ハノイのインターナショナルスクールと日本人学校7選【2026年版】|学費・日本人家庭の選び方・帰国後・日本語の不安に正直に答える

ハノイのインターナショナルスクールと日本人学校7選を紹介する記事のキービジュアル

「ハノイへの赴任が決まった。子どもはハノイ日本人学校か、インターか」「日本人家庭が多いインターはどこ? 日本語の授業はあるの?」「学費は年間いくら?」。そんな迷いからこの記事にたどり着いた方も多いと思います。ハノイには、タイホー区やロンビエン区の住宅地に隣接した大規模なインターナショナルスクールが集まり、児童生徒561名(2026年4月)のハノイ日本人学校、そして日本式教育とケンブリッジを組み合わせた Japanese International School という「中間の選択肢」もあります。この記事では、実在する7校の学費(各校公式の2026-27年度・2026年度の公開情報)をドン・ドルと円換算で比べたうえで、駐在・在住のご家庭が抱えやすい3つの不安――駐在中の学校選び、帰国後の受け皿、日本語を落とさない方法――に、正直にお答えします。

目次

結論:ハノイで選べる学校(早見)

  • United Nations International School of Hanoi(UNIS Hanoi)|Early Years 3〜Grade 12|授業料 年17,460〜39,870ドル(約273万〜624万円)+入学金1,750ドル|タイホー区シプトラ、1988年創立のIB一貫校。日本語の母語クラス(Japanese Home Language)がある
  • British International School Hanoi(BIS Hanoi)|Foundation 1(2歳)〜Year 13|授業料 年2億5,360万〜9億7,020万ドン(約154万〜589万円)+登録料7,080万ドン(初等・中等)|ロンビエン区ビンホームズ・リバーサイド、英国式でIGCSE→IBディプロマ。IBで日本語を選べる
  • Concordia International School Hanoi|Preschool 4(4歳)〜Grade 12|授業料 年5億5,803万〜10億3,882万ドン(約339万〜631万円)+入学金4,320万ドン|ドンアイン区ヴァンチー、米国系。日本人家庭向けの Japanese Community Liaison(連絡担当)を置く
  • Hanoi International School(HIS)|4〜18歳(Pre-K〜Grade 12)|授業料 年4億4,000万〜7億9,700万ドン(約267万〜484万円)+入学金2,600万ドン|バーディン区リエウザイ、市中心部のIB校(PYP・MYP・DP)。英語支援(EAL)は無料
  • Dwight School Hanoi|Preschool 3(3歳)〜Grade 12|授業料 年3億6,010万〜10億260万ドン(約219万〜609万円)+入学金2,880万ドン|ホアンマイ方面のマナー・セントラルパーク、IBワールドスクール。2026-27年度入学者向けの学費優遇あり
  • Japanese International School(JIS)|幼稚園〜Grade 12/Cambridge 1〜13|授業料 年1億5,000万〜4億ドン(約91万〜243万円)+入学金2,500万ドン|ハドン区、日本式の国際プログラムとケンブリッジ国際プログラムの2本立て。日本人教員が担任
  • ハノイ日本人学校|小学部・中学部|授業料 月500ドル(年換算6,000ドル=約94万円、施設費込み)+入学金800ドル(約13万円)|文部科学大臣認定の在外教育施設。日本国籍などの就学資格と編入学審査あり
  • NIJIN GLOBAL ACADEMY(オンライン/2027年9月開校予定・6〜18歳・対面インターの約1/5の学費帯を目指す・日本語の支えあり)|開校前のため、現在は開校情報の登録を受付中

※学費等は2026年10月25日時点で各校の公式サイトに掲載されている公開情報です(インター6校は2026-27年度、ハノイ日本人学校は2026年度)。円換算は1万ドン=約61円(ベトコムバンクの2026年10月23日公表値の中値)、1ドル=約156.5円(三菱UFJ銀行の同日公表値の中値)の目安で、為替によって大きく変わります。最新は各校公式サイトでご確認ください。

