「特別支援学校 教員 給料」と検索するとき、知りたいのは「小学校や中学校から移ったら、上がるのか下がるのか」の一点だと思います。先に結論を置きます。東京都教育委員会「令和8年度 東京都教職課程学生ハンドブック」の初任給の例(令和7年4月1日現在・教職調整額4%を含む)は、大学卒で小・中・高等学校が約32万6,100円、特別支援学校が約34万3,200円。同じ学歴・同じ採用年で、月額約1万7,100円の差が特別支援学校のほうに付いています(短大卒でも約1万6,000円の差)。
差の正体は「別の給料表を使っているから」ではなく、表の外にある給料の調整額です。以下、①給料表の適用、②調整額と各手当、③小中高との比較、④手取り、⑤都道府県差の順に、総務省・文部科学省の統計と各自治体の給与条例・規則だけで整理します。金額も手当の有無も自治体により異なります。
| 初任給(東京都の例) | 小・中・高等学校 | 特別支援学校 | 差 |
|---|---|---|---|
| 大学卒業者 | 約32万6,100円 | 約34万3,200円 | +約1万7,100円 |
| 短期大学卒業者 | 約30万3,700円 | 約31万9,700円 | +約1万6,000円 |
出典:東京都教育委員会「令和8年度 東京都教職課程学生ハンドブック」。令和7年4月1日現在・教職調整額4%を含む額で、通勤手当や期末・勤勉手当は条例に基づき別途支給されます。東京都の例であり、金額も差の大きさも自治体により異なります。
特別支援学校にも同じ給料表——「別の安い表」はない
東京都「学校職員の給与に関する条例」第7条第1項は、教育職給料表を「教育職員、実習助手及び寄宿舎指導員」に適用すると定め、同条例第2条の教育職員には小・中学校と並んで特別支援学校の教諭等が含まれます。級と号給で本俸が決まる骨格は校種で変わりません。それでも初任給で約1万7,100円の差が出るのは、本俸に上乗せされる支給がもう一段あるからです。「特別支援は大変なのに給料は同じ」——少なくとも東京都の公表資料の上では、そうではありません。
この上乗せは条例と規則で先に決まります。見通しが立つのは公立の強みですが、決まり方そのものは選べません。同じ「先に目安がわかる」でも、年齢ではなく担う役割で決まる設計もあります。NIJIN GLOBAL ACADEMYの創業メンバー募集を見る →——募集ページには5つの働き方モデルと報酬レンジの例が示されています(担任中心のモデルで合計月25〜30万円、規模が育った例で月95〜114万円)。ただし事業計画に基づく試算で確定額の保証ではなく、報酬テーブル自体は面談時に全公開——そこは給料表と違います。専門性をもっと高く評価される場所を探している方には、上の表と並べて比べる材料になるはずです。
給料をつくる上乗せ——調整額・特別手当・特殊業務手当

給料の調整額——特別支援学校に固有の上乗せ
最も大きく、最も明確な仕組みです。東京都「学校職員の給与に関する条例」第11条は、特別支援学校に勤務する教育職員等に、給料月額の100分の25の範囲内で規則の定める額を支給すると定めます。実額は「学校職員の給料の調整額に関する規則」別表第一にあり、令和8年4月1日現在で1級1万2,100円/2級1万4,600円/3級1万5,700円/4級1万6,200円/5級1万7,700円/6級1万8,800円(月額)。教諭は2級なので、東京都なら月1万4,600円の上乗せです。別表第二の特別支援学級の担任は2級で1万900円と、特別支援学校勤務のほうが厚い設定。額も範囲も自治体の規則次第です。
義務教育等教員特別手当——「特支だから」ではない手当
混同されやすい手当です。東京都では同条例第24条の3が義務教育諸学校に勤務する教育職員等に、月額1万1,570円を超えない範囲内で支給すると定め、実額は級・号給ごとの定額(規則の別表では1級1号給1,850円、2級1号給2,270円などから)。特別支援学校の小学部・中学部は義務教育諸学校に含まれますが、高等部・幼稚部の扱いは自治体の規則で異なります。桁は調整額より一つ小さい、と押さえると明細を読み違えません。
特殊業務手当は「特別支援だから」つく手当ではない
ここは正直に書きます。徳島県「学校職員の特殊勤務手当に関する条例」第15条の対象は、非常災害時等の緊急業務、泊を伴う修学旅行等の指導、対外運動競技等の引率、部活動指導。額は日額で、非常災害等・救急8,000円、修学旅行等5,100円、対外運動競技等5,100円以内、部活動3,600円以内です。特別支援学校の教育職員も対象ですが、特別支援学校向けの割増区分は置かれていません。特別支援教育が金額として明示されるのは給料の調整額のほうで、探すべき規則名は「給料の調整額に関する規則」です。
教職調整額と地域手当は全校種共通
時間外勤務手当がない代わりの教職調整額(給特法)は2026年1月から5%、毎年1ptずつ上がり2031年1月に本則の10%(管理職は対象外)。地域手当は東京都で区部・多摩地域等20/100、都外12/100、島しょ10/100。給料表の読み方は教員の給料表の見方で整理しています。
小・中・高と比べて上がるのか、下がるのか
公的資料の範囲で「特別支援学校に移ると下がる」と読める根拠は見当たりません。文部科学省「学校教員統計調査」令和7年度(中間報告)の本務教員の平均給料月額は、小学校33万6,600円/中学校34万4,500円/高等学校35万9,300円/特別支援学校34万5,700円で、中学校と高等学校のあいだ。職名別(令和4年度確定値)の教諭でも、小学校30万8,200円/中学校32万4,700円/特別支援学校32万9,800円/高等学校35万1,500円で、小・中を上回ります。総務省「令和7年地方公務員給与実態調査」では小・中学校教育職が平均年齢41.3歳・平均給与月額42万4,411円、特別支援学校等を含む高等学校教育職が44.5歳・44万2,668円です。
ただしこれらは平均であり年齢構成の差を含むため優劣の比較には使えません。職名別の最新公表値も令和4年度で、その後の給料表改定(東京都は令和7年10月勧告で平均改定率3.4%)は未反映=いまの実額はこれより高いのが正確です。
手取りの目安と、都道府県による差
ここまではすべて額面です。手取りは共済組合掛金・所得税・住民税等を引いた後で、扶養や自治体により変わるため一律には出せません。一般に額面の75〜85%程度が目安で、月額44万円台ならおおむね33万〜37万円台という幅で捉えるのが実務的です(確定額ではありません)。確実なのは明細の控除欄を1か月ぶん合計することです。
そして、この記事の金額に全国共通のものは一つもありません。「特別支援学校 教員 給料 東京都」「神奈川」と都道府県つきで検索されるのは当然です。見るべきは①教育職給料表 ②給料の調整額に関する規則 ③地域手当の区分 ④期末・勤勉手当の支給月数の4点。校種をまたいだ相場は教員の年収はいくら?にまとめています。

