「石川県 インターナショナルスクール」と検索して、思ったより情報が出てこないと感じたのではないでしょうか。人口約109万人、北陸新幹線が敦賀まで延びて東京とも大阪ともつながった県なのに、出てくるのは金沢市内の英語幼児園と、オンラインスクールの広告ばかり——。それはあなたの検索が下手だからではありません。2026年時点の石川県で、小学生以上を受け入れている全日制のインターナショナルスクールは、判明分でわずか2校。しかもその2校はどちらも金沢市内ではなく、小松市と内灘町にあります。この記事では、石川県のインターナショナルスクールを「小学生以上が通える学校」と「幼児中心のスクール」に分けて全域から拾い上げ、金沢・小松/加賀・白山/能美・内灘/かほく・能登というエリアごとに、通える現実まで含めて正直に整理します。そのうえで、県内で見つからないときの3つの道——富山・福井など近隣県への通学、県内で英語を学び続ける別ルート、そして通わないオンラインという選択肢まで順にお伝えします。読み終えるころには、「県内で完結させるか、県境をまたぐか、通学そのものを手放すか」の判断軸がはっきりするはずです。

石川県のインターナショナルスクール事情と学費相場
前提として、石川県は国際化が加速している県です。石川県の集計によると、県内で暮らす外国人住民は2025年12月末時点で22,892人。前年から2,382人増えて過去最多を更新しました。日本経済新聞の報道では市町別で金沢市が最多の9,094人、技能実習と特定技能で全体の4割超を占め、国籍別ではベトナム・中国・インドネシアの順となっています。金沢の観光・大学、小松の製造業、加賀の温泉業、そして能登の一次産業と、外国につながる家庭は県内各地に暮らしています。それだけの人が住みながら、「子どもが英語で学び続けられる学校」の数がまったく追いついていない——ここが石川県のインターナショナルスクール事情の核心です。
県内のスクールは、はっきり2層に分かれます。ひとつは幼児(おおむね0〜6歳)を対象に英語で保育・幼児教育を行うプリスクール・こども園の層で、これは金沢市に強く集中しています。もうひとつが、小学生以上まで受け入れる全日制の学校層。こちらは小松市の白山インターナショナルスクールと、河北郡内灘町のIshikawa Hope International Schoolの2校だけです。加えて2027年8月には、アオバジャパン・インターナショナルスクールの金沢キャンパスが開校に向けて準備を進めています。なお、海外の駐在家庭がよく使う英語圏の学校データベース(international-schools-database)には、2026年7月時点で石川県の掲載自体がありません。県外・海外から情報を探しても出てこないのは、そういう構造だからです。
学費の相場も、この2層で大きく変わります。金沢市内の英語プリスクール・こども園は、第三者データベースの公開情報でおおむね年間80万〜95万円程度。ただし3〜5歳は幼児教育・保育の無償化の対象になる施設も多く、条件を満たせば実質負担が下がります。全日制の2校は、白山インターナショナルスクールが公式ブログの公開情報で週4〜5日コース1学期25万円(3学期制なので年間およそ75万円)、Ishikawa Hope International Schoolは学費を公開しておらず要問い合わせです。首都圏の大手インターが年間200万〜300万円という水準であることを考えると、石川県内の選択肢は「数は少ないが、費用は比較的抑えめ」という特徴があります。そもそもインターナショナルスクールとは何か、一条校(日本の正規の学校)との違いや義務教育の扱いについてはインターナショナルスクールとは?で整理しています。
※学費等は2026年7月時点の公開情報です。改定される場合があるため、最新は各校公式サイトで必ずご確認ください。

石川県のインターナショナルスクール一覧【小学生以上が通える全2校】
ここからは、石川県内で小学生以上を受け入れている学校を、判明分すべてご紹介します。無理に「7選」に水増しはしません。2校しかありませんが、性格はまったく違います。加えて、2027年開校予定の1校もあわせて触れます。
1. 白山インターナショナルスクール(Hakusan International School/小松市)
