「福島県 インターナショナルスクール」と検索して、少し途方に暮れていませんか。出てくるのは英語の幼児園や英会話教室ばかりで、小学生になってからも英語で学べる学校がどうしても見つからない——。それはあなたの調べ方が悪いのではありません。2026年8月時点の公開情報を調べたかぎり、福島県内に小学校段階以上の子どもを英語で受け入れる全日制のインターナショナルスクールは確認できませんでした。県内で英語環境を掲げる施設は判明分で12。福島市・郡山市・いわき市・会津若松市・相馬市の5市に散らばり、対象はほぼ0〜6歳です。この記事では、福島県のインターナショナルスクールをエリア別にすべて並べたうえで、6歳の先をどうつなぐか——県内の放課後型の英語環境、仙台への通学、そして通わないという選択肢まで、正直に整理します。読み終えるころには、福島で何ができて何ができないのかがはっきりするはずです。
結論:福島県で選べる学校(早見)
ここだけ読めば全体像がつかめます。学校が確認できるエリアごとに校名を並べ、最後にオンラインという選択肢も同じ粒度で載せました。エリアごとの詳しい状況(学校が無いエリアを含む)は本文で正直に扱っています。
- 福島市エリア(4施設) — スクルドエンジェル保育園 福島園
- 郡山市エリア(5施設) — フェニックスイングリッシュスクール 郡山校/ワイズ プリスクール アンド キンダーガーテン 安積校/楓の森プレスクール(Maple Woods Preschool)
- 会津若松市エリア(1施設) — プリスクール水輝
- 相馬市・南相馬、そして白河・須賀川など — スクルドエンジェル保育園 相馬園
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福島県のインターナショナルスクールの現状と学費相場
前提として、福島県は着実に国際化が進んでいる県です。福島労働局のまとめによると、県内で働く外国人労働者は令和6年10月末時点で13,710人。過去最多を更新しました。県の「国際化の現状(令和6年度版)」でも、令和6年12月末の外国人住民数はいわき市3,759人(前年比13.8%増)、郡山市3,684人(同10.6%増)、福島市2,374人(同2.8%増)と、主要3市そろって増加。国籍別ではベトナム・フィリピン・中国の3か国で全体の約57%を占めています。それだけの人が集まりながら、英語で学び続けられる学校の数がまったく追いついていない——ここが福島県のインターナショナルスクール事情の核心です。
県内の施設は、幼児期に強く集中しています。判明分の12施設のうち、小学校段階以上を全教科英語で受け入れる全日制の学校はゼロ。もっとも「学校らしい」存在である福島市・郡山市のアゴラキンダーガーデンでさえ、対象は2歳から就学前までです。小学生向けにあるのは、放課後に英語で過ごすアフタースクール(英語学童)やイマージョン型の教室で、日中を英語で過ごす場ではありません。つまり福島県で起きているのは、選択肢がないことではなく、6歳で道が途切れることなのです。しかも県土は北海道・岩手に次ぐ全国3位の広さで、中通り・浜通り・会津の3地域は峠で隔てられています。会津若松の家庭が郡山の園に毎日通うといった移動は、現実的ではありません。
学費の相場は、首都圏よりかなり抑えめです。公開している施設が少なく多くは要問い合わせですが、料金表を公式サイトで開示しているアゴラキンダーガーデンの場合、12か月コースの保育料は年長(5〜6歳)で年間55万8,600円、2歳児で年間69万5,400円(いずれも税込)。これに入園金5万5,000円、施設協力費が年3万5,000円、指定教材費9,000円、年間保険料2,200円が加わります。加えて認可外保育施設は3〜5歳児で月額3万7,000円までの無償化(施設等利用給付)の対象になり得るため、お住まいの自治体で保育の必要性の認定を受けられる共働き家庭なら、実質負担はさらに下がります。首都圏の大手インターナショナルスクールが年間200万〜300万円という水準であることを考えれば、費用の壁は福島ではずいぶん低い。ただしその手頃さは「6歳で終わる」ことと表裏一体でもあります。そもそもインターナショナルスクールとは何か、一条校(日本の正規の学校)との違いや義務教育の扱いについてはインターナショナルスクールとは?で整理しています。
※学費等は2026年8月時点の公開情報です。改定される場合があるため、最新は各校公式サイトで必ずご確認ください。

