【2026年版】徳島県のインターナショナルスクール全17施設をエリア別に|学費相場と6歳から先の選択肢

徳島県のインターナショナルスクール一覧と書かれた記事のキービジュアル

「徳島県 インターナショナルスクール」と検索して、少し戸惑っているのではないでしょうか。出てくるのは英語の保育園やプリスクールばかりで、小学生になってからも英語で学び続けられる学校がどうしても見つからない——。それはあなたの調べ方が悪いわけではありません。2026年8月時点の公開情報を調べたかぎり、徳島県内に小学校段階以上の子どもを全教科英語で受け入れる全日制のインターナショナルスクールは確認できませんでした。一方で、日中を英語環境で過ごせる園は判明分で17施設あり、徳島市に8、板野郡北島町に3と、県北部にしっかり集まっています。そして徳島県には、他県ではあまり見かけない選択肢がひとつあります。1994年に西日本で初めてイマージョン英語コースを設けた私立小学校が、県内にあるのです。この記事では、徳島県で確認できた施設をエリア別に学費付きですべて並べたうえで、6歳の先をどうつなぐか——県内の一条校の英語コース、高松・神戸への通学圏、そして通わないという選択肢まで、正直に整理します。

目次

結論:徳島県で選べる学校(早見)

ここだけ読めば全体像がつかめます。学校が確認できるエリアごとに校名を並べ、最後にオンラインという選択肢も同じ粒度で載せました。エリアごとの詳しい状況(学校が無いエリアを含む)は本文で正直に扱っています。

  • 徳島市エリア — ラブインターナショナルスクール 八万校/ステラプリスクール 徳島校/ステラプリスクール 船場校ほか計5校
  • 板野郡(北島町・藍住町)エリア — ソーレ・インターナショナル保育園 北島園/ソーレ・インターナショナル保育園 藍住園
  • 小松島市・阿南市エリア(県南部) — 阿南5starインターナショナル保育園/SKY保育園
  • 美馬市・神山町ほか(県西部・中山間部) — ソーレ・インターナショナル保育園 脇町園/ラブインターナショナルスクール 神山校
  • NIJIN GLOBAL ACADEMY(オンライン) — 6〜18歳/2027年9月開校・現在は開校情報の登録受付中/対面インターのおよそ1/5の学費帯/日本語の支えあり。通える範囲や学費が壁になる家庭の選択肢。

結論:徳島県で選べる学校(早見)

  • ラブインターナショナルスクール(八万校・神山校)|徳島市・名西郡神山町|2〜6歳+小学生アフタースクール|月4万1,000円(週5日)・入園料3万円
  • カラーズインターナショナル(6園)|徳島市3園・板野郡北島町2園・小松島市1園|生後6か月〜就学前|企業主導型保育・0〜2歳で月4万1,000円前後(小松島園の例)
  • ソーレ・インターナショナル保育園(4園)|徳島市・北島町・藍住町・美馬市|生後6か月〜3歳|月3万7,000円前後(脇町園の例)
  • ステラプリスクール(徳島校・船場校)|徳島市|生後2か月〜5歳|企業主導型保育・7:30〜20:30の長時間保育
  • イツモスマイル プリスクール|徳島市佐古|3〜5歳|ケンブリッジ・アーリー・イヤーズを県内で初導入・月3万6,000円(無償化対象)
  • 阿南5starインターナショナル保育園 / SKY保育園|阿南市|0〜2歳(5star・定員19名)ほか|学費は要問い合わせ
  • 生光学園 小学校・中学校 IECコース|徳島市|6〜15歳|算数・理科なども英語で学ぶ一条校。小学校は入学金20万円+月5万1,500円(授業料+施設充実費)
  • 徳島県立徳島北高等学校 国際英語科|徳島市|15〜18歳|県内唯一の国際英語科。公立の学費水準
  • NIJIN GLOBAL ACADEMY(オンライン/2027年9月開校・6〜18歳・対面の約1/5の学費帯・日本語の支えあり)|住む場所を問わない。まだ開校前で、現在は開校情報の受付中です
眉山を望む徳島市の朝の通学路を、通学かばんを背負った子どもと母親が手をつないで歩く風景
徳島県は「幼児期は選べる、その先をどうつなぐか」が問われる県です。

