「教員 辞めてよかった」——検索窓にその言葉を入れたとき、あなたが探していたのは、背中を押す言葉だけではなかったのではないでしょうか。本当に辞めてよかったと言えるのか。辞めた人は、今どんな暮らしをしているのか。もし違ったと感じたら、戻る道はあるのか。同じ言葉で検索する人の中には、明日にでも辞表を出すつもりの人もいれば、「そういう選択もある」と確かめて、また明日も教室に立つ人もいます。どちらも、まっとうな調べものです。
この記事は、辞めることを勧める記事ではありません。私たちが見てきた範囲で言えば、「辞めてよかった」と言えた人と、辞めてから後悔した人の差は、辞めたかどうかではなく、辞める前に何を決めていたかにありました。だからまず、辞めた後に実際に起きること——解放感と、その裏で失うもの——を正直に並べます。次に、辞める前に決めておきたいことを整理します。これはNGAと関係なく、辞めない人にも役立つ内容です。最後に、「辞める/続ける」の二択の外にある第三の道を、押し付けずにご紹介します。

「教員を辞めてよかった」の裏側で、実際に起きること
辞めた人の声で最初に語られるのは、たいてい解放感です。日曜の夜に胃が重くならない。持ち帰りの仕事がない。休みの日に、本当に休める。時間と体力が自分の手に戻ってくる感覚は、想像以上に大きいと言われます。長く続いた緊張がほどけるというだけで、人の生活は驚くほど変わります。
ただ、同じ人が少し時間が経ってから口にするのは、失ったものの話でもあります。よく挙がるのは四つです。第一に、子どもとの関係。あの子が初めてできるようになった瞬間に立ち会う仕事は、そう多くありません。第二に、安定。身分の安定や各種手当、見通しの立つ生涯設計を手放すことになります。第三に、同僚。同じ大変さを共有できる人がそばにいる環境は、当たり前ではありませんでした。第四に、収入や社会的信用の変化。転職直後は収入が一時的に下がることがありますし、住宅ローンや各種審査の場面で、勤務先や雇用形態が見られることもあります(基準は金融機関や制度により異なります)。
そしてもう一つ、正直にお伝えしておきたいことがあります。辞めて、戻る人もいます。一度現場を離れてから、教員採用試験を再受験して戻る人、講師として復帰する人。制度や採用の条件は自治体・学校によって異なるため一概には言えませんが、「辞めたら二度と戻れない」というのは、少なくとも常に正しいわけではありません。これを知っておくだけでも、決断を必要以上に「一度きりの賭け」にしなくて済みます。
「辞めてよかった」と言えた人の3つの共通点
では、後から振り返って「辞めてよかった」と穏やかに言える人は、何が違ったのでしょうか。声を集めていくと、驚くほど共通する要素が見えてきます。

共通していたのは、教えることが嫌になったから辞めたのではないという点です。多くの人は、教えること自体はむしろ好きなまま、それを取り巻く条件——仕事量、時間、評価のされ方——に限界を感じていました。だから、辞めた後も何らかの形で人に関わる仕事を選び、好きだったものを手放さずに済んでいます。逆に、つらさの正体を切り分けないまま職場ごと全部を手放した人は、あとから「あの部分だけは残しておきたかった」と感じやすい。後悔の多くは、辞めたこと自体ではなく、一緒に捨ててしまったものから生まれます。
辞める前に決めておきたい4つのこと
ここからが、この記事の主役です。以下は、NGAに応募するかどうかとは無関係に——それどころか、辞めないと決めた人にとっても——役に立つ内容です。
一つめは、何が嫌で、何が好きかを切り分けること。紙でもスマホのメモでも構いません。「授業」「子どもとの関わり」「教材づくり」「校務分掌」「勤務時間」「人間関係」「評価のされ方」——項目ごとに、好き/しんどいを書き分けてみてください。全部が嫌なわけではないと気づく人が、実はとても多いのです。二つめは、辞める理由と、向かう先を分けて考えること。「この働き方から離れたい」は辞める理由であって、行き先ではありません。この二つを混ぜたまま動くと、離れることだけが目的になり、次の場所を条件で選べなくなります。
三つめは、生活防衛。当面の生活費をどれくらい確保できるか、社会保険や年金の切り替えはどうなるか、家族には何をいつ話すか。数字と段取りが見えているだけで、判断から焦りが抜けます。四つめは、試してから決めること。兼業の可否は勤務先の規程によりますが、話を聞く、見学する、選考を受けてみるところまでは、辞めなくてもできます。体験してから決める——この順番が、後悔をいちばん確実に減らします。