福島県のインターナショナルスクール一覧【エリア別】
ここからは、2026年8月時点で確認できた施設を判明分すべてエリア別にご紹介します。無理に「おすすめ7選」に水増しはしません。数は限られていますが、性格はそれぞれ違います。
福島市エリア(4施設)
県北の中心にあたる福島市には4施設。核になっているのが、株式会社アゴラが運営するアゴラキンダーガーデン 福島校(新浜町6-26)です。対象は2歳から就学前まで。9:00〜13:00のコアタイムを100%英語で過ごす設計で、年間210日・840時間(週20時間)という英語量を公式サイトで明示しています。フォニックス・算数・音楽・理科・アート・体育を英語で扱い、前後の預かり延長にも対応。学費も前述のとおり公開されており、県内では珍しく「見えている」園です。
同じ建物には、小学1〜6年生を対象としたアゴラ学童クラブ 福島校があり、放課後を英語で過ごせます。ほかに野田町のキッズデュオ 福島西は、未就学児から小学生までの英語学童。送迎バスやサマー・ウィンター・スプリングスクールがあり、習い事として通いやすい形です。渡利大久保のスクルドエンジェル保育園 福島園は小規模認可保育所で、0歳から受け入れ、モンテッソーリ教育をベースに外国人講師による幼児英会話を取り入れています。インターというより「英語のある認可保育園」ですが、費用面ではもっとも入りやすい選択肢のひとつです。
郡山市エリア(5施設)
県内で施設数がもっとも多いのが郡山市です。桃見台にはアゴラキンダーガーデン 郡山校とアゴラ学童クラブ 郡山校があり、内容は福島校と同じ体系。新幹線が停まる交通の要衝という土地柄もあって、県中・県南から通う家庭もあります。
本町のフェニックスイングリッシュスクール 郡山校は、2歳から12歳までを対象に英語イマージョン・プログラムを掲げるスクール。トドラークラス・キンダークラス・小学生クラスに分かれ、2023年12月からは郡山校限定でアフタースクール保育も始めています。幼児期から小学生まで同じ場所で続けられる点は、県内では貴重です。安積町荒井のワイズ プリスクール アンド キンダーガーテン 安積校は1歳半〜6歳を対象に9:00〜14:00を基本とする認可外保育施設として、東原の楓の森プレスクール(Maple Woods Preschool)は2018年4月開校・3〜5歳対象で午前9:00〜11:30/午後14:00〜16:30の二部制の少人数園として、それぞれ案内されてきました。いずれも料金は要問い合わせです。
※この2園については、2026年9月4日時点で運営を確認できていません。郡山市が公表している「郡山市内 認可外保育施設に関する基本情報一覧」(令和8年4月1日現在・全42施設)を1件ずつ確認しましたが、ワイズ プリスクール アンド キンダーガーテン 安積校と楓の森プレスクールの名前はありません。あわせて両園の公式サイトのドメインは同日時点でいずれも接続できず、ワイズのドメインは無関係の別サイトに置き換わっていました。閉園したと断定はできません(英語教室として運営していれば、認可外保育施設としての届出対象にならない場合があります)。ただし見学や問い合わせの前に、現在も開園しているかを電話でご確認ください。なお同じ郡山市でも、アゴラキンダーガーデン 郡山校は上記の市の一覧に掲載されていることを確認しています。
いわき市エリア(1施設)
県内で外国人住民がもっとも多いいわき市ですが、確認できた施設は1つです。いわき駅から徒歩9分の九品寺こども園 インターナショナルコース(平字九品寺町3-2)は、学校法人明照学園が運営する認定こども園。2歳児から「一般教育コース」と「インターナショナルコース」に分かれ、後者では外国人講師が毎日英語のレッスンを行います。仏教保育を土台に、英語を身につけるだけでなく日本文化を深く理解して国際社会に出てほしい、という考え方を掲げているのが特徴です。0〜6歳の約220名が在籍し、7:30〜18:30の預かり、給食、送迎バスも整っています。認定こども園なので、日本の制度の中で費用も抑えられます。
会津若松市エリア(1施設)
会津地方で確認できたのは、一箕町のプリスクール水輝(つるが字堤2-28)です。2002年4月開園、定員18名の認可外保育施設で、生後2か月から5歳児までを受け入れています。日常生活のなかで自然に「生きた英語」に触れる環境づくりを掲げ、延長保育・夜間保育・病児保育・休日保育まで対応しているのが実務的なところ。会津から中通りの園に毎日通うのは峠越えになるため、この1園の存在は会津の家庭にとって大きい一方、卒園後の受け皿は県内にはありません。
