「東京インターハイスクールの学費は、結局いくらかかるのか」——通信制やオンラインの高校を探しているご家庭から、よく名前が挙がる学校です。先に結論を書きます。公式の学費表(2024年10月以降の入学者向け)では、自宅で学ぶ「オンライン生」の基本コースが年間 ¥864,000(税抜)、渋谷キャンパスも使える「スクール生」の基本コースが年間 ¥1,044,000(税抜)。これに初年度だけ入学金 ¥100,000が加わります(公式「入学案内」・2026年9月時点で掲載)。そしてこの金額を正しく読むには、東京インターハイスクールが「一斉授業・定期テスト・登校義務がない」学校だという前提を知っておく必要があります。この記事では公式の数字をそのまま並べ、その学費で何が手に入るのか、ライブ授業のあるオンライン校と何が違うのかまで整理します。他校を評価するためではなく、ご家庭が選ぶための材料としてお読みください。
まず結論:学費は「オンライン生/スクール生」×「コース」で決まる
東京インターハイスクール(TIHS)は、出願時に在籍スタイル(オンライン生/スクール生)とコース(基本・英語基礎・英語特進・高卒認定・半年)を選びます。学費の中身は4つの費目の足し算で、オンライン生の場合は次のとおりです。
| 費目(オンライン生・1年) | 基本コース | 英語基礎コース | 英語特進コース | 高卒認定コース |
|---|---|---|---|---|
| 個別指導学習サポート料 | ¥440,000 | ¥440,000 | ¥440,000 | ¥440,000 |
| 教材費 | ¥0 | ¥80,000 | 別紙参照 | 別紙参照 |
| 米国高校単位履修料 | ¥400,000 | ¥400,000 | ¥400,000 | ¥400,000 |
| 学習システム使用料 | ¥24,000 | ¥24,000 | ¥24,000 | ¥24,000 |
| 年間学費合計(税抜) | ¥864,000 | ¥944,000 | ¥1,004,000〜1,014,000 | ¥901,000〜1,016,000 |
出典:東京インターハイスクール 公式「入学案内」学費・費用(2024年10月以降の入学者向けの表・2026年9月14日確認)。金額は税抜表示。各コースとも初年度は入学金 ¥100,000 が加算されます。改定される可能性があるため、出願前に必ず公式でご確認ください。
表から読み取れるのは、学費の大半(¥840,000)が「個別指導学習サポート料」と「米国高校単位履修料」の2つで占められていることです。英語特進・高卒認定の差は、提携教材(トフルゼミナールのe-school、J-Web School)の分だけ。つまりコースを変えても土台の金額はほぼ動かず、上乗せされるのは教材の部分だと考えると、見通しが立てやすくなります。

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スクール生・ジュニアコース・半年コースの学費と、初年度に足されるもの
渋谷キャンパスを平日に使える「スクール生」は、上の4費目に「渋谷キャンパス施設と学習リソースの使用料」¥180,000が加わります。中学1〜2年生向けのジュニアコースは別建てです。
| 区分 | 年間学費合計(税抜) | 初年度に加わるもの |
|---|---|---|
| スクール生・基本コース | ¥1,044,000 | 入学金 ¥100,000 |
| スクール生・英語基礎コース | ¥1,124,000 | 入学金 ¥100,000 |
| スクール生・英語特進/高卒認定コース | ¥1,184,000〜1,194,000/¥1,081,000〜1,196,000 | 入学金 ¥100,000 |
| 半年コース(オンライン生/スクール生) | ¥720,000/¥810,000 | 入学金 ¥70,000 (取得単位の規定あり) |
| ジュニアコース(中1〜2・オンライン生) | ¥687,000 (入学金 ¥100,000 を含む) |
— |
| ジュニアコース(スクール生) | ¥867,000 (入学金 ¥100,000 を含む) |
— |
出典:同上。ほかに受験料 ¥20,000。公式によれば、ジュニアコース修了生は高等部の入学金(10万円)が免除され、都内の小・中学生は東京都のフリースクール等利用者助成金(最大2万円/月)を使える可能性があります。
初年度の総額でいうと、オンライン生・基本コースで ¥964,000(税抜)+受験料 ¥20,000がスタート地点です。なお公式の表には「各期間内に卒業見込が出ない場合は、期間終了2ヶ月前に更新面談」という注記があります。在籍が2年、3年と続けば学費もその年数分かかる、ということは最初に押さえておいてください。
この学費で何を買うのか——「一斉授業・テスト・登校義務なし」の中身
ここがいちばん誤解されやすいところです。東京インターハイスクールは、決まった時間にクラス全員で受けるライブ授業を持つ学校ではありません。公式の説明を要約すると、仕組みは次のようになっています。
- 担任の学習コーチがマンツーマンで伴走し、教科ごとの学習計画(コントラクト)を生徒と一緒に作る。週1回の学習面談で進み具合を確認する。
- 教科書は指定されていない。洋書・講座・外部のスクール、さらにスポーツ・芸術・アルバイト・ボランティアといった活動も、学習計画に組み込めば単位の学習時間になる。
- 1単位=150時間以上の学習と、その報告・成果物(ポートフォリオ)で評価し、合計24単位(計3,600時間)で米国ワシントン州の高校卒業資格を得る。本校は Alger Learning Center / Independence High School。
- 毎月入学・毎月卒業。日本の中学卒業者は入学時に7単位が修得済みと認定され、前籍校の単位も振替できる。
つまり学費の中心は「授業料」ではなく、学習コーチによる個別の伴走と、米国の高校単位を認定してもらうための費用です。公式「学びの仕組み」に書かれているとおり、日々の学習を進めるのは生徒本人。自分で計画を立てて進められる子にとっては自由度の高い環境で、逆に「先生の授業を毎日受けて、クラスメイトと学びたい」子にとっては、想像と違う学校になりえます。

