「千葉県でインターナショナルスクールを探しているけれど、結局どこに何校あるのかがわからない」——そう感じているのは、あなただけではありません。千葉県は東西に広く、幕張・柏の葉・浦安・成田・木更津と、エリアごとに事情がまったく違うからです。この記事では、千葉県内に実在するインターナショナルスクールをエリア別に網羅してご紹介します。あわせて、幼児だけのプリスクールと小学校以降も通える学校の違い、年間100万円台から500万円超まで開く学費の相場、そして千葉県に多い「東京都内へ通う」という選択肢と、通わずに国際教育を受けるオンラインという道まで、正直にお伝えします。読み終えるころには、「わが家はどのエリアで、どの段階まで考えればいいか」がはっきりするはずです。

千葉県のインターナショナルスクール事情と学費相場
まず全体像から。千葉県のインターナショナルスクールは、千葉市(幕張・美浜)/東葛エリア(柏・流山・松戸)/東京湾岸エリア(市川・浦安・船橋)/成田・北総/内房(木更津・市原)の5つのエリアに分かれて点在しています。公開情報をたどると県内には20校前後の「インターナショナルスクール」を名乗る施設がありますが、その大半は未就学児が対象のプリスクール・国際幼児園です。小学校以降も英語環境で学び続けられる学校となると、数は一気に絞られます。
千葉県の特徴は、「幼小」と「中高」を別々の学校が担っていることです。千葉市美浜区の幕張インターナショナルスクールは2歳〜12歳(キンダーガーテン〜小学6年)、柏市の柏の葉にあるラグビースクール・ジャパンは11〜18歳(Year 7〜13)。つまり2026年7月時点で、県内には同じ学校に幼稚部から高校まで一貫して通えるインターナショナルスクールは確認できません。だからこそ、入学前に「次の段階でどこへ進むか」まで描いておくことが、千葉県での学校選びでは特に大切になります。
学費の相場も幅が大きく、プリスクールは月謝でおおむね月6万〜12万円(年間100万〜150万円程度)、幕張インターナショナルスクールは小学校で年間約150万円、ラグビースクール・ジャパンは通学生でも年間450万〜550万円、寮に入るとさらに年290万〜320万円が加わります。同じ「千葉県のインターナショナルスクール」でも、桁がひとつ変わる世界です。なお千葉県は在留外国人が県人口の約3.7%(およそ23万人・2024年12月末時点の県公表統計)にのぼり、成田空港や幕張新都心、柏の葉スマートシティを中心に国際的な家庭が増えています。
※学費等は2026年7月時点の公開情報です。改定される場合があるため、最新は各校公式サイトで必ずご確認ください。

千葉県のインターナショナルスクール一覧【エリア別】
ここからは、千葉県内で確認できたインターナショナルスクールをエリア別にご紹介します。小学校以降も通える学校は見出しを立てて詳しく、幼児中心のプリスクールは一覧でまとめました。「有名かどうか」ではなく、「わが家から通えるか」「何歳まで通えるか」を軸に読み進めてください。
千葉市・幕張エリア
幕張インターナショナルスクール(Makuhari International School/MIS)
千葉市美浜区若葉、海浜幕張駅から徒歩約13分にある、千葉県を代表するインターナショナルスクールです。プリスクール(2歳)、キンダーガーテン(3〜6歳)、小学校1〜6年(6〜12歳)を英語環境で受け入れています。特筆すべきは、インターナショナルスクールでありながら学校教育法第1条に基づく私立小学校(一条校)として認可されている点。国内の小学校卒業資格が得られるため、「英語で学ばせたいけれど義務教育の扱いが心配」というご家庭の不安に答えられる、全国的にも希少な存在です。千葉・稲毛・船橋・本八幡・津田沼・幕張本郷・浦安/新浦安方面などへスクールバスが運行され、通学圏は県北西部に広く及びます。
- カリキュラム:英語を主とする独自のバイリンガル・カリキュラム(一条校としての国内課程を含む)
- 対象年齢:2〜12歳(プリスクール・キンダーガーテン〜小学6年)
- 学費目安:キンダーガーテン 年約120万円/小学校 年約150万円。入学金約20万円・施設協力費約40万円(公開情報・2026年時点。最新は要確認)
- こんな家庭に:英語環境と国内の小学校卒業資格の両方を大切にしたい家庭に
このほか千葉市には、キッズインターナショナル幕張センター(美浜区打瀬・保育〜小学生向けクラス)、リトルガーデンインターナショナルスクール(千葉ポートタウン・幕張)、Zoo-phonics Academy 千葉校(中央区)、Hands On English International(美浜区打瀬)など、幼児を中心とした英語環境の園・スクールが集まっています。
東葛エリア(柏・流山・松戸・鎌ケ谷)
ラグビースクール・ジャパン(Rugby School Japan/RSJ)
2023年9月、柏市の柏の葉スマートシティに開校した英国式のボーディングスクールです。英国の名門パブリックスクール「ラグビー校」の日本校で、Year 7〜13(11〜18歳)を対象に、IGCSE・Aレベルの英国カリキュラムを全て英語で提供しています。通学生(デイ)、週5日の寮生(ウィークリーボーダー)、7日間の寮生(フルボーダー)から通い方を選べるのが特徴。つくばエクスプレスで秋葉原から約30分という立地で、都内から通う生徒も少なくありません。中高段階で本格的な英国式教育を求めるなら、千葉県内で唯一といってよい選択肢です。