相馬市・南相馬、そして白河・須賀川など
正直にお伝えします。相馬市にはスクルドエンジェル保育園 相馬園(塚ノ町2-7-1)があり、0歳から受け入れる認可保育所としてモンテッソーリ教育と英語プログラムを取り入れていますが、いわゆるインターナショナルスクールではありません。そして南相馬市・白河市・須賀川市・喜多方市・二本松市といった他の市には、2026年8月時点で常設のインターナショナルスクールやインターナショナルプリスクールを確認できませんでした。全国のプリスクール検索データベースでも、福島県の登録は福島市・郡山市・いわき市・相馬市の4市に限られ、他市町村はゼロと表示されます。英会話教室やオンライン英語のスクールは各地にありますが、日中を英語で過ごす園という意味での選択肢は、県内ではほぼ4〜5市に限られるのが現状です。全国47都道府県のインターナショナルスクール一覧から、他県の状況もあわせて確認できます。
福島県のインターナショナルスクール一覧表【全12施設を1表で比較・2026年版】
福島県は県土が全国3位の広さで、中通り・浜通り・会津が峠で隔てられています。だからこの県では、施設の性格より先に「どの市にあるか」を見たほうが早い。本文で紹介した12施設を、市別・対象年齢つきで1枚に並べます。数字は公開されているものだけを載せ、非公開の施設は要問い合わせと書きます。
| 施設名 | 市・所在地 | 対象年齢 | 形態 | 費用の目安(公開情報) |
|---|---|---|---|---|
| アゴラキンダーガーデン 福島校 | 福島市新浜町6-26 | 2歳〜就学前 | プリスクール(コアタイム9:00〜13:00を100%英語・年間210日/840時間) | 12か月コース 年長 年55万8,600円/2歳児 年69万5,400円(税込)。入園金5万5,000円・施設協力費 年3万5,000円・指定教材費9,000円・年間保険料2,200円 |
| アゴラ学童クラブ 福島校 | 福島市新浜町(同一建物) | 小1〜小6 | 英語学童(放課後) | 月額 1〜4年生12,000円/5〜6年生11,000円(公式サイト公開・税込)。ほかに入会金5,000円(1家族)・年間保険料1,800円・おやつ代1,500円/月。利用は外国語スクールを週2講座以上受講する児童が対象 |
| キッズデュオ 福島西 | 福島市野田町 | 未就学児〜小学生 | 英語学童・アフタースクール(送迎バスあり) | 要問い合わせ |
| スクルドエンジェル保育園 福島園 | 福島市渡利大久保 | 0歳〜 | 小規模認可保育所(モンテッソーリ+外国人講師の幼児英会話) | 認可保育所のため自治体の保育料基準 |
| アゴラキンダーガーデン 郡山校 | 郡山市桃見台 | 2歳〜就学前 | プリスクール(福島校と同体系) | 福島校と同体系(上記参照・最新は要確認) |
| アゴラ学童クラブ 郡山校 | 郡山市桃見台 | 小1〜小6 | 英語学童(放課後) | 月額 1〜4年生12,000円/5〜6年生11,000円(公式サイト公開・税込)。ほかに入会金5,000円(1家族)・年間保険料1,800円・おやつ代1,500円/月。利用は外国語スクールを週2講座以上受講する児童が対象 |
| フェニックスイングリッシュスクール 郡山校 | 郡山市本町 | 2〜12歳 | 英語イマージョン(トドラー/キンダー/小学生クラス。2023年12月からアフタースクール保育も) | 要問い合わせ |
| ワイズ プリスクール アンド キンダーガーテン 安積校 | 郡山市安積町荒井 | 1歳半〜6歳 | 認可外保育施設として案内(9:00〜14:00基本+延長)。※2026年9月時点で運営を確認できず | 要問い合わせ |
| 楓の森プレスクール(Maple Woods Preschool) | 郡山市東原 | 3〜5歳 | 少人数のバイリンガル保育(午前9:00〜11:30/午後14:00〜16:30の二部制) | 要問い合わせ |
| 九品寺こども園 インターナショナルコース | いわき市平字九品寺町3-2 | 2歳児〜6歳(園全体は0〜6歳・約220名) | 認定こども園のインターナショナルコース(外国人講師が毎日英語レッスン。7:30〜18:30・給食・送迎バス) | 認定こども園のため制度上の保育料 |