ホアンキエム湖のほとりの大きな街路樹の下を、通勤のバイクが行き交う朝のハノイで親子が手をつないで歩いている様子
ハノイでは「どの学校か」の前に、「何年いて、どこへ帰るか」と「どこに住んで通うか」を決めると候補がしぼれます。

2027年9月開校予定/2027年春プレ開校

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    駐在中の学校選び:ハノイのインターナショナルスクールと日本人学校の違い・学費相場

    ハノイの学校選びは、大きく3つのタイプから考えると整理しやすくなります。

    • 英語で学ぶインターナショナルスクール:IB一貫のUNIS、英国式のBIS、米国系のConcordia、市中心部のIB校HIS、新しいDwightなどです。小学校段階の授業料は年およそ6億1,300万〜8億6,200万ドン(約372万〜524万円)、UNISはドル建てで年33,330ドル(約522万円)。高校段階では年8億〜10億4,000万ドン(約484万〜631万円)になり、ここに出願料、入学金、預かり金、スクールバス代などが加わります。
    • 日本式+ケンブリッジの Japanese International School(JIS):日本語の国際プログラム(Grade 1〜12)とケンブリッジ国際プログラム(Cambridge 1〜13)を同じ学校に置く、ハノイならではの選択肢です。授業料は年1億5,000万〜4億ドン(約91万〜243万円)と、英語のインターの3分の1〜半分ほどです。
    • 全日制のハノイ日本人学校:日本の学習指導要領に沿って学ぶ小学部・中学部の学校です。授業料は月500ドル(施設費50ドルを含む)で、年換算6,000ドル(約94万円)。小学校段階のインターの5分の1前後です。日本国籍(二重国籍を含む)であること、日本語で授業を受けることに支障がないこと、保護者がハノイ市内に住んでいることなどの就学資格と、編入学審査があります(詳しくは後述)。

    同じ米国系では、スプレンドラにある St. Paul American School Hanoi(Grade 1〜12、2011年創立)も2026-27年度の授業料を公式に公開しており、年6億6,600万〜8億5,500万ドン(約405万〜519万円)です。

    主な学校の学費を表にまとめました(授業料の年額・一括払い。円は1万ドン=約61円、1ドル=約156.5円の目安)。

    学校 対象 年間授業料(現地通貨) 円換算の目安 主な追加費用
    UNIS Hanoi EY3〜G12 17,460〜39,870ドル 約273万〜624万円 出願料600ドル、入学金1,750ドル(1回)、授業料預かり金1,750ドル(授業料に充当)、バス年1,100ドル
    BIS Hanoi F1〜Y13 2億5,360万〜9億7,020万ドン 約154万〜589万円 出願料450万ドン、登録料2,360万(幼児部)/7,080万ドン(初等・中等)、預かり金2,360万ドン(返金あり)
    Concordia Hanoi PS4〜G12 5億5,803万〜10億3,882万ドン 約339万〜631万円 出願料1,080万ドン、入学金4,320万ドン(1回)、バス年3,500万ドン
    HIS Pre-K〜G12 4億4,000万〜7億9,700万ドン 約267万〜484万円 審査料500万ドン、入学金2,600万ドン、預かり金5,000万ドン(条件つきで返金)、バス年2,880万ドン
    Dwight School Hanoi PS3〜G12 3億6,010万〜10億260万ドン 約219万〜609万円 出願料980万ドン、入学金2,880万ドン、授業料預かり金3,000万ドン(充当)、保証金4,500万ドン(返金あり)、バス年3,150万ドン
    JIS 幼稚園〜G12/Cam13 1億5,000万〜4億ドン 約91万〜243万円 審査料500万ドン、入学金2,500万ドン(1回)、預かり金2,000万ドン(卒業・退学時に返金)、バス月220万〜350万ドン
    ハノイ日本人学校 小1〜中3 月500ドル(年換算6,000ドル) 約94万円 入学金800ドル、バス月140ドル(8月は不要)、PTA会費年50万ドン(2人以上の世帯は70万ドン)

