インターナショナルスクールは中学からでも間に合う?内申を守る併用という選択

『中学からでも、間に合う。辞めずに、足すなら。』という中学生のダブルスクールをテーマにしたキービジュアル

「小学生のうちに動いていればよかった」「中学からでは、もう遅いのではないか」——お子さんが中学生になってからインターナショナルスクールを調べ始めたご家庭から、いちばん多く届くのがこの言葉です。結論から書きます。中学からでも間に合います。ただし、日本の中学を辞めてフルタイムのインターへ移る道は、その先に進むときの「入学資格」という重たいリスクを背負います。文部科学省は、日本にある外国人学校の中等部を卒業しても、それだけでは高等学校の入学資格を有するものではないと明記しています(出典:文部科学省「高等学校入学資格Q&A」)。だからこそ中学は、日本の学校に籍を残したまま国際教育を「足す」ダブルスクール(併用)が、いちばん効く学齢です。この記事では制度を一次情報で確認しながら、内申も進路も手放さずに英語で教科を学ぶ、現実的な回し方までを整理します。

日本の家庭のリビングで、中学生が制服のままノートパソコンに向かい、画面越しの授業に集中している夕方の情景
部活から帰ったあとの1時間。中学生の国際教育は、この時間の設計で決まります。
目次

中学生の親が、インターナショナルスクールの前で足を止める3つの理由

まず、あなたの迷いを言葉にします。中学生のご家庭が止まるポイントは、ほぼ3つに集約されます。

ひとつめは「今からで間に合うのか」。英語をゼロに近い状態から始めて、教科を英語で学べるようになるのか、という不安です。ふたつめは「内申と進路を捨てられない」。中学3年間の成績は、そのまま次の進路に直結します。都立高校の入学者選抜でも、調査書は在学している中学校が作成して提出する仕組みです(出典:東京都教育委員会「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」)。つまり在籍している中学校を離れることは、内申そのものの土台を離れることを意味します。みっつめは費用です。東京都の公表では、令和8年度の都内私立中学校の初年度納付金は平均1,048,034円(出典:東京都「令和8年度 都内私立中学校の学費の状況」)。一方、対面のインターナショナルスクールは学校差が大きいものの、中学部で年間おおむね200万〜300万円台が目安です(例:清泉インターナショナルスクール2026-2027年度Grade6-8の授業料270万円、AIS大阪の中学部授業料195万円+維持費30万円。いずれも各校公式サイト)。3年間で見れば、桁がひとつ変わる決断になります。

中学生の家庭がインターナショナルスクールで迷う3つの理由を示した図解。今からで間に合うか、内申と進路、費用の3点
迷いは3つ。どれも「気のせい」ではなく、制度と数字に裏づけのある悩みです。

いまある選択肢が、中学生には少しずつ合わない

ここは正直に書きます。中学生にとって、既存の選択肢はどれも一長一短です。

フルタイムの対面インターへ移る道は、環境としては本物です。けれど日本国籍のお子さんの場合、学校教育法第1条に定める学校(一条校)ではないインターナショナルスクールへの就学は、法律上の就学義務を履行したことにならない、というのが文部科学省の整理です(出典:文部科学省「学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について」)。自治体の説明はさらに具体的で、横浜市は、一条校以外のインターへ通い学年末まで欠席が続く場合は除籍となり、そのインターを卒業しても義務教育課程の修了とは認められないとしています(出典:横浜市「インターナショナルスクール等への就学について」)。新宿区も、インターを修了しても区立中学校への入学は認められないと注意を促しています(出典:新宿区「インターナショナルスクール等への就学をお考えの方へ」)。そして冒頭に書いたとおり、外国人学校の中等部の卒業だけでは高等学校の入学資格は生じません。その場合は「就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定試験」(中卒認定)に合格するなどの手当てが必要になります(出典:文部科学省「就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定試験」)。ただし、学籍や出席の具体的な扱いは自治体・在籍校によって運用が異なります。検討される場合は必ず、在籍中学校と、お住まいの市区町村の教育委員会に直接ご確認ください。制度の全体像は日本の学校を辞めずに国際教育を受ける方法(就学義務と一条校の解説)で詳しくまとめています。

塾の英語やオンライン英会話は、日本の中学と両立しやすく、費用も抑えられます。ただしそこで扱うのは基本的に「英語を学ぶ」時間で、「英語で学ぶ」時間ではありません。文部科学省の令和7年度「英語教育実施状況調査」(2026年6月18日公表)では、中学3年生でCEFR A1相当以上(英検3級相当以上)の英語力を持つ生徒は全国平均54.6%でした(前年度は52.4%。出典:文部科学省「令和7年度 英語教育実施状況調査」)。半数が到達しているという事実は心強い一方で、A1は「身近な話題をやりとりできる」段階です。そこから理科や社会を英語で理解できるようになるまでには、さらに年数がかかります。中1から始めれば遅くはありません。けれど「すぐバイリンガルになる」とは、私たちは言いません。※費用・制度は2026年8月時点の公開情報です。最新は各公式でご確認ください。