| プリスクール水輝 | 会津若松市一箕町つるが字堤2-28 | 生後2か月〜5歳(定員18名) | 認可外保育施設(2002年開園。延長・夜間・病児・休日保育に対応) | 要問い合わせ |
| スクルドエンジェル保育園 相馬園 | 相馬市塚ノ町2-7-1 | 0歳〜 | 認可保育所(モンテッソーリ+英語プログラム) | 認可保育所のため自治体の保育料基準 |
※費用は2026年8月時点の公開情報です。改定されるため、最新は各施設の公式サイト・窓口で必ずご確認ください。
12施設を1表にして見えた、福島県の3つの事実
①対象年齢の列に、小学生以上の全日制が1つもない。表を右から2列目だけ縦に読んでみてください。12施設のうち、小学生以降も関われるのは学童・アフタースクールの3つだけで、いずれも放課後です。福島県で起きているのは「選択肢がない」ではなく「6歳で道が途切れる」——この構造が、表にすると一目でわかります。
②12施設のうち9つが福島市と郡山市。いわき市は県内で外国人住民がもっとも多いのに1施設、会津若松市も1施設、南相馬・白河・須賀川・喜多方・二本松はゼロです。中通り以外にお住まいなら、県内の施設に毎日通う前提は最初から外して考えたほうが、選択の幅はむしろ広がります。
③金額を公開しているのは実質1グループだけ。アゴラキンダーガーデン以外の施設は、公式サイトに料金の掲載が見当たりませんでした。これは福島県に限った話ではありませんが、見学の申し込みより先に電話で年間総額を聞くのが、いちばん時間を節約する動き方です。聞くべきは月謝ではなく「入園から1年間で払う総額」。教材費・施設協力費・保険料まで含めた数字を出してもらってください。
費用の内訳をもう少し細かく知りたい方はインターナショナルスクールの学費の内訳、補助や無償化については補助金・就学支援金の記事で整理しています。
郡山市のインターナショナルスクールを深掘り——通学圏・預かり時間・費用の公開状況
福島県のなかで、英語で過ごせる場がもっとも集まっているのが郡山市です。郡山市公式サイトによれば、市の人口は令和8年8月1日現在で314,736人。市自身が「東北地方で仙台に次いで第2位の経済規模を誇る東北の拠点都市」と位置づけ、首都圏から東北新幹線で約80分、鉄道と東北・磐越自動車道が縦横に交差する交通の利便性を挙げています。県内の英語環境が郡山に寄るのは、この立地の必然です。ただし集まっているのは幼児期の園であって、小学生以上の全日制ではありません。ここでは郡山の家庭が実際に決めるときに要る3つ——どこから通えるか、何時まで預かってもらえるか、いくらかかると公表されているか——を、各施設の公式情報と郡山市の公表資料だけで並べます。
まず「時間」から見る。郡山の英語園は午後1時に終わる
郡山市が公表している認可外保育施設一覧(令和8年4月1日現在・詳細版)に、アゴラキンダーガーデン(桃見台7-14/024-973-8742)はこう記載されています。定員22名、入所対象年齢は2歳から、保育時間は月〜金の9:00〜13:00、延長保育は8:30から・18:00まで、一時利用は×、無償化は○。土曜の記載はなく、平日の日中だけの園です。一方で園の公式サイトは、郡山校の午後延長を17:30までと案内しています(福島本部校は令和5年4月から18:00まで、最大20:00)。市の一覧と園の案内で終了時刻の表記が違うので、18時台のお迎えを前提にしている共働き家庭は、見学の予約より先にここを電話で確かめてください。
この「9:00〜13:00+延長」という設計は、郡山市内から車で送迎する家庭なら十分に回ります。けれど須賀川市や本宮市から鉄道で通わせる想定は、事実上成り立ちません。須賀川市の公式サイトは市外からのアクセスを「仙台~須賀川駅 1時間(東北新幹線郡山駅乗り換え、郡山駅から東北本線)」と案内していて、須賀川の鉄道は郡山駅を経由地に組み立てられています。距離としては近い。それでも、2〜5歳の子どもを毎朝9時までに桃見台へ運び、13時にまた迎えに戻る往復を、乗り換えを挟んで週5日続けるのは無理があります。近隣市から通うなら自家用車の送迎が前提で、その送迎を誰が何年間背負えるのかを、入園を決める前に一度そろばんを弾いておくことをおすすめします。
郡山市内の英語環境——所在地・受け入れ・料金公開の有無
県全体の一覧表とは切り口を変えて、郡山の4事業者を「時間」と「料金が公開されているか」で並べます。金額を年額まで出しているのは、県全体と同じくアゴラのグループだけでした。
