「岡山県 インターナショナルスクール」と検索して、思ったより情報が出てこなくて戸惑っていませんか。東京や大阪の記事はいくらでも見つかるのに、岡山の話になると急に静かになる——その感覚は正しいです。この記事では、岡山県内で実在が確認できたインターナショナルスクール・英語プリスクール14校(判明分)をエリア別にすべて並べ、年間学費のレンジと、岡山ならではの大きな落とし穴(幼児期は選べるのに、小学生になると選択肢が急に消えること)まで正直に書きます。読み終えたときには、わが家が取れる道が3つか4つに絞れているはずです。
結論:岡山県で選べる学校(早見)
ここだけ読めば全体像がつかめます。学校が確認できるエリアごとに校名を並べ、最後にオンラインという選択肢も同じ粒度で載せました。エリアごとの詳しい状況(学校が無いエリアを含む)は本文で正直に扱っています。
- 岡山市北区エリア(5校) — アブロードインターナショナルスクール岡山校/アースエイト ユニバーサルスクール/Edisonインターナショナルスクール岡山ほか計5校
- 岡山市中区エリア(4校) — イングリッシュローズ インターナショナルスクール/アルファ インターナショナルスクール
- 倉敷市エリア(3校) — フランクリン・スクール倉敷校/インターナショナルスクール リトルベアー 児島児童園
- 中学・高校で国際教育を — 朝日塾中等教育学校/岡山理科大学附属高等学校 国際バカロレアコース
- 県北(津山・美作エリア)と県内その他 — 県北にインターナショナルスクールはほぼありません。/岡山県立岡山城東高等学校の国際教養学類
- NIJIN GLOBAL ACADEMY(オンライン) — 6〜18歳/2027年9月開校・現在は開校情報の登録受付中/対面インターのおよそ1/5の学費帯/日本語の支えあり。通える範囲や学費が壁になる家庭の選択肢。

岡山県のインターナショナルスクール事情と学費相場
まず全体像です。岡山県には、英語で保育・教育を行う施設が確かに存在します。今回の調査で名前と所在地まで確認できたのは14校。内訳は、岡山市北区に5校、岡山市中区に4校、倉敷市に3校、そして国際バカロレア(IB)を導入している一条校(学校教育法第1条に定める正規の学校)が2校です。
ここで最も大事な事実を先に書きます。岡山県内で確認できた12校の「インターナショナルスクール」は、そのほとんどが1歳〜就学前(5〜6歳)を対象とした幼児期の施設です。小学生から高校生までを英語で一貫して教える、いわゆるフルタイムの非一条校インターナショナルスクールは、岡山県内では確認できませんでした。小学生向けは「アフタースクール(放課後の英語クラス)」という形が中心です。
一方で、中学・高校段階では岡山は中国地方でかなり恵まれています。朝日塾中等教育学校がIBのMYPとDPの両方の認定を受けており、岡山理科大学附属高等学校にも国際バカロレアコースがあります。つまり岡山県の国際教育は、「幼児期=インター系プリスクールが選べる」「小学校=ほぼ空白」「中学・高校=IB一条校という強い選択肢がある」という、はっきりU字型の分布になっているのです。
学費相場も押さえておきましょう。岡山県内のプリスクール・インター系施設の入園金は約1.8万〜10.3万円(平均約5.5万円)、全日型の月謝は約4.95万〜8.25万円がレンジです(Preschool Park 岡山県の学費データ)。年間に換算すると、おおむね約40万〜130万円の幅に収まります。IB認定の一条校2校は初年度合計で約74万〜93万円(別途IB関連費)。東京の主要インターが年間290万〜340万円台になることを考えると、岡山の水準は現実的です。学費の内訳がなぜこれほど違うのかはインターナショナルスクールの学費の内訳で詳しく解説しています。
ちなみに岡山県の在留外国人は2024年12月末で38,886人と過去最多を更新しており(岡山県 国際課)、国際化そのものは着実に進んでいます。それでも学齢期のインターが増えないのは、県内に「英語で教科を学び続ける子ども」が一定数集まる都市規模がまだ足りていないからです。

岡山県のインターナショナルスクール一覧【エリア別】
以下、確認できた14校をエリア別に整理します。学費は公開情報のあるものだけ記載し、非公開のものは「要問い合わせ」としています。
岡山市北区エリア(5校)