徳島県のインターナショナルスクール事情と学費相場

前提として、徳島県は静かに、しかし確実に国際化が進んでいます。徳島労働局のまとめによると、県内で働く外国人労働者は令和7年10月末時点で7,324人。前年から13.5%増えて過去最多を更新し、10%を超える伸びは3年連続です。外国人を雇用する事業所も1,400か所(前年比7.8%増)に広がりました(出典: 徳島労働局「徳島県における外国人雇用状況の届出状況(令和7年10月末時点)」)。国籍別ではベトナム・インドネシア・中国が上位を占め、製造業や農業、介護を中心に多国籍な家庭が県内各地で暮らしています。

それでも、子どもが日中を英語で過ごせる場所となると、話は幼児期に強く集中します。2026年8月時点で確認できた施設は判明分で17。徳島市に8施設、板野郡北島町に3施設、阿南市に2施設、藍住町・小松島市・美馬市・神山町に各1施設という分布です。対象年齢はおおむね0歳〜就学前で、全教科を英語で学ぶ全日制の小学部・中等部を持つ学校は、県内では確認できませんでした。加えて、文部科学省のIB教育推進コンソーシアムが公開する国際バカロレア認定校・候補校の一覧にも、徳島県の学校は1校も掲載されていません。つまり徳島県で起きているのは、選択肢がないことではなく、6歳で英語漬けの日常が一度途切れることなのです。

学費の相場は、この構造を反映して首都圏よりかなり抑えめです。英語の園はおおむね月3万5,000円〜4万5,000円、年間にすると40万〜55万円前後が中心。たとえばラブインターナショナルスクール八万校は週5日で月4万1,000円(週4日3万7,000円・週3日3万3,000円)、入園料3万円・施設費年1万5,000円。ソーレ・インターナショナル保育園脇町園は月3万7,000円前後、イツモスマイル プリスクールの3〜5歳クラスは月3万6,000円です。しかもこれらの多くは認可外保育施設または企業主導型保育事業のため、3〜5歳では幼児教育・保育の無償化(月上限3万7,000円)の対象になるケースが多く、実質負担はさらに下がります。首都圏の全日制インターナショナルスクールが年間200万〜300万円という水準であることを考えれば、費用の壁は徳島ではずいぶん低い。ただしその手頃さは「6歳で終わる」ことと表裏一体でもあります。そもそもインターナショナルスクールとは何か、一条校(日本の正規の学校)との違いや義務教育の扱いについてはインターナショナルスクールとは?で整理しています。
※学費等は2026年8月時点の公開情報です。改定される場合があるため、最新は各校公式サイトで必ずご確認ください。

徳島県のインターナショナルスクール選びで先に知っておきたい、判明分17施設は対象がほぼ0〜6歳・全日制の小学部は県内になく生光学園のIECコースが最も近い・IB認定校は県内ゼロ、という3つのポイントを示した図解
学校名から入る前にこの3つを押さえると、徳島での選び方が定まります。

徳島県のインターナショナルスクール一覧【エリア別】

ここからは、2026年8月時点で確認できた施設を、判明分すべてエリア別にご紹介します。無理に「おすすめ7選」に絞り込みも水増しもしません。数は決して少なくありませんが、性格はそれぞれ違います。

徳島市エリア——17施設のうち8つが集中

県内でもっとも選択肢が厚いのが徳島市です。なかでも歴史があるのが、徳島市八万町下福万のラブインターナショナルスクール 八万校。1996年に名西郡神山町で始まったミッション系のスクールで、2001年に八万校を開設、2014年から英語プリスクールを始めました。対象は2〜6歳、平日9:00〜14:00を軸に14:00〜18:00の延長にも対応し、アメリカ・フィリピン出身のネイティブ講師と日本人の有資格スタッフが一日を英語で組み立てます。小学生向けのアフタースクールもあり、卒園後も英語を落とさない受け皿になっているのが特徴です。学費は入園料3万円(申込料1万円)、月謝は週5日4万1,000円・週4日3万7,000円・週3日3万3,000円、これに施設費年1万5,000円と活動費月6,500円が加わります。