| 施設・プログラム | 所在地(郡山市内) | 対象・定員 | 公表されている受け入れ時間 | 料金の公開 |
|---|---|---|---|---|
| アゴラキンダーガーデン 郡山校 | 桃見台7-14 | 2歳〜就学前/市の一覧では定員22名。園公式は郡山校18名・入園審査と面接あり | 月〜金 9:00〜13:00、延長8:30〜・〜18:00(市公表)。園公式は郡山校の午後延長を17:30までと案内。一時利用は× | 公開(年額まで) |
| アゴラ学童クラブ 郡山校 | 桃見台(同一建物) | 小1〜小6/定員50名(福島本部校は90名) | 通常13:00〜18:30(延長20:00まで)。長期休校日は8:00〜。4月〜翌3月の年間250日 | 公開(月額ほか) |
| アゴラ 第2インターナショナルスクール | 開講校の明記が公式サイトに無いため要確認(福島本部校・郡山校の2校体制) | 小学生・海外帰国子女/各クラス8名。入学審査(面接・英語力審査)あり | 1回120分(2科目)×年間40回。週1〜3日から選択 | 公開(月謝・入学金とも) |
| フェニックスイングリッシュスクール 郡山校 | 本町1-11-13 | 2〜12歳。未就園児/幼稚園児/小学生に加え、帰国児童のコミュニケーション維持クラスあり | 放課後学童保育(郡山校のみ)は平日 下校時〜18:30、土曜8:00〜17:00。延長は別料金 | 非公開(要問い合わせ) |
| ワイズ プリスクール アンド キンダーガーテン 安積校 | 安積町荒井 | 1歳半〜6歳 | 2026年9月時点で公式サイトの案内を確認できず。直接お問い合わせを | 非公開(要問い合わせ) |
| 楓の森プレスクール(Maple Woods Preschool) | 東原 | 3〜5歳の少人数 | 午前9:00〜11:30/午後14:00〜16:30の二部制 | 非公開(要問い合わせ) |
※2026年9月時点で各施設の公式サイトと郡山市の公表資料を確認した内容です。時間も料金も改定されます。最新は必ず各施設にご確認ください。
無償化が効くかどうかは、施設によって変わる
郡山市の幼児教育・保育の無償化(施設等利用給付)は、3〜5歳で保育の必要性の認定を受けた場合(新2号)が月37,000円まで、0〜2歳で市民税非課税世帯の場合(新3号)が月42,000円まで。給食費や行事代は対象外で、就労証明書など保育の必要性を証明する書類を出して、あらかじめ認定を受ける必要があります。就労証明書は勤務先で発行してもらい、4か月以内に証明されたものを提出する決まりです。
この差は小さくありません。新2号の上限は月37,000円ですから、12か月で44万4,000円。前の章で見たアゴラキンダーガーデンの5・6歳児12か月コースの保育料が年55万8,600円ですから、効くか効かないかで家計の見え方はまるで変わります。そして大事なのは、この給付が使えるのは市の確認を受けた施設に限られるということ。郡山市の認可外保育施設一覧(令和8年4月1日現在)でアゴラキンダーガーデンには無償化「○」がついていますが、ほかの園は預かり時間の長さなどで届出の区分が異なる場合があります。各施設の案内と市の一覧で表記が食い違うこともあるので、対象かどうかは施設と郡山市こども部保育課(024-924-3541)の両方に確認するのが確実です。
郡山で「6歳の先」をつなぐ——小学生以降に市内で残るもの、県外とオンライン
ここまでで、郡山にも英語で過ごせる園があることは見えたと思います。そして郡山の保護者が本当に困るのは、その先です。県内に小学生以上の全日制インターは無く、卒園と同時に英語の時間がゼロに戻ってしまう——この「6歳で道が途切れる」問題に、郡山の家庭は何を当てられるのか。実際に選べる形を4つ、公式に公開されている条件と金額で並べます。
① 放課後を英語にする(アゴラ学童クラブ 郡山校)
もっとも素直な形です。地元の小学校に通いながら、放課後を英語のある環境で過ごす。郡山校の定員は50名、通常は13:00〜18:30で延長は20:00まで、4月から翌年3月までの年間250日。ただし公式に明記された対象は「小学生で当外国語スクールを週2講座以上受講する放課後児童」で、学童だけを単独で使うことはできない設計です。公開されている料金は、入会金5,000円(1家族)、年間保険料1,800円、保育料が月額で1〜4年生12,000円・5〜6年生11,000円、おやつ代1,500円/月、延長は前後とも400円/1日。組み合わせが必要な小学生の英語クラスは50分×年間44回で、週2回なら月12,573円(入学金20,000円)。足すと、月およそ2万5千〜2万6千円という見当になります(すべて税込・2026年9月時点の公式表示)。
