「大分県 インターナショナルスクール」と検索して、少し戸惑っているのではないでしょうか。出てくるのは英語の保育園やプリスクールばかりで、小学生になってからも英語で学べる学校がなかなか見つからない——。それはあなたの調べ方が悪いわけではありません。2026年7月時点の公開情報を調べたかぎり、大分県内で「インターナショナル」を掲げる施設は判明分で11。そのうち8つが大分市に集まり、小学生を受け入れる学校は2023年に開校した1校だけでした。この記事では、大分市・別府市・中津市・宇佐市とエリア別に全11施設を学費付きで並べたうえで、留学生日本一の街・別府になぜインターが増えないのか、県内にIB認定校が無いという現実、そして福岡・熊本への通学や通わないという選択肢まで、正直に整理します。読み終えるころには、大分で何ができて何ができないのかがはっきりするはずです。

大分県のインターナショナルスクール事情と学費相場
前提として、大分県は着実に国際化が進んでいる県です。大分労働局のまとめによると、県内で働く外国人労働者は2025年10月末時点で約1万4,300人。前年から約2,200人(18%)増えて4年連続で過去最高を更新しました。国籍別ではベトナムが約3,100人と最多で、インドネシア約2,700人、ミャンマー約1,800人、フィリピン約1,600人と続きます。製造業を中心に、多国籍な家庭が県内各地で暮らしている——それが今の大分です。
それでも、英語で学び続けられる学校の数はまったく追いついていません。判明分の11施設のうち8つが大分市、残りは別府市・中津市・宇佐市に1つずつ。日田市・佐伯市・臼杵市・竹田市・豊後大野市・由布市・国東市などには、常設のインターナショナルスクールやインターナショナルプリスクールを確認できませんでした。しかも対象年齢を見ると、そのほとんどが0〜6歳です。小学生を全日で受け入れる学校は、大分市高城南町の大分インターナショナルスクール1校のみ。中学生以上を英語で受け入れる学校は、公開情報の範囲では見つかりませんでした。つまり大分県で起きているのは、選択肢がまったく無いことではなく、6歳と12歳の二度、道が細くなることなのです。
学費の相場は、この構造を反映して首都圏よりかなり抑えめです。幼児向けの施設は月謝でおおむね月3万円台〜6万5,000円、年間にすると40万〜90万円が目安になります。たとえば大分市のパシフィックイングリッシュは入園料3万円・年会費1万円に月謝が2歳で4万8,000円、3〜5歳で5万9,800円(別途給食4,500円)。同じ大分市のウッドストックは入会金8万6,400円・年会費1万6,200円に月謝5万6,000円〜6万5,000円(週3〜5日)。別府市のモーニングスターは入園料3万〜4万円に月謝3万〜4万8,000円と、通う日数で幅があります。加えて3〜5歳児クラスは幼児教育・保育の無償化の対象になる施設が多く、認可外保育施設なら月額3万7,000円を上限に保育料が給付されるため、実際の自己負担はさらに下がります。首都圏の大手インターナショナルスクールが年間200万〜300万円という水準であることを考えれば、費用の壁は大分ではずいぶん低い。ただしその手頃さは「就学前で終わる」ことと表裏一体でもあります。そもそもインターナショナルスクールとは何か、一条校(日本の正規の学校)との違いや義務教育の扱いについてはインターナショナルスクールとは?で整理しています。
※学費等は2026年7月時点の公開情報です。改定される場合があるため、最新は各校公式サイトで必ずご確認ください。

大分県のインターナショナルスクール一覧【エリア別】
ここからは、2026年7月時点で確認できた施設を、判明分すべてエリア別にご紹介します。無理に「おすすめ7選」に水増しはしません。数は限られていますが、性格はそれぞれ違います。
大分市中心部(高城・末広町・金池町・碩田町)
県内でもっとも選択肢が厚いのが大分市です。そして県内で唯一、小学生が全日で通えるのが大分市高城南町の大分インターナショナルスクール(Oita International School/OIS)。2023年4月に開校し、小学1年生からの入学を受け付けています。英語と日本語の両方で、クリティカルシンキング・創造力・協調性・コミュニケーションを発揮できるリーダーを育てることを掲げ、オーストラリアやカリフォルニア州の現地校と連携したオンライン授業・国際交流も行っています。ACSI(キリスト教系の国際的な学校認定機関)の認定候補校という位置づけで、認定校に向けた準備段階にあります。学費は公開されていないため、要問い合わせと考えてください。県内で「6歳の先」を対面で続けたい家庭にとっては、現時点で唯一の県内選択肢です。