    インターは授業料だけで年300万〜600万円台になるため、駐在の場合は会社の教育手当でどこまで補助されるかで選択肢が大きく変わります。辞令が出たら、まず人事部に確認しましょう。ベトナムでは外貨管理の規定により多くの学校が学費をドン建てで請求し、UNISとハノイ日本人学校はドル建てです。学費の内訳の読み方はインターナショナルスクールの学費の内訳で整理しています。

    ハノイの学校選びで先に決めたい、滞在年数と帰国先・英語で学ぶか日本語で学ぶか・学費の総額と会社の補助という3つの軸を示した図解
    学校名を比べる前に、わが家の3つの軸をそろえましょう。

    ハノイのインターナショナルスクールと日本人学校7選

    ここからは、カリキュラムや価格帯、エリアの異なる実在の7校を紹介します。順番は優劣ではありません。「日本語の授業があるか」は、各校の公式サイトで確認できた範囲だけを書いています。

    1. United Nations International School of Hanoi(UNIS Hanoi)

    タイホー区のシプトラ地区にある、1988年創立のIBワールドスクールです。幼児(Early Years 3)からGrade 12まで一貫してIBのプログラムで学び、高校はIBディプロマです。日本人家庭にとって大きいのは、日本語の母語クラス(Japanese Home Language)があることです。公式ニュースでは、Grade 5の日本語母語クラスの子どもたちが日本語教員の支援を受けて教室内に「にほんご図書館」をつくり、日本人コミュニティの保護者が本棚を寄贈したと紹介されています。学費はドル建てで、年払いは学期払いより4%安くなります。

    • カリキュラム:IB(PYP・MYP・ディプロマ)
    • 対象年齢:Early Years 3〜Grade 12
    • 学費目安:授業料 Early Years 3・4 17,460ドル、Kindergarten 26,900ドル、Grade 1〜5 33,330ドル、Grade 6〜8 35,210ドル、Grade 9〜10 37,530ドル、Grade 11〜12 39,870ドル(2026-27年度・年払い)。出願料600ドル、入学金1,750ドル(継続在籍なら1回)、授業料預かり金1,750ドル(授業料に充当)、スクールバス年1,100ドル。3人目から10%、4人目から15%のきょうだい割引
    • こんな家庭に:タイホー区に住み、幼児期からIBで一貫して学ばせつつ、学校の中でも日本語を保ちたい長期滞在の家庭

    2. British International School Hanoi(BIS Hanoi)

    ロンビエン区のビンホームズ・リバーサイドにある、ノルド・アングリア教育グループの英国式インターです。2〜18歳を受け入れ、初等は英国ナショナルカリキュラム+国際初等カリキュラム(IPC)、中等はIGCSE、Year 12〜13はIBディプロマ(IBを選ばない生徒向けに学校独自のディプロマもあり)という流れです。公式ニュース(2025年9月)では、日本人の卒業生がIBの科目として日本語を選び、学校の日本語教員にエッセイの支援を受け、日本文化クラブを率いたことが紹介されています。初等・中等への入学時には登録料7,080万ドンと、90日前の書面通知で返金される預かり金2,360万ドンがかかり、英語の支援(EAL)は必要な時間数に応じて別料金です。

    • カリキュラム:英国式(EYFS→英国ナショナルカリキュラム+IPC→IGCSE→IBディプロマ)
    • 対象年齢:Foundation 1(2歳)〜Year 13
    • 学費目安:授業料 F1半日2億5,360万ドン、F1全日3億4,310万ドン、F2 3億6,090万ドン、F3 5億1,080万ドン、Year 1 6億5,760万ドン、Year 2〜4 7億1,550万ドン、Year 5〜6 7億3,460万ドン、Year 7〜9 8億4,680万ドン、Year 10〜11 8億9,320万ドン、Year 12〜13 9億7,020万ドン(2026-27年度・年払い)。出願料450万ドン、登録料2,360万ドン(幼児部)/7,080万ドン(初等・中等、1回)、預かり金2,360万ドン。3人目から10%割引
    • こんな家庭に:ロンビエン区のビンホームズ周辺に住み、英国式の学びからIBディプロマへ進ませたい家庭