② 教科を英語で学ぶ(アゴラ 第2インターナショナルスクール)
郡山の読者にいちばん知られていないのが、これだと思います。小学生と海外帰国子女を対象に、英語・算数・理科・世界文化を英語で学ぶクラスで、公式サイトはオリジナルまたは海外の学校教科書を使い「英語を英語で理解することが原則」と明記しています。1回120分で2科目、年間40回、週1〜3日から選択でき、各クラス8名の定員で入学審査(面接・英語力審査)があります。料金は月謝が週1回15,400円、教材協力費が1科目につき年11,000円、入学金52,000円。入学金はアゴラキンダーガーデン卒園生・外国籍・海外帰国子女は免除、外国語スクールに6か月以上在籍していれば半額になると案内されています。
正直に書きます。これは福島県内で「教科を英語で学ぶ」にもっとも近い小学生向けの選択肢ですが、週2時間からの積み上げであって、全日制のインターナショナルスクールの代わりにはなりません。それでも、園で身につけた英語が6歳でリセットされるのを防ぐ足場としては、県内でいちばん現実的です。県内に全日制が無いという前提を変えられない以上、こうした足場を組み合わせて何年つなげるか、という設計に発想を切り替えたほうが、選択肢は増えます。
③ 郡山校限定の放課後学童(フェニックスイングリッシュスクール)
本町1-11-13のフェニックスイングリッシュスクールは、2023年12月から放課後学童保育を始めています。公式サイトによれば、これは郡山校のみの取り扱いで、平日は下校時から18:30、土曜は8:00〜17:00の預かり、延長も別料金で可能。平日は通常の預かりに加えて英語専門クラスの受講もでき、土曜は外国人講師と英語を交えた活動やイベントに充てられます。保護者が就労証明を提出しているかどうかでスケジュールが変わること、そして同時に2か所以上の学童登録はできない(他の学童に登録済みなら解除が必要)ことが明記されているので、学校の学童と併用する前提の方は先に確認してください。料金は公式サイトに掲載がないため要問い合わせです。
④ 県外を選ぶなら——郡山から仙台は「3行程」になる
前の章で触れた東北インターナショナルスクール(TIS)を、郡山起点でもう一度見ます。公式サイトの2026-2027年度の案内では、入学金40万円+入学手続き料1万5,000円、年間の学納金が幼稚科(フルデイ)99万円、Grade 1〜8が134万円(学費115万円+施設費15万円+冷暖房費4万円/10か月割で月13万4,000円)、Grade 9〜10が154万円、Grade 11〜12が169万円。校舎は仙台市泉区館7-101-1にあり、公式のアクセス案内は「仙台駅バスプール19番から910系統のバス」、または泉中央から21・22系統です。
つまり郡山から通うなら、郡山駅から新幹線で仙台駅、そこからバスで泉区へ、という3行程になります。小学生が毎日これを単独で往復するのは、体力の面でも安全の面でも無理があります。学校の質の話ではまったくなく、単純に距離の話です。県外を本気で選ぶなら、転居するか、中学・高校段階で寮や下宿と組み合わせるか。郡山に住み続けたまま小学生を県外の全日制に通わせる、という形はほぼ成立しないと考えておいたほうが、判断が早くなります。
⑤ 通わないという答え(オンライン)
そしてもうひとつ。私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)が用意しているのは、通学そのものを外す形です。9:00〜13:00という園の時間割にも、学童の「週2講座以上」という利用条件にも、峠にも新幹線にも縛られません。郡山市内でも、須賀川でも本宮でも、教室までの距離は同じゼロです。地元の小学校に籍を置いたまま放課後や週末にオンラインで学ぶダブルスクールの形なら、郡山で組める放課後の選択肢と並べて、家庭の事情に合うほうを選ぶこともできます。運営は日本でオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJIN。脱偏差値——テストの点数で子どもを並べないことを、いちばん大事にしています。