大分駅にほど近い末広町2丁目には、大分インターナショナルプリスクール(OIP)があります。満3歳児〜年長を対象としたフルタイムクラス(8:00〜15:30)を中心に、8:00〜18:00の預かりに対応する認可外保育施設。ネイティブ講師に加えて子育て経験のある保育士やバイリンガルの保育士が在籍しているのが特徴で、幼稚園児向けの午後クラス(水・木16:00〜18:00)、小学生向けのアフタースクール(火・木)、理科や数学を英語で学ぶイングリッシュサイエンスクラス、夏・冬・春のホリデープログラムまで用意されています。学費は公開情報が限られるため要問い合わせです。
大分駅南側の金池町3丁目にあるプライマリースクール大分は、1歳3ヶ月から年長までを受け入れる認可外保育施設で、8:00〜18:00(延長あり)と預かり時間が長め。音楽と英語を柱にしたカリキュラムで、小学生向けの英語学童と土曜クラスも開いています。共働きで送迎時間が読みにくい家庭には現実的な選択肢です。碩田町3丁目のGlobal Link International School(GLIS)は、一戸建てを改装した小規模園。1歳半〜4歳が対象で、少人数と食育を前面に出しています。入園料2万円、月謝は週6時間で4万6,000円、週10時間で5万4,000円。土曜クラスや月2回の日曜クラス、幼稚園児以上向けの午後クラスもあります。
大分市東部・北部(小池原・大在・王子)
市の東側・北側にも、英語で一日を過ごせる園があります。小池原のウッドストックは2〜5歳のプリスクール(9:00〜14:00)に加え、年少から小学6年生までのアフタースクールを運営。外国人スタッフの自主性に任せきりにせず、運営側が職員研修を徹底して教育内容を揃えているという方針を掲げています。送迎・給食あり、無償化対象。入会金8万6,400円、年会費1万6,200円、月謝は週3〜5日で5万6,000円〜6万5,000円が公開情報の目安です。
1984年に英会話教室として始まったパシフィックイングリッシュは、王子町と大在中央の2か所でインターナショナルスクール(プリスクール)を運営しています。対象は2〜5歳で、メインプログラムは9:00〜14:00。5歳児クラスでは英語で日記やプレゼンテーションに取り組むなど、会話だけでなく読み書きにも踏み込むのが特徴です。14:00〜18:00には年長から小学6年生までの英語学童(月額1万円で通い放題)も開設。学費は入園料3万円・年会費1万円に、月謝が2歳4万8,000円/3〜5歳5万9,800円、給食は月4,500円。無償化の対象で、きょうだい割引もあります。県内の事業者としては規模が大きく、外国籍の講師が多数在籍している点も選ぶ理由になりやすいところです。
大分市・富士見が丘
大分市富士見が丘東の富士見が丘こども園 インターナショナルクラスは、幼保連携型認定こども園の中に置かれた英語クラスです。3歳・4歳児を対象に30名を募集し、3・4・5歳が一緒に過ごす混合クラスで終日英語の保育を行います。「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」を掲げ、園では英語・家庭では日本語という役割分担を推奨。英検の準会場認定を受けており、在籍2年目から園内で受験できます。認定こども園なので保育料は無償化で0円となり、給食費5,300〜7,500円、教材費4,500円、外国人講師費1万円などの実費負担にとどまります(金額は要確認)。日本の制度の中にありながら英語環境を確保できるという意味で、費用面ではもっとも入りやすい選択肢のひとつです。
別府エリア——「留学生日本一の街」の意外な現実
別府市には、日本でもっとも国際的な大学のひとつである立命館アジア太平洋大学(APU)があります。2000年に別府市十文字原で開学し、2025年度の学生数は6,699名、国際学生比率は48.9%、121の国・地域から学生が集まっています。留学生比率は国内の大学で第1位。市全体で見ても、別府市の住民に占める外国人の割合は2025年1月時点で4.79%と大分県内で最も高く、全国平均の約3.0%を上回っています。