    3. Concordia International School Hanoi

    市北部のドンアイン区、ヴァンチー・ゴルフコース内にキャンパスをもつ米国系のインターです。Preschool 4からGrade 12までを受け入れ、教員の多くが米国出身で、Grade 10からはAP(アドバンスト・プレイスメント)の中国語・スペイン語を履修できます。公式のよくある質問ページにはJapanese Community Liaison(日本人コミュニティ連絡担当)のスタッフが明記されていて、日本人家庭が日本語で相談できる窓口があります。学期払いには5%の手数料がかかります。

    • カリキュラム:米国式(高校はAP科目あり)
    • 対象年齢:Preschool 4(4歳)〜Grade 12
    • 学費目安:授業料 Preschool 4 5億5,803万ドン、Reception 6億7,787万ドン、Grade 1〜5 8億6,179万ドン、Grade 6〜8 9億1,219万ドン、Grade 9〜10 10億196万ドン、Grade 11〜12 10億3,882万ドン(2026-27年度・年払い)。出願料1,080万ドン、入学金4,320万ドン(継続在籍なら1回)、在校生の次年度預かり金4,050万ドン、スクールバス年3,500万ドン。3人目から10%、4人目から15%のきょうだい割引
    • こんな家庭に:米国の大学進学を視野に入れ、日本語で相談できる窓口のある学校を選びたい家庭

    4. Hanoi International School(HIS)

    バーディン区リエウザイ通りにある、市中心部のIBワールドスクールです。4〜18歳を対象に、PYP(初等)・MYP(Grade 6〜10)・ディプロマ(Grade 11〜12)の3つのIBプログラムをそろえています。市中心部に住む家庭にとって通学のしやすさが魅力で、2025-26年度から英語の支援(EAL)は無料になりました。授業料には放課後の課外プログラムとGrade 4〜12の宿泊キャンプが含まれ、学期払いは3%、四半期払いは4%の上乗せです。

    • カリキュラム:IB(PYP・MYP・ディプロマ)
    • 対象年齢:4〜18歳(Pre-K〜Grade 12)
    • 学費目安:授業料 Pre-K・K 4億4,000万ドン、Grade 1〜3 6億1,300万ドン、Grade 4〜5 6億2,400万ドン、Grade 6〜8 6億7,500万ドン、Grade 9〜10 7億3,300万ドン、Grade 11〜12 7億9,700万ドン(2026-27年度・年払い)。審査料500万ドン、入学金2,600万ドン、預かり金5,000万ドン、教科書預かり金800万ドン(返金あり)、スクールバス年2,880万ドン。3人目から10%割引
    • こんな家庭に:市中心部に住み、通学時間を短くしながらIBで学ばせたい家庭、英語がまだ不安なお子さんの家庭

    5. Dwight School Hanoi

    ニューヨークのドワイト・スクールの系列校で、市南部のマナー・セントラルパーク(旧ホアンマイ区)にある、IBワールドスクールのロゴを掲げる新しいインターです。Preschool 3からGrade 12までを受け入れ、Grade 1〜5には学校がiPadやノートパソコンを用意します。2026-27年度の新入生には学費の優遇(公式サイトでは最大30%と案内)があり、在校生の早期一括払いにも5%の割引があります。

    • カリキュラム:IB(IBワールドスクール。各プログラムの詳細は公式で要確認)
    • 対象年齢:Preschool 3(3歳)〜Grade 12
    • 学費目安:授業料 Preschool 3 3億6,010万ドン、Preschool 4 4億8,420万ドン、Kindergarten 6億7,580万ドン、Grade 1〜5 8億2,530万ドン、Grade 6〜8 8億8,080万ドン、Grade 9〜10 9億3,610万ドン、Grade 11〜12 10億260万ドン(2026-27年度・年払い)。出願料980万ドン、入学金2,880万ドン、授業料預かり金3,000万ドン(充当)、保証金4,500万ドン(60日前通知で返金)、給食年2,050万ドン、バス年3,150万ドン
    • こんな家庭に:市南部に住み、新しい校舎と少人数の環境で、学費優遇を使いながらIBで学ばせたい家庭