正直な注意点も繰り返します。NGAは2027年9月の開校を予定している段階で、実績はこれから積み上げるところです。校庭で走り回る体験や、同じ教室で肩を並べる感覚は、対面の学校と同じようには渡せません。それでも、郡山で「園はあるのに、その先が無い」という壁に当たっている家庭にとって、6歳で止まらない選択肢がひとつ増えることには意味があると考えています。
県内にある「国際教育に近い」選択肢——ただしIB認定校はゼロ
インターナショナルスクールではなくても、国際教育に近い学びがあるのでは——そう考えて国際バカロレア(IB)を調べた方もいるでしょう。ここも正直にお伝えします。文部科学省のIB教育推進コンソーシアムが公開する認定校・候補校の一覧に、福島県の学校は掲載されていません(2026年8月時点)。小学校のPYP、中学校のMYP、高校のDPのいずれもゼロ。一覧は宮城県の次が茨城県で、福島県の欄そのものがない状態です。
では県内に何もないのかというと、そうではありません。小学生が「日中は地元の学校、放課後は英語」という形をつくれる場所は、確かにあります。アゴラ学童クラブ(福島・郡山)、キッズデュオ 福島西、フェニックスイングリッシュスクールの小学生クラスがそれにあたります。九品寺こども園のインターナショナルコースのように、認定こども園の中に国際コースを持つ園もあります。いずれも「学校を英語に置き換える」ものではありませんが、英語に触れる総量を増やす手段としては現実的です。目的が「英語で教科を学ぶこと」なのか「英語に日常的に触れること」なのかで、これらの評価は大きく変わります。
比較でわかる、わが家に合う選び方
県内の英語幼児園、仙台など県外の学校、オンライン国際校。この3つは、どれが優れているかではなく、わが家の制約に合うかで選ぶものです。費用・入学のしやすさ・通学の負担・対面での体験・小学校以降も続けられるか——この5つの観点で並べると、迷いがかなり減ります。

福島県の場合、引っかかるのはほぼ確実に最後の行です。県内の施設は費用も通学も入学のしやすさも申し分ないのに、6歳でいったん終わってしまう。だから多くの家庭が、年長の秋になって初めて「その先」を探し始め、選べる時間が残っていないことに気づきます。逆に言えば、いま調べているあなたはまだ間に合います。費用の全体像をもう少し細かく知りたい方は、インターナショナルスクールの学費の内訳を解説した記事もあわせてどうぞ。授業料以外にかかるお金まで見えると、判断の精度が上がります。
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近隣県のインターナショナルスクール(通学圏として現実的か)
福島県から小学校段階以上の英語環境を求めるなら、県外に目を向けることになります。もっとも近いのは宮城県の仙台市です。福島駅から仙台駅までは東北新幹線でおよそ20〜30分、郡山駅からでもおよそ35〜50分。仙台市泉区には、東北で唯一、幼稚園から高校卒業まで一貫して学べる東北インターナショナルスクール(TIS)があり、4〜18歳を受け入れています。学費は公式サイトの2026-2027年度案内で、入学金40万円+事務手数料1万5,000円、年間授業料が幼稚園(フルデイ)99万円、1〜8年生134万円、9〜10年生154万円、11〜12年生169万円(施設費・冷暖房費込み)。仙台のほかの学校も含めた詳細は、宮城県のインターナショナルスクールの記事で整理しています。
ただし、ここも正直にお伝えします。新幹線で20分という数字は、通学が現実的だという意味ではありません。福島駅から仙台駅までの新幹線定期は年間で数十万円規模になりますし、小学生が毎朝新幹線に乗る生活を6年間続けるのは、体力の面でも家庭の送迎負担の面でもかなり重いものです。ましてやいわき市からは、仙台よりも常磐線特急ひたちで品川まで約2時間30分という位置関係で、どちらの方向にも通学圏とは言いにくい。会津からとなればさらに条件は厳しくなります。実際に県外の学校を選ぶ家庭の多くは、転居するか、保護者のどちらかが平日だけ別居する形をとっています。志望校を絞る前に、通学時間だけでなく「その形を6年間続けられるか」を家族で一度話し合ってみてください。
通える範囲に見つからないなら——オンラインという選択肢