第三の答え——日本の中学に籍を残したまま、英語で教科を学ぶ

そこで浮かび上がるのが、どちらかを選ばない道です。日本の中学にはこれまでどおり通う。放課後と週末に、オンラインで国際教育を足す。これがダブルスクール(併用)です。中学という学齢で、この形がとりわけ効く理由は4つあります。

1. 内申も進路もそのまま。在籍はいまの中学校のままなので、就学義務は通常どおり履行され、調査書も部活動の記録も途切れません。フルタイム移籍で生じる入学資格の問題そのものが、起きません。2. 対面インターの約5分の1を目指す学費。NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)はオンライン運営のため、校舎を持つ学校のような固定費がかかりません。3. 英会話ではなく「英語で教科を学ぶ」。会話練習ではなく、教科の中身を英語で扱う本物のインターナショナルスクールです。日本語の支えを前提に、少しずつ英語へ移っていきます。4. 脱偏差値で、自己肯定感を守る。順位をつけず、少人数の対話を中心に学びます。定期テストと内申の世界に生きる中学生にとって、「順位のつかない場所」がもう一つあること自体が、思春期の支えになります。併用そのものの設計はダブルスクール完全ガイドに、NGAの併用プログラムの全体像はダブルスクールのご案内にまとめています。

対面インター・塾の英語やオンライン英会話・NGAのダブルスクールを5つの観点で比較した表
正直な比較。校庭や対面の友だちは、オンラインでは代わりになりません。

オンラインでの学びのしくみを見る →

日本の家庭のダイニングで、中学生と保護者が向かい合ってスケジュール表を見ながら話し合っている自然な情景
決めるのは親だけではありません。1週間の設計は、お子さんと一緒に。

部活も定期テストもある。中学生の1週間は、こう回す

中学生の生活は、小学生とは密度が違います。平日は部活で帰宅が19時前後、定期テスト前の2週間は部活が休みになる代わりに提出物が増える。ここに「毎日1時間」を上乗せする設計は、まず続きません。現実的なのは、週2コマを固定し、テスト期間は最初から減らす前提で組むことです。

おすすめは、部活のない曜日と週末に置く形。平日1コマ+土曜または日曜に1コマなら、部活も塾も維持できます。テスト前の2週間は、あらかじめ「休む週」として設計に組み込んでおく。止める前提を先に決めておくと、罪悪感なく戻ってこられます。受験期に英語を完全に止めないという考え方は、中学受験と英語の両立の記事でも同じ結論に行き着いています。学年で言えば、中1・中2のうちは週2コマで土台をつくり、中3は週1コマに落として火を絶やさない。この程度の細さでも、3年間続けば、次の進路の選択肢は確実に増えます。

中学生がダブルスクールを始める3ステップを示した図解。生活時間の棚卸し、週2コマの固定、テスト期間の調整
大きく変えない。いまの生活の「すき間」から始めるのが、続けるコツです。

よくある質問

Q. 併用にすると、内申点に影響はありますか?

A. 在籍はいまの中学校のままなので、通常どおりです。調査書は在学している中学校が作成しますから、日本の中学に通い続ける限り、これまでと同じ土台の上にあります。影響が出るとすれば、詰め込みすぎて学校の提出物が回らなくなるときだけ。だからこそ、週のコマ数は控えめに始めることをおすすめしています。

Q. 併用にすると、この先の受験に不利になりませんか?

A. 併用は、日本の中学を辞めない形です。就学義務も、卒業も、受験資格も、通常どおりのルートに乗ったままです。逆に言えば、不利になりうるのは「辞めて移る」ほうです。日本国内の外国人学校の中等部を卒業しても、それだけでは高等学校の入学資格は生じないと文部科学省が示しているためです。併用なら、この問題そのものが起きません。

Q. 英語がほとんどゼロでも、中1から始めて大丈夫ですか?

A. 大丈夫です。NGAは日本語の支えを前提に、少しずつ英語へ移っていく設計です。ただし「1年で英語がペラペラになる」とは言いません。教科を英語で理解できるようになるには年数がかかります。中1で始めれば、卒業まで3年、その先も含めれば長い助走がとれる。中学生は、遅いのではなく、まだ十分に早い学齢です

Q. 部活と塾があって、時間が足りません。

A. 足すのではなく、置き換えの視点で見てください。週2コマなら、平日1回と週末1回です。オンラインなので送迎も通学時間もかかりません。テスト期間は減らす前提で組み、戻ってくる日をあらかじめ決めておく。完璧に続けることより、途切れても戻れる設計のほうが、3年間では強いと考えています。

「もう遅い」と、まだ決めなくていい

中学生になったお子さんは、もう自分で考えはじめています。内申を気にし、友だちとの関係に悩み、それでも世界のどこかに興味を持っている。日本の中学校は、その毎日を支えてくれる大切な場所です。だから辞める必要はありません。足すだけでいい。順位のつかない場所で、英語で世界の話をする時間が週に2回あるだけで、中学生の3年間の見え方は変わります。NGAは2027年9月開校で、実績はこれから積み上げていく学校です。だからこそ、いま急いで大きな決断をする必要はありません。まずは、開校の最新情報を受け取るところから始めてみてください。

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2027年9月開校

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