「台北でインターナショナルスクールを探しているけれど、学費がどれくらいかかるのか分からない」「そもそも人気校は入れるのだろうか」——駐在や移住、あるいは帰国前の準備で、そんな不安から検索されたのではないでしょうか。結論からお伝えすると、台北で通えるインターナショナルスクールの年間学費はおよそ180万〜520万円と幅が広く、カリキュラムも米国式・英国式・IB・キリスト教系までさまざまです。そしてもう一つ、台北ならではの大切な事実があります。台北米国学校(TAS)や台北ヨーロッパ学校(TES)といった人気校は、慢性的なウェイティングリスト(順番待ち)で、希望してもすぐには入れないことが珍しくありません。この記事では、台北の実在するインターナショナルスクール7校を、良いところも入りにくさも学費も正直に整理します。読み終わる頃に、「わが家の場合はどこを見て選べばいいか」をご自身で判断できるようになる——それがこの記事のゴールです。

はじめに基礎を押さえたい方へ:インターナショナルスクールとは?種類・学費・入学条件・選び方の完全ガイドで全体像を整理しています。
台北のインターナショナルスクール事情と学費相場
台北は東アジア有数の国際都市で、外国籍家庭や海外駐在の帰任者が多く暮らします。市内・近郊にはインターナショナルスクールが約19校あり、米国式・英国式・IB・キリスト教系(ミッション系)まで選択肢の層が厚いのが特徴です。台北米国学校(TAS)や台北ヨーロッパ学校(TES)のような名門校は世界的な評価を受ける一方、定員に対して希望者が多く、学年によっては数年待ちのウェイティングリストになることも。台北でのインター選びは「どこが良いか」だけでなく「実際に入れるか・いつ入れるか」までを見ておくことが、他都市以上に大切になります。
学費の相場は、ミッション系・中規模校で年間約180万〜300万円、TASのような大手校になると年間約470万〜520万円ほど(いずれも円換算の目安)。これに入学金・登録料・スクールバス・制服・試験料などが加わります。台湾ドル(TWD)建ての学校が多く、1TWD≒5円(2026年7月時点)で換算しています。授業料だけで判断せず総額と「何年続けられるか」で見ることが大切です。費用の内訳はインターナショナルスクールの学費の内訳で解説しています。同じ東アジアで比較したい方はソウルのインターナショナルスクールもどうぞ。※学費等は2026年7月時点の公開情報です。為替や改定で変わるため、最新は各校公式サイトでご確認ください。

台北のインターナショナルスクールおすすめ7選
ここからは、台北市内・近郊から、カリキュラムと価格帯のバランスで7校を紹介します。どの学校が優れているかではなく、ご家庭の条件によって最適解は変わります。とくに「入りやすさ(空き状況)」と「学費の総額」に注目してご覧ください。
1. 台北米国学校(Taipei American School/TAS)
1949年創立、台北市士林区にある台湾を代表する名門インターです。約60の国籍の子どもが学び、幼稚部から高校まで本格的な米国式カリキュラム+APを提供する幼小中高一貫校。海外一流大学への進学実績が豊富で、施設・課外活動の充実度も屈指です。その分人気も突出しており、学年によっては長いウェイティングリストが常態化しています。台北で「トップ校を、高校まで英語で」と考えるなら基準になる一校です。
- カリキュラム——米国式(Advanced Placement/AP)・全授業英語
- 対象年齢——3〜18歳(幼稚部〜G12)・台北市士林区
- 学費目安——年間 総額 約NT$93万〜103万(2025-26公式)=約467万〜515万円+入学関連費(最新は要確認)
- こんな家庭に——高校まで英語一貫の米国式トップ教育を、予算に余裕をもって受けさせたいご家庭
2. 台北ヨーロッパ学校(Taipei European School/TES)
英国・フランス・ドイツの各セクションを持つユニークな国際校で、台北市内にプライマリー・セカンダリーのキャンパスを構えます。IGCSE・IBディプロマ(DP)・フランス・バカロレアといったヨーロッパ系の多様な出口を選べるのが最大の特徴。英語だけでなく仏・独で学べる環境は台北でも希少で、欧州系の駐在家庭に根強い人気があります。こちらもセクションによっては空き待ちが出ます。
- カリキュラム——英国式(IGCSE)/IBディプロマ/フランス・バカロレア(英・仏・独)
- 対象年齢——3〜18歳(幼児部〜G12)・台北市内(プライマリー/セカンダリー)