- カリキュラム:英国式(IGCSE・Aレベル)/全寮制・通学の併用
- 対象年齢:11〜18歳(Year 7〜13)
- 学費目安:2026-27年度の公式発表で、通学生の授業料は Year 7 が450万円、Year 8-9 が475万円、Year 10-11 が530万円、Year 12-13 が550万円。寮費はフル320万円/週5日290万円が加算され、別途 施設維持費 年50万円、入学金50万円、School Development Fee 50万円、出願料4万円
- こんな家庭に:中高で英国式の全人教育と海外大学進学まで見据えたい家庭に
暁星国際流山小学校
流山市にある、後述する暁星国際学園の系列小学校です。厳密にはインターナショナルスクールではなく日本の私立小学校(一条校)ですが、教科を英語で学ぶイマージョン教育を取り入れ、フランス語の授業も低学年で週5時間設けるなど、国際教育に振り切ったカリキュラムが特徴。卒業までに半数以上の児童が英検2級以上を取得しているとされます。つくばエクスプレス沿線の開発で子育て世帯が急増したエリアにあり、「日本の学校の枠組みのなかで英語を伸ばしたい」というご家庭の現実的な選択肢です。学費は要問い合わせ。
幼児向けでは、ポルクインターナショナルスクール(松戸市東松戸)、DUCKインターナショナルスクール(白井市・鎌ケ谷市/新鎌ヶ谷・千葉ニュータウン)などがあります。
東京湾岸エリア(市川・浦安・船橋)
東京都に隣接し、東西線・総武線・京葉線が使えるこのエリアは、県内でもっともプリスクールの密度が高い地域です。同時に、都内のインターナショナルスクールへ通う家庭ももっとも多いエリアでもあります。
中央インターナショナルスクール(CIS)新浦安キャンパス
浦安市にある、ケンブリッジ国際カリキュラムとモンテッソーリ教育を組み合わせた「モンテッソーリ+」を掲げるスクール。幼児期が中心ですが、2025年から小学校低学年向けのプログラムも試験的に導入しています。東京・中央区にも姉妹キャンパスがあります。学費は要問い合わせ。
このほか、リトルジェムスインターナショナルスクール東京ベイ校(市川市妙典)、リトルガーデンインターナショナルスクール市川、イマジンJapan南行徳児童園(市川市)、PVインターナショナルスクール(浦安市新浦安)、サンシャインキッズアカデミー新浦安(0〜3歳)、インターナショナルスクール船橋(船橋市湊町)、カイルアインターナショナルスクール(船橋市前原西)、カデナ・アメリカン・プリスクール(船橋市)などが集まっています。いずれも未就学児が中心のため、小学校進学時に「次」を決める必要がある点は、あらかじめ織り込んでおきたいところです。
成田・北総エリア
成田空港を抱え、航空関連で働く外国人家庭も暮らすエリアですが、意外にも本格的なインターナショナルスクールは多くありません。成田市橋賀台のサンバレーインターナショナルスクール(幼児向け)と、その英語指導を取り入れた認定こども園 成田国際こども園が中心となります。小学校以降は、幕張や柏の葉、あるいは都内まで通うか、後述するオンラインという選択が現実的な検討対象になります。
内房エリア(木更津・市原)
暁星国際学園(暁星国際小学校・中学校・高等学校)
木更津市矢那にある、カトリック精神に基づく一条校です。インターナショナルスクールそのものではありませんが、小学校にインターナショナルコースを置き、中学・高校でも語学教育に力を入れ、寮を備えて帰国生を数多く受け入れてきた歴史があります。「英語環境で学ばせたいが、日本の学校の卒業資格や進学ルートも確保したい」というご家庭にとって、県内でもっとも実績のある選択肢のひとつです。小学校インターナショナルコースの年間納付金は約62万円、入学時に約20万円(バス代等は別途。公開情報のため要確認)と、インターナショナルスクールと比べて費用面のハードルが低いのも特徴です。
幼児向けには、サニーガーデンインターナショナルスクール(木更津市ほたる野)、タートルキッズインターナショナルスクール(市原市辰巳台)などがあります。
※ここに挙げた学校は2026年7月時点の公開情報に基づくものです。園・スクールは開閉やコース変更が起こりやすいため、検討時は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。全国の状況とあわせて見たい方は、全国47都道府県のインターナショナルスクール一覧はこちらもどうぞ。
正直な話——千葉県から東京都内へ通うという選択肢
千葉県の学校選びで避けて通れないのが、「都内へ通うか」という問いです。市川・浦安・船橋からなら都心のインターナショナルスクールまで30〜50分程度、松戸・柏からも1時間圏内。実際、県内に中高段階の選択肢が少ないこともあって、東京都内の学校へ毎日通う千葉県の家庭は珍しくありません。都内にはIB・英国式・米国式・インド系など多様なK-12インターが集中しており、選択肢の幅は県内とは比べものになりません。東京のインターナショナルスクールの選択肢はこちらにまとめています。