評判を読む前に確認したい、3つの事実
口コミサイトの評価は、書いた人がどんな目的で入学したかで大きく割れます。星の数を見る前に、公式FAQに書かれている次の3点を押さえておくと、評判の読み違いが減ります。
- 文部科学省の認可を受けた「一条校」ではない。公式FAQは「一条校ではありません」と明記したうえで、国内の大学受験は生徒ごとに個別の受験資格審査を通して合格している、と説明しています。日本の大学を目指す場合は、志望校の出願資格を早めに確認してください(制度の整理はインター卒は日本の大学を受けられる?で解説しています)。
- 日本の一般的な通信制高校とは仕組みが違う。スクーリング(義務的な登校日)も定期テストもなく、在籍期間の縛りも「3年」ではなく「24単位を満たしたら卒業」。単位振替の結果によっては最短6ヶ月で卒業したケースも公式に紹介されています。
- 学ぶ言語は日本語でも英語でもよい。「インターナショナル」という名前から英語で授業を受ける学校を想像すると、ここでズレが起きます。英語環境を求めるなら英語特進コースや、学習計画の中身を面談で具体的に確かめることが大切です。

ライブ授業のあるオンライン校と並べると、違いはどこにあるか
「オンラインで海外の高校卒業資格」という点では同じでも、中身は学校によってまったく違います。公式が公開している情報だけで並べました。公開されていない金額は「非公開」と書いています。
| 学校 | 授業の形 | 取れる卒業資格 | 学費(公式の公表額) |
|---|---|---|---|
| 東京インターハイスクール | ライブの一斉授業なし。学習コーチの個別伴走+自分で組む学習計画 | 米国ワシントン州の高校卒業資格(24単位) | オンライン生・基本 年¥864,000(税抜)+入学金¥100,000 |
| ワールドアローズ(WAIS) | Zoomのライブ授業。日本時間の平日夕方〜夜 | ミズーリ大学付属高校などの米国高校卒業証書(日本の高校と組み合わせるダブルディプロマ) | 進学クラス 月¥44,000(税込)/PBLクラス 年¥890,000(税込)+入会金¥50,000 |
| Nisai(ニサイ) | 英国式のライブ授業。日本時間の夕方〜夜 | IGCSE・A-Level など英国式の資格 | 非公開 |
| King’s InterHigh | 英国時間のライブ授業(日本では夕方〜深夜) | GCSE・A Level・IB | GCSE 年£7,250(2026/27・年間契約) |
各校の公式サイトの2026年9月時点の情報にもとづく整理です。通貨・税の扱いが学校ごとに違うため、合計額を横並びで比べるときは、税込/税抜・為替・入学金の有無をそろえてから比べてください。
いちばん大きな分かれ目は、「決まった時間に先生と仲間がいる授業」を求めるか、「時間も教材も自分で組み立てる自由」を求めるかです。前者ならWAISやNisai、後者なら東京インターハイスクールが候補に残ります。どちらが上ということではありません。

結局、どんな家庭に向くのか
- スポーツ・芸術・芸能など、打ち込んでいる活動を中心に高校生活を組みたい → 東京インターハイスクールは有力。活動そのものを学習計画に入れて単位にできる設計は、この学校のいちばんの特徴です。
- 海外の学校や国内の高校から途中で移る → 単位振替の診断を先に受ける。振替の結果で卒業までの期間=総額が大きく変わります。
- 毎日のライブ授業で、英語で教科を学ばせたい → ライブ授業型のオンライン校を先に比べる。オンラインインターナショナルスクール一覧や7つの選択肢の比較が役に立ちます。
- 日本の学校に通い続けながら、英語で学ぶ時間を足したい → 併用型(ダブルスクール)という考え方もあります。私たちNIJIN GLOBAL ACADEMYは2027年9月開校予定(2027年春にプレ開校)のオンラインのインターナショナルスクールで、この層に向けて準備しています。選択肢のひとつとして並べていただければ十分です。
学費を比べるときは、「年いくらか」だけでなく「何年在籍するか」「その金額に何が含まれるか」までそろえると、判断を誤りにくくなります。卒業資格の種類から整理したい方はオンラインで取れる卒業資格は?もあわせてどうぞ。