- 学費目安——年間 約NT$38万〜81万(2025-26公式・学年により変動)=約190万〜406万円
- こんな家庭に——英国式やIB、あるいは仏・独語での学びを視野に入れたい欧州志向のご家庭
3. モリソン・アカデミー台北(Morrison Academy Taipei/Bethany)
1961年設立、キリスト教(プロテスタント)の価値観にもとづく米国式教育を行うインターです。台北のベサニー(Bethany)キャンパスを中心に、K〜G12で米国式カリキュラム+APを提供し、WASCの認定を受けています。全キャンパスでAPを開講し、SAT・ACTなど米国大学進学に必要な試験にも対応。少人数で面倒見のよい環境を求める家庭に選ばれています。
- カリキュラム——米国式・キリスト教教育(AP・全授業英語)
- 対象年齢——5〜18歳前後(K〜G12)・台北市文山区(ベサニーキャンパス)
- 学費目安——年間 約NT$59万〜71万(2025-26公開データ)=約296万〜353万円(最新は要確認)
- こんな家庭に——キリスト教的な価値観のもとで、米国式に高校まで学ばせたいご家庭
4. ドミニカン・インターナショナルスクール(Dominican International School)
1957年創立、台北市中山区にあるカトリック(ドミニコ会)系の米国式インターです。プリK〜G12まで一貫で学べ、APを含む米国式カリキュラムを英語で提供。多くの卒業生が北米の大学へ進みます。宗教・国籍を問わず外国籍の子どもを受け入れてきた歴史があり、価格帯も大手校に比べ手が届きやすいのが魅力です。
- カリキュラム——米国式(AP)・カトリック系(全授業英語)
- 対象年齢——3〜18歳(プリK〜G12)・台北市中山区
- 学費目安——年間 約NT$35万〜59万(2025-26公式・学年により変動)=約177万〜296万円
- こんな家庭に——米国式一貫を、比較的おさえた学費で高校まで考えたいご家庭
5. 台北奎山実験高級中学(Taipei Kuei Shan School)
陽明山のふもとにある、プリK〜G12のIBワールドスクール(PYP・MYP・DPの一貫)です。約600名・20カ国以上の子どもが学び、低学年は英語と中国語がおよそ半分ずつ、高学年は英語中心で中国語を教科として学ぶバイリンガル設計が特徴。「英語も中国語も伸ばしたい」という台湾ならではの需要に応えます。中国語も大切にしたい駐在・帰国前の家庭に向いています。
- カリキュラム——国際バカロレア(PYP/MYP/DP)・英語+中国語のバイリンガル
- 対象年齢——3〜18歳(プリK〜G12)・台北市士林区(陽明山麓)
- 学費目安——要問い合わせ(公式は非公開。参考:公開データベースでは年間約NT$36万〜50万=約180万〜248万円との情報。最新は要確認)
- こんな家庭に——IBで、英語と中国語の両方をバランスよく伸ばしたいご家庭
6. グレース・クリスチャン・アカデミー(Grace Christian Academy/GCA)
台北市南港区にある、G1〜G12の小規模なキリスト教系(米国式)大学進学校です。全校で約160名・20カ国以上と少人数で、教員1人あたり生徒約5名というきめ細かさが魅力。英語で米国式の college prep(大学準備)カリキュラムを提供し、中国語・スペイン語・フランス語などの選択も。大規模校の順番待ちに悩む家庭にとって、落ち着いた少人数環境という別の選択肢になります。
- カリキュラム——米国式・キリスト教教育(大学進学準備/全授業英語)
- 対象年齢——6〜18歳(G1〜G12)・台北市南港区
- 学費目安——授業料 年間 約NT$49万〜58万(2025-26公式)=約244万〜289万円(初年度は諸費用が加算・最新は要確認)
- こんな家庭に——大規模校より、少人数で面倒見のよい環境を求めるご家庭
7. 台北安息日会米国学校(Taipei Adventist American School/TAAS)
陽明山・士林区にある、セブンスデー・アドベンチスト系の米国式スクールです。K〜中学部(G8前後)を中心に、価値観を大切にした米国式教育をWASC認定のもとで提供。米国大学出願を見据えた設計です。台北のインターの中では学費がおさえめで、小学校段階でまず英語環境を、という需要に応えます。中学以降の接続は事前に確認しておくと安心です。
- カリキュラム——米国式・キリスト教教育(WASC認定/全授業英語)
- 対象年齢——5〜13歳前後(K〜G8ごろ)・台北市士林区(陽明山)
