「アオバのオンラインは、通学より学費が安いの?」「ローラスのオンラインは、うちの子でも受けられる?」——国内のインターナショナルスクールがオンライン対応を広げるなかで、こう調べはじめるご家庭が増えています。結論を先にお伝えします。各校の公式サイトで確認できる範囲では、アオバジャパン・インターナショナルスクール(A-JIS)のオンラインは高校2年間(G11–G12)のフルタイムIBDPで年額1,650,000円、ローラスインターナショナルスクールのオンラインは6〜12歳が教科を1つずつ取る月額制(グループで月11,000〜28,000円・税別)。同じ「オンライン対応」でも、対象年齢も学費の桁も、そして日本の学校と併用できるかどうかもまったく違います。この記事では公式の一次情報だけで各校を整理し、最後に「日本の学校を辞めずに世界を足す」という第三の道まで一緒に見ていきます。

アオバのオンラインとインターの学費を調べているあなたが、本当に迷っていること
学費という言葉で検索していても、本当に知りたいのは金額そのものではないはずです。迷いの正体は、たいてい次の3つ。ひとつめはオンラインの中身が学校ごとに違いすぎること。フルタイムの学校もあれば、教科を1つ足すだけの講座もあり、同じ土俵で比べられません。ふたつめは学費の比べ方がわからないこと。年額と月額、税込と税別、入学金や教材費が別——数字が並んでいても総額が見えない。そして三つめが、いちばん重い問い。いまの日本の学校を、どうするのか。この3つが埋まらないかぎり、口コミを何十件読んでも決められません。そもそもインターとは何かを押さえておくと比較はラクになります(インターナショナルスクールとは何かの基本もどうぞ)。

公式サイトで確かめた——アオバとローラスのオンライン対応と学費
ここからは、まとめサイトではなく各校の公式サイトに書かれていることだけを並べます。公式で確認できなかった項目は「非公開」と正直に書きます。
アオバジャパン・インターナショナルスクール(A-JIS)
東京都内にキャンパスを持つIB一貫校です。公式の学費ページによると、2026–2027年度の授業料(年額)はK2が2,098,000円、K3–K5が2,332,000円、G1–G5が2,518,000円、G6–G12が2,862,000円。これとは別に、入学金や施設設備開発費といった初年度のみの費用、給食・バス代がかかると明記されています。
そして同じページに、オンラインIBディプロマ・プログラム(G11–G12)は1,650,000円と記載があります。オンラインキャンパスの公式ページによれば、これは2年間のフルタイムプログラムで、ライブ形式のオンライン授業と指導付きの自主学習を組み合わせる設計。出願要件は中学課程修了(または相当)と高校レベルの英語力で、日本標準時から時差3〜4時間以内の国・地域に在住していることが条件です。修了するとIBディプロマとアオバの高校卒業資格の両方が得られます。グローバルキャンパスのページには、授業が日本時間の午前10時から午後5時まで行われることも書かれています。
ここが大事な点です。通学の高等部(2,862,000円)より学費は抑えられますが、平日の日中がまるごと授業なので、日本の高校に通いながらの受講は現実的ではありません。強みは別にあります。世界的に通用するIBディプロマを、住む場所を変えずに100%オンラインで取りにいける——海外大学進学を本気で狙うご家庭には非常に価値の高い選択肢です。
ローラスインターナショナルスクール(Laurus Online Academy)
東京・川崎でSTEM教育とケンブリッジ国際カリキュラムを掲げる学校です。Laurus Online Academyの公式ページによると、対象は6〜12歳の小学生(フォニックスのクラスは年長も対象)。Google Meetを使ったライブ授業で、授業はすべて英語。教材はケンブリッジのGlobal English、Primary Science、Primary Mathematicsが使われます。
学費は教科ごとの月額制(2026年・税別)で、グループレッスンはGlobal Englishが月28,000円(週2回・各60分)、Science/Mathematics/Cambridge English Exam Prepが各月14,000円(週1回60分)、Phonics/Creative Writingが各月11,000円(週1回30分)。プライベートレッスンは年額で、Global English(80回)が560,000円、Science・Mathematics・Exam Prep(各40回)が280,000円と案内されています。加えて初月に年間管理費55,000円(税別)、教材費は実費。年2タームで、タームごとに成績表が出ます。
つまり1教科・週1回から足せる設計で、放課後の時間割に組み込みやすいのが強みです。ただし公式ページには「日本の学校に通いながら受講できるか」の明記はありませんでした。形式上は無理のない設計に見えますが、併用の可否は必ず個別相談で確認してください。
参考:Crimson Global Academy(オンライン専業)
国内の学校ではありませんが、日本語の公式サイトを持つオンライン国際校として比較対象になります。日本向け公式の学費ページには、パートタイム生として放課後・週末に学ぶ形が案内され、1教科あたり年額504,000円〜、フルタイムは4〜5教科で2,300,000円などの金額が掲載されています。
※費用・制度は2026年8月時点の公開情報です。最新は各公式でご確認ください。
「オンラインだから併用できる」とは限らない——見極める3つの軸
オンライン対応を比べるときに効くのは、学費の額そのものより3つの軸です。(1)対象学年——アオバのオンラインはG11–G12、ローラスは6〜12歳と、そもそも入り口が違う。(2)授業の時間帯——日中フルタイムか、放課後に収まるか。ここで併用の可否が決まります。(3)単位の取り方——学校まるごとか、教科1つからか。
もうひとつ、日本在住のご家庭が避けて通れないのが就学義務です。文部科学省はインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務についての見解で、学校教育法第1条に定める学校(一条校)として認められていない学校に日本国籍の子を就学させても就学義務を履行したことにはならない、と明記しています。裏を返せば、日本の学校に籍を残したまま国際教育を足す形なら、この論点は起きません。
費用面では、支援制度の有無も総額を大きく左右します。自治体や制度によって扱いが異なるため、インターナショナルスクールの無償化・補助金の考え方を先に押さえておくと、資料請求の質問が具体的になります。通学インターの学費が家計に重いと感じる場合の現実的な代替策は、インターの学費が高いときの代替案に整理しました。小学生でオンラインを探しているなら、小学生向けオンラインインターの選び方もあわせてご覧ください。
第三の答え——日本の学校を辞めずに「足す」ダブルスクール
私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、2027年9月開校予定のオンライン・インターナショナルスクールです。運営は、日本のオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」に900名以上が学ぶ株式会社NIJIN。設計の出発点が最初から併用型である点が、これまで見てきた学校との一番の違いです。お子さんは日本の学校に在籍したまま、放課後や週末に国際教育を足していきます。
特徴は4つ。(1)日本の学校に籍を残すので就学義務も進学ルートもそのまま。(2)対面インターの約1/5をめざす費用。(3)英会話ではなく英語で教科を学ぶ本物のインター。(4)順位をつけない脱偏差値の少人数対話で、「自分と世界を、好きになる」を育てます。対象は6〜18歳、日本語の支えを前提に少しずつ英語へ。詳しくはダブルスクールのご案内ページへ。
正直にお伝えすべきこともあります。NGAはまだ開校前で、卒業生の進学実績はこれから。アオバが持つIBディプロマの提供認定も、ローラスが持つ校舎や対面の場もありません。国際資格を確実に取りにいくならアオバのオンラインIBDP。小学生から英語で理科・算数に触れたいならローラスのような教科レッスン。日本の学校を辞めずに抑えた費用で長く続けたいならNGAのような併用型。優劣ではなく目的の違いです。なお、バイリンガルは簡単でも早くもありません。英語で教科を理解できるまでには年数がかかる——これはどこを選んでも変わらない現実です。


