本語をどう担保するかを先に決めておくことが大切です。日本語が不安なご家庭には、姉妹サービス〈ともだちじゃぱん〉(NIJIN運営・子ども向けオンライン日本語)もおすすめです。学校選びの際は、パンフレットの説明ではなく実際の週間時間割を見せてもらいましょう。

「通えるか」ではなく「続けられるか」で選ぶ

鹿児島県のインターナショナルスクール探しは、正直に言えば簡単ではありません。全日制の英語校はなく、施設は鹿児島市に集中し、IB認定校は中学のMYPが2校だけ。そして離島からは、そもそも通うという発想が成り立ちません。でもそれは、あなたのお子さんに国際教育は無理という意味ではまったくありません。県内の幼児向けインター、県内のIB認定校、熊本・福岡・沖縄への進学、そしてオンライン——道は一本ではなく、いま4本あります。

大切なのは、入れる学校を探すことより、お子さんが何年も安心して続けられる学びを選ぶことです。焦らなくて大丈夫です。まずは今日、気になった施設をひとつ見学予約してみる。それだけでも、選択肢の景色は変わります。

近隣県・全国のインターナショナルスクールガイド

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