【2026年版】山形県にインターナショナルスクールはある?全日制ゼロの現状と、県内から選べる4つの選択肢

山形県のインターナショナルスクール事情と書かれた記事のキービジュアル

「山形県 インターナショナルスクール」と検索して、少し途方に暮れていませんか。出てくるのは英会話教室の一覧か、聞いたこともない学校名がずらりと並ぶまとめサイトばかりで、お子さんが本当に通える学校がどうしても見つからない——。それはあなたの調べ方が悪いのではありません。2026年8月時点の公開情報を各校の公式サイトまで当たって確認したかぎり、山形県内に小学校段階以上の子どもを英語で受け入れる全日制のインターナショナルスクールは確認できませんでした。日中を英語で過ごせる園も、判明分で1施設だけです。この記事では、その1施設の中身と学費をすべて開示したうえで、県内の放課後型の英語環境、仙台への通学、そして通わないという選択肢まで、山形県から選べる4つの道を正直に整理します。読み終えるころには、山形で何ができて何ができないのかがはっきりするはずです。

残雪の蔵王連峰を望む山形の通学路を、ランドセルを背負った子どもと母親が手をつないで歩く春の朝の風景
村山・置賜・庄内・最上。山形県は4つの地域で事情がまるで違います。まずは「どこに何があるか」から。
目次

山形県のインターナショナルスクールの現状と学費相場

前提として、山形県は静かに、しかし確実に国際化が進んでいる県です。山形県多文化共生・国際交流推進課がまとめた県内の在住外国人人口の概要によると、令和7年12月末日現在の外国人人口は84の国・地域から10,879人。前年比567人(5.5%)増で過去最多を更新し、県内の全市町村に在住しています。県の総人口に占める割合は1.10%。市町村別では山形市2,164人、米沢市1,254人、鶴岡市1,047人、天童市755人、酒田市685人と続きます。それだけの人が暮らしながら、英語で学び続けられる学校の数がまったく追いついていない——ここが山形県のインターナショナルスクール事情の核心です。

県内で日中を英語で過ごせる施設は、幼児期の1施設に集中しています。小学校段階以上を全教科英語で受け入れる全日制の学校はゼロ。プリスクール検索データベースや県別のインターナショナルスクール情報サイトを複数当たっても、山形県で登録があるのは山形市の1施設のみで、米沢市・鶴岡市・酒田市・新庄市・天童市などはいずれもゼロと表示されます。つまり山形県で起きているのは、選択肢が少ないというより、6歳で道が途切れることなのです。しかも県土は広く、村山・置賜・庄内・最上の4地域は山と峠で隔てられています。庄内の家庭が山形市の園に毎日通うといった移動は、現実的ではありません。

学費の相場は、首都圏よりかなり抑えめです。県内で唯一料金を公開しているMY Kindergartenの場合、保育料は月額52,000円、これに施設費5,000円(月額)と教材費・プログラム費(年中・年長は月額5,000円)が加わり、年間ではおよそ74万円。初年度はさらに入園金150,000円がかかります。首都圏の大手インターナショナルスクールが年間200万〜300万円という水準であることを考えれば、費用の壁は山形ではずいぶん低い。しかも同園は認可外保育施設のため、保育の必要性の認定を受けられる家庭なら、3〜5歳児は月額3万7,000円までの無償化(施設等利用給付)の対象になり得ます。ただしその手頃さは「6歳で終わる」ことと表裏一体でもあります。そもそもインターナショナルスクールとは何か、一条校(日本の正規の学校)との違いや義務教育の扱いについてはインターナショナルスクールとは?で整理しています。
※学費等は2026年8月時点の公開情報です。改定される場合があるため、最新は各校公式サイトで必ずご確認ください。

山形県のインターナショナルスクール選びで先に知っておきたい、小学校以上の全日制インターは確認できない・英語で一日を過ごせる園は県内1施設・IB認定校も県内ゼロ、という3つのポイントを示した図解
比べる前にこの3つを知っておくと、山形での学校選びで迷わなくなります。

山形県で一日を英語で過ごせる園【判明分1施設】

ここからは、2026年8月時点で公式サイトまで確認できた施設をご紹介します。無理に「おすすめ7選」に水増しはしません。数は1つですが、中身はかなり具体的に見えています。

International Preschool バイリンガル学園 MY Kindergarten(山形市青田)

