ソウル外国人学校とSISの違いは?2026-27年度の学費・カリキュラム・出願時期を公式情報で比較

ソウル外国人学校とSISの学費と違いを2026-27年度の公式情報で比べる記事のアイキャッチ画像

ソウルへの赴任や移住が決まり、インターナショナルスクールを調べ始めると、まず名前が挙がるのがソウル外国人学校(Seoul Foreign School/SFS)とソウル・インターナショナル・スクール(Seoul International School/SIS)の2校です。名前はよく似ていますが、カリキュラムも、場所も、学費も、生徒の顔ぶれもかなり違います。「どちらも有名だから」で決めてしまうと、入学してから「思っていた学校と違った」となりかねません。

この記事では、両校の公式サイトに載っている2026-27年度の学費と、出願の流れ・入学資格・カリキュラムを並べて、ソウル外国人学校の学費とSISの学費がどれだけ違うのか、そして何を基準に選べばよいのかを整理します。円換算は2026年10月16日の参考レート(1ウォン=0.11862円、1ドル=158.02円)で計算した目安です。

朝のソウルの街並みと遠くの山を背景に、通学する子どもと母親が手をつないで歩く様子
SFSはソウル市内の延禧洞、SISはソウルの南の城南市。通学の距離感から違います。
目次

結論:ソウル外国人学校とSISの違いは「IBか、米国式APか」と「学費の差」

先に結論をまとめます。

  • カリキュラム:SFSはIBの一貫教育(PYP・MYP・DP)と英国式の British School の2系統。SISは米国式でAP(大学レベルの科目)を24科目置き、IBはありません。
  • 学費:1年生でSFSが年約537万円、SISが年約400万円。高校ではSFSが約632万円、SISが約487万円。どの学年でもSFSのほうが年約128万〜145万円高く、入学時の一時金もSFSのほうが多くかかります。
  • 場所:SFSはソウル市西大門区の延禧洞。SISは京畿道城南市(ソウルの外)にあります。
  • 生徒の顔ぶれ:SFSは約1,600人で、約半数が米国籍、ほかに55か国。SISは810人で、2025-26年度の12年生は97%が韓国系です。
  • 出願時期:SFSは翌年度の出願が11月に始まり、SISは1〜3月が主な出願期です。

つまり、「IBで学ばせたい」「多国籍の環境に入れたい」ならSFS、「米国の大学進学を見すえてAPで学ばせたい」「学費を少しでも抑えたい」ならSISが候補になります。ただし、小学校以上ではどちらも学費が年400万円以上かかります。この金額を卒業まで続けられるかは、両校を比べる前に家族で確かめておきたいところです。

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    ソウル外国人学校とSISの学費を比較【2026-27年度】

    韓国のインターナショナルスクールの学費は、ウォン建ての部分とドル建ての部分の2本立てで請求されるのが特徴です。下の表は、両校の公式料金ページに載っている金額をそのまま並べ、合計を円に換算したものです(2026年10月16日確認)。

    学年 ソウル外国人学校(SFS) SIS
    幼稚部(JK〜K) K:27,285,000ウォン+13,500ドル(約537万円) JK・SK:22,620,000ウォン+8,040ドル(約395万円)
    小学校(1〜5年生) 27,285,000ウォン+13,500ドル(約537万円) 22,880,000ウォン+8,140ドル(約400万円)
    中学校(6〜8年生) 27,930,000ウォン+14,625ドル(約562万円) 24,850,000ウォン+8,840ドル(約434万円)
    高校(9〜12年生) 33,370,000ウォン+14,955ドル(約632万円) 27,840,000ウォン+9,900ドル(約487万円)
    入学時の一時金 出願料450,000+登録料650,000+入学金5,500,000ウォン(計約78万円) 出願料500,000+初回登録料4,000,000ウォン(計約53万円)
    スクールバス(年・任意) 4,200,000ウォン(約50万円) 3,000,000ウォン(約36万円)

    SFSの British School(Years 1〜6)の学費は、IB側の小学校と同じ27,285,000ウォン+13,500ドルです。このほか、12年生には卒業関連の Senior Fee(SFS 450,000ウォン、SIS 300,000ウォン)がかかり、SISでは教科書のデポジット(150,000〜250,000ウォン・返金あり)を預けます。SISは学費を分割で払うこともできますが、3回払いで500,000ウォン、5回払いで750,000ウォンの手数料がかかります。

    ソウル外国人学校とSISの2026-27年度の年間学費を円に換算して比べた図解。1年生はSFS約537万円・SIS約400万円、高校はSFS約632万円・SIS約487万円、入学時の一時金はSFS約78万円・SIS約53万円

    学費の差は、卒業までにどれくらいになるか

    年間の差は、小学校で約137万円、中学校で約128万円、高校で約145万円です。1年生から12年生まで12年間通うと、学費だけで約1,650万円の差になる計算です(学費は毎年改定されるので、あくまで2026-27年度の金額を12年分並べた目安です)。一方で、SFSのドル建て部分が大きいぶん、円安のときほど負担が増えやすい点も覚えておいてください。