    6. Japanese International School(JIS)

    2016年にハドン区に開校した、日本式の教育モデルを掲げる学校です。幼稚園から高校までの一貫校で、日本語の国際プログラム(Japanese International Program、Grade 1〜12)とケンブリッジ国際プログラム(Cambridge 1〜13、IGCSE→AS・Aレベル)の2本立て。公式サイトでは日本式の国際プログラムに日本人教員が担任につくこと、日本の基準で道徳教育や生活習慣を大切にすること、日本留学の機会があることを紹介しています。学費は英語のインターよりかなり低く、早期一括払いで5%、きょうだい2人で各5%の割引があります。主な生徒はベトナムの家庭なので、授業の言語の配分(日本語・英語・ベトナム語)と日本人の子どもの受け入れ実績は、見学時に直接確認してください。

    • カリキュラム:日本式の国際プログラム/ケンブリッジ国際プログラム(IGCSE・AS&Aレベル)
    • 対象年齢:幼稚園(3〜5歳)〜Grade 12/Cambridge 1(5・6歳)〜13
    • 学費目安:日本式プログラム 幼稚園1億5,000万ドン、Grade 1〜5 2億4,000万ドン、Grade 6〜9 2億6,000万ドン、Grade 10〜12 2億8,000万ドン/ケンブリッジ 幼稚園1億5,000万ドン、Cam 1〜5 2億6,000万ドン、Cam 6〜9 2億8,000万ドン、IGCSE 3億3,800万ドン、AS&Aレベル 4億ドン(2026-27年度・学期払い合計)。審査料500万ドン、入学金2,500万ドン(幼稚園は3,000万ドン・1回)、預かり金2,000万ドン(卒業・退学時に返金)、スクールバス月220万〜350万ドン、給食1日7万〜11万ドン
    • こんな家庭に:学費を抑えつつ日本語での学びとケンブリッジの英語教育を両方残したい家庭、ハドン区・タインスアン区方面に住む家庭

    7. ハノイ日本人学校

    1996年5月27日に開校した全日制の日本人学校で、文部科学大臣が認定した在外教育施設の一覧(ベトナム)に載っています。ハノイ日本人学校理事会が運営し、2026年4月は小学部430名・中学部131名の計561名、教職員66名でスタート。2026年5月に開校30周年の記念式典を開きました。小学部1年生から英会話の授業があり、屋上プールや約12,000冊の図書室があります。学費はドル建てで、授業料月500ドル(学校施設費50ドルを含む)と登下校バス月140ドル(8月は不要)を学期ごとにまとめて納めます。

    • カリキュラム:日本の学習指導要領
    • 対象年齢:小学部・中学部(小1〜中3)
    • 学費目安:授業料 月500ドル(年換算6,000ドル=約94万円)、入学金800ドル(約13万円)、登下校バス月140ドル、PTA会費 年50万ドン(在籍2人以上の世帯は70万ドン)(2026年度)。入学金は日本国籍でない場合は200ドル多く納める
    • 就学資格の主な条件:日本国籍(二重国籍を含む)であること、日本語による授業を受けることに支障がないこと、保護者がハノイ市内に居住していること、入学(編入学)審査に合格すること、など。日本国籍でなくても、日本語での教育課程を通算2年以上経験していることなどの国籍条項をすべて満たせば審査を受けられる
    • こんな家庭に:数年で帰国し、日本の小学校・中学校・高校受験へスムーズにつなぎたい駐在家庭

    比較でわかる、わが家に合うハノイの学校選び

    ハノイの英語のインター・ハノイ日本人学校・オンライン国際校を、費用の手頃さ・英語で学ぶ量・帰国後への接続・高校段階まで続けられるか・対面の施設の5観点で比較した表
    どれにも強みと弱みがあります。わが家が何を優先するかで答えは変わります。