- 学費目安——年間 約NT$48万〜53万(2026-27公開データ)=約241万〜265万円+初年度諸費用(最新は要確認)
- こんな家庭に——学費をおさえつつ、小学校段階でしっかり英語環境をと考えるご家庭
比較でわかる、わが家に合う選び方
7校を見てわかるのは、台北では「学費」と「入りやすさ(空き状況)」の二つが同時に効いてくるということです。ここで台北のインター選びを「大手一貫校」「中堅・ミッション系」「オンライン国際校」の3タイプに分け、観点別にくらべてみましょう。

対面の校庭や施設・日常的な英語漬け環境は通学型の強み、費用と通学負担の軽さ・住む場所や順番待ちに縛られないことはオンライン型の強みです。台北で特に効いてくるのは、「人気校のウェイティングリストに、いつ入れるか読めない」という不確実さ。転勤や帰国のタイミングは待ってくれません。通学時間・家計・お子さんの性格、そして空き状況を合わせて、続けられる形を選んでください。オンラインで世界とつながる学びのかたちはオンラインでの学びのしくみを見る →でご覧いただけます。

学費や通学が壁なら——「オンライン」という第8の選択肢
ここまで読んで、「TASは魅力的だけれど年間500万円は続けられない」「人気校のウェイティングリストが読めず、赴任・帰国のタイミングに間に合うか不安」と感じた方もいるかもしれません。台北ではこの壁は現実的で、通学型だけが答えではありません。私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、2027年9月に開校するオンライン・インターナショナルスクールです。運営は株式会社NIJIN。国内のオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」には、すでに1000名以上が学んでいます。
NGAが目指すのは、テストの点数で子どもを並べない脱偏差値の学びと、対面インターのおよそ5分の1という手の届きやすい学費。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳で、台北でも、その先どの国・地域に移っても住む場所を選びません。日本語の支えを前提に少しずつ英語に触れていける設計なので、英語がはじめてでも大丈夫です。正直にお伝えすると、NGAはまだ開校前で実績はこれから。校庭や理科室のような対面の環境と同じ体験ができるわけでもありません。それでも、ウェイティングリストや学費という台北の壁には比べる価値のある選択肢だと考えています。
よくある質問
台北のインターナショナルスクールには何歳から入れますか?
多くの学校が3歳前後の幼稚部・プリキンダーから受け入れています。台北はTASやTES、ドミニカンなど幼小中高一貫の学校も多く、小学部・中学部からの編入も可能です。ただし人気校ほどウェイティングリストが長く、学年が上がるほど英語力の要件が高くなる傾向があります。定員や入学条件は年度によって変わるため、必ず各校に直接ご確認ください。
日本語のサポートや、帰国後の日本語は大丈夫ですか?
台北の多くのインターは全授業が英語(または中国語との併用)で、日本語の授業は基本的にありません。将来日本へ帰国する可能性があるご家庭は、家庭学習や補習校で日本語・国語を並行して支えるのが安心です。オンラインで日本語を学べる〈ともだちじゃぱん〉のようなサービスを組み合わせると、英語環境にいながら日本語の土台を保ちやすくなります。
編入のタイミングはいつがよいですか?
多くのインターナショナルスクールは8〜9月始まりで、学期の切り替わりが編入しやすいタイミングです。ただし人気校は学期途中でも空きが出れば受け入れる場合があります。台北は順番待ちが長い学校が多い分、赴任・帰国の予定が見えたら、できるだけ早めに複数校のウェイティングリストの状況を問い合わせておくのがおすすめです。
「台北だから」を、諦める理由にしない。
台北には、TASやTESのような世界水準の名門から、手の届きやすいミッション系、IBのバイリンガル校、そしてオンラインまで幅広い選択肢があります。ただ、人気校はウェイティングリストが長く、学費も家計に重くのしかかります。焦って「一番有名な学校」だけを追う必要はありません。学費の総額・通学・お子さんの性格、そして「入れるか・何年続けられるか」を照らし合わせて、わが子がいちばん自分らしく学べる場所を、あわてず選んでください。
NIJIN GLOBAL ACADEMYは2027年9月開校。脱偏差値・手の届く学費・世界とつながる少人数の対話という学びのしくみや、1期生募集の情報を、メールでいち早くお届けします。