    なお、韓国のインターナショナルスクールの学費は、会社が負担してくれる駐在家庭と、自費で払う家庭とで重みがまったく違います。会社の教育補助に上限がある場合は、どちらの学校なら上限に収まるのか、一時金やバスも対象になるのかを、出願前に人事に確認しておくと安心です。

    カリキュラムの違い:IBのSFS、米国式APのSIS

    2校のいちばん大きな違いは、何を学んで、何を持って卒業するかです。

    ソウル外国人学校(SFS):IBの一貫教育と英国式の2本立て

    SFSは1912年、生徒12人の1教室から始まった学校です。1980年にIBの認可を受け、現在は幼児から高校までIBの一貫教育(PYP・MYP・DP)で学びます。公式サイトによると、2021-22年度のIBディプロマの平均点は36点、合格率は98%でした。また、3〜11歳を対象にした英国式の British School も併設していて、英国政府の海外英国学校(BSO)の承認を受けています。認定はWASCなどで、クラスは15〜22人です。

    IBは、ひとつの答えを覚えるより「なぜそうなるのか」を探究し、自分の考えを書いて伝える学び方です。国際バカロレア(IB)とはで詳しく解説していますが、世界の大学で通用し、日本の大学でもIB入試を行う学校が増えています。

    ソウル・インターナショナル・スクール(SIS):米国式とAP 24科目

    SISは1973年に韓国の教育部の認可を受けた学校で、米国式のカリキュラムで学びます。高校では大学レベルの科目であるAPを24科目用意していて、2025年のAP試験では5点(最高点)が48%でした。認定はWASC(1979年から)です。公式サイトには、卒業生は「通常100%が高等教育へ進学」とあり、2021〜2025年卒の累計でNYUに49人、カリフォルニア大学バークレー校に27人、スタンフォード大学に11人などの進学実績が公開されています。

    米国の大学を目指すなら、APとSATで力を示す米国式はわかりやすい道です。一方で、SISの12年生は97%が韓国系です(2025-26年度)。授業は英語でも、生徒構成から考えると、校内の雰囲気はSFSとかなり違うはずです。多国籍の友だちの中で育てたいご家庭は、この点も見ておいてください。

    ソウル外国人学校、SIS、NIJIN GLOBAL ACADEMYを、IB、米国式AP、ソウル市内のキャンパス、多国籍の同級生、進学先の公開、学費の公開、住む都市を選ばずに続けられるかの7つの観点で比べた表

    入学資格と出願の流れ:日本人の子は入れる?いつ動く?

    日本国籍の子は、外国籍として出願できる

    韓国のインターナショナルスクール(外国人学校)は、韓国の制度のもとで入学できる子どもが決められています。両校の公式サイトによると、両親のどちらかが外国のパスポートを持っていれば出願できます。日本国籍のご家庭は外国籍にあたるので、国籍の面では対象になります(日本と韓国の両方の国籍が家族にある場合は、条件を学校に確認してください)。両親とも韓国籍の場合は、海外での滞在が通算1,095日以上あることなどの条件がつきます。SISは出願書類に「両親の外国人登録証」を求めているので、韓国に住み始めてから手続きが進むことも考えておきましょう。

    ソウル外国人学校の出願:11月スタート、テストあり

    1. 問い合わせフォームで、入りたい学年に空きがあるかを確認する
    2. オンラインで出願し、出願料を払う
    3. 今年度と過去2年分の成績表(英訳・公証つき)を出す
    4. 推薦状を出す(11歳以上は数学・英語の先生とスクールカウンセラー)
    5. 評価を受ける:2〜5歳は Learner Readiness Session、6〜17歳は SFS Admissions Test(英語力の評価を含む場合あり)。面接を求められることもある

    翌年度の出願は11月に始まり、合否は早春から出ます。入りたい学年がいっぱいなら waitpool(空き待ちの候補者プール)に入ります。英語を学ぶ子のための ELL の先生はいますが、学校の英語力の基準を満たすことが前提です。

    SISの出願:1〜3月が中心、英語の作文も

    1. 出願料を払い、出願コードを受け取る
    2. PowerSchool(学校のシステム)で出願する
    3. 過去3年分の成績表(英訳・公証つき)を出す
    4. 推薦状を出す(高校は英語・数学の先生とカウンセラー)
    5. 先生が採点した英語の作文を出す
    6. 評価(アセスメント)に招待される

    主な出願期は1〜3月(2026年は1月9日に受付開始)で、年度の途中も受け付けています。英語支援の有無や、評価の具体的な中身は公式サイトの公開範囲では確認できなかったため、気になる場合は出願前に学校へ直接問い合わせてください。英語の準備をどう進めるかは、インターナショナルスクールの入学条件でも整理しています。

    放課後に日本の家庭のダイニングで親子が学校の資料を見ながら進路について話している温かい情景
    成績表の英訳と公証、推薦状の依頼は、日本の学校にいるうちに始めておくと慌てません。