県内の国際教育がもっとも集まっているのが北区です。岡山駅周辺から車で15分圏内に主要な施設が並びます。
- アブロードインターナショナルスクール岡山校(北区柳町、岡山駅から徒歩約12分)
県内で唯一、IB PYP(初等教育プログラム)の認定を受けている幼児インター。対象は1歳〜5歳(Infants/Preschool/Pre-K/Kindergarten)。学費は入学費163,000円・年間維持費89,000円に加え、ターム制の授業料で年間約65万〜110万円(コースと通園日数による/公式学費ページ)。幼児教育・保育の無償化で月37,000円の補助対象、兄弟割引10%あり。土曜スクールと小学生向けアフタースクールも運営しています。 - アースエイト ユニバーサルスクール(北区下中野、備前西市駅から徒歩約7分)
1歳〜就学前が対象のバイリンガル園。オーガニック給食、ハーバード式の英語リテラシー、森・島での自然体験、STEAM探究など独自色が濃い。学費は入園金50,000円、授業料が1ターム432,000円×年3ターム、施設整備費15,000円/期(公式保育料ページ)。岡山市の施設等利用給付で年間最大444,000円の補助対象。小学生以上向けに探究クラス・STEMクラス(各月19,800円)、英語クラス(月14,800円)があります。 - Edisonインターナショナルスクール岡山(北区)
2歳〜就学前が対象の、モンテッソーリ教育×オールイングリッシュの英語幼稚園。午後は幼稚園児・小学生向けのアフタースクール(子ども英会話)を実施。入会金51,000円、月額51,000〜66,300円=年間おおよそ61万〜80万円。無償化対象園で兄弟姉妹割引あり。 - アーリーバーズ インターナショナルスクール(北区今)
3歳〜6歳のプリスクール(ショートコース9:00〜13:30/ロングコース9:00〜14:30)と、小学生向けアフタースクールコース。入園金50,000円、月額49,500〜82,500円=年間おおよそ59万〜99万円。岡山市の無償化対象施設です。 - 岡山ISOE(International School of English)(北区三門中町)
岡山で初めてケンブリッジ英語検定の公式準備センター・認定ラーニングセンターになった施設。幼児の英語クラスから小中高生、英検・IELTS対策、成人クラスまで一貫して英語を扱います。全日制の幼稚園ではなくクラス制のため、学費は要問い合わせ。CEFR基準で到達度を測れるのが特徴です。
岡山市中区エリア(4校)
中区は認可外保育施設として届け出ている「園」型のインターが中心。北区より園の規模は小さめですが、家から近いことは学齢前の子どもにとって大きな価値です。
- イングリッシュローズ インターナショナルスクール(中区平井)
1歳0か月〜5歳児クラス、定員25名、開所8:30〜18:00の認可外保育施設。少人数で家庭的な雰囲気。学費は要問い合わせ。 - アルファ インターナショナルスクール(中区国府市場、JR高島駅から徒歩約13分)
認可外保育施設。1歳半〜2歳向けのショートコースや、小学生向けアフタースクール英語コースを設定。学費は要問い合わせ。 - プレイグループ岡山校(中区原尾島)
プリスクール(就園準備クラス)、キンダースクール(幼稚園児クラス)、アフタースクール(小学生クラス)の3段構成。1歳の親子クラスから小学生まで、発達段階に沿って続けられるのが強み。学費は要問い合わせ。 - ローバル国際こども園(中区)
国際色のあるこども園として運営。詳細・学費は要問い合わせ。
倉敷市エリア(3校)
県内第2の都市・倉敷にも独立した選択肢があります。倉敷・玉野・総社・早島あたりからは、岡山市まで出るより倉敷市内で完結させるほうが現実的です。
- プレイグループ倉敷校(倉敷市田ノ上)
米国の幼児教育カリキュラム「Creative Curriculum」を採用。1歳の親子クラス(M&M)、2〜3歳のプリスクール、年少〜年長のキンダークラス、小学1〜3年のアフタースクールまで。学費は要問い合わせ。 - フランクリン・スクール倉敷校(倉敷市)
0歳からのバイリンガル教育を掲げる英語保育・英会話スクール。入会金50,000円、月額32,400〜54,400円=年間おおよそ39万〜65万円。県内では比較的手が届きやすい価格帯です。 - インターナショナルスクール リトルベアー 児島児童園(倉敷市児島駅前)