県内で唯一、生活の大半を英語で過ごせる園がMY Kindergarten(マイ・キンダーガーデン)です。所在地は山形市青田2丁目12-34。母体は県内7校を展開する英会話教室・MY英語スクールで、公式サイトでは山形県初のバイリンガル学園と紹介されています。園舎200坪・園庭200坪・駐車場34台という、地方ならではのゆとりある環境も特徴です。

対象は満2歳(4年保育)から年長(5〜6歳)まで。通常保育は月〜金の9:00〜14:00で、この時間帯を英語で過ごします。前後には7:30〜9:00と14:00〜19:00の預かり保育があり、こちらは日本人保育士による日本語の保育と明記されています。教材は英語圏の子どもと同じ順序で言語を身につけるGrapeSEED(年少はLittleSEED)を採用。講師はアメリカ・スウェーデン・ロシア・フランス・フィリピンなど多国籍で、日本の保育士資格や教員免許を持つスタッフも在籍しています。

  • カリキュラム:GrapeSEED/LittleSEEDによる英語プログラム(母体のMY英語スクールは英語8割保育と説明)
  • 対象年齢:満2歳(4年保育)〜年長(5〜6歳)/認可外保育施設
  • 学費目安:入園金150,000円(申込書提出時)、保育料52,000円(月額)、施設費5,000円(月額)、教材費・プログラム費 満3歳児2,000円・年少3,000円・年中/年長5,000円(月額)、預かり保育費 通常保育のある日800円/ない日1,600円(日額)、給食385円/日。入園申込料はなし(出典: 同園公式サイトの入園案内・2026年8月時点)
  • こんな家庭に:未就学のうちに英語の土台をつくりたい、山形市とその周辺から通える、送迎の時間を確保できる家庭

注意点も正直にお伝えします。学年によっては定員満員でキャンセル待ちとなっており、また年長児からの入園は英語環境で育ってきたお子さんに限る、と公式サイトに明記されています。つまり「小学校入学の直前だけ英語漬けにする」という使い方はできません。早い段階で見学と相談をしておくかどうかで、選べる幅がかなり変わります。

県内にある「国際教育に近い」選択肢——エリア別に見る

全日制のインターナショナルスクールがなくても、英語に触れる総量を増やす場所は県内にあります。ここは正直に、エリアごとの偏りも含めて整理します。

村山エリア(山形市・天童市・東根市など)

もっとも選択肢が集まるのが村山地域です。山形市旅篭町のデコボコ英語は、小学生が放課後を英語で過ごす学童スタイルのアフタースクール。小1〜小6を対象に14:00〜18:00の時間帯で、宿題や自主学習の時間も含みながら、英国式のティータイムで会話練習を行います。ニュージーランド出身の講師と山形出身の講師の2名体制で、テキストブックを使わない指導方針を掲げています。料金は小学生コースが月謝19,600円(税込)、入会金22,000円(税込)、幼児コースは月額9,350円(税込)と公式サイトに明示されています。県内で「小学生が日常的に英語の中で過ごす場」としては、もっとも近い形です。

もうひとつの柱がMY英語スクールです。2001年に東根で始まり、現在は東根本校・天童校・北山形校・南山形校・新庄校・酒田校・鶴岡校の7校を展開。公式サイトによれば在籍1,000名超で、置賜を除く全エリアをカバーする県内最大級の英会話教室です。0歳からの親子クラス、3〜5歳の幼児クラス、小学生クラス、中高生クラス、大人クラスまでそろい、講師のほぼ全員が英語指導の国際資格TESOLを取得しています。小学生はシングルコース(週1回)月額10,450円、フルコース(週2回、多読クラス付き)月額18,150円、入会金10,000円(いずれも税込)。ただし原則として入学期間は4月1日〜6月末に限られる点は、事前に知っておきたいところです。

庄内エリア(鶴岡市・酒田市)

外国人住民が県内2位・5位の鶴岡市と酒田市には、MY英語スクールの鶴岡校(鶴岡市錦町、2019年4月にエスモール2階へ開校)と酒田校(酒田市新橋)があります。いずれも英会話教室であり、日中を英語で過ごす園ではありません。庄内から山形市の園やアフタースクールへ毎日通うのは距離的に難しいため、庄内の家庭にとっては「週1〜2回の英語」と「それ以外の時間をどう設計するか」がそのまま選択の分かれ目になります。