徳島市で園数がもっとも多いのがカラーズインターナショナルです。市内には川内園(川内町大松)・八万園(八万町内浜)・沖洲園(南沖洲一丁目)の3園があり、いずれも企業主導型保育施設。生後6か月から就学前までを対象に、多言語の講師による少人数の英語レッスン、朝のサークルタイム、アート・ダンス・ミュージックといった特別プログラムを組み合わせています。年中無休で朝7時30分から夜20時まで開いている園もあり、共働き家庭には現実的な選択肢です。系列の学童・英会話部門「カラーズアカデミー」は昭和町・北島町・沖洲・佐古の4拠点にあり、小学生になってからも英語の時間を確保できます。

徳島市北佐古一番町のステラプリスクール 徳島校と東船場町のステラプリスクール 船場校は、生後2か月(57日)から5歳児クラスまでを受け入れる企業主導型保育施設。平日・土曜とも7:30〜20:30という長時間保育が最大の特徴で、英語スキルを備えた保育スタッフが毎日英語のシャワーを浴びせる方針を掲げています。第三者の地域情報サイトに掲載された月額は7万5,240〜8万6,680円と幅がありますが、企業主導型は保護者の就労状況で負担額が変わる仕組みのため、実費は必ず直接ご確認ください。

徳島市三軒屋町のソーレ・インターナショナル保育園 三軒屋園は、一般社団法人民間教育健全育成協会が2018年9月に開いた定員18名の企業主導型保育施設。アメリカの乳幼児保育の現場で使われている国際基準のカリキュラムを取り入れ、外国人・日本人の英語講師と日本人保育士が一緒に保育にあたります。0〜3歳が中心という点で、他の園とは対象の重心が違います。そして徳島市佐古一番町のイツモスマイル プリスクールは、2025年4月からケンブリッジ・アーリー・イヤーズ・イングリッシュ・プログラムを導入。ケンブリッジ大学監修のCEFR準拠カリキュラムを徳島県で初めて取り入れた園で、7:00〜18:00(延長19:00まで)、プログラミングや体育、ピアノまで含めた設計です。3〜5歳クラスの月額は3万6,000円で無償化の対象になります。

板野郡(北島町・藍住町)エリア——県北の集積地

徳島市のベッドタウンとして人口が増えている板野郡にも、4施設が集まっています。北島町鯛浜にはカラーズインターナショナル 北島園(川久保64-1・2017年10月開園・生後6か月〜就学前・年中無休7:30〜20:00)とカラーズインターナショナル 北島ノース園、そしてソーレ・インターナショナル保育園 北島園(西中野84-1・2018年4月開園・定員30名)があります。藍住町奥野にはソーレ・インターナショナル保育園 藍住園(猪熊67-2・2018年4月開園・定員30名)。いずれも企業主導型保育で、幼児教育・保育の無償化の対象です。徳島市中心部まで車で20〜30分の圏内なので、市内勤務の家庭が送迎しやすいのもこのエリアの強みです。参考までに、藍住町にはア・リトルミー保育ルーム藍住園(2か月〜5歳・月4万5,000円前後)のように、海外と日本双方の教育観を取り入れると掲げる園もあります。

小松島市・阿南市エリア(県南部)

小松島市中田町にはカラーズインターナショナル 小松島園があります。生後6か月〜5歳、0〜2歳の月額は4万1,000円前後で、無償化の対象、送迎あり、食育プログラムありという構成です。阿南市には2つ。阿南5starインターナショナル保育園(宝田町川原15-5)は、株式会社英語保育所サービスが2020年6月に開いた定員19名の小規模認可保育園で、対象は生後6か月〜2歳児クラス。同じ建物に英語学童と英会話教室があり、毎日外国人講師と触れ合える環境をつくっています。平日7:30〜19:00、土曜7:30〜18:00。もうひとつが羽ノ浦町のSKY保育園で、こちらも英語保育を掲げる園です。どちらも料金は公開されていないため要問い合わせとなります。