自分の額を正確に出す3ステップ

まず級と号給を特定(明細か辞令に「2級49号給」と記載)。次に自治体の3資料を引く——教育職給料表、給料の調整額に関する規則、地域手当の区分。異動を検討中なら行き先の県の同じ3つを並べれば差が出ます。最後に足し算=本俸+調整額+義務教育等教員特別手当+教職調整額+地域手当。
第三の働き方——一人ひとりに合わせる専門性を、そのまま持ち出す

特別支援学校の先生の仕事を、私たちは「大変な仕事」だとは書きません。一人の子どもの実態を見取り、目標を立て直し、方法を組み替え続ける——教育のなかで最も高度な専門性の一つです。NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は2027年9月の開校に向けて創業メンバーを募集している、脱偏差値のオンライン国際学校です。偏差値という単一のものさしを外すと、残るのは一人ひとりに合わせて学びを設計する仕事だけ。個別の指導計画を立て、その子の伸び方に合わせて手を変えてきた経験は、ここでは前提知識ではなく中核の技能です。専門性を捨てて別の業界へ移るのではなく、専門性はそのままに、働き方だけを変える——それがこの選択肢の形です。
働き方は完全リモートで、5つの働き方(パート〜フル)から選べます。通勤も転居もなく、家庭の事情や体調と両立させながら在宅で教え続けたい方にも合う設計です。教える以外にマーケティング・Web・事業提携・HRを組み合わせ、収入を複線化することもできます。求めているのはゼロから創れる人です。
正直な限界も。開校前なので安定した実績はこれからで、年齢や勤続年数で自動的に上がる仕組みもありません。専門性が条例で金額として保証されている公立の仕組みは、それ自体が大きな価値です。いま必要なのが安定なら、そこに留まる判断は正しい。ただ、その専門性は別の場所でも使える——それは知っておいて損はないと思います。

よくある質問
特別支援学校に異動すると給料は上がりますか?
多くの自治体で、特別支援学校に勤務する教育職員には給料の調整額が支給されます。東京都の規則では教諭(2級)で月1万4,600円(令和8年4月1日現在)。額も範囲も自治体で異なるため、志望自治体の「給料の調整額に関する規則」でご確認ください。
特別支援学校の教員に特別な手当はありますか?
固有の上乗せとして最も明確なのは給料の調整額です。特殊業務手当(特殊勤務手当)は修学旅行・部活動・非常災害時等に対する日額の手当で全校種が対象、特別支援学校向けの割増区分は一般には置かれていません。特別支援学級の担任にも上乗せがあります(東京都は2級で月1万900円)。
手取りはどのくらいですか?
控除は共済組合掛金・所得税・住民税等で、扶養や自治体により変わります。一般に額面の75〜85%程度という幅で捉え、正確な数字は明細の控除欄から出すのが確実です。
「上がるか下がるか」より、決まり方を知る
「特別支援学校 教員 給料」と調べたあなたは、感情ではなく数字でキャリアを考えようとしているのだと思います。そして調べてみると、この校種の給与は下がるどころか専門性が制度として金額に翻訳されている。数字が見えたとき、人によっては安心が残り、人によってはこの専門性をもっと広い場所で使いたいという気持ちが残ります。どちらも正しい反応で、後者にも道はちゃんとあります。
出典
- 東京都教育委員会「令和8年度 東京都教職課程学生ハンドブック」(初任給の例)
- 東京都「学校職員の給与に関する条例」:東京都例規集
- 東京都「学校職員の給料の調整額に関する規則」(令和8年4月1日現在):東京都例規集
- 東京都「義務教育等教員特別手当に関する規則」:東京都例規集
- 徳島県「学校職員の特殊勤務手当に関する条例」:徳島県例規集
- 文部科学省「学校教員統計調査」(令和7年度中間報告等):mext.go.jp
- 総務省「令和7年地方公務員給与実態調査」:soumu.go.jp
特別支援学校の教員の給与が示すのは、一人ひとりに合わせる指導にはそれだけの専門性が要ると社会が認めているという事実です。NGAが2027年9月の開校に向けてつくろうとしているのは、その考え方を学校まるごとに広げた場所——偏差値という単一のものさしを外し、すべての子どもに合わせて学びを設計し直す学校です。NGAが目指しているもの →
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一人ひとりに合わせる専門性を、そのまま次の働き方へ。