これだけ国際的なら、さぞインターナショナルスクールが充実しているだろう——そう思って別府を調べた方は、結果に驚くはずです。別府市内で確認できた常設のインターナショナル施設は、餅ケ浜町のモーニングスターインターナショナルプリスクール1つだけ。2017年に開設された、別府市で初めて終日オールイングリッシュで運営される施設です。対象は2〜5歳で、7:30〜19:00という長時間の預かりに対応し、アフタースクールや送迎、給食もあります。学費は入園料3万〜4万円、月謝は通園日数によって3万〜4万8,000円、年会費1万5,000円というのが第三者データベースの公開情報。英語のアフタースクールは週4,000円〜です。
なぜ1つしかないのか。理由は数字の中身にあります。別府市の在留外国人約5,097人のうち、留学生が3,145人。つまり外国人住民の6割以上が、学齢期の子どもを持たない若い留学生なのです。学齢期の子を育てているのはAPUの外国籍教職員・研究者や、卒業後に別府で就職・起業した層で、絶対数はそこまで多くありません。全日制インターナショナルスクールが成り立つだけの需要が、まだ集まっていないというのが実情です。
ではAPU教職員の家庭は子どもをどこに通わせているのか。多くは別府市立の小中学校です。別府市はAPU開学に合わせて外国人子女等教育相談員派遣事業を設けており、日本語指導が必要な園児・児童・生徒に対して、母語がわかる相談員を市立の学校・園に派遣し、日本語指導と教科指導の補助を行っています(相談員は登録制で、1コマ1,750円の謝礼)。市民団体「多文化こどもネットワーク いろは」など、地域で日本語支援を担う動きもあります。つまり別府は、英語で学べる学校がある街ではなく、日本語で学ぶことを地域全体で支える街として国際化してきたのです。国際的な環境と、英語で教科を学べる学校の有無は、別の話だということ——別府はそれをはっきり示しています。
中津・宇佐エリア
県北の中津市と宇佐市には、慶應アカデミー英語幼稚園が1校ずつあります。中津校は中津市金手47-1、宇佐校は宇佐市閤343-1。いずれも3〜5歳が対象で、午前クラスは10:00〜14:15、午後クラスは16:00〜17:00という5時間保育の形です。外国人講師との園生活のなかで、自分の感情や願いを英語で伝えられるようになることを目標に掲げています。幼稚園児向けのアフタースクールも併設。学費は公開されていないため要問い合わせです。運営母体の慶應アカデミーは中津市・宇佐市・福岡県豊前市で塾・予備校・英会話スクールを展開しており、英検・漢検・TOEICの会場にもなっています。中津市は福岡県境に接しており、北九州方面へのアクセスがよいエリア。県内で完結させるか、福岡県側の選択肢まで含めて考えるかで、判断が変わってくる地域です。
日田・佐伯・県南・県西部、そして周辺町村
正直にお伝えします。日田市・佐伯市・臼杵市・津久見市・竹田市・豊後高田市・杵築市・豊後大野市・由布市・国東市、そして日出町・九重町・玖珠町・姫島村には、2026年7月時点で常設のインターナショナルスクールやインターナショナルプリスクールを確認できませんでした。全国のプリスクール検索データベースでも、大分県の登録は大分市・別府市・中津市・宇佐市の4市に限られ、その他の市町村はゼロと表示されます。英会話教室やオンライン英語のスクールは各地にありますが、日中を英語で過ごす園という意味での選択肢は、県内では実質4市に限られるのが現状です。
とくに日田市や佐伯市、竹田市のように県庁所在地から距離のあるエリアでは、大分市まで毎日送迎するという前提そのものが成立しにくくなります。これは努力や情報収集でどうにかなる問題ではなく、地理と人口分布が決めている現実です。だからこそ、後半でお伝えする通わない選択肢の意味が、大分県では他県より大きくなります。全国47都道府県のインターナショナルスクール一覧から、他県の状況もあわせて確認できます。
県内にある「国際教育に近い」選択肢——高校のグローバルコース