美馬市・神山町ほか(県西部・中山間部)

美馬市脇町のソーレ・インターナショナル保育園 脇町園は2018年9月開園、定員19名。生後6か月〜3歳が対象で、月額は3万7,000円前後、無償化の条件を満たせば実質負担が大きく下がります。ネイティブ講師が少人数で関わる環境が、県西部で唯一と言っていい英語保育の場です。名西郡神山町阿野にはラブインターナショナルスクール 神山校(南行者屋56-2)。1996年からこの町で続くスクールで、2歳から受け入れ、アフタースクールや延長保育、音楽・アート・スポーツまで組み合わせています。

正直にお伝えします。鳴門市・吉野川市・阿波市・三好市・板野町・石井町などには、2026年8月時点で常設のインターナショナルプリスクールを確認できませんでした。あるのはECCジュニアなどの週1回型の子ども英会話教室が中心で、日中を英語で過ごす園という意味での選択肢はありません。全国のプリスクール検索データベースでも、徳島県の登録は徳島市・小松島市・阿南市・美馬市・神山町・北島町・藍住町に限られ、他の市町村はゼロと表示されます。全国47都道府県のインターナショナルスクール一覧から、他県の状況もあわせて確認できます。

県内にある「国際教育に近い」選択肢——徳島にはIECコースがある

ここが、徳島県のいちばん面白いところです。全教科英語の全日制インターは県内にありませんが、日本の一条校のなかに、英語で教科を学ぶ仕組みを30年以上前から持っている学校があります。

徳島市の生光学園小学校は、1994年に西日本で初めてIEC(イマージョン・イングリッシュ・コース)を設けた私立小学校です。公式サイトによると、1年生から「English」の授業が週5時間(年170時間)あり、それに加えて算数・社会・理科・生活・音楽・図工・体育といった教科も英語で行います。英語に触れる年間の授業時数は442時間。日本人教員と外国人教員のコ・ティーチング体制で、ハワイのイノベーション・パブリック・チャータースクールとの姉妹校交流や、TOEIC Bridgeによる到達度の確認まで組み込まれています。学費は公式サイト掲載の案内で入学金20万円、授業料月4万円、施設充実費月1万1,500円。年間にすると授業料と施設充実費で約62万円で、首都圏のインターナショナルスクールとは桁が違います(スクールバスは往復月7,000円・片道月5,300円、兄弟姉妹の授業料半額制度あり)。

その先には生光学園中学校のIECコースがあります。2017年に設置されたコースで、英語が週6時間(日本人教員5時間+ネイティブ教員1時間)、さらに「グローバル・アウェアネス(GA)」という探究の授業が週5時間。ICTと英語を使って世界規模の課題を扱い、英語でプレゼンテーションまで行います。中国語の授業も週1時間あり、TOEFL Junior・TOEFLに挑戦し、卒業までに英検2〜3級相当を目標にする設計です。高校段階では、徳島県立徳島北高等学校の国際英語科(徳島市)が県内唯一の国際英語科として知られています。英語4技能をバランスよく育て、海外の姉妹校2校との交流やオーストラリアの公立大学での語学研修(1年生40名がホームステイを含む研修に参加)を実施しています。公立なので費用面のハードルも低い。

また、15歳以上という限定つきですが、神山町には2023年4月に開校した私立の神山まるごと高等専門学校があります。テクノロジー・デザイン・起業家精神を柱にした5年制の高専で、企業11社による100億円規模の奨学金基金によって全学生の授業料が実質無償化されているという、全国でも例のない学校です。インターナショナルスクールではありませんが、徳島県内に「世界を前提にした学び」の場が生まれていることは知っておく価値があります。目的が「英語で教科を学ぶこと」なのか「国際的な視野に触れること」なのかで、これらの評価は大きく変わります。

比較でわかる、わが家に合う選び方

県内の幼児向けインター、高松や神戸など県外の学校、オンライン国際校。この3つは、どれが優れているかではなく、わが家の制約に合うかで選ぶものです。費用・入学のしやすさ・通学の負担・対面での体験・6歳以降も続けられるか——この5つの観点で並べると、迷いがかなり減ります。

