「メルボルンでインターナショナルスクールを探しているのに、東京やシンガポールにあるような「インター」が見つからない」——そう戸惑っていませんか。実は、メルボルンにはアジア型の外国人向けインターナショナルスクールがほとんど存在しません。現地の学校がそもそも英語で学ぶ環境だからです。その代わりに、IB校30校以上、独仏系バイリンガル校、州立の国際プログラムと、形を変えた選択肢が豊富にあります。この記事では、その事情とおすすめ7校・学費相場・選び方を一度に整理します。
「学費が高すぎる」「送迎が難しい」——そんな現実的な悩みも含めて、お子さんの年齢とご家庭の予算・ビザに合わせて読み進めてください。

メルボルンのインターナショナルスクール事情と学費相場
英語圏のメルボルンでは、駐在家庭の子どもも現地校に通えるため、「外国人の子どものための英語の学校」という業態がほぼ育ちませんでした。代わりに国際教育の受け皿になっているのが、次の3つです。
- IBワールドスクール——国際バカロレア(IB)を提供する学校がメルボルン都市圏に30校以上。幼児期から高校までIBを一貫提供する学校もあります。
- 各国系バイリンガル校——ドイツ政府認定校や、フランス教育省認定プログラムを持つ州立校など、二言語・二カリキュラムで学ぶ学校。
- 州立校の国際プログラム——ビクトリア州政府の国際学生プログラム(ISP)で留学生を受け入れ。40か国以上の生徒が集まる学校もあります。
学費相場は形態で大きく分かれます。私立IB校・国際系私立校の授業料は、学年により年間約16,000〜45,000豪ドル(約150万〜430万円・1豪ドル≒95円換算)。これに入学金や施設費が加わります。一方、州立校は永住者・市民権者の家庭ならわずかな費用で通え、留学生向けの州共通学費体系(Study Victoria公式サイトで公開)も私立より大きく抑えられています。授業料以外に何がかかるかは、インターナショナルスクールの学費内訳の記事で詳しく解説しています。
※学費等は2026年7月時点の公開情報です。最新は各校公式サイトでご確認ください。

メルボルンのインターナショナルスクールおすすめ7選
ここからは、タイプの異なる7校を紹介します。どの学校が「上」という話ではなく、ご家庭の予算・ビザ・お子さんの性格によって合う学校は変わります。学費はいずれも目安です。
1. Wesley College(ウェズリー・カレッジ)
1866年創立、メルボルンを代表する共学の名門私立校です。セントキルダ・ロードなど3キャンパスを持ち、ビクトリア州で唯一、幼児期から12年生までIBを一貫して提供(PYP・MYP・DP)。高等部ではIBディプロマと州の資格VCEを選べます。公式サイト
- カリキュラム——IB(PYP/MYP/DP)+VCE
- 対象年齢——3〜18歳(ELC〜Year 12)
- 学費目安——12年生で年間約45,000豪ドル(約430万円)。学年により異なり、留学生は別体系(2026年時点の公式情報・最新は要確認)
- こんな家庭に——IB一貫教育と伝統校の環境・実績を最優先したいご家庭
2. St Leonard’s College(セント・レナーズ・カレッジ)
ベイサイドのブライトン・イーストにある共学私立校。ジュニアスクールでIB PYP、高等部ではIBディプロマとVCEを選択でき、留学生の受け入れ実績もあります。公式サイト
- カリキュラム——IB PYP+IBDP/VCE(豪州カリキュラム併用)
- 対象年齢——3〜18歳
- 学費目安——国内生の12年生で年間約31,800豪ドル(約300万円)。留学生は別体系でより高め(2026年時点の公式情報・最新は要確認)
- こんな家庭に——IBとVCEを子どもの適性で選ばせたい、ベイサイド在住のご家庭
3. Ivanhoe Grammar School(アイヴァンホー・グラマー・スクール)
市北東部に複数キャンパスを持つ共学私立校で、IBディプロマとVCEを両方提供。私立IB校としては学費が比較的おだやかな水準から始まる点も魅力です。公式サイト
- カリキュラム——豪州カリキュラム+IBDP/VCE
- 対象年齢——3〜18歳
- 学費目安——年間約16,800〜35,300豪ドル(約160万〜335万円・学年による、2026年時点の公式情報・最新は要確認)
- こんな家庭に——IBの選択肢を保ちつつ、費用と環境のバランスを取りたいご家庭
4. Preshil – The Margaret Lyttle Memorial School(プレシル)
1931年創立、オーストラリア最古の進歩主義教育の学校です。制服も点数競争もなく、先生をファーストネームで呼ぶ自由な校風のまま、中高等部ではIB MYP・IBディプロマを提供するユニークな存在です。公式サイト
- カリキュラム——進歩主義教育+IB(MYP/DP)
- 対象年齢——3〜18歳
- 学費目安——11・12年生(IBDP)で年間約35,700豪ドル(約340万円・2026年時点の公式情報・最新は要確認)
- こんな家庭に——競争より探究を大切にしたい、オルタナティブ志向のご家庭
5. Deutsche Schule Melbourne(メルボルン・ドイツ学校)
ノース・フィッツロイにある、ドイツ語と英語のバイリンガル小学校(Foundation〜6年生)。ビクトリア州とドイツ両方のカリキュラムで学び、ドイツ政府の認定校です。ドイツ語圏にルーツがなくても入学できます。公式サイト
- カリキュラム——ビクトリア州+ドイツのデュアルカリキュラム(独英バイリンガル)
- 対象年齢——5〜12歳(Foundation〜Year 6)
- 学費目安——年間約16,200豪ドル(約155万円)+入学時の諸費用(2026年時点の公開情報・最新は要確認)
- こんな家庭に——小学校のうちに本格的な二言語環境を与えたいご家庭
6. Auburn High School(オーバーン・ハイスクール)
ホーソン・イーストの州立中高一貫校(7〜12年生)ながら、フランス教育省認定のバイナショナル・プログラムを持つ異色の学校。AEFE(フランス在外教育庁)パートナー校として、本国と同じ課程・修了試験(DNB)に挑戦できます。州立ゆえの費用の手頃さが最大の魅力です。公式サイト
- カリキュラム——ビクトリア州カリキュラム+フランス教育省認定課程(仏英バイリンガル)
- 対象年齢——12〜18歳(Year 7〜12)
- 学費目安——州立校の基本費用+プログラム参加費が年間約2,900豪ドル(約28万円・2025年公表情報)。留学生は州の共通学費体系(最新は要確認)
- こんな家庭に——費用を抑えながら本格的な国際カリキュラムに触れさせたいご家庭
7. Glen Waverley Secondary College(グレン・ウェイヴァリー・セカンダリー・カレッジ)
市南東部にある大規模州立校で、ビクトリア州の国際学生プログラム(ISP)の代表的な受け入れ校のひとつ。40を超える国籍・50以上の言語背景を持つ生徒が集まります。公式サイト
- カリキュラム——ビクトリア州カリキュラム+VCE(EALサポートあり)
- 対象年齢——12〜18歳(留学生の受け入れ学年は要確認)
- 学費目安——留学生はビクトリア州の共通学費体系(Study Victoria公式サイトで公開・申請区分により異なる)。永住者・市民権者の家庭は大幅に抑えられます(要問い合わせ)
- こんな家庭に——多国籍な公立環境で、費用を抑えて学ばせたいご家庭
比較でわかる、わが家に合う選び方
「私立IB校」「州立の国際プログラム」、そして通学そのものが難しい場合の「オンライン国際校」——この3タイプを観点別に比べると、わが家の優先順位が見えてきます。