インターナショナルスクールではなくても、国際教育に近い学びは県内にあります。ただし先に事実をひとつ。文部科学省のIB教育推進コンソーシアムが公開する認定校・候補校の一覧には、大分県の国際バカロレア(IB)認定校・候補校は掲載されていません。九州ではIB校が福岡県に集中しており、熊本・鹿児島・沖縄にも認定校がありますが、大分県は現時点でゼロです。IBを軸に学校を探している家庭は、この時点で県外を視野に入れる必要があります。
その代わり、県内の私立高校にはグローバル志向のコースが用意されています。大分市岩田町の岩田中学校・高等学校には、高校から進むAPU・立命館コースがあります。立命館大学および立命館アジア太平洋大学との7年間連携教育プログラムを組み、高校3年次には大学の単位(16単位)を取得できるカリキュラム。3年間で2回の海外修学旅行(台湾・マレーシアなど)や、希望制の留学制度もあります。地元にAPUがあるという地の利を、進路設計にそのまま組み込んだ形です。
もう1校、大分市の大分東明高等学校の普通科国際コースも選択肢に入ります。APUへのキャンパスツアーや、フィジー・ケニア・イタリア・スイス・ベトナムなどからの留学生受け入れを通じた国際交流が特徴です。
ただし、この2校はいずれも日本の一条校で、授業の中心は日本語です。国際的な視野や海外進学への接続には強いものの、全教科を英語で学ぶ環境ではありません。目的が「英語で教科を学ぶこと」なのか「国際的な進路につながる環境に身を置くこと」なのかで、評価は大きく変わります。
比較でわかる、わが家に合う選び方
県内の幼児向けインター、福岡や熊本など県外の学校、オンライン国際校。この3つは、どれが優れているかではなく、わが家の制約に合うかで選ぶものです。費用・入学のしやすさ・通学の負担・対面での体験・小学校以降も続けられるか——この5つの観点で並べると、迷いがかなり減ります。

大分県の場合、引っかかるのはほぼ確実に最後の行です。県内の施設は費用も通学も入学のしやすさも申し分ないのに、小学校は1校、中学以降はゼロ。だから多くの家庭が、年長の秋や小学校高学年になって初めて「その先」を探し始め、選べる時間が残っていないことに気づきます。逆に言えば、いま調べているあなたはまだ間に合います。費用の全体像をもう少し細かく知りたい方は、インターナショナルスクールの学費の内訳を解説した記事もあわせてどうぞ。授業料以外にかかるお金まで見えると、判断の精度が上がります。
オンラインでの学びのしくみを見る →

近隣県のインターナショナルスクール(通学圏として現実的か)
大分県から中学以降の英語環境を求めるなら、県外に目を向けることになります。九州でもっとも選択肢が多いのは福岡県です。JR九州の特急ソニックで大分・別府から博多までは最短2時間1分。福岡市内にはIB認定校を含む学校が複数あり、詳しくは福岡のインターナショナルスクールの記事で整理しています。中津市など県北の家庭にとっては、大分市へ向かうより北九州市側のほうが近いケースもあります。もうひとつの方向が熊本県で、熊本市や半導体工場の進出で国際化が進む菊陽エリアに学校があり、熊本県のインターナショナルスクールの記事にまとめています。
ただし、ここも正直にお伝えします。特急で2時間という数字は、通学が現実的だという意味ではありません。往復の交通費は年間で数十万円規模になりますし、小中学生が毎朝特急に乗る生活を何年も続けるのは、体力の面でも家庭の送迎負担の面でもかなり重いものです。実際に県外の学校を選ぶ家庭の多くは、転居するか、寮のある学校を選ぶか、保護者のどちらかが平日だけ別居する形をとっています。志望校を絞る前に、通学時間だけでなく「その形を6年間続けられるか」を家族で一度話し合ってみてください。
通える範囲に見つからないなら——オンラインという選択肢
ここまで読んで、「県内には続けられる学校がない。でも福岡や熊本まで毎日通わせるのは無理だし、転居もできない」と感じた方も多いはずです。そんな家庭のために、私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は2027年9月開校のオンライン・インターナショナルスクールを準備しています。