    わが家に合うのはどっち?3つの質問で決める

    ソウル外国人学校とSISの違いを踏まえて、次の3つを家族で話してみてください。

    質問1:18歳で、何を持って卒業させたいか

    IBディプロマを取って世界や日本の大学のIB入試に挑みたいならSFS、米国の大学をAPとSATで目指したいならSISが自然です。帰国の可能性が高いなら、日本の大学がそれぞれの資格をどう扱うかも確認しておきましょう。

    質問2:どこに住み、毎日どう通うか

    SFSはソウル市内の延禧洞、SISはソウルの南の城南市です。勤務先や住まいの場所によって、通学時間は大きく変わります。両校ともスクールバスがありますが、年36万〜50万円ほど別にかかります。

    質問3:学費を卒業まで払い続けられるか

    SISのほうが安いとはいえ、小学校以上ではどちらも年400万円以上かかります。会社負担がいつまで続くのか、帰任やほかの国への異動があったときにどうするのかまで考えておくと、途中で慌てずにすみます。

    ソウル外国人学校とSISを選ぶための3つの質問の図解。18歳で何を持って卒業するか、どこに住みどう通うか、学費を卒業まで続けられるか

    ソウル以外の選択肢も、ひとつ持っておく

    ソウルにはこの2校のほかにも、Yongsan International School of Seoul、Dwight School Seoul、Dulwich College Seoul など多くの学校があります。学校ごとの特徴はソウルのインターナショナルスクールおすすめ7選で、アジアの他の都市との学費の違いは海外赴任家庭のためのアジアのインター学費まとめで比べています。

    そして、「空きがなかった」「学費が会社の上限を超える」「数年で帰任や異動がありそう」というご家庭には、住む場所に左右されないオンラインの国際学校という選択肢もあります。授業の進め方は学びのしくみで紹介しています。

    ソウルの自宅リビングで、親子がノートパソコンを囲んでオンライン学習について話し合う様子
    引っ越しが続く家庭ほど、「どこに住んでも続く学び」を一つ持っておくと安心です。

    NIJIN GLOBAL ACADEMY の立ち位置

    NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、2027年9月開校予定の、6〜18歳のためのオンラインの国際学校です。運営する株式会社NIJINは、日本で不登校の子どもの学びの場であるNIJINアカデミーなどを運営し、これまで1000名以上の子どもたちが学んできました。偏差値による学力選抜はせず、少人数のライブ授業で、英語で学ぶ教科を日英バイリンガルのメンターが支える形を考えています。

    正直にお伝えすると、NGAはまだ開校前で、認定も受けていません。学費は未公表で、卒業生もいません。IBディプロマや米国の高校卒業資格、APが必要な場面では、SFSやSISの代わりにはなりません。それでも、ソウルで学校が決まるまでのつなぎ、異動が多いご家庭の「どこでも続く学び」、あるいは現地校や日本人学校に通いながら英語で学ぶ時間を足す場として、比べる候補のひとつになれたらと考えています。

    よくあるご質問

    ソウル外国人学校の学費はいくらですか?

    2026-27年度は、小学校(K〜5年生)で27,285,000ウォン+13,500ドル(約537万円)、高校(9〜12年生)で33,370,000ウォン+14,955ドル(約632万円)です。入学時には出願料・登録料・入学金で合計6,600,000ウォン(約78万円)がかかります。

    SISの学費はいくらですか?

    2026-27年度は、1〜5年生で22,880,000ウォン+8,140ドル(約400万円)、9〜12年生で27,840,000ウォン+9,900ドル(約487万円)です。入学時には出願料と初回登録料で合計4,500,000ウォン(約53万円)がかかります。

    SISはソウル市内にありますか?

    いいえ。SISの所在地は京畿道城南市で、ソウル市の南に隣接しています。SFSはソウル市西大門区の延禧洞にあります。

    英語が話せなくても入れますか?

    SFSは英語力の評価を含む入学テストがあり、英語を学ぶ子の支援(ELL)はあるものの、学校の英語力の基準を満たすことが条件です。SISは英語の作文の提出と評価がありますが、評価の中身は公開されていません。目安として、出願の1年以上前から準備を始めると安心です。

    「有名だから」ではなく「わが子が18歳でどうなっていたいか」で選ぶ

    ソウル外国人学校とSISは、名前こそ似ていますが、IBと米国式、多国籍と韓国系中心、ソウル市内と城南市、そして年130万円前後の学費差と、選ぶ理由がはっきり分かれる2校です。どちらが上ということはありません。わが子が18歳のときにどんな資格を持ち、どんな友だちに囲まれていてほしいかを家族で話してから、学校見学に行ってみてください。

    そのうえで、住む場所に左右されない学び方も比べてみたい方へ。ソウルでの学校探しと並行して、NIJIN GLOBAL ACADEMY の授業も候補に入れてみませんか。2027年9月の開校(予定)に先立ち、2027年4〜5月に体験クラスを開く予定です。

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