「クリムゾングローバルアカデミーの学費は、正直なところ高いのか」——オンラインのインターナショナルスクールを調べはじめたご家庭が、最初にぶつかる名前がCrimson Global Academy(CGA・クリムゾングローバルアカデミー)です。結論から書きます。CGAの日本向け公式サイトは学費を実額で公開しており、フルタイムは学年帯によって年間 ¥2,090,000〜¥2,400,000。1科目だけ取るパートタイムなら、IGCSEで1科目 ¥350,000から始められます(公式「学費」ページ・2026年9月時点)。つまりCGAは単に「高い学校」なのではなく、フルタイムで通わせると通学型インターに近い金額になり、科目単位で足すと桁がひとつ下がる——価格が二層になっている学校です。この記事では公式の実額をそのまま並べ、他のオンライン校と同じ土俵で比べ、最後に「どの家庭にどれが向くか」まで一緒に整理します。他校を貶すためではなく、選ぶための材料としてお読みください。
まず結論:CGAの学費は「フルタイム」と「1科目から」で別の顔を持つ
CGAの料金表を読みにくくしているのは、学年帯・カリキュラム(英国式のIGCSE/A-Level、米国式のHigh School Diploma、AP)・受講形態(フルタイム/パートタイム/個別指導のDa Vinci)が掛け算になっているからです。逆に言えば、「フルタイムでいくらか」と「1科目でいくらか」の2つだけ押さえれば、他校と比べられるようになります。公式の「学費」ページに掲載されている実額を、そのまま抜き出したのが次の表です。
| 区分 | フルタイム(年間) | 1科目あたり(パートタイム) |
|---|---|---|
| Primary(CGA Leap / CGA Primary) | ¥2,300,000(5科目) | ¥620,000(40時間) |
| Lower Secondary / Pre-IGCSE | ¥2,300,000(5科目) | ¥504,000 (フルタイム内での追加は ¥420,000) |
| IGCSE | ¥2,300,000(10科目) | ¥350,000 (フルタイム内での追加は ¥210,000) |
| A-Levels | ¥2,400,000(4科目) | ¥550,000 |
| US High School Diploma | ¥2,090,000(4.5単位)/¥2,720,000(6単位・Honours) | ¥504,000/単位 |
| Academic ESOL(英語の土台) | ¥410,000/年(9〜5月) | ¥205,000/半年 |
出典:Crimson Global Academy 公式「学費」ページ(2026年9月時点)。金額は改定される可能性があるため、出願前に必ず公式でご確認ください。
ここで大事なのは、IGCSEのフルタイムが10科目で ¥2,300,000という点です。1科目あたりに割ると23万円で、パートタイムの ¥350,000 より安くなります。CGAは「たくさん取るほど1科目が安くなる」設計です。逆にいえば、1〜2科目だけつまみ食いしたい家庭にとっては、単価がいちばん高い買い方になるということでもあります。
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「高い/安い」の前に、何が含まれていて何が別料金か
学費比較でいちばん事故が起きるのは、含まれるものの範囲がバラバラなまま金額だけを並べたときです。CGAの公式ページに書かれている範囲で整理すると、次のようになります。
- 別料金になるもの:試験費用(受験する地域・科目によって変わり、試験センターへ支払う)、学習環境(PC・カメラ・インターネット回線は各家庭で用意)、学習教材。
- 割引:兄弟姉妹割引があり、同時入学の場合は学費の低いお子さんから10%、2人目10%、3人目以降15%。紹介割引も用意されています。
- 入学金・奨学金:公式の学費ページには金額の記載が見当たりません。「無い」ではなく「公開されていない」と読むのが正確です。個別に問い合わせるべき項目です。
- Da Vinci(個別指導):グループ授業とは別建てで、たとえばA-Levelsは55時間で ¥770,000、IGCSE Year 1は30時間で ¥432,000。手厚さを足すと総額はさらに上がります。
CGAはCrimson Education(クリムゾン・エデュケーション)という海外大学進学カウンセリングの会社が母体で、「海外の難関大に出願する」という出口までを設計に含んでいるのが特徴です。学費の水準は、授業料というより「進学支援まで込みの価格」として見たほうが実態に合います。ここに納得できるかどうかが、CGAを選ぶ/選ばないの分かれ目になります。