2005年4月開校、北陸で初めての本格的な「英語で学ぶ」インターナショナルスクールです。小松市園町にキャンパスを置き、5〜15歳(幼稚部相当から中学生相当まで)を対象に、少人数で探究型・体験型の学びを行っています。特定の国や宗教に属さない独立校で、どんな背景の家庭も受け入れる方針を掲げているのが特徴。帰国子女や留学準備中の生徒など、多様なバックグラウンドの子どもが在籍しています。学年暦は春学期(4〜7月・14週)、秋学期(9〜12月・14週)、冬学期(1〜3月・12週)の3学期制。全日制のほかに土曜スクール、平日のアフタースクール、中高生向けの特別セミナー、通信教育プログラム、サマースクールと選択肢が幅広く、「いきなり全日制は不安」という家庭が週1日や土曜から試せる設計になっているのは、県内では貴重な入り口です。小松市には小松空港と2024年開業の北陸新幹線小松駅があり、加賀市・能美市・南部の白山市からも通える位置にあります。
- カリキュラム:英語で学ぶ探究型・体験型の独自プログラム(少人数制/特定の国・宗教に属さない独立校)
- 対象年齢:5〜15歳(全日制・土曜・アフタースクール・通信・サマースクール)
- 学費目安:公式ブログの公開情報で、全日制は入学登録料25,000円(一家族一回・2人目以降免除)、授業料は1学期あたり週4〜5日25万円/週3日20万円/週2日15万円/週1日10万円。3学期制のため週4〜5日なら年間およそ75万円。土曜・アフタースクールは入学登録料10,000円+1学期8万円(週3時間)。教材費・野外授業費・光熱費は授業料に含まれ、別途徴収はなしとしています。兄弟姉妹割引・早期納入割引あり(2026年時点・要確認)
- こんな家庭に:小松・加賀・能美・白山南部で、費用を抑えつつ小学生の段階から英語で学ばせたい家庭に。まず週1日や土曜から試したい家庭にも
2. Ishikawa Hope International School(IHI/河北郡内灘町)
石川県でもっとも新しいインターナショナルスクールです。2023年2月に設立されたNPO法人Hopeが同年4月に仮開校し、2024年4月に正式開校しました。内灘町千鳥台のキャンパスで、幼稚園年代から高校生年代までを受け入れています。プロジェクト型の実践学習にアート・STEM・探究を組み合わせたプログラムで、複数言語による自然な言語習得を掲げているのが特徴。カナダのBC Christian Academyの支援を受けており、ACSI(国際キリスト教学校協会)の認定取得を準備中としています。高校生年代については、相生学院高等学校の通信制と組み合わせて日本の高校卒業資格も得られる形を予定していると案内されています。
石川県の家庭にとって見逃せないのが、公立学校に籍を置いたままIHIへの通学が出席として認められる形をとれる、と学校が案内している点です。日本の学籍を手放さずにインターナショナルな学びを重ねたい家庭にとっては、現実的な折衷案になり得ます。ただし出席の取り扱いは最終的に在籍する学校・教育委員会の判断になるため、必ず事前に自治体へも確認してください。学費は公開されておらず、入学に関する問い合わせは学校長宛に直接という運用です。北鉄金沢駅から内灘駅までは北陸鉄道浅野川線で17分。金沢市北部・かほく市・津幡町からも通える距離です。
- カリキュラム:プロジェクト型学習+アート・STEM・探究/複数言語環境。ACSI認定を準備中
- 対象年齢:幼稚園年代〜高校生年代(高校段階は通信制高校との併用を予定)
- 学費目安:公式サイトで金額の公開はなく、要問い合わせ(2026年7月時点)
- こんな家庭に:金沢北部・内灘・かほく・津幡で、日本の学籍を保ちながら国際教育を重ねたい家庭に
3. アオバジャパン・インターナショナルスクール金沢キャンパス(金沢市/2027年8月開校予定)
県内の景色を変えうるのが、東京で長い実績を持つアオバジャパン・インターナショナルスクール(A-JIS)の金沢キャンパスです。公式サイトでは、北陸学院第一幼稚園の敷地内に2027年8月の開校を目指して準備中と案内されています(2026年7月時点)。開校初年度はK3(年長相当)からGrade 3(小学3年生相当)までで、その後Grade 10相当まで段階的に拡大し、高等部にあたる11・12年生はオンラインのIBディプロマ(DP)で学びを継続できる構想。国際バカロレアのPYP・MYP・DPの認定取得を目指すとしています。学費は金沢キャンパス分がまだ公表されていないため、検討中の家庭は説明会での確認が必須です。