1歳〜5歳が対象で、英語と中国語の両方をネイティブ講師のイマージョンで学べるのが県内では珍しい特色。月額は9:00〜16:00で70,000円、8:30〜17:30で80,000円=年間約84万〜96万円。延長保育あり、無償化対象。
中学・高校で国際教育を——県内のIB認定校(2校)
ここが岡山県の強みです。いずれも一条校なので、通えば義務教育・高校卒業資格の問題が生じません。
- 朝日塾中等教育学校(北区御津紙工、中1〜高3の6年一貫)
中国地方で初めてIBのMYP(2021年1月認定)とDP(2020年10月認定)の両方を取得した中等教育学校。中等部1年からMYP、高等部2年からDPに進み、世界共通の大学入学資格を目指せます。2025年4月にユネスコスクールにも加盟。学費は前期課程の初年度で入学金70,000円+授業料354,000円+施設費384,000円+その他124,000円=合計約932,000円(JS日本の学校)。IB生はDP設備等維持費として高等部1年次1月から3年次12月まで月額20,000円が必要です。給食費・教材費・宿泊研修費は別途。 - 岡山理科大学附属高等学校 国際バカロレアコース(北区理大町、高校)
岡山県内の高校としては早期にIB DP認定校となったコース。英語での授業が多く、グローバルと同時にローカル(岡山)も探究するのが方針。初年度は入学金70,000円+授業料297,600円+施設費259,200円+その他21,600円=合計約738,400円。これに加えてIBコースは海外研修費400,000円(2回分の合計)とIB授業充実費として2年次・3年次に各300,000円が必要です(JS日本の学校)。
県北(津山・美作エリア)と県内その他
正直に書きます。県北にインターナショナルスクールはほぼありません。津山市には英語系プリスクールが1施設確認できる程度で、高梁・新見・備前・美作などのエリアでは常設のインター系施設を確認できませんでした。県北から通うとすれば岡山市まで片道1時間〜1時間半(津山〜岡山は自動車道で約1時間)。毎日の送迎としては現実的とは言い難い距離です。
公立の国際系選択肢としては、岡山県立岡山城東高等学校の国際教養学類があります。単位制の普通科で、課題研究・異文化交流・海外研修旅行を柱にグローバルな視野で地域課題を探究する学類です。学費は公立水準なので、費用を抑えつつ国際的な学びに触れたい家庭には検討価値があります。
全国47都道府県の状況と比べたい方は全国47都道府県のインターナショナルスクール一覧もあわせてご覧ください。そもそもインターナショナルスクールとは何か、一条校との違いや義務教育の扱いはインターナショナルスクールとは?で整理しています。
※学費等は2026年7月時点の公開情報です。改定される可能性があるため、最新は各校公式サイトでご確認ください。
小学生以降の選択肢が見つからないときの3つの道
岡山県の家庭がいちばん詰まるのが、ここです。プリスクールで英語が育ってきた子が小学校に上がる瞬間、県内の受け皿が消える。その現実に対して、取れる道は3つあります。
1. 近隣県のインターナショナルスクールに通う/移る。岡山から新幹線で神戸まで約35分、広島まで約35分。兵庫県には25校規模のインター群があり、県別一覧から通学圏を確認できます。ただし毎日の新幹線通学は費用も体力も現実的ではなく、実質的には転居を伴う選択になります。
2. 一条校の国際教育を狙う。小学校は地元校に通いながら英語を維持し、中学から朝日塾中等教育学校のIB MYP、あるいは高校から岡山理科大学附属高校のIBコースや岡山城東高校の国際教養学類へ——という「岡山型ルート」です。県内で完結する現実的な道ですが、小学校6年間の英語の維持は各家庭に任されます。
3. 地元校に通いながら、オンラインで国際教育を足す。いわゆるダブルスクールです。日本の学校を辞めずに、放課後や週末に英語で教科を学ぶ。岡山のように「通えるインターがない」地域では、これがもっとも現実的な第3の道になりつつあります。
比較でわかる、わが家に合う選び方

この表を見て気づいてほしいのは、「どれかが全部○」にはならないということです。幼児インターは英語環境も対面の体験も豊かですが、小学校で途切れます。県内のIB一条校は継続性と学びの深さで抜群ですが、御津や理大町という立地と、IB関連費を含めた総額が壁になります。オンラインは費用と通学負担で強い一方、校庭や対面の行事といったリアルな体験は代替できません。