徳島県内の幼児向けインターナショナルスクール・高松や神戸など県外の学校・オンライン国際校を、費用の手頃さ・入学のしやすさ・通学の負担・対面体験・6歳以降の継続性の5観点で比較した表
どれかが万能ということはありません。だから「わが家が譲れない1行」を先に決めます。

徳島県の場合、引っかかるのはほぼ確実に最後の行です。県内の園は費用も通学も入学のしやすさも申し分ないのに、就学と同時に環境が変わってしまう。だから多くの家庭が、年長の秋になって初めて「その先」を探し始め、選べる時間が残っていないことに気づきます。逆に言えば、いま調べているあなたはまだ間に合います。費用の全体像をもう少し細かく知りたい方は、インターナショナルスクールの学費の内訳を解説した記事もあわせてどうぞ。授業料以外にかかるお金まで見えると、判断の精度が上がります。
オンラインでの学びのしくみを見る →

吉野川と山並みが見える徳島の自宅リビングで、子どもがノートパソコンでオンライン授業を受け、そばで母親が穏やかに見守る様子
通わずに世界とつながる学び方は、県西部や県南部の家庭にこそ現実的な選択肢です。

近隣県のインターナショナルスクール(通学圏として現実的か)

徳島県から小学校段階以上の英語環境を求めるなら、県外に目を向けることになります。四国のなかでもっとも近いのは香川県の高松インターナショナルスクール(TIS)です。高松市番町にあり、プリスクールに加えて授業をすべて英語で行うPrimary(小学部)を持っています。徳島駅からはJR高徳線の特急うずしおで約1時間10分、高速バス「高徳エクスプレス」でも約1時間30分。四国のなかでは例外的に近い距離です。ただしPrimaryは公開されている2023-2024年度の案内で年間授業料183万円、さらに対象となる家庭の条件も設定されています。詳しくは香川県のインターナショナルスクールの記事にまとめました。

本州側では、神戸が現実的な視野に入ります。徳島駅前から三宮・新神戸までは高速バスで約2時間30分、片道3,600円(徳島バス神戸線)。神戸市にはカナディアン・アカデミーやマリスト・ブラザーズ、セント・ミカエルズなど、幼児部から高校まで英語で通せる学校が集まっています。詳しくは兵庫県のインターナショナルスクールの記事をご覧ください。また高知県には、四国で唯一の国際バカロレア認定校である高知県立高知国際中学校・高等学校(MYP・DP)があります。徳島駅前から高知駅までは高速バスで約2時間40分、片道4,000円。公立校なので出願資格や通学区域の条件は必ず事前にご確認ください。愛媛県は距離があって日常の通学圏には入りませんが、松山市を中心に幼児期の選択肢が集まっています(愛媛県のインターナショナルスクールの記事)。

ただし、ここも正直にお伝えします。特急で1時間10分という数字は、通学が現実的だという意味ではありません。駅までの移動と待ち時間を足せば片道2時間近くになりますし、往復の交通費は年間で数十万円規模になります。小学生が毎朝特急や高速バスに乗る生活を6年間続けるのは、体力の面でも家庭の送迎負担の面でもかなり重いものです。実際に県外の学校を選ぶ家庭の多くは、転居するか、保護者のどちらかが平日だけ別居する形をとっています。志望校を絞る前に、通学時間だけでなく「その形を6年間続けられるか」を家族で一度話し合ってみてください。

通える範囲に見つからないなら——オンラインという選択肢

ここまで読んで、「県内に全日制のインターはない。生光学園のIECコースは魅力的だけれど、県西部や県南部からは通えない。高松や神戸まで毎日通わせるのも無理だし、転居もできない」と感じた方も多いはずです。そんな家庭のために、私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は2027年9月開校のオンラインインターナショナルスクール一覧を準備しています。