    表のとおり、完璧な選択肢はありません。帰国が数年以内と決まっているなら、ハノイ日本人学校が合理的です。滞在が長い・第三国への転勤の可能性があるなら、インターで英語の学力を積み、日本語は家庭とオンラインで支える形が現実的でしょう。「英語のインターは学費が重い、でも日本語だけにもしたくない」という家庭には、ハノイならではのJISという中間の選択肢があります。ハノイでは学校がタイホー、ロンビエン、ドンアイン、バーディン、ホアンマイ、ハドンと市内各地に散らばっているので、学校の場所と住まいをセットで考えるのが鉄則です。朝夕の渋滞は激しく、スクールバスの所要時間は距離の数字以上に差が出ます。年間数百万円の授業料が重いと感じるなら、インターの学費が高すぎると感じたときの考え方も参考になります。

    オンラインで学ぶ場合の1日の流れを知りたい方は、こちらもどうぞ。オンラインでの学びのしくみを見る →

    ベトナム南部や近隣国への転勤の可能性がある方は、ホーチミンのインターナショナルスクール、シンガポールのインターナショナルスクールもあわせてご覧ください。

    説明会・出願(編入)の時期:ハノイのインターナショナルスクールと日本人学校

    ハノイでは、インターと日本人学校で年度の始まりがずれていることを押さえておくと、赴任のタイミングを決めやすくなります。

    • インターナショナルスクール:8月上旬〜中旬に新年度が始まります(2026-27年度はUNISとHISが8月12日、JISは8月3日、BISの第1学期の学費期限は7月31日)。多くの学校が年度途中の入学を受け付けていて、学期2から入る場合の授業料はUNIS・Concordiaとも年額の50%です。人気学年は空席待ちになることがあるので、赴任の3〜6か月前には複数校に問い合わせ、学校見学の予約を入れておきましょう。
    • ハノイ日本人学校:日本と同じ4月始まりですが、編入学審査は毎月1回(2026年度は4月3日、5月5日、6月2日…2027年2月2日。3月は実施なし)、入学する月の審査日に受けます。審査は児童生徒が年齢相当の基本的な学習問題(国語・算数または数学)と面接、保護者が面接で、合格すれば翌日から通学できます。願書はいつ出してもよく、渡越が確定した段階で日本在住のうちに出願する家庭が多いそうです。在籍校が作成する事前連絡票は在籍校から学校へ直接メールで送る必要があり、未提出だと審査は行われません。問い合わせは保護者から直接行い(不動産会社や勤務先を介した問い合わせは不可)、特別支援学級はないため特別な配慮が必要なお子さんは事前の相談が必須です。

    高校段階(IBDP)と大学進学:ハノイで高校まで通うなら

    ハノイ日本人学校は中学部までなので、高校段階でハノイに残るならインターかJISへの転校、帰国するなら日本の高校受験という分かれ道が中学2〜3年生でやってきます。ハノイのインターの高校は、UNIS・HIS・BIS・DwightがIBディプロマ(BISはIGCSEを経てIBディプロマ、またはIBを選ばない生徒向けの独自ディプロマ)、Concordiaは米国式でAP科目、JISのケンブリッジ・プログラムはIGCSE→AS・Aレベルです。IBディプロマやAレベルの成績は、海外の大学はもちろん、日本の大学の帰国生入試や国際バカロレア入試でも評価されます。高校段階の学費は年8億〜10億4,000万ドン(約484万〜631万円)と最も高くなるので、中学のうちに「高校はどこで、何の資格で卒業するか」を家族で決めておくと、転校と出費の両方を減らせます。

