「教員免許 更新」の検索候補には「廃止」「更新してない」「更新講習」「廃止 なぜ」が並びます。先に結論を書きます。教員免許更新制は2022年(令和4年)7月1日に廃止されました。根拠は「教育公務員特例法及び教育職員免許法の一部を改正する法律」(令和4年法律第40号)で、令和4年5月11日に成立、5月18日に公布、教育職員免許法に関する部分が同年7月1日に施行されています(文部科学省)。つまり今、免許を更新するための講習を受ける必要はありません。
ただ、本当に知りたいのはその先でしょう。更新しないまま放っておいた自分の免許は、失効しているのか。ここは旧免許状か新免許状かで結論が分かれ、分岐点は平成21年(2009年)4月1日です。以下、文部科学省の一次資料に沿って整理します。個別の免許の状態を最終的に確定できるのは、授与を受けた都道府県教育委員会だけです。
教員免許の更新制はいつ廃止されたのか——日付を分けて覚える
混乱の多くは日付が混ざることで生まれます。成立=令和4年5月11日/公布=令和4年5月18日/教育職員免許法関係の施行=令和4年7月1日。この施行日以降、普通免許状と特別免許状は有効期間の定めのないものとなり、更新講習の修了確認は不要に。なお同じ法律のうち教育公務員特例法に関する部分は1年遅れの令和5年4月1日施行です。更新制の終わりと研修記録の始まりは別の日付だと押さえてください。
なぜ廃止されたのか
文部科学省はこれを廃止ではなく発展的解消と表現しています。社会の変化が速いなか、期限までに講習をまとめて受ける形は、必要なときに学び直す仕組みとしては噛み合いにくくなっていた。オンライン研修の広がりを背景に、一括の更新講習から、日常的な研修履歴の記録と受講奨励へ置き換えたというのが公式の説明です。免許の価値を下げる改正ではありません。
更新してない免許は今どうなっているのか——旧免許状と新免許状で結論が分かれる

旧免許状(平成21年3月31日までに初めて授与された方)
修了確認期限を過ぎた時点で現職の教員ではなかった場合、その免許状は失効ではなく休眠状態でした。休眠していた旧免許状は、令和4年7月1日の時点で何の手続きもなく効力が回復し、有効期限のない免許状になっています。大学で免許を取ったまま教壇に立っていない方の多くはこの扱いです。一方、修了確認期限を過ぎた時点で現職の教員だった場合は、その時点で免許状は失効しています。
新免許状(平成21年4月1日以降に初めて授与された方)
現職かどうかを問わず免許状に記載された有効期間の満了日で判断します。満了日が令和4年7月1日以降なら手続きなく有効期限のない免許状に、令和4年6月30日以前なら失効しています。
失効していた場合はどうなるのか
失効した免許状の効力が法改正で自動的に戻ることはありません。ただし文部科学省のQ&Aは、都道府県教育委員会に再授与申請の手続きを行うことで、有効期限のない免許状の授与を受けることが基本的に可能としています。過去に授与した事実が確認できれば提出書類が簡素化される扱いも示されています。
ここが最も大事な一文です。自分の免許の状態を推測で断定しないでください。授与を受けた都道府県教育委員会が唯一の確定的な回答先です。
免許の状態は教育委員会にしか確定できませんが、キャリアの選択肢は今日から調べられます。NIJIN GLOBAL ACADEMYの創業メンバー募集を見る →——募集ページには5つの働き方モデルと報酬レンジの例が示されています(担任中心のモデルで合計月25〜30万円、規模が育った例で月95〜114万円)。ただしこの金額は事業計画に基づく試算であって確定額ではなく、報酬テーブル自体は面談時に全公開されます。免許の保有は募集ページに要件として挙げられていないので、免許の状態がはっきりしないうちでも、働き方の形のほうから調べ始められます。
更新講習の代わりに入った仕組み——研修記録と受講奨励(令和5年4月1日〜)
更新制は、無くなったのではなく置き換えられました。令和5年4月1日から、公立の小学校等の校長・教員について任命権者が一人ひとりの研修等に関する記録を作成することが義務づけられています(同日以降に受講する研修実施者実施研修等について適用)。記録には研修実施者が実施した研修や、認定講習等で修得した単位などが記載されます。
そのうえで指導助言者が研修履歴を見ながら本人と対話し、次に学ぶことを一緒に考える。文科省は令和4年8月に研修履歴を活用した対話に基づく受講奨励に関するガイドライン(令和5年3月一部修正)を示しています。10年に一度の一括講習から、日常の対話と記録へ。ただしこれは現職の教員に向けた仕組みで、学校を離れている方が今すぐ何かを受講しなければ免許が危うくなる、という制度ではありません。
免許を持ったまま学校を離れている人は、今どういう立場にあるのか