最上エリア(新庄市)

最上地域では、新庄市本町のMY英語スクール新庄校が確認できます。新庄市の外国人住民は488人と、人口規模のわりに少なくありません。ただし未就学児が日中を英語で過ごせる場は確認できず、選択肢は放課後・週末の教室に限られます。

置賜エリア(米沢市・長井市・南陽市など)

正直にお伝えします。置賜地域は、県内でもっとも空白の大きいエリアです。米沢市の外国人住民は1,254人で県内2位、長井市は441人。それにもかかわらず、MY英語スクールも置賜には校舎を持たず(公式サイトが自ら「置賜を除く全エリア」と記載しています)、英語で日中を過ごせる園も確認できませんでした。米沢から山形市までは高速道路を使っても距離があり、幼児や小学生の毎日の通園・通学として組み込むのは現実的ではありません。

そして、国際バカロレア(IB)についても正直にお伝えします。文部科学省IB教育推進コンソーシアムが公開する認定校・候補校の一覧に、山形県の学校は掲載されていません(2026年8月時点)。小学校のPYP、中学校のMYP、高校のDPのいずれもゼロで、東北で掲載があるのは青森県と宮城県だけです。全国47都道府県のインターナショナルスクール一覧から、他県の状況もあわせて確認できます。

比較でわかる、わが家に合う選び方

県内の英語園・英語学童、仙台など県外の学校、オンライン国際校。この3つは、どれが優れているかではなく、わが家の制約に合うかで選ぶものです。費用・入学のしやすさ・通学の負担・対面での体験・小学校以降も続けられるか——この5つの観点で並べると、迷いがかなり減ります。

山形県内の英語園・英語学童、仙台など県外のインターナショナルスクール、オンライン国際校を、費用の手頃さ・入学のしやすさ・通学の負担・対面体験・小学校以降の継続性の5観点で比較した表
どれかが万能ということはありません。だから「わが家が譲れない1行」を先に決めます。

山形県の場合、引っかかるのはほぼ確実に最後の行です。県内の施設は費用も通学も申し分ないのに、6歳でいったん終わってしまう。だから多くの家庭が、年長の秋になって初めて「その先」を探し始め、選べる時間が残っていないことに気づきます。逆に言えば、いま調べているあなたはまだ間に合います。費用の全体像をもう少し細かく知りたい方は、インターナショナルスクールの学費の内訳を解説した記事もあわせてどうぞ。授業料以外にかかるお金まで見えると、判断の精度が上がります。
オンラインでの学びのしくみを見る →

蔵王の山並みが見える山形の自宅リビングで、子どもがノートパソコンでオンライン授業を受け、そばで母親が穏やかに見守る様子
通わずに世界とつながる学び方は、庄内や置賜の家庭にこそ現実的な選択肢です。

近隣県のインターナショナルスクール——仙台は通学圏になるか

山形県から小学校段階以上の英語環境を求めるなら、まず名前が挙がるのが宮城県仙台市です。山形駅と仙台駅の間は高速バスで約1時間10分、片道1,100円。平日は1日74本と、およそ10〜15分に1本という頻度で走っています。JR仙山線でも快速で約82〜84分、普通で約88分、運賃1,170円。県境をまたぐ移動としては、全国的に見てもかなり恵まれた条件です。

仙台市泉区には、東北で唯一、幼稚園から高校卒業まで一貫して学べる東北インターナショナルスクール(TIS)があります。学費は公式サイトの2026-2027年度案内で、入学金400,000円+入学手続き料15,000円、年間費用が幼稚科(全日制)990,000円、1〜8年生1,340,000円、9〜10年生1,540,000円、11〜12年生1,690,000円(いずれも施設費150,000円・冷暖房費込み、11〜12年生はDP教材費100,000円を含む)。ほかにホライゾン学園仙台小学校なども含め、仙台の選択肢は宮城県のインターナショナルスクールの記事で詳しく整理しています。

ただし、ここも正直にお伝えします。片道70分という数字は、通学が現実的だという意味ではありません。往復で2時間半近く、小学生が6年間毎日それを続けるのは、体力の面でも家庭の送迎負担の面でもかなり重いものです。学費と交通費を合わせれば、年間の負担は決して小さくありません。ましてや庄内や置賜からは、山形市を経由してさらに時間がかかり、日常の通学圏とは言いにくいのが実情です。実際に県外の学校を選ぶ家庭の多くは、転居するか、保護者のどちらかが平日だけ別居する形をとっています。志望校を絞る前に、通学時間だけでなく「その形を6年間続けられるか」を家族で一度話し合ってみてください。