運営は、日本でオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJIN。NIJINアカデミーにはすでに1000名以上の子どもたちが在籍しています。NGAが大切にしているのは、脱偏差値——テストの点数で子どもを並べないこと。少人数の対話を中心に、「自分と世界を、好きになる」学びを設計しています。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳。住む場所を選ばないので、徳島市でも鳴門でも阿南でも、そして三好市や那賀町、海陽町、美波町といった山間部・沿岸部でも、条件はまったく変わりません。徳島市まで車で2時間かかる町に暮らしていても、教室までの距離は同じゼロです。日本語の支えを前提に、少しずつ英語に触れられる設計にしているのも、日本の家庭にとって現実的だと考えているからです。学費は対面のインターナショナルスクールの約5分の1を目指しています。

地元の学校に籍を置いたまま、放課後や週末にオンラインで英語で学ぶダブルスクールという形もあります。いきなり学びの中心を移すのが不安なら、こちらから始める家庭も少なくありません。
正直な注意点もお伝えします。NGAはまだ開校前で、実績はこれから積み上げる段階です。そして、校庭で走り回る体験や、同じ教室で肩を並べる感覚は、対面の学校と同じようには提供できません。それでも「近くに無いから、あきらめる」を「通わなくても、続けられる」に変えられる家庭が、徳島県には確かにいるはずだと考えています。

よくある質問

Q. 徳島県に、小学生が通えるインターナショナルスクールはありますか?

A. 全教科を英語で学ぶ全日制のインターナショナルスクールは、2026年8月時点の公開情報では確認できませんでした。ただし徳島県には、一条校でありながら算数・理科なども英語で行う生光学園小学校のIECコース(徳島市)があり、これが県内でもっとも「英語で教科を学ぶ」形に近い選択肢です。そのほか小学生向けにあるのは、ラブインターナショナルスクールやカラーズアカデミーのアフタースクール、阿南5starの英語学童といった放課後型の英語環境になります。地元の小学校に通いながら英語の時間を厚くする形か、生光学園、県外への転居、オンラインのいずれかを検討することになります。

Q. 三好市や海部郡など、徳島市から遠い地域に住んでいます。国際教育はあきらめるしかないですか?

A. 通学という形にこだわるなら、正直に言って厳しいです。三好市池田町から徳島市までは車でおよそ1時間30分、海陽町からも1時間30分以上かかり、毎日の送迎はまず成立しません。県西部で英語保育があるのは美馬市脇町の1園のみで、対象も3歳までです。ただし国際教育イコール通学ではありません。オンラインの国際校であれば、三好市に暮らす家庭と徳島市の家庭とで条件はまったく同じになります。実際に、通学圏という考え方から自由になった瞬間に選択肢が一気に増えるのは、都市部から遠い家庭のほうです。

Q. 英語を増やすと、日本語の力が中途半端になりませんか?

A. よくいただく不安です。徳島県の場合、県内の施設はほとんどが日本の制度の中にある認可外保育施設や企業主導型保育施設で、日本人の保育士が日本語で関わる時間が確保されている園が多いため、日本語の土台は保たれやすい環境にあります。生光学園のIECコースも一条校のカリキュラムが土台にあります。一方で、英語の時間を大きく増やす場合は、日本語をどう担保するかを先に決めておくことが大切です。日本語が不安なご家庭には、姉妹サービス〈ともだちじゃぱん〉(NIJIN運営・子ども向けオンライン日本語)もおすすめです。学校選びの際は、パンフレットの説明ではなく実際の週間時間割を見せてもらいましょう。

「通えるか」ではなく「続けられるか」で選ぶ

徳島県のインターナショナルスクール探しは、思っていたより選択肢がある——というのが、調べ切ったあとの正直な感想です。日中を英語で過ごせる園は判明分で17施設。全日制のインターはなく、IB認定校もゼロですが、その代わりに1994年から続くIECコースという、他県にはあまりない道が県内にあります。そして高松までは特急で1時間10分、神戸までは高速バスで2時間30分。四国のなかでは、外へ出る道もいちばん開けている県です。

大切なのは、入れる学校を探すことより、お子さんが何年も安心して続けられる学びを選ぶことです。焦らなくて大丈夫です。まずは今日、気になった施設をひとつ見学予約してみる。それだけでも、選択肢の景色は変わります。

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