同じ土俵で並べる:オンライン校4つの学費
CGA単体では高いか安いかを判断できません。日本から選べる代表的なオンライン校を、公式が公開している金額だけで並べます。公開していない学校は「非公開」とそのまま書きます——推定額で表を埋めるのは、比較のふりをした誤情報だからです。
| 学校 | 授業形式 | 中等(IGCSE/GCSE相当)フルタイムの年額 | 金額の公開状況 |
|---|---|---|---|
| Crimson Global Academy | ライブ授業+進学カウンセリング | ¥2,300,000(10科目) | 日本語公式に実額掲載 |
| King’s InterHigh | ライブ授業 | £7,250(GCSE・年間契約 2026/27) £1=211円換算で約153万円 |
英国公式に実額掲載 |
| Nisai(ニサイ) | ライブ授業(英国式・夕方〜夜の時間帯) | 非公開 | 公式サイトに実額の掲載なし |
| Wolsey Hall Oxford | ライブ授業なし(自習+チューター添削) | 非公開(見積り計算ツール方式) | 登録料 £95 のみ公開 |
為替は日々動きます。ポンド建ての金額は 2026年9月4日時点の £1=211円 で概算しています。入金時のレートで必ず再計算してください。各校の詳細はオンラインインターナショナルスクール一覧でも整理しています。
この表から見えるのは、価格差が「授業形式の差」とほぼ重なっているという事実です。ライブ授業を毎日持つ学校ほど高く、自習型は安い。Wolsey Hall Oxfordが安いのは手を抜いているからではなく、公式が明記しているとおりライブ授業を持たず、専任チューターが3〜5営業日で課題を添削していく設計だからです。ここは家庭の伴走力がそのまま成否を分ける方式で、価格の安さと引き換えに保護者の時間を使います。
CGAの評判を読むときに、混同されやすい2つの名前
検索していると「クリムゾン・エデュケーション」と「クリムゾングローバルアカデミー」が混ざって出てきます。前者は海外大学進学のカウンセリング会社、後者は単位と資格を出すオンラインの学校です。口コミを読むときは、どちらについての話なのかを必ず見分けてください。「費用が高い」という評価がカウンセリング契約についてのものなのか、学校の授業料についてのものなのかで、意味がまったく変わります。
もうひとつ、Global Step Academy(GSA)と比べられることもありますが、こちらは英語そのものを伸ばすオンラインスクールで、CGAのように国際資格や卒業証書を出す学校とは目的が違います。「英語を学ぶのか、英語で教科を学ぶのか」——ここが最初の分岐点です。
結局、どの家庭にどれが向くのか
正直に書きます。以下は、ここまで整理してきた事実から素直に導ける「向き・不向き」です。
- 海外大学への進学を本気で狙い、そこに投資できる家庭 → CGA。進学支援まで込みの価格だと納得できるなら、金額に理由があります。
- 英国式の資格(IGCSE/A-Level/IB)を、価格を公開している学校で取りたい → King’s InterHigh。年間契約とハーフターム単位のローリング契約が選べ、途中でやめる余地を残せます。
- 日本の学校に通いながら、夜に英国式の授業を受けたい → Nisai。授業が夕方〜夜に設定されており、日本の学校を辞めずに併用できる時間割になっています。ただし学費は公式非公開なので、必ず個別に見積りを取ってください。
- 費用を抑え、家庭で伴走できる → Wolsey Hall Oxford。ライブ授業がない前提を受け入れられるかどうかがすべてです。
- 「日本の学校を辞めずに、英語で教科を学ばせたい」 → 併用型(ダブルスクール)という選択肢。私たちNIJIN GLOBAL ACADEMYは2027年9月開校予定(2027年春にプレ開校)で、まさにこの層のために設計しているオンラインのインターナショナルスクールです。選択肢のひとつとして、上の4校と並べて検討していただければと思います。
どれが正解かは、ご家庭が何を買おうとしているかで変わります。「学費が高い/安い」ではなく、「その金額で何が付いてくるか」で並べ直すと、迷いはかなり減ります。もう少し広く見比べたい方はオンラインインターナショナルスクール比較(7つの選択肢)、資格の取り方から確かめたい方はIGCSEはオンラインで取れる?もあわせてどうぞ。