だから選び方の順番はこうです。①お子さんが今いくつで、何年後にどの段階に入るか。②その段階に、通える範囲で受け皿があるか。③総額(学費+研修費+交通費)を卒業まで払い続けられるか。この3つを紙に書き出すと、岡山では驚くほど早く答えが絞れます。

通える範囲に見つからないなら——オンラインという選択肢
私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、2027年9月に開校するオンラインインターナショナルスクール一覧です。運営は日本の株式会社NIJIN。日本国内で運営するオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」には1000名以上が在籍しています。
対象はアジア・オセアニアの6〜18歳。住む場所を選びません。岡山市中心部でも、津山でも、県北の町でも、条件は同じです。テストの点数で子どもを並べない「脱偏差値」を掲げ、少人数の対話を中心に据えています。英語はいきなり全部ではなく、日本語の支えを前提に少しずつ英語に触れられる設計。学費は対面インターの約5分の1を目指しています。
正直な注意点も書きます。NGAはまだ開校前で、実績はこれからです。そして、対面のインターナショナルスクールとまったく同じ体験ではありません。校庭で走り回る時間、制服を着て校門をくぐる朝、同じ教室での偶然の会話——それらはオンラインでは再現できません。私たちが提供できるのは「場所に縛られずに、世界とつながって英語で学び続けられること」です。この一点で価値があると感じたら、選択肢に入れてください。
なお、英語の環境を増やすときに「日本語が育たなくなるのでは」と不安になるご家庭は少なくありません。日本語の支えを厚くしたい場合は、姉妹サービスのともだちじゃぱん(NIJIN運営・子ども向け日本語オンライン)もおすすめです。
よくある質問
岡山県内のどこからでも通えますか?
現実的な通学圏は、岡山市(北区・中区)と倉敷市に限られます。岡山市内の施設なら市内全域と早島・総社あたりまで、倉敷市内の施設なら倉敷・玉野・早島あたりまでが日常的な送迎の範囲です。津山・高梁・新見・美作などの県北や県境エリアからは片道1時間以上かかるため、毎日の通園・通学は難しいと考えたほうがいいでしょう。中学以降は朝日塾中等教育学校(北区御津)や岡山理科大学附属高校(北区理大町)が寮や通学手段を含めて相談できる場合があるので、各校に直接確認するのが確実です。
近隣県のインターナショナルスクールに通えますか?
新幹線を使えば岡山〜神戸・広島はいずれも約35分で、時間だけ見れば不可能ではありません。ただし小学生の毎日の新幹線通学は、費用(定期代)と体力の両面でかなりの負担です。近隣県を検討する場合は「通う」より「転居する」前提で考えるほうが現実的です。週末だけ通うサタデースクールや、長期休みの短期プログラムを組み合わせる家庭もあります。
英語がまだできない子でも大丈夫ですか?日本語のサポートはありますか?
岡山県内の幼児インターは、多くが日本語も話せるスタッフを置いており、1〜3歳から入る子は英語ゼロで始まるのが普通です。問題になりやすいのは学齢期からの参入で、IB一条校のDPは英語での教科学習が前提になるため、中学段階までにある程度の英語力を積んでおく必要があります。オンラインの国際校を選ぶ場合は、日本語で相談できるメンターがいるかを必ず確認してください。NGAは日本語の支えを前提に、少しずつ英語に移行できる設計にしています。
「岡山だから無理」と、決めなくていい
岡山県のインターナショナルスクール事情は、正直に言えば「幼児期は選べて、小学校で途切れて、中学・高校でまた開ける」という不均衡な形をしています。都市部の記事に並ぶような選択肢の数はありません。
けれど、選択肢が少ないことと、諦めるべきことは違います。県内14校のどれかが今のお子さんにぴったり合うかもしれない。中学からのIBを見据えて、小学校の6年間を家庭とオンラインで支える道もある。倉敷まで足を伸ばせば見つかるものもある。大事なのは、「岡山にはないから」で検索をやめないことです。
お子さんが世界とつながる方法は、住んでいる場所で決まりません。あなたが今日ここまで読んだこと自体が、その証拠です。
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