私立IB校は施設と世界とのつながりが強みですが、費用は年間数百万円規模。州立は費用を抑えられる一方、学区・定員・ビザ区分の条件がつきます。オンライン国際校は費用と場所の自由が強みですが、対面の校庭や施設はありません。「何を諦めてよくて、何は譲れないか」を家族で言葉にすることが近道です。オンラインでの学びのしくみを見る →もあわせてどうぞ。

学費や通学が壁なら——「オンライン」という第8の選択肢
「IB校の学費は続けられない」「通学が現実的でない」「英語だけの環境にいきなり飛び込ませるのは不安」——そう感じたご家庭への第8の選択肢が、私たちNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)です。
NGAは、2027年9月に開校する脱偏差値のオンライン・インターナショナルスクールです。運営は株式会社NIJIN。日本で運営するオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」には1000名以上が在籍しています。テストの点数で子どもを並べず、少人数の対話を通じて「自分と世界を、好きになる」学びを届けます。対象はアジア・オセアニアの6〜18歳。住む場所を選ばず参加でき、日本語の支えを前提に少しずつ英語に触れられる設計なので、英語がはじめてのお子さんでも安心です。学費は対面インターのおよそ5分の1を目指しています。
正直にお伝えすると、NGAはまだ開校前で、実績はこれから積み上がる段階です。校庭や理科室のある対面校とまったく同じ体験ではありません。それでも「費用」「場所」「日本語の支え」が壁になっているご家庭には、比べる価値のある選択肢だと考えています。
よくある質問
メルボルンのインターナショナルスクールには何歳から入れますか?
私立校の多くは3歳前後のELC(幼児教育)から、州立校は5歳のFoundationから受け入れています。留学生は受け入れ学年を限定する学校もあるため、各校の国際生ページで必ず確認してください。
日本語のサポートはありますか?
多くの学校にあるのは英語補助(EAL)のサポートで、日本人向けの手厚い支援は多くありません。日本語の維持は、週末の日本語補習校を併用するのが一般的です。日本語を支えの軸にしたい場合は、オンライン国際校も選択肢になります。
編入のタイミングはいつが良いですか?
オーストラリアの学年は1月末に始まる4学期制で、日本とは半年ずれます。基本は学期(Term)の切り替わりでの編入がスムーズですが、人気校はウェイトリストがあるため、1〜2年前からの問い合わせが安心です。
「インターがない街」は、「選び方が違う街」でした。
メルボルンにアジア型のインターナショナルスクールがほとんどないのは、国際教育が足りないからではなく、街全体がすでに多文化だからです。形の違う選択肢を並べて、ご家庭の予算とお子さんの性格に合う一つを、あわてずに選んでください。
NIJIN GLOBAL ACADEMYは2027年9月開校。学びのしくみや1期生募集の情報を、メールでいち早くお届けします。