    帰国後の受け皿:日本のインターナショナルスクール・帰国子女枠・一条校

    駐在家庭がいちばん心配するのが「帰国したあと、子どもはどこへ行けるのか」です。受け皿は大きく3つあります。

    • 日本の公立・私立の学校(一条校):学校教育法第1条で定められた、いわゆる普通の学校です。公立の小中学校には帰国後いつでも編入できますが、授業は日本語で進むため、日本語の読み書きと教科の学力が追いついているかが鍵になります。ハノイ日本人学校に通っていた場合は、この接続がもっともなめらかです。
    • 帰国子女枠(帰国生入試):私立中学・高校や大学には、海外在住経験のある子どもを対象にした入試があります。「海外在住が何年以上」「帰国後何年以内」といった条件は学校ごとに異なるため、志望校の募集要項を早めに確認しておきましょう。英語力を評価する学校もあれば、日本語での作文・面接を重視する学校もあります。
    • 日本のインターナショナルスクール:英語で学び続けたい場合の受け皿です。ただし多くのインターは一条校ではないため、義務教育期間に通う場合の扱いや、日本の高校・大学への進学条件は事前に確認が必要です。東京の選択肢は東京のインターナショナルスクールおすすめ7選で、学費とあわせて整理しています。

    ハノイのインターに通っていた子どもが帰国すると、英語は話せても日本語の読み書きや教科の語彙が学年に届いていない、ということがよく起こります。逆に、帰国後に英語が急速に抜けていくのもよくある話です(帰国子女の英語を維持する方法)。駐在中から「日本語」と「英語」の両方を切らさないことが、帰国後の選択肢を広げます。

    日本語を落とさない:ハノイでインターに通う子の海外在住の日本語教育

    「海外在住で子供が日本語を忘れる」は、ハノイでインターに通う日本人家庭からもよく聞く悩みです。平日は英語で授業を受け、学校ではベトナム語の授業もあり、街ではベトナム語が耳に入る――そんな環境では、学年が上がるほど「考える言語」は英語に寄っていきます。これは子どもの努力不足ではなく、環境として自然なことです。だからこそ、どこで・どれだけ日本語に触れるかを家族で設計することが大切です(くわしくは海外在住で子供が日本語を忘れるときの対策にまとめています)。

    • 学校の中で日本語に触れる:UNISの日本語母語クラス、BISのIB科目としての日本語、JISの日本式プログラムのように、ハノイには学校の中で日本語を保てる選択肢があります。入学前に「日本語を母語とする子ども向けか、外国語として学ぶ子ども向けか」を確認してください。
    • いったんインターに入ると、日本人学校へ戻るハードルが上がる:ハノイ日本人学校の編入学審査は、年齢相当の国語・算数(数学)の問題と面接です。インターで過ごす時間が長くなるほど、途中で日本人学校に移るには学年相当の日本語の力が必要になります。
    • 家庭での日本語:家庭内の会話は日本語、寝る前の読み聞かせ、日本の本や漫画を手の届く場所に置く、祖父母とのビデオ通話――小さな習慣の積み重ねが「日本語を使う理由」になります。ハノイと日本の時差は2時間なので、夕方や週末に日本の家族と話しやすいのは大きな利点です。漢字の読み書きは会話だけでは伸びないので、短時間でも毎日続ける仕組みを。
    • オンライン:近くに通える日本語の教室が見つからない家庭は、オンラインで日本語の授業を足す方法もあります。日本語が不安なご家庭には、姉妹サービスのともだちじゃぱん(NIJIN運営の子ども向けオンライン日本語)もおすすめです。

    帰国子女の日本語教育でつまずきやすいポイントや、家庭でできる立て直し方は帰国子女が日本語できないと悩む前に、インターに通う場合の日本語の遅れについてはインターナショナルスクールで日本語が遅れる?で詳しく書いています。

    窓の外にハノイのバイクが行き交う通りと街路樹が見える明るい食卓で、親子がノートパソコンと学校の資料を囲んで話している様子
    日本語は「学校まかせ」にせず、家庭の小さな習慣で支えるのがいちばん強い土台になります。

    学費や通学が壁なら——「オンライン」という第8の選択肢

    7校を見て「年間数百万円の授業料は続けられない」「空席や通学時間が合わない」「次の転勤先でまた学校探しになる」と感じた方に、もうひとつの選択肢としてご紹介したいのが、私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)です。NGAは、株式会社NIJIN(日本)が運営する、2027年9月開校予定のオンライン・インターナショナルスクールです。日本で運営するオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」には1000名以上が在籍しており、その経験をもとに設計しています。