制度面だけ見れば、免許を持ったまま学校を離れている方は今とても身軽な位置にいます。有効な免許状であれば期限はなく、復帰のために更新講習を受ける必要もありません。
もちろん、免許が有効なことと現場に戻れることは別の話です。ただ、教育に関わる働き方は学校の中だけではありません。免許を軸にした仕事の広がりは教員免許を活かせる仕事に、インターで教える道筋はインターナショナルスクールの先生になるにはに整理しています。
教える情熱は残っているのに、器のほうが合わなかった。そういう方が辞めるか続けるかの二択ではなく、働き方だけを変える選択肢を持てるようになっています。専門性を伸ばしたい、もっと高い場所で試したいという願いも、教育への誠実さと矛盾しません。
免許の状態を応募の前提条件にしない募集もある
NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は2027年9月開校を予定するオンライン国際学校で、いま創業メンバーを募集中です。特徴は3つ。完全リモートであること、教えることに加えマーケティング・Web・事業提携・HRなど5つの働き方から選べること、募集ページに5つの働き方モデルと報酬レンジの例が示されていること(担任中心のモデルで合計月25〜30万円、規模が育った例で月95〜114万円)。この金額は事業計画に基づく試算で確定額の保証ではなく、報酬テーブルそのものは面談時に全公開されます。求めるのは英語CEFR B2目安と、ゼロから創れる人——完成した組織に入るのではなく、まだ何もない場所から創ることにワクワクする人です。免許の保有は、募集ページに要件として挙げられていません。
誤解のないように書きます。これは教員免許はもう要らない、という話ではありません。免許は子どもの学びに責任を持つための積み上げの証で、その価値は制度が変わっても変わらず、学校種や職によっては法律上の要件にもなります。ここで言っているのは、免許の状態が今どうであっても、それだけで門が閉じる場所ばかりではないということだけです。
万能でもありません。開校前ゆえ、安定した実績や整った制度はこれから積み上げる段階で、腰を据えたい方には公立や既存校のほうが合います。選択肢が一つ増えただけの話です。
今日できる3ステップ

まず手元の事実を集めます。免許状の現物または写し、初めて授与を受けた年月日、記載された期限、その時点で現職教員だったかどうか。次に授与を受けた都道府県教育委員会に照会。ここでの回答が唯一の確定情報です。最後に、失効していれば再授与申請を検討し、有効であれば次の働き方を選ぶ段階へ進みます。
よくある質問
教員免許の更新はいつから不要になりましたか?
令和4年(2022年)7月1日からです。同日以降、更新講習の受講や更新の手続きは必要なくなりました。根拠は令和4年5月に成立・公布された「教育公務員特例法及び教育職員免許法の一部を改正する法律」です。
更新していない免許は失効していますか?
一律には決まりません。旧免許状(平成21年3月31日まで)で修了確認期限時点に現職教員でなかった場合は休眠状態で、令和4年7月1日に手続きなく効力が回復。現職教員だった場合は失効です。新免許状は満了日が令和4年7月1日以降なら有効、6月30日以前なら失効。確認は都道府県教育委員会へ。
更新講習を受けそびれました。今から受ける必要はありますか?
ありません。更新講習の制度自体が令和4年7月1日に廃止されています。文科省は更新制のページをアーカイブとして残していますが、現行の手続きではありません。
失効していた場合、もう教員には戻れませんか?
そうとは限りません。文部科学省のQ&Aは、都道府県教育委員会への再授与申請により有効期限のない免許状の授与を受けることが基本的に可能としています。
免許が失効中でも、教育に関わる仕事に応募できますか?
募集によります。学校種や職によって免許が法律上の要件になる一方、免許を要件にしない教育の仕事もあります。
制度は変わりました。あなたの選択肢も変わっています
「教員免許 更新」と検索したあなたは、たぶん、自分の中の何かがまだ終わっていないから調べているのだと思います。10年ごとの期限は無くなり、休眠していた免許は多くの場合、静かに効力を取り戻しています。制度はもうあなたを止めていません。あとは、どこで、どう教えたいか。その問いだけが残ります。
出典:文科省改正法等の施行について(通知)、教員免許状に関するQ&A、教員免許更新制(アーカイブ)、令和5年4月からの教員研修に関する運用の留意事項。個別の免許の状態は、授与を受けた都道府県教育委員会にご確認ください。
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制度の期限は無くなりました。次は、働き方を選ぶ番です。