金沢市内の学校・プリスクールの詳細と、市内から通える範囲の比較は金沢市のインターナショナルスクールの記事で詳しく整理しています。金沢市在住・通勤の方は、まずそちらをご覧ください。
エリア別に見る、石川県の国際教育マップ
石川県の難しさは「校数が少ない」ことよりも「偏っている」ことにあります。ここではエリア別に、いま何があるのかを整理します。
金沢エリア(県央)
県内で選択肢がもっとも多いエリアで、特に幼児期の環境が充実しています。石川県で唯一の国際バカロレア認定校である金沢泉丘こども園(金沢市富樫)は、2025年3月にPYP(プライマリー・イヤーズ・プログラム)の認定を受けた認定こども園。生後57日から5歳児クラスまで、定員135名の規模です。ほかにも金沢市長田のWeskii Lab(Weskiiインターナショナルプリスクール)が1歳1か月から年長までを対象にした英語イマージョン+STEAM型の保育を、金沢市金市町の慶応幼稚園・慶応ベビースクールが11か月から6歳までのバイリンガル教育を行っています。前述のA-JIS金沢キャンパスもこのエリアです。ただし、いずれも小学生以上まで英語で学び続けられる場ではないため(A-JIS開校までは)、金沢市在住でも「その先」を早めに考えておく必要があります。各校の詳細は金沢市の記事へ。
小松・加賀エリア(南加賀)
県南部でありながら、実は小学生以上が英語で学べる学校がある、県内では例外的なエリアです。前述の白山インターナショナルスクールが小松市にあり、加賀市・能美市・川北町からも通える位置。2024年3月の北陸新幹線敦賀延伸で小松駅・加賀温泉駅に新幹線が停まるようになり、県内外の移動が一段と楽になりました。小松空港には国際線もあり、建設機械メーカーの本社工場をはじめ製造業に外国につながる家庭が多いエリアでもあります。幼児向けには英会話スクールのプリスクールコース(イオンモール新小松内など)がありますが、1日を英語で過ごす本格的なプリスクールは金沢ほど多くありません。
白山・野々市・能美エリア
このエリアで注目したいのは、白山市瀬戸辰にある国際高等専門学校(国際高専)白山麓キャンパスです。厳密にはインターナショナルスクールではなく高等専門学校(中学卒業後・15歳から)ですが、1〜2年生は全寮制で数学・理科・情報などの大半の科目を英語で学び、教員の過半数が外国人という、日本でも珍しい環境。3年生は全員がニュージーランド(オタゴポリテクニク)に1年間留学し、4・5年生は金沢工業大学と施設を共有する金沢キャンパスで専門を深めます。石川県内で「英語で教科を学ぶ」ことを高校段階まで続けられる、数少ない道です。公式サイトの学校納入金では、1・2年生は授業料が年1,824,000円(教材費込み)に加えて寮費が月45,500円、食費が月52,500円。3年生は授業料250,000円に加えてオタゴポリテクニクの授業料25,831NZドルとホームステイ費20,713NZドル、4・5年生は授業料年1,600,000円が目安です(2027年度参考・要確認)。なお野々市市・白山市北部からは、金沢市内や内灘町の施設も十分に通学圏に入ります。
内灘・かほく・津幡エリア(河北)
前述のIshikawa Hope International Schoolがあるエリアです。北陸鉄道浅野川線が金沢中心部と内灘を17分で結んでいるため、金沢市北部の家庭にとっても現実的な選択肢になります。逆にかほく市・津幡町からは、金沢方面へ出るか内灘へ向かうかの二択になり、いずれにせよ毎日の送迎か公共交通の利用が前提です。
七尾・輪島など能登エリア
正直にお伝えします。七尾市・羽咋市・輪島市・珠洲市・穴水町・能登町といった能登地域には、常設のインターナショナルスクールも、1日を英語で過ごす本格的なプリスクールも、2026年7月時点で確認できませんでした。七尾から金沢まではJR七尾線で片道1時間半前後、奥能登からはさらに時間がかかります。小学生が毎日通うにはあまりに遠い距離です。能登の家庭にとって、「通う」を前提にした国際教育はほぼ成り立たない——これが石川県の、いちばん見過ごされている現実です。だからこそ、この記事の後半でお伝えするオンラインという選択肢は、能登の家庭にこそ意味を持つと考えています。
県内で見つからないときの3つの選択肢