ここまで読んで、「県内には続けられる学校がない。でも仙台まで毎日通わせるのは無理だし、転居もできない」と感じた方も多いはずです。そんな家庭のために、私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は2027年9月開校のオンラインインターナショナルスクールを準備しています。
運営は、日本でオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJIN。NIJINアカデミーにはすでに1000名以上の子どもたちが在籍しています。NGAが大切にしているのは、脱偏差値——テストの点数で子どもを並べないこと。少人数の対話を中心に、「自分と世界を、好きになる」学びを設計しています。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳。住む場所を選ばないので、福島市でも郡山でもいわきでも、そして会津若松でも南会津でも、条件はまったく変わりません。峠を越える必要も、新幹線に乗る必要もなく、教室までの距離は誰にとっても同じゼロです。日本語の支えを前提に、少しずつ英語に触れられる設計にしているのも、日本の家庭にとって現実的だと考えているからです。学費は対面のインターナショナルスクールの約5分の1を目指しています。
地元の学校に籍を置いたまま、放課後や週末にオンラインで英語で学ぶダブルスクールという形もあります。いきなり学びの中心を移すのが不安なら、こちらから始める家庭も少なくありません。
正直な注意点もお伝えします。NGAはまだ開校前で、実績はこれから積み上げる段階です。そして、校庭で走り回る体験や、同じ教室で肩を並べる感覚は、対面の学校と同じようには提供できません。それでも「近くに無いから、あきらめる」を「通わなくても、続けられる」に変えられる家庭が、福島県には確かにいるはずだと考えています。
よくある質問
Q. 福島県に、小学生が通えるインターナショナルスクールはありますか?
A. 全教科を英語で学ぶ全日制の学校は、2026年8月時点の公開情報では確認できませんでした。小学生向けにあるのは、アゴラ学童クラブ(福島市・郡山市)、キッズデュオ 福島西、フェニックスイングリッシュスクール 郡山校の小学生クラスといった放課後型の英語環境です。地元の小学校に通いながら英語の時間を厚くする形になるため、「学校そのものを英語に置き換える」ことを望む場合は、県外への転居かオンラインを検討することになります。
Q. 仙台のインターナショナルスクールに、福島県から通えますか?
A. 距離だけを見れば、福島駅から仙台駅は新幹線でおよそ20〜30分と近く、実際に「通えるのでは」と考える方は多いです。ただし新幹線通学は交通費が年間で数十万円規模になり、小学生が6年間毎日それを続ける負担は小さくありません。郡山市からはおよそ35〜50分、いわき市や会津若松市からは乗り継ぎが必要になり、日常の通学圏とは言いにくいのが実情です。中学・高校段階で寮や転居と組み合わせるなら現実味が出てきます。
Q. 英語を増やすと、日本語の力が中途半端になりませんか?
A. よくいただく不安です。福島県の場合、県内の施設はほとんどが日本の制度の中にある園やこども園なので、日本語の土台は保たれやすい環境にあります。一方で、英語の時間を大きく増やす場合は、日本語をどう担保するかを先に決めておくことが大切です。日本語が不安なご家庭には、姉妹サービス〈ともだちじゃぱん〉(NIJIN運営・子ども向けオンライン日本語)もおすすめです。園や学校を選ぶ際は、パンフレットの説明ではなく実際の週間時間割を見せてもらいましょう。
近くに無いことは、あきらめる理由にはならない
福島県のインターナショナルスクール探しは、正直に言えば簡単ではありません。全日制の英語校はなく、施設は5市に散らばり、IB認定校は県内にゼロ。しかも中通り・浜通り・会津は峠で隔てられ、隣の市の園にすら毎日通えない家庭が少なくありません。でもそれは、あなたのお子さんに国際教育は無理という意味ではまったくないのです。県内の英語幼児園、放課後の英語環境、仙台への進学、そしてオンライン——道は一本ではなく、いま4本あります。
大切なのは、入れる場所を探すことより、お子さんが何年も安心して続けられる学びを選ぶことです。焦らなくて大丈夫です。まずは今日、気になった施設をひとつ見学予約してみる。それだけでも、選択肢の景色は変わります。
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