運営は、日本でオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJIN。NIJINアカデミーにはすでに1000名以上の子どもたちが在籍しています。NGAが大切にしているのは、脱偏差値——テストの点数で子どもを並べないこと。少人数の対話を中心に、「自分と世界を、好きになる」学びを設計しています。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳。住む場所を選ばないので、大分市でも別府でも、中津でも日田でも佐伯でも、条件はまったく変わりません。県内に一校もインターが無い市町村に暮らしていても、教室までの距離は同じゼロです。日本語の支えを前提に、少しずつ英語に触れられる設計にしているのも、日本の家庭にとって現実的だと考えているからです。学費は対面のインターナショナルスクールの約5分の1を目指しています。
地元の学校に籍を置いたまま、放課後や週末にオンラインで英語で学ぶダブルスクールという形もあります。いきなり学びの中心を移すのが不安なら、こちらから始める家庭も少なくありません。
正直な注意点もお伝えします。NGAはまだ開校前で、実績はこれから積み上げる段階です。そして、校庭で走り回る体験や、同じ教室で肩を並べる感覚は、対面の学校と同じようには提供できません。それでも「近くに無いから、あきらめる」を「通わなくても、続けられる」に変えられる家庭が、大分県には確かにいるはずだと考えています。
よくある質問
Q. 大分県に、小学生が通えるインターナショナルスクールはありますか?
A. あります。ただし2026年7月時点の公開情報で確認できたのは、大分市高城南町の大分インターナショナルスクール(2023年4月開校・小学1年生から)1校のみです。それ以外で小学生が英語環境に触れられるのは、パシフィックイングリッシュの英語学童(年長〜小6・月額1万円で通い放題)、ウッドストックのアフタースクール(年少〜小6)、大分インターナショナルプリスクールの小学生クラスなど、放課後型の選択肢になります。地元の小学校に通いながら英語の時間を厚くする形です。中学生以上を英語で受け入れる学校は、県内では確認できませんでした。
Q. 別府にはAPUがあって外国人が多いのに、なぜインターナショナルスクールが少ないのですか?
A. 外国人住民の内訳が理由です。別府市の在留外国人約5,097人のうち3,145人が留学生で、学齢期の子どもを持たない若い世代が中心。全日制インターが成り立つほどの需要がまだ集まっていないのが実情です。別府市内で確認できた常設のインターナショナル施設は、2〜5歳を対象とするモーニングスターインターナショナルプリスクール1つ。その代わり別府市は、市立の学校・園に母語がわかる教育相談員を派遣する制度を持っており、外国にルーツのある子どもを日本語で支える体制が整っています。国際的な街であることと、英語で教科を学べる学校があることは、別の話だと考えてください。
Q. 英語を増やすと、日本語の力が中途半端になりませんか?
A. よくいただく不安です。大分県の場合、県内の施設はほとんどが日本の制度の中にある園やこども園なので、日本語の土台は保たれやすい環境にあります。一方で、英語の時間を大きく増やす場合は、日本語をどう担保するかを先に決めておくことが大切です。日本語が不安なご家庭には、姉妹サービス〈ともだちじゃぱん〉(NIJIN運営・子ども向けオンライン日本語)もおすすめです。学校選びの際は、パンフレットの説明ではなく実際の週間時間割を見せてもらいましょう。
「通えるか」ではなく「続けられるか」で選ぶ
大分県のインターナショナルスクール探しは、正直に言えば簡単ではありません。施設は大分市に集中し、小学生を受け入れる学校は1校だけ。中学以降の英語校もIB認定校も県内にはありません。そして日田や佐伯、竹田といったエリアからは、そもそも通うという発想が成り立ちにくい。でもそれは、あなたのお子さんに国際教育は無理という意味ではまったくありません。県内の幼児向けインター、県内唯一の小学生向けインター、私立高校のグローバルコース、福岡・熊本への進学、そしてオンライン——道は一本ではなく、いくつも並んでいます。
大切なのは、入れる学校を探すことより、お子さんが何年も安心して続けられる学びを選ぶことです。焦らなくて大丈夫です。まずは今日、気になった施設をひとつ見学予約してみる。それだけでも、選択肢の景色は変わります。
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