ここまで整理すると、選択肢は「今の学校に残る」か「教育を離れて転職する」かの二つだけではないことが見えてきます。教える喜びは残したまま、働き方の条件だけを入れ替える——そういう三つめの置き場所があるのです。
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第三の道——教える喜びを保ったまま、働き方だけを変える
私たち NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、2027年9月に開校するオンライン国際学校です。今、その開校に向けて創業メンバーを募集しています。まず、三つの道を公平に並べてみます。

表のとおり、創業メンバーという道が万能なわけではありません。開校前だからこそ、既存校のような安定や実績は、これから一緒に育てる段階です。それでも、教える喜びを手放したくない人にとって、この働き方には意味のある要素があります。第一に、完全リモート。「世界中を旅しながら働く」ことを前提に設計されており、通勤も勤務地の制約もありません。教員を辞めて、時間と場所を自分の側に取り戻したい人にも、家庭の事情などで在宅を軸に働きたい人にも、そこは同じように開かれています。第二に、5つの働き方。教える以外に、マーケティング・Web・事業提携・HRなどから関わり方を選べ、パートからフルまで負荷を調整できます。つまり、いきなり辞めなくてもパートから試せるということです。
第三に、給与テーブルの公開。職種別のテーブルを公表しており、複線的な収入として月25万円〜114万円+のレンジが示されています(具体的な条件や金額は選考の中でご説明します)。第四に、脱偏差値という理念。テストの点数で子どもを並べず、「あなたはどう思う?」から始まる少人数の対話を中心に置きます。その考え方は私たちの学びのかたちにまとめました。応募に求めるのは英語CEFR B2+目安と、未経験でもゼロから創ることを楽しめる姿勢です。選考は書類→グループ面接→NIJIN Academyでのインターン→最終プレゼンという流れで、「試してから決める」時間が組み込まれています。
よくある質問
本当に「辞めてよかった」と言えるようになりますか?
それは辞め方によります。教えること自体ではなく環境がつらかった人は、環境だけを入れ替えられたときに、いちばん穏やかな「よかった」に近づくようです。逆に切り分けないまま全部を手放すと、好きだった部分まで失いやすくなります。
辞めた後に、やっぱり教職に戻ることはできますか?
戻る人はいます。教員採用試験を再受験する、講師として復帰するなど道はありますが、受験資格・年齢・採用の状況は自治体や学校によって異なるため、必ず最新の募集要項をご確認ください。「戻る道もある」と知っておくことは、決断を軽くするのではなく、冷静にするために役立ちます。
収入が下がるのが怖いです。
その不安は現実的で、正しい感覚です。だからこそ生活防衛を先に済ませ、収入の当てを確かめてから動くことをおすすめします。NGAが給与テーブルを公開しているのも、応募前に数字を見て判断してほしいからです(詳細は選考で)。
英語にそこまで自信がありません。
目安はCEFR B2+ですが、ネイティブ級の完璧さを求めてはいません。英語を使って子どもや世界の仲間とやりとりし、これからも伸ばしていく姿勢を大切にしています。今の力よりも、伸びしろと意欲を見ています。
開校は2027年9月です。今の学校を続けながら応募できますか?
はい。開校前の今だからこそ、学びの中身から一緒に設計に関われます。働き方はパートからフルまで選べるため、今の仕事を続けながら関わり方を相談することも可能です(兼業の可否はお勤め先の規程をご確認ください)。詳しくは創業メンバー募集のページをご覧ください。
辞めるかどうかより、何を残すかで決めていい。
教員という仕事は、誰にでもできる仕事ではありません。今日も教室に立っているあなたの毎日には、確かな誇りがあるはずです。だから私たちは「辞めましょう」とは言いません。ただ、もし今のままの働き方が続けられないと感じているなら、失うものと残したいものを一度並べてみてください。切り分けて、向かう先を決めて、生活を守って、小さく試す。そこまでやってから出した答えなら、辞める選択も、辞めない選択も、きっとあなたの納得と一緒に残ります。あなたが積み上げてきた教える力は、どの道を選んでも、あなたの財産として付いてきます。
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