通わずに国際教育を受ける——オンラインという選択肢

ここまで読んで、「県内には続けられる学校がない。でも仙台まで毎日通わせるのは無理だし、転居もできない」と感じた方も多いはずです。そんな家庭のために、私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は2027年9月開校のオンラインインターナショナルスクールを準備しています。

運営は、日本でオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJIN。NIJINアカデミーにはすでに1000名以上の子どもたちが在籍しています。NGAが大切にしているのは、脱偏差値——テストの点数で子どもを並べないこと。少人数の対話を中心に、「自分と世界を、好きになる」学びを設計しています。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳。住む場所を選ばないので、山形市でも米沢でも鶴岡でも、そして最上や置賜の町村でも、条件はまったく変わりません。峠を越える必要も、高速バスに乗る必要もなく、教室までの距離は誰にとっても同じゼロです。日本語の支えを前提に、少しずつ英語に触れられる設計にしているのも、日本の家庭にとって現実的だと考えているからです。学費は対面のインターナショナルスクールの約5分の1を目指しています。

地元の学校に籍を置いたまま、放課後や週末にオンラインで英語で学ぶダブルスクールという形もあります。いきなり学びの中心を移すのが不安なら、こちらから始める家庭も少なくありません。
正直な注意点もお伝えします。NGAはまだ開校前で、実績はこれから積み上げる段階です。そして、校庭で走り回る体験や、同じ教室で肩を並べる感覚は、対面の学校と同じようには提供できません。それでも「近くに無いから、あきらめる」を「通わなくても、続けられる」に変えられる家庭が、山形県には確かにいるはずだと考えています。

よくある質問

Q. 山形県に、小学生が通えるインターナショナルスクールはありますか?

A. 全教科を英語で学ぶ全日制の学校は、2026年8月時点の公開情報では確認できませんでした。小学生向けにあるのは、山形市のデコボコ英語のような放課後の学童スタイルの英語環境や、MY英語スクール各校の小学生クラスです。地元の小学校に通いながら英語の時間を厚くする形になるため、「学校そのものを英語に置き換える」ことを望む場合は、県外への転居かオンラインを検討することになります。

Q. 仙台のインターナショナルスクールに、山形県から通えますか?

A. 山形駅から仙台駅までは高速バスで約1時間10分、JR仙山線の快速でも約82〜84分と、県境をまたぐ移動としては近い部類です。ただし往復で2時間半近くかかり、小学生が6年間毎日続ける負担は小さくありません。庄内や置賜からはさらに時間がかかるため、日常の通学圏とは言いにくいのが実情です。中学・高校段階で寮や転居と組み合わせるなら現実味が出てきます。

Q. 英語を増やすと、日本語の力が中途半端になりませんか?

A. よくいただく不安です。山形県の場合、県内の施設は英語の時間が一日のうち一部か、放課後に限られるため、日本語の土台は保たれやすい環境にあります。一方で、英語の時間を大きく増やす場合は、日本語をどう担保するかを先に決めておくことが大切です。日本語が不安なご家庭には、姉妹サービス〈ともだちじゃぱん〉(NIJIN運営・子ども向けオンライン日本語)もおすすめです。園や教室を選ぶ際は、パンフレットの説明ではなく実際の週間時間割を見せてもらいましょう。

近くに無いことは、あきらめる理由にはならない

山形県のインターナショナルスクール探しは、正直に言えば簡単ではありません。全日制の英語校はなく、日中を英語で過ごせる園は県内に1つ、IB認定校もゼロ。しかも村山・置賜・庄内・最上は山と峠で隔てられ、隣のエリアの園にすら毎日通えない家庭が少なくありません。でもそれは、あなたのお子さんに国際教育は無理という意味ではまったくないのです。県内唯一の英語園、放課後の英語環境、仙台への進学、そしてオンライン——道は一本ではなく、いま4本あります。

大切なのは、入れる場所を探すことより、お子さんが何年も安心して続けられる学びを選ぶことです。焦らなくて大丈夫です。まずは今日、気になった施設をひとつ見学予約してみる。それだけでも、選択肢の景色は変わります。

近隣県・全国のインターナショナルスクールガイド

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