ただし、正直にお伝えしたいこともあります。片道1時間の通学は、小学生にとって毎日往復2時間。6年間続ければ、睡眠時間にも放課後の遊びにも確実に影響します。「通えるか」だけでなく「何年続けられるか」で考えることを、強くおすすめします。
比較でわかる、わが家に合う選び方
選択肢を「①県内のプリスクール(幼児中心)」「②県内・都内のK-12インターナショナルスクール」「③通学しないオンライン国際校」の3タイプに分けると、頭が整理されます。下の表は、費用・入りやすさ・通学負担などの観点で、それぞれの傾向を正直に示したものです。

県内のプリスクールは費用も入学ハードルも比較的やさしく、就学前のスタートには向いています。ただし小学校進学時に「続けられる学校がない」という壁に当たりやすいのが弱点です。幕張インターナショナルスクールやラグビースクール・ジャパン、暁星国際学園はその壁を越えられますが、住む場所によっては通学が現実的でなかったり、学費が年間500万円を超えたりします。学費の中身をもう少し詳しく知りたい方は、インターナショナルスクールの学費の内訳もご参考にどうぞ。そしてもう一つ、通学そのものを前提にしない選択肢があります。

通える範囲に見つからないなら——オンラインという選択肢
千葉県は広く、内房・外房・北総にお住まいなら、幕張や柏の葉のインターナショナルスクールでさえ片道1時間半という距離になります。「県内にあるのに、うちからは通えない」——これは千葉県の家庭がとても感じやすい壁です。もしそう感じているなら、通学を前提としないオンライン・インターナショナルスクールという選択肢があります。住む場所や最寄り駅に、子どもの学びが左右されにくくなります。
私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、2027年9月開校予定のオンライン・インターナショナルスクールです。運営は、日本で1000名以上が在籍するオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を手がける株式会社NIJIN。テストの点数で子どもを並べない「脱偏差値」の考え方のもと、少人数の対話を中心に「自分と世界を、好きになる」学びを目指します。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳で、住む場所を選びません。日本語の支えを前提に、少しずつ英語に触れられる設計です。学費は対面インターのおよそ5分の1を目指しています。
正直にお伝えすると、NGAはまだ開校前で、実績はこれからです。校庭や施設での対面体験は、通学型の学校と同じようには提供できません。それでも、「県内に通える学校がない」「都内まで毎日通わせるのは無理がある」という悩みを抱えるご家庭にとって、通学の壁を越えて世界とつながれる学びは、検討する価値のある一つの道だと考えています。
よくある質問
Q. 千葉県内なら、どこからでもインターナショナルスクールに通えますか?
A. 残念ながら、県内どこからでも通えるわけではありません。学校が集まっているのは千葉市(幕張)・東葛(柏・流山・松戸)・湾岸(市川・浦安・船橋)の3エリアで、外房・南房総からは片道1時間半以上かかることも珍しくありません。幕張インターナショナルスクールのようにスクールバスを広く運行する学校もあるので、まずは各校のバス路線図を確認するのが近道です。それでも通えない場合は、都内への通学かオンラインが現実的な検討対象になります。
Q. 千葉県から東京のインターナショナルスクールに通う家庭は多いですか?
A. 少なくありません。特に市川・浦安・船橋・松戸など東京に近いエリアでは、都内の学校へ通う選択がよく検討されます。県内には中高段階のインターが限られるため、小学校卒業を機に都内へ移る家庭もあります。ただし通学時間と定期代の負担は事前に必ず試算を。詳しくは東京のインターナショナルスクールの記事もご覧ください。
Q. 日本語のサポートはありますか?
A. 学校によって大きく異なります。幕張インターナショナルスクールは一条校として国内課程を含むバイリンガル教育を行い、暁星国際学園も日本の学校の枠組みのなかで語学教育を行っています。一方、外資系や英国式の学校では授業も生活も英語が基本です。母語である日本語の土台を大切にしながら英語へ進みたいご家庭は、日本語のサポートを前提に設計されたオンライン校(NGAなど)も候補に入れてみてください。
「県内にないから」で、あきらめないでいい
学校選びに「正解」はありません。千葉県のように県が広く、学校が特定のエリアに偏っている場所では、「うちの近くには理想の学校がないから」とあきらめてしまいがちです。けれど、大切なのは「どこの学校に入れるか」より「この学びを、お子さんが何年も無理なく続けられるか」。幕張や柏の葉に通うのも、都内まで足を伸ばすのも、通わずに世界とつながるのも、どれもわが家にとって正しい選択になり得ます。あなたが今こうして情報を集めている時間そのものが、お子さんの未来を真剣に想っている証拠です。もし「通学以外の道」も知っておきたいと思われたら、私たちの開校情報もそっと候補に入れていただけたら嬉しいです。