「幼児期は金沢で足りる。でも小学校以降が続かない」「そもそも住んでいる市町に何もない」——石川県の家庭がぶつかる壁は、この2つに集約されます。ここでは現実的な3つの道を整理します。
1. 富山・福井など近隣県の学校へ通う
石川県は富山県・福井県・岐阜県に接しています。まず有力なのが、2024年4月に開校した富山市中冨居のトリニティーインターナショナルスクール。小・中・高の一貫教育で授業はすべて英語、ACSI(国際キリスト教学校協会)のメンバー校として登録されています。公式サイトの2025年度の公開情報では、入学金150,000円+授業料月70,000円(年840,000円)+設備費100,000円で初年度合計1,090,000円、これに教材費月5,000円が加わります。短期留学生向けの月額プランや、兄弟姉妹・奨学生の減免制度も用意されています。金沢駅から富山駅までは北陸新幹線で20分前後。時間だけを見れば、県内の一部エリアより近いことすらあります。ほかに富山市には幼児向けのフローベルズインターナショナルスクールもあります。
一方、福井県側は幼児中心です。福井市の福井インターナショナルスクール(FIS)は幼稚園年代を主な対象としており、小学生以上が英語で学び続けられる全日制の学校は、2026年7月時点では確認できませんでした。加賀市からは北陸新幹線で福井方面へ短時間で出られますが、「小学校以降」を考えるなら富山方面のほうが現実的です。全国47都道府県のインターナショナルスクール一覧から、近隣県の状況もあわせて確認できます。なお新幹線通学は交通費が年間数十万円規模になりますし、小学生の毎日の長距離移動は体力と親の送迎負担という現実的なコストを伴います。志望校を絞る前に、「所要時間×6年分」を一度計算してみてください。
2. 県内で「英語で学ぶ」別ルートを組み立てる
インターナショナルスクールでなくても、国際教育に近い学びはあります。ただし正直にお伝えすると、文部科学省のIB教育推進コンソーシアムが公開する認定校・候補校の一覧で、石川県の学校は金沢泉丘こども園(PYP)1校のみ。小学校・中学校・高校段階のIB認定校は県内にひとつもありません(2026年7月時点)。「県内のIB校に通う」という選択は、いまのところ成り立たないのが現実です。
そのうえで組み立てられるルートは、大きく2つあります。ひとつは、前述の国際高専のように「高校段階から英語で学ぶ」に切り替える道。中学までは地元の学校で日本語の土台を固め、15歳から英語環境に飛び込むという設計です。もうひとつが、地元の学校に通いながら英語で学ぶ時間を並行して確保するダブルスクールという形。白山インターナショナルスクールの土曜スクールやアフタースクール、Ishikawa Hope International Schoolの出席扱いの仕組みは、まさにこの発想に近いものです。「全日制インターか、地元校か」の二択で考えると行き詰まりますが、組み合わせで考えると石川県でも道は残っています。
3. 通学そのものを前提にしない——オンラインの国際校
3つめが、通学を前提にしない選択です。地元の公立校に籍を置いたまま、放課後や週末にオンラインで英語で教科を学ぶ形もあれば、オンラインの国際校を学びの中心に置く形もあります。能登のように「通えるインターがそもそも存在しない」地域や、共働きで毎日の送迎が難しい家庭にとって、これがもっとも現実的な第3の道になりつつあります。詳しくは後半のセクションでお伝えします。
比較でわかる、わが家に合う選び方
県内の全日制インター、近隣県の学校、オンライン国際校。この3つは「どれが優れているか」ではなく「わが家の制約に合うか」で選ぶものです。費用・入学のしやすさ・通学の負担・対面での体験・高校まで続けられるか——この5つの観点で並べると、迷いがかなり減ります。

石川県の場合、いちばん引っかかりやすいのは3行目の「通学の負担」です。県内2校はどちらも金沢市内になく、能登からはどう組んでも通えません。逆に富山のトリニティーは高校まで続きますが、県境をまたぐ通学と年間100万円台の費用が現実の壁になります。費用の全体像をもう少し細かく知りたい方は、インターナショナルスクールの学費の内訳を解説した記事もあわせてどうぞ。授業料以外にかかるお金まで見えると、判断の精度が上がります。
オンラインでの学びのしくみを見る →

通える範囲に見つからないなら——オンラインという選択肢