迷ったときの進め方——3ステップで絞り込む
後悔するご家庭の多くは、比較が足りなかったのではなくいきなり大きく始めてしまったケースです。まず「わが家がこの1年で叶えたいこと」を1行で書く。次に公式サイトで、対象学年・日本時間での授業時間帯・初年度の総額(入学金や管理費、教材費を含む)を確認する。そして、いちばん軽い形——1教科・週1コマ——から3カ月試す。お子さんの反応は、パンフレットではなく授業のあとの表情に出ます。

よくある質問
Q. アオバのオンラインは、小学生でも受けられますか?
A. 公式サイトによると、オンラインIBディプロマ・プログラムの対象はG11–G12(高校2年間)です。小学生向けのオンライン課程は公開されていません。小学生でオンラインの国際教育を探すなら、ローラスのような教科単位のオンラインレッスンや、併用前提のオンラインインターが候補になります。選び方は小学生向けオンラインインターの記事に詳しくまとめています。
Q. 結局、学費はいくら見ておけばいいですか?
A. 公式の掲載額では、アオバのオンラインIBDPが年額1,650,000円、ローラスはグループで月11,000〜28,000円(税別)+年間管理費55,000円(税別)+教材費実費です(2026年8月時点)。授業料以外に何がかかるかを必ず確認してください。試験料や通信環境の費用は家庭側の負担が一般的です。家計との折り合いは学費が高いときの代替案を参考に。
Q. 日本の学校と両立できますか?負担が心配です。
A. 鍵は授業の時間帯と分量です。日中フルタイムのプログラムは併用が難しく、放課後に収まる教科単位のものは併用しやすい——ここで大きく分かれます。日本の学校に在籍して通い続けているかぎり、就学義務は通常どおり履行され、進学ルートもそのままです。負担が心配なら週1コマから始め、生活が回ることを確かめてから増やすのが確実です。NGAの併用の考え方はダブルスクールのLPでご覧いただけます。
比べることは、迷いではなく誠実さです
ここまで読んでくださったあなたは、有名かどうかではなくお子さんがいちばん自分らしくいられる場所を探しているのだと思います。どれが上ということはありません。大事なのは学費表の数字ではなく、その先でお子さんがどんな顔をしているか。焦らず、小さく試しながら選んでいきましょう。
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