    • 脱偏差値:テストの点数で子どもを並べず、少人数の対話を中心に学びます。
    • 日本語の支えを前提に、少しずつ英語へ:日本語を土台にしながら英語に触れていく設計です。
    • 住む場所を選ばない:転勤や帰国があっても、同じ学校で学びを続けられます。
    • 学費:対面のインターの約1/5を目指しています。

    NGAはアジア・オセアニアの6〜18歳を主な対象として設計しています。ハノイと日本の時差は2時間なので、時間帯の面では参加しやすい地域です。一方で、正直にお伝えしたいこともあります。NGAはまだ開校前で、実績はこれからです。対面の校庭や施設、放課後のクラブ活動、多国籍の友達と毎日顔を合わせる経験など、キャンパスがあるからこそできる体験は提供できません。また、日本人学校のように日本の学習指導要領に沿って学ぶ学校ではありません。具体的な時間割や学び方、受講環境については開校情報でお知らせしますので、そこで必ずご確認ください。

    たとえば「インターの空席を待つ間の学びとして」「平日はインター、日本語と日本の学びをオンラインで足す」というように、ほかの選択肢と組み合わせて考えるのもひとつの方法です。

    よくある質問

    Q. ハノイのインターナショナルスクールの学費は、年間でいくらかかりますか?

    A. 英語のインター5校では、授業料だけで年2億5,360万〜10億3,882万ドン(約154万〜631万円)、UNISはドル建てで年17,460〜39,870ドル(約273万〜624万円)と幅があり、小学校段階では年6億1,300万〜8億6,200万ドン(約372万〜524万円)が中心です。これに出願料、入学金(BISの初等・中等の登録料7,080万ドンなど)、預かり金、スクールバス代が加わるので、合計額で比べてください。JISは年1億5,000万〜4億ドン(約91万〜243万円)、ハノイ日本人学校は授業料が月500ドル(年換算約94万円)、入学金800ドルです。

    Q. 日本人家庭が多いインターはどこですか? 日本語の授業はありますか?

    A. 各校は日本人の在籍数を公式サイトでは公表していないため、公式に確認できた「日本語の支え」だけをお伝えします。UNISには日本語の母語クラス(Japanese Home Language)と日本語教員、BISにはIBの科目としての日本語と日本語教員・日本文化クラブ、Concordiaには日本人家庭向けの連絡担当(Japanese Community Liaison)があり、JISは日本人教員が担任につく日本式プログラムをもちます。HIS・Dwightは公式サイトに日本語の授業の記載がありません。見学時に「日本人の在籍数」「日本語の授業の時間数」を直接聞くのがいちばん確実です。

    Q. 英語がまったく話せなくても、インターに入れますか?

    A. 低学年ほど英語力の条件はゆるやかですが、学年が上がるほど英語での授業についていけるかを評価される傾向があります。HISは2025-26年度から英語の支援(EAL)を無料にしており、BISは必要な時間数に応じて別料金のEALを用意しています。入学前に、英語のテストや面接の有無、支援の内容と費用を確認してください。NGAは6〜18歳が対象で、日本語の支えを前提に少しずつ英語に触れる設計です。

    ハノイでの時間を、お子さんの一生の財産に

    ハノイには、首都ならではの多様なインターがあり、30年の歴史をもつハノイ日本人学校、日本式とケンブリッジを組み合わせたJISもあります。同時に、年間数百万円の学費、編入学審査、帰国後の進路、日本語の維持という、駐在・在住のご家庭にしか見えない悩みもあります。大切なのは「一番有名な学校」を探すことではなく、わが家の滞在年数と帰国先、通いやすさ、そしてお子さんらしさに合った学び方を選ぶこと。インターも、日本人学校も、家庭での日本語も、オンラインも、対等な選択肢として並べてみてください。焦らなくて大丈夫。あなたの一歩を、私たちは応援しています。

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