ここまで読んで、「県内には続けられる学校がない。でも小松や内灘、富山まで毎日通わせるのは難しい」と感じた方もいるはずです。そんな家庭のために、私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は2027年9月開校のオンライン・インターナショナルスクールを準備しています。
運営は、日本でオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJIN。NIJINアカデミーにはすでに1000名以上の子どもたちが在籍しています。NGAが大切にしているのは、脱偏差値——テストの点数で子どもを並べないこと。少人数の対話を中心に、「自分と世界を、好きになる」学びを設計しています。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳。住む場所を選ばないので、金沢でも小松でも輪島でも珠洲でも、条件はまったく変わりません。日本語の支えを前提に、少しずつ英語に触れられる設計にしているのも、日本の家庭にとって現実的だと考えているからです。学費は対面のインターナショナルスクールの約5分の1を目指しています。
正直な注意点もお伝えします。NGAはまだ開校前で、実績はこれから積み上げる段階です。そして、校庭で走り回る体験や、同じ教室で肩を並べる感覚は、対面の学校と同じようには提供できません。それでも「近くに無いから、あきらめる」を「通わなくても、続けられる」に変えられる家庭が、石川県には確かにいるはずだと考えています。
よくある質問
Q. 石川県内のどこからでも通えますか?
A. 残念ながら、均等には通えません。全日制の2校は小松市と内灘町にあり、幼児向けの選択肢は金沢市に強く集中しています。能登地域(七尾・羽咋・輪島・珠洲・穴水・能登)からは、県内の学校であっても片道1時間半以上かかるのが現実です。まずは通学経路と所要時間を具体的に調べ、そのうえで「毎朝この時間を6年間続けられるか」を家族で確認することをおすすめします。金沢市内にお住まいなら、金沢市のインターナショナルスクールの記事で市内の選択肢を先に確認するのが早道です。
Q. 富山や福井の学校に石川から通う家庭はありますか?
A. 金沢周辺からの富山方面は現実的です。金沢駅から富山駅までは北陸新幹線で20分前後、富山市には2024年開校のトリニティーインターナショナルスクールがあり、小学生から高校生まで英語で学べます。一方、福井方面は幼児向けの施設が中心で、小学生以上が英語で学び続けられる全日制の学校は2026年7月時点で確認できませんでした。ただしスクールバスの運行範囲は学校ごとに大きく違い、新幹線を使う場合は交通費も年単位で大きな額になります。志望校を絞る前に、必ず通学手段と定期代の両方を確認してください。
Q. 日本語のサポートはどうなりますか?
A. 学校によります。石川県のように英語環境が限られる県では、逆に「日本語の学校に通いながら英語を足す」形をとる家庭が多く、日本語の土台は保たれやすい傾向があります。一方で全日制のインターを選ぶ場合は、日本語をどう確保するかを必ず質問リストに入れてください。インターに通わせると日本語の力が中途半端になるのでは、と不安に感じる方は少なくありません。日本語が不安なご家庭には、姉妹サービス〈ともだちじゃぱん〉(NIJIN運営・子ども向けオンライン日本語)もおすすめです。学校見学の際は、パンフレットの説明ではなく実際の週間時間割を見せてもらいましょう。
「通えるか」ではなく「続けられるか」で選ぶ
石川県のインターナショナルスクール探しは、正直に言えば簡単ではありません。全日制は2校、小中高のIB認定校はゼロ、そして能登からは県内のどの学校にも通えません。でも、それは「あなたのお子さんに国際教育は無理」という意味ではまったくありません。県内の2校、2027年開校予定のA-JIS金沢、富山への通学、県内で組み立てるダブルスクール、そしてオンライン——道は一本ではなく、いま複数あります。
大切なのは、入学できる学校を探すことより、お子さんが何年も安心して続けられる学びを選ぶことです。焦らなくて大丈夫です。まずは今日、通学経路をひとつ調べてみる。それだけでも、選択肢の景